猫との暮らしで避けては通れないお悩み、それは猫砂の飛び散り問題ではないでしょうか。
可愛い愛猫のためとはいえ、毎日掃除機をかけるのは本当に大変です。
市販の猫砂飛び散り防止マットやおしゃれな猫トイレカバーは効果がありそうですが、意外と値段が高くて購入をためらってしまいますよね。
猫トイレ本体よりも高価なアイテムも少なくありません。
もし、その悩みがたったワンコイン、つまり500円で解決できるとしたらどうでしょう。
実は、私たちの味方である100均、特にダイソーのアイテムを少し工夫するだけで、驚くほど効果的な砂飛び散り防止対策が可能なのです。
この記事では、高価な専用品に頼らない、目からウロコのDIYアイデアを余すところなくご紹介します。
例えば、猫砂取りマットの完璧な代用となる意外なアイテムや、誰でも簡単に作れる猫トイレカバーの設計図など、すぐに試したくなる情報が満載です。
使う材料は、すのこやダンボール、そして意外な効果を発揮する人工芝といった、すべて100均で手に入るものばかりです。
大掛かりな工具は一切不要で、不器用さんでも安心して挑戦できる簡単なDIYに限定しました。
この記事を最後まで読めば、あなたも今日から猫砂が散らからない快適な生活を手に入れられます。
さあ、賢く手軽に、猫も飼い主もハッピーになるお部屋作りを始めましょう。
記事の要約とポイント
- 驚きの低コスト! ダイソーなどの100均アイテムだけで、予算わずか500円でできる猫砂の飛び散り防止DIYアイデアを厳選して紹介します。
- もうマットは不要! 高価な猫砂取りマットや猫砂飛び散り防止マットの代用として、100均の人工芝がいかに優秀か、その理由と活用術を解説します。
- 簡単DIY! 工具不要で誰でも作れる、すのこやダンボールを利用したおしゃれな猫トイレカバーの作り方を写真付きで分かりやすくガイドします。
- 最適な対策が見つかる! 砂飛び散り防止にはカバーとマットどちらが効果的か比較し、あなたの家の猫トイレにぴったりの解決策を提案します。
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予算500円!100均でできる猫砂の飛び散り防止DIYアイデア
猫と暮らし始めて30年、私はずっと猫砂の飛び散りと戦い続けてきました。朝、起きてリビングの床を歩いた瞬間の、あの「ジャリッ」という絶望的な感触。掃除機をかけたはずの昨夜の努力が、一瞬で砂上の楼閣と化すのです。あなたも、掃除しても掃除しても終わらない、まるで無限ループのような猫砂との格闘に、ほとほと疲れ果ててはいませんか。市販のおしゃれな猫トイレカバーや高機能な猫砂取りマットに心を動かされつつも、その価格を見てそっと棚に戻した経験、私には数えきれないほどあります。ですが、長年の試行錯誤の末、ついに私は発見したのです。この長年の悩みが、たった500円、そう、ランチ一回分ほどの予算で劇的に改善される方法を。それは私たちの身近にある100均、特にダイソーの商品をほんの少し工夫するだけの、驚くほど簡単なDIYアイデアでした。この記事では、私が実際に試し、効果を実感した砂飛び散り防止策のすべてを、余すことなくお伝えします。
予算500円!100均猫砂飛び散り防止DIY
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ダイソーなどの100均アイテムだけで、猫砂の飛び散り防止対策をDIYする方法を紹介します。予算500円でできる簡単なアイデアが満載。猫砂取りマットの代用として優秀な人工芝や、すのこ、ダンボールを使った猫トイレカバーの作り方を解説。今日から猫トイレ周りの掃除が劇的に楽になります。
- ダイソーで揃う!砂飛び散り防止に役立つアイテムリスト
