コンクリートに下穴を開けるって面倒ですよね?そんな時に直接打ち込みが可能で、下穴不要な一発ビスの打ち方について紹介します。
一発ビスはインパクトさえあれば、下穴不要で直ぐにコンクリートに打ち込めます!素材別(alc、コンクリート、モルタル、石材)に分けた打ち込み方も検証。
通常、コンクリートへの穴あけは振動ドリルや予め下穴加工が必要ですが、一発ビス等の特殊なビスは、ビス自体がコンクリートへの穴あけや打ち込みを同時に行う事が出来るビスです。
通常のコンクリートビスよりも割高感はありますが、インパクトしか持っていない方や、数か所取り付けたいだけの方にお勧めです。
また、下穴が必要な場合のビット(ドリル)サイズや下穴のあけ方についても、実際の制作事例を交えて紹介します。
本記事では、下穴不要なコンクリートビスの種類や、インパクトドライバーを使った打ち方について解説しています。
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記事の要約とポイント
- コンクリートビスは下穴不要で工作物を固定できるが、繰り返し外していると次第にビスが効かなくなるので注意。
- 下穴不要なコンクリートビスを打つ場合、インパクトドライバで打てるものが殆ど。
- 何度も外したり、強度を保ちたい場合はフィッシャープラグなどのアンカープラグを入れた施工がおすすめ。
- コンクリートビスは一発ビスでOK!下穴不要でインパクトで直接打ち込める
- ALC・モルタルって聞くけど下穴不要?コンクリートとどう違う?
- コンクリートビス(一発ビス)が入らない時はどうする!?対処方法を解説!
- 下穴が必要なコンクリートビスとは?インパクトで下穴を開けられるの?
- コンクリートビスに必要な下穴を開ける時のドリル(ビット)のサイズは?
- 振動ドリルを使ったコンクリートへの下穴開けとインパクトとの違い
- 振動ドリルはマキタがDIY用途におすすめの理由
- マキタ振動ドリルの基本的な使い方を解説!
- マキタの振動ドリルでコンクリートの穴あけ方法は?DIYでおススメの方法を解説!
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- マキタの振動ドリルが故障した時の対処方法は?
- 下穴不要のコンクリートビスがインパクトだけでOKな理由纏め
- 下穴不要なコンクリートビスは?インパクトを使った打ち方まとめ
- 【その他】マキタドライバと併せて持ちたい工具
コンクリートビスは一発ビスでOK!下穴不要でインパクトで直接打ち込める
コンクリートに何か工作物を固定したい場合がありますが、そんな時に便利なのがインパクトで直接打ち込みが出来る下穴不要な一発ビス(コンクリート)です。
このビスは、先端にコンクリートに対応できるドリル刃がついているのが他のビスにはない特徴です。
また、材質も鉄とステンレスの物がありますが、やはりステンレスは野外での使用を前提とし、鉄よりも腐食しにくいので高価です。
一発ビスの種類には、ヤマダの一発ドリルビスなどが存在します。
コンクリートビスの下穴が不要という事は、作業時間の短縮にはなりますが、メリットばかりではありません。
やはりデメリットもあります。
他のビスに比べて値段が高いですし、プラスチックアンカーを使用する他のコンクリートビスと比べて致命的な欠点もあります。
下記でも詳細を述べていますが、一発ビスは一発で打ちこめる半面、何度も打ち込む用途には不向きです。
これは打ち込む側の材質が関係しています。
コンクリート・モルタル・ALC等は材質が硬い分、ドリル刃で穴を開ける時に粉になり穴を開けますが、何度も繰り返し締めたり緩めたりすると何れ穴がガタガタになり、正常に固定できなくなります。
一発ビスのメリット
下穴不要
インパクト可
腐食に強い
時短
下穴不要で、インパクトドライバーに対応しているので、振動ドリルを用意する必要が無い。下穴の加工が不要で一発で打ち込めるので、作業時間の短縮につながる。
一発ビスのデメリット
繰り返し不可
高価
種類が少ない
一発ビスは、繰り返し使用する事が出来ないのが最大のデメリットで、便利な反面価格も高いので、少数向けの取り付け向けです。
2024年9月時点での、一発ビスで最も人気のメーカーが岩井産業で、モノタロウの一発ビスランキングでも一位を獲得しているメーカーです。
ALC・モルタルって聞くけど下穴不要?コンクリートとどう違う?
ALC・モルタル・コンクリートに共通して言えることは、材質にセメントを使用している事です。つまり、この三種類でしたらインパクトを使って一発ビスで下穴不要で工作物を固定できます。
勘違いしやすいのが石材ですが、これは様々な材質でセメントを使ったものより密度が高く、非常に硬いので一発ビスやインパクトで打ち込む事は出来ません。
コンクリートとは、サンホーム工業から発売されているような、セメントに骨材を混ぜて作ることが出来ます。
ALC・モルタル・コンクリートの強度や骨材について簡単に解説します。
具体的には『マキタの振動ドリルはコンクリート専用なの?石には穴あけ出来るのか?』の見出しで紹介しています。
強度はコンクリート>モルタル>ALCとなります。
コンクリートにはセメントと砂の他に砂利を混ぜています。モルタルは砂とセメントです。ALCはセメントと石灰が主です。
コンクリートビス(一発ビス)が入らない時はどうする!?対処方法を解説!
ALCは主に壁に使われているような材料ですので、一発ビスで入らない事は無いと思いますが、コンクリートは場合によってコンクリートビス(一発ビス)が入らないことがあります。
その理由をご説明します。
コンクリートには骨材の他に、強度を保つために鉄筋が入っていますし、骨材の砂利でも砂利の硬い部分に当たってしまうとコンクリートビスが入りにくい場合があります。
こういった場合、インパクトにインパクト専用のコンクリート専用のドリルビットを取り付けてビスの進みを補助します。
一発ビスに下穴が不要なのは前述した通りなので、ビスの直径より大きなビットを使ってしまうとビス自体が効かなくなるので注意しましょう!
下穴が必要なコンクリートビスとは?インパクトで下穴を開けられるの?
次に、下穴が必要なタイプのコンクリートビスについて説明しますが、まず、一発ビスとのメリットの違いについて解説します。
このタイプのビスには、先端にコンクリートを削る部分の刃がありません。
基本的に全ネジです。
下穴を開けたコンクリートに打ち込みます。(プラグが必要なタイプと必要ではないタイプのビスがあります)
一発ネジよりは取り外し・取り付けの回数は多くなると思いますが、それでも材質がセメント主体なので、何度も外したり緩めたりすればいずれはネジが効かなくなります。
加えて、インパクトであけられる穴は、あくまで小径であることを覚えておきましょう。
インパクトドライーバーはあくまで、木工専用のDIYの電動工具で、コンクリートに下穴を開ける用途には不向きです。
コンクリートビスに必要な下穴を開ける時のドリル(ビット)のサイズは?
下穴のあけ方は、購入時に下穴のサイズが記載されていますので、それに対応したビットを購入しましょう。
勿論、インパクトで開ける時はコンクリート専用の六角ビット(ドリル)を選択しましょう。
コンクリートにインパクトで下穴を開けると、ドリルやビスがかなり熱を持ちます。一定時間回したらビスやドリルを冷ます工夫をしないと熱ダレで進みにくくなります。
ビットにも色々とあり、コンクリート専用のものから木材専用、鉄専用等が主にあります。
今回は、コンクリートに穴あけを行うので、イチネンアクセスのコンクリートドリル六角軸が使用できます。
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