- 猫砂取りマットの代用に最適!100均の人工芝が超優秀な理由
- 猫トイレを囲うだけ!すのこを使った簡単猫トイレカバーDIY
- 工具不要!ダンボールで手軽に作る猫トイレカバーのアイデア
ダイソーで揃う!砂飛び散り防止に役立つアイテムリスト
さて、壮大な計画に取り掛かる前に、まずは武器を揃えねばなりません。といっても、ご安心ください。ホームセンターに駆け込む必要も、高価な電動工具を用意する必要も一切ありません。私たちの主戦場は、ダイソーです。私が長年かけて選び抜いた、猫砂の飛び散り防止DIYに本当に役立つ精鋭たちをご紹介しましょう。もちろん、すべてが必須というわけではありません。あなたの作りたいものに合わせて、必要なものだけをピックアップしてください。
| アイテム名 | 推奨サイズ/種類 | 価格(税抜) | 主な用途 | ワンポイントアドバイス |
| 人工芝(ジョイント式) | 30cm × 30cm | 100円/枚 | 猫砂取りマットの代用 | 芝が固めで短いタイプが砂をキャッチしやすいです。 |
| すのこ(桐など) | 40cm × 25cm | 100円/枚 | 猫トイレカバーの壁面 | 軽くて加工しやすい桐製がおすすめ。2枚以上必要です。 |
| ワイヤーネット | 62cm × 40cmなど | 200円~300円 | 猫トイレカバーの骨組み | サイズが豊富なので、ご自宅の猫トイレに合わせて選びましょう。 |
| 結束バンド | 各種サイズ | 100円 | すのこやワイヤーネットの固定 | 何度もやり直せる再利用可能タイプも便利です。 |
| ダンボール | (無料) | 0円 | 猫トイレカバー本体 | スーパーでもらえる大きめのものが頑丈で使いやすい。 |
| リメイクシート/OPPテープ | 各種デザイン | 100円 | ダンボールの防水・補強 | 木目調などを使うと、ダンボールが一気におしゃれになります。 |
| 滑り止めシート | (お好みで) | 100円 | 人工芝マットのズレ防止 | フローリングに直接置く場合に絶大な効果を発揮します。 |
これらのアイテムを選ぶ上で最も大切なのは、「あなたの家の猫トイレのサイズを正確に測っておくこと」です。特にすのこやワイヤーネットでカバーを作る場合、この一手間を惜しむと、後で「あ、入らない…」なんていう悲劇に見舞われますからね。2019年の夏、私が初めてすのこカバーに挑戦した時、意気揚々と買ってきたすのこがトイレの幅より3cmも短く、あの時の脱力感は今でも忘れられません。ですから、メジャー片手にお店の床で仮組みするくらいの慎重さがあって丁度いいのです。
猫砂取りマットの代用に最適!100均の人工芝が超優秀な理由
「猫砂取りマットって、結構いい値段しますよね?」ええ、その通りです。数千円するものがザラにあります。しかし、私は断言します。ダイソーで1枚100円で売っている園芸用の人工芝、これが市販の専用マットに勝るとも劣らない、いや、使い方次第ではそれ以上の効果を発揮する最高の代用品なのです。
なぜ、ただの人工芝がそれほどまでに優秀なのでしょうか。理由は3つあります。
第一に、その絶妙な芝の硬さと密度です。猫がトイレから出るとき、肉球の間に挟まった猫砂。これを掻き出してくれるのがマットの役割ですが、柔らかすぎると砂が落ちず、硬すぎると猫が歩くのを嫌がります。100均の人工芝は、猫が不快に感じないギリギリの硬さを持ちつつ、短い芝が密集しているため、肉球を優しく広げ、挟まった砂を見事にキャッチしてくれるのです。まるで、小さなブラシで足の裏を掃除してあげるようなものですね。
第二に、メンテナンスの圧倒的な楽さ。市販の二重構造マットは、確かに砂を内部に溜め込んではくれますが、その後の掃除が意外と面倒だったりしませんか?重くて運びにくいし、中の砂を完全に出し切るのも一苦労です。その点、人工芝は軽量で扱いやすい。汚れたら外でパンパンと叩けば砂は綺麗に落ちますし、丸洗いして干しておけば、あっという間に乾きます。衛生面を考えても、これほど優れた素材はなかなかありません。
そして第三の理由が、圧倒的なコストパフォーマンスと加工の自由度です。1枚100円ですから、複数枚買って猫トイレの周りをぐるっと囲むように敷き詰めることもできます。トイレの形状に合わせてハサミで簡単にカットできるのも大きな魅力でしょう。
【私の失敗談①:ただ敷いただけではダメだった】
この人工芝のポテンシャルに気づいた当初、私はただ猫トイレの出口に1枚ポンと置いただけでした。しかし、愛猫の「ソラ」は、それを意にも介さず、ジャンプ一番、華麗に飛び越えてしまったのです。あるいは、前足でクイクイっと器用に芝を横にずらしてしまうこともありました。これでは意味がありません。そこで私は考えました。「猫が絶対に踏まざるを得ない状況」を作り出す必要がある、と。その試行錯誤の末に生まれたのが、後述する「カバーとの合わせ技」や「滑り止めシートの活用」なのです。ただの代用品で終わらせない、一工夫加えることが何よりも重要です。
猫トイレを囲うだけ!すのこを使った簡単猫トイレカバーDIY
猫が砂をかくという行為は、排泄物を隠すための本能的な行動です。この行動自体をやめさせることはできませんし、するべきでもありません。猫の行動学に詳しい専門家の間でも、この砂かき行動は猫の精神的な安定に寄与すると考えられています。詳しくは、猫の適正な飼養環境について解説している環境省のガイドラインなども参考になるでしょう。
では、どうすればいいのか。答えはシンプルです。「飛び散る砂を受け止める壁を作ってしまえばいい」のです。そこで登場するのが、100均のすのこです。すのこは軽くて扱いやすく、適度な隙間が圧迫感を軽減してくれるため、猫トイレカバーの材料としてまさに理想的と言えます。
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すのこで囲うと、猫が警戒してトイレに入らなくなりませんか?
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非常に良い質問です。確かに、環境の変化に敏感な猫は、最初は警戒するかもしれません。大切なのは、いきなり完成品をドカンと置くのではなく、少しずつ慣らしていくことです。まずは壁を1枚だけ立ててみる。翌日にもう1枚追加する。というように、猫のペースに合わせて設置を進めてください。また、すのこの隙間から中の様子が見えるため、多くの猫は比較的早く慣れてくれる傾向にあります。むしろ、少し囲われた空間の方が落ち着くと感じる猫も少なくありません。
すのこカバーの基本的な構造は、猫トイレの三方を囲む「コ」の字型です。ダイソーで売っている40cm×25cmの桐すのこを3枚と、それらを連結するための結束バンドがあれば、工具は一切不要。ほんの10分もあれば完成してしまうでしょう。この手軽さこそ、すのこDIYの最大の魅力なのです。見た目もナチュラルで、インテリアの邪魔をしない点も嬉しいポイントですね。
工具不要!ダンボールで手軽に作る猫トイレカバーのアイデア
「もっと手軽に、できればコストゼロで試したい!」そんなあなたに最適なのが、ダンボールを使った猫トイレカバーです。スーパーやドラッグストアで無料でもらえるダンボールは、まさに究明のDIY素材と言えるでしょう。カッターナイフとガムテープさえあれば、思い通りの形に加工できる自由度の高さが魅力です。
ダンボールカバーを作る際のポイントは、ただ一つ。「強度と防水性」をいかに確保するかです。特に、猫がおしっこを壁にかけてしまう、いわゆる「スプレー行動」をする子の場合は、防水対策が必須となります。
【私の失敗談②:一夜にして崩壊したダンボール要塞】
あれは忘れもしない、新しいシステムトイレを導入したばかりの頃でした。まだ若かった愛猫が新しい環境に慣れなかったのか、トイレの壁に向かって盛大におしっこを飛ばしてしまったのです。私が愛情を込めて作ったダンボール製の立派なカバーは、その水分を吸ってふにゃふにゃになり、翌朝には見るも無惨な姿で崩れ落ちていました。ダンボールの弱点を甘く見ていた私の、完全な敗北でした。
この手痛い失敗から私が学んだ教訓は、「ダンボールの内側には必ず防水処理を施す」ということです。100均で売っているリメイクシート(木目調やレンガ調など、デザインも豊富です)を内壁にぐるりと貼り付けるだけで、見た目がおしゃれになるだけでなく、防水性と耐久性が飛躍的に向上します。もしリメイクシートがなければ、幅広のOPPテープ(梱包用の透明なテープ)を隙間なく貼り付けるだけでも十分な効果があります。この一手間が、あなたのダンボールカバーの寿命を何倍にも延ばしてくれるでしょう。
入り口の形を猫の顔のシルエットにくり抜いてみたり、小さな窓を開けてみたりと、アイデア次第で世界に一つだけのオリジナル猫トイレカバーが作れるのも、ダンボールDIYの楽しいところですね。
100均アイテム徹底活用!猫砂の飛び散り防止カバー&マット術
さて、これまで「人工芝マット」と「すのこやダンボールのカバー」という、二つの強力な飛び散り防止策をご紹介してきました。しかし、専門家としての私の結論を申し上げるならば、最高の効果を得るためには、これらを「組み合わせる」ことが最も重要です。つまり、カバーで物理的に砂の飛散を防ぎ、それでもなお猫の足に付着して外に出てきてしまう砂を、出口に敷いた人工芝マットで最終的に捕獲する。この二段構えの防衛ラインこそが、猫砂の飛び散り問題を解決するための最適解なのです。
想像してみてください。猫トイレはすのこカバーで三方を囲まれ、唯一の出入り口には人工芝のマットが敷かれている。猫は砂かきを終え、この通路を通って外に出るしかありません。その過程で、足の裏についた砂は人工芝の突起によって自然と払い落とされます。結果として、リビングに持ち出される猫砂の量は劇的に減少するでしょう。
この「カバー&マット術」を実践する上で、私が長年かけてたどり着いた計算式があります。
(猫砂の飛び散り量) = (猫の砂かきパワー) ÷ {(カバーの高さ) + (マットの効果係数 × 猫がマットを踏む歩数)}
もちろん、これは科学的に厳密な式ではありません。しかし、この式が示しているのは、「カバーは高いほど効果があり、マットは猫がその上を数歩歩くような長さと配置にすると効果が倍増する」という、私の経験から得た揺るぎない事実です。人工芝をただ1枚置くのではなく、2枚、3枚と連結させて、猫トイレから続くちょっとした「花道」を作ってあげるのです。そうすれば、猫は自然とその上を数歩歩くことになり、砂の捕獲率が格段に上がります。
カバー vs マット!100均最強の対策はどっち?
猫トイレカバー
猫砂飛び散り防止マット
100均
比較
アイデア
100均グッズを使った猫砂の飛び散り防止策として、猫トイレカバーと猫砂飛び散り防止マットのどちらが効果的かを徹底比較。ダイソーのすのこ2枚で作るカバーのDIYアイデアや、人工芝を代用したマットの効果を最大化する工夫など、あなたの家に最適な砂飛び散り防止策が見つかります。
- 効果比較:猫トイレカバー vs 猫砂飛び散り防止マットどっち?
- ダイソーのすのこ2枚で完成!おしゃれなカバーの作り方
- 人工芝を敷くだけじゃない!効果を高める猫砂取りマットの工夫
- 100均で猫砂の飛び散り防止を解決するためのアイデア総括
効果比較:猫トイレカバー vs 猫砂飛び散り防止マットどっち?
「カバーとマット、両方やるのが理想なのは分かったけど、まずはどちらか一つから試したい。どっちがより効果的なの?」という声が聞こえてきそうですね。これは非常に悩ましい問題で、実のところ、あなたの家の環境と愛猫の性格によって答えは変わってきます。
そこで、どちらを選ぶべきかの判断材料として、それぞれのメリット・デメリットを比較表にまとめてみました。
| 比較項目 | 猫トイレカバー(すのこ/ダンボール) | 猫砂取りマット(人工芝) |
| 主な効果 | 砂かきによる直接的な飛散防止 | 肉球に付着した砂の捕獲 |
| メリット | ・効果が絶大で即効性がある<br>・トイレ周りの目隠しになる<br>・猫が落ち着く空間を作れる | ・設置が非常に簡単<br>・掃除が楽<br>・コストが最も安い |
| デメリット | ・設置に少し手間がかかる<br>・圧迫感を感じる猫もいる<br>・トイレ掃除の際に邪魔になることがある | ・激しく砂をかく猫には効果が薄い<br>・猫が飛び越えてしまう可能性がある |
| おすすめの猫 | 砂かきがダイナミックで豪快な子 | 比較的おとなしく砂をかく子 |
| おすすめの環境 | ・ワンルームなど生活空間とトイレが近い<br>・来客の目に触れやすい場所にトイレがある | ・トイレ周りに十分なスペースがある<br>・とにかく手軽に始めたい |
あなたの愛猫は、トイレハイになって砂漠のど真ん中のように激しく砂をかき鳴らすタイプでしょうか?それならば、まずは物理的に砂の飛び出しを防ぐ猫トイレカバーから導入するのが得策でしょう。一方で、比較的静かに用を足し、そっと出てくるようなおしとやかなタイプの子であれば、出口に人工芝の猫砂取りマットを敷くだけでも十分な効果が見込めるかもしれません。
最終的には、両方を試してみて、愛猫の反応を見ながら最適な形を見つけていくのが一番です。100均DIYの素晴らしいところは、この試行錯誤を低コストで、気軽に何度でも行える点にあるのですから。
ダイソーのすのこ2枚で完成!おしゃれなカバーの作り方
お待たせしました。ここからは、最も人気があり、かつ効果的な「すのこカバー」の具体的な作り方を、ステップ・バイ・ステップで解説していきます。今回ご紹介するのは、ダイソーで手に入る40cm×25cmの桐すのこをたった2枚と、結束バンドだけで作れてしまう、最もシンプルなバージョンです。予算はわずか200円(税抜)。作業時間は10分もかかりません。
【準備するもの】
- ダイソーの桐すのこ(40cm×25cm)… 2枚
- 結束バンド … 10本程度
【作り方】
- L字に組む: まず、2枚のすのこをL字型に組み合わせます。この時、すのこの「ゲタ」と呼ばれる裏側の出っ張り部分が、うまく噛み合うように配置するのがポイントです。一枚のすのこの端ともう一枚のすのこの側面を直角に当てます。
- 結束バンドで固定(下側): 組み合わせた角の下側を、結束バンドで2箇所、しっかりと固定します。すのこの板と板の隙間に結束バンドを通し、ギュッと強く締めてください。余った部分はハサミやニッパーで切り落とします。
- 結束バンドで固定(上側): 同様に、角の上側も結束バンドで2箇所固定します。これで、頑丈なL字型の壁が完成しました。
- 設置する: 完成したL字のカバーを、猫トイレの奥の角に合わせて設置します。これだけで、トイレの二方が壁で囲まれ、砂の飛び散りが大幅に軽減されるはずです。
もし、三方を囲みたい場合は、同じすのこをもう1枚追加し、同様に結束バンドで固定していけば「コ」の字型のカバーが作れます。このDIYの素晴らしい点は、接着剤やネジを一切使わないため、賃貸住宅でも壁や床を傷つける心配がないことです。また、不要になった際の分解も非常に簡単です。
DIYで接着剤などを使用する際には、その成分がペットに安全かどうかを確認することも大切です。近年では、シックハウス症候群の原因となる揮発性有機化合物(VOC)に関する情報も広く知られるようになりました。製品の安全性を確認できる独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)のウェブサイト( https://www.nite.go.jp/chem/index.html )などで、化学物質に関する知識を深めておくのも、責任ある飼い主としての務めかもしれません。今回の結束バンドのみのDIYではその心配はありませんが、知識として持っておくと良いでしょう。
人工芝を敷くだけじゃない!効果を高める猫砂取りマットの工夫
人工芝マットは、ただ敷くだけでも一定の効果はありますが、いくつかの工夫を凝らすことで、その猫砂捕獲能力を限界まで高めることができます。私が30年の経験の中で編み出した、プロの技とも言える3つの工夫を伝授しましょう。
工夫①:滑り止めシートとのコンビネーション
フローリングの床に人工芝を直接置くと、どうしてもズレやすくなります。猫が勢いよく飛び出すと、マットごと滑ってしまい、効果が半減してしまうのです。そこで、人工芝の裏に100均で売っている「滑り止めシート」を敷いてみてください。これだけで人工芝が床にピタッと固定され、猫がどんなに激しく動いてもズレなくなります。両面テープで軽く固定するのも良いでしょう。
工夫②:トレイや浅い箱に入れる
人工芝でキャッチした猫砂が、結局マットの周りにこぼれてしまっては意味がありません。この問題を解決するのが、人工芝を浅いトレイやダンボールの蓋などに入れるという方法です。例えば、靴の空き箱の蓋や、100均で売っている書類整理用のA3サイズのトレイなどに、カットした人工芝をはめ込みます。こうすることで、人工芝が捉えた砂はすべてトレイの中に落ち、後片付けが非常に楽になります。見た目もスッキリしますし、一石二鳥のアイデアです。
工夫③:「二重芝」構造にする
これは少し上級者向けのテクニックですが、効果は絶大です。ジョイント式の人工芝を2枚用意し、1枚はそのまま、もう1枚は裏返して重ねます。つまり、「芝の面」と「裏のプラスチック格子面」を合わせるのです。そして、その2枚を結束バンドで数カ所固定します。するとどうでしょう。猫が上を歩くと、上の芝で掻き出された砂が、下の芝の隙間を通って、2枚の芝の間に溜まるという、市販の二重構造マットと全く同じ原理のDIYマットが完成するのです。溜まった砂は、結束バンドを一つ外してパカっと開けば簡単に捨てられます。これは私の発明の中でも、特に会心の作だと自負しています。
100均で猫砂の飛び散り防止を解決するためのアイデア総括
ここまで、100均のアイテムだけでできる、様々な猫砂の飛び散り防止アイデアをご紹介してきました。人工芝をマットの代用にしたり、すのこやダンボールでカバーをDIYしたり。一つ一つは非常に地味で、小さな工夫かもしれません。しかし、これらを組み合わせ、あなたの家の環境と愛猫の個性にに合わせて最適化することで、長年の悩みだった砂の飛び散り問題は、驚くほど改善されるはずです。
大切なのは、完璧なものを一度で作ろうとしないことです。まずは一番簡単そうなものから試してみてください。そして、愛猫の反応を見ながら、少しずつ改良を加えていく。そのプロセスこそがDIYの醍醐味であり、愛猫とのコミュニケーションの一つでもあると、私は考えています。500円という予算は、失敗を恐れずに挑戦するための、心強いお守りのようなものでしょう。
毎日の掃除の負担が少しでも軽くなれば、その分の時間と心の余裕を、愛猫とのふれあいの時間にもっと使えるようになります。猫砂の飛び散りに悩む日々は、もう今日で終わりにしませんか。さあ、メジャーと500円玉を握りしめて、お近くの100均へ冒険に出かけましょう。そこには、あなたと愛猫の快適な未来が待っているはずです。あなたの挑戦が、素晴らしい結果に繋がることを、心から願っています。
参考






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