平行ネジとテーパーネジの見分け方は、日常のさまざまな場面で重要な知識で、DIYや配管作業を行う際には、正しいネジの選択が不可欠です。
しかし、「平行ネジとは何か?」や「テーパーネジとは?」といった基本的な理解がないと、間違った選択をしてしまうことが多くあります。
そこで、本記事では平行ネジとテーパーネジの見分け方や組み合わせについて詳しく解説します。
まず、平行ネジとテーパーネジの仕組みや規格について理解することが重要で、平行ネジは、ねじ山が平行であり、主に接続部分に使用されます。
一方、テーパーネジは、ねじ山が徐々に細くなっていく形状が特徴となり、この違いが、シールテープの巻き方にも影響を与えます。
特に、シールテープをどこまで巻くかは、ネジの種類によって異なるため注意が必要で、適切な巻き方をしないと、漏れの原因となり、作業効率が低下してしまうこともあります。
また、平行ネジにテーパーネジを組み合わせる際のメリットも見逃せません!それぞれの特性を活かすことで、より強固な接続が可能になります。
このように、平行ネジとテーパーネジの見分け方や組み合わせは、実際の作業において非常に重要な要素です。
本記事を通じて、あなたのネジ選びがよりスムーズになり、作業の質が向上することを目指します。
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記事の要約とポイント
- 平行ネジとは、ねじ山が平行に作られており、主に液体や気体の接続部分に使用されます。一方、テーパーネジは、ねじ山が徐々に細くなる形状を持ち、密閉性が高いのが特徴です。
- シールテープは、平行ネジやテーパーネジに使用する際の重要なアイテムです。正しい巻き方を理解することで、接続部分の漏れを防ぎ、作業効率を向上させることができます。
- 平行ネジとテーパーネジを組み合わせることで、それぞれの特性を活かし、より強固な接続が可能になります。この組み合わせは、特定の用途において非常に効果的です。
- 平行ネジやテーパーネジの規格や表記を知ることは、適切なネジ選びに欠かせません。これにより、不要なトラブルを避けることができ、作業がスムーズに進みます。
平行ネジとテーパーネジの見分け方!どこまで締める?仕組みは?
水道配管には平行ネジ・テーパーネジを使用したものが使われており、見分け方は、平行ネジが同径のネジでパッキンを使用してシールします。
テーパーネジは、先細りのネジでシールテープを巻いてシールします。
平行ネジとテーパーネジの組合せは可能な場合もありますが、先細りのネジと平行のネジではかみ合わせが中途半端になるので推奨されていません。
平行ネジとテーパーネジをどこまで締めこむかに関しては、パッキンやシールテープを巻いて、工具で締めて動かなくなる位まで締めこみます。
仕組みは、平行ネジがパッキンを押し付けてシールするのに対し、テーパーネジは先細りのネジとシールテープを巻いて密着させます。
また、平行ネジはGネジとも呼ばれ、テーパーネジはR(おネジ)・Rc(メネジ)・Rp(平行めすねじ)の3種類で給水管オスネジ(Pj)といった規格も存在します。
平行ネジとテーパーネジの見分け方や、ネジやナットをどこまで締めこめばよいのか?
平行ネジとテーパーネジの水漏れ防止の仕組みについて、仕事やDIYで数々の水道配管を施工してきた筆者が解説します。
並行ネジとテーパーネジの見分け方と仕組みについて、まずは簡単に解説します。
並行ネジは、パッキンを使用する為、シールテープは使用しません。
並行ネジの用途としては、主に低圧用の水道配管に使用されることが多く、直ぐに取り外す必要があるトイレの給水用配管としてフレキパイプに使用されています。
また、テーパーネジはバルブ類が一般的で、先細りのネジでシールテープを使用します。
主な用途としては、水道の蛇口はテーパーネジで、蛇口にシールテープを巻き付けた上で、TSバルブソケットと接続します。
どこまで締めるかは、手締めである程度締めてから、ウォーターポンププライヤーを使用して動かなくなるまで締めこみます。
見分け方は、先端が先細りのネジがテーパーネジで、ネジが同径のものは平行ネジと呼ばれる。
平行ネジとテーパーネジの組み合わせは原則不可だが、可能な場合もある。(仕組み上、かみ合わせが中途半端になる)
平行ネジにはシール材にパッキンを使用し、テーパーネジにはシールテープを巻いてシールします。
どこまで締めれば良いかは、各シール材を適切に施工した後、工具で止まるまで締めこみます。
並行ネジ・テーパーネジの見分け方とどこまで締めこむ?
パッキン
シールテープ
並行ネジ
テーパーネジ
ウォーターポンププライヤ
並行ネジとテーパーネジは、それぞれパッキンとシールテープを使用し、どちらも両方使用する事はありません。ネジの締め込みには、ウォーターポンププライヤーを使用する事が一般的です。
- 平行ネジとは?水漏れしない締め方とねじ込み量は?
- テーパーネジとは?水漏れしない締め方とねじ込み量は?
- 平行ネジにテーパねじを組み合わせて配管可能だが|規格と問題点
- ネジに表記はある?それぞれのネジのメリットとデメリットを解説
平行ネジとは?水漏れしない締め方とねじ込み量は?
パッキンを強く合わせる事で、止水する仕組みの水栓パーツが平行ネジです。
施工時には、パッキンを入れて止まるまで強く締めこみます。
どこまで締めるかの目安は、あまりにきつく締めすぎると内部のパッキンが変形、断裂してしまう原因になるので、腕の力70%位で締めこむのが丁度良いです。
平行ネジとはこのような外観・構造になっています。
仕組みは、フリーの袋ナットが配管・バルブに通されて、パイプのフランジのツバの部分にパッキンを当ててそのまま締めこむと、パッキンが押し付けられてシールされます。
※尚、フレキ管を適当な長さにカットして施工するには別途下記のフレキ管つばだし工具が必須です。
平行ネジには、おネジにシールテープは使用せず、付属のパッキンを使用します。
このゴムパッキンは、古くなるとかなり劣化して、触ると崩れてくる事が良くありますので、平行ネジ部分から水漏れする場合は、パッキンの劣化を疑いましょう。
上記の画像は、平行ネジを使用した配管とバルブの一例です。
上段の白いつまみが付いたものは水道用のボールバルブで、左がテーパーネジでTSソケットとVP13の塩ビ管で接続されています。
テーパーネジ側の部分は、シールテープを巻いてシールする必要があります。
右側は袋ナット付の平行ネジで、パッキンを挿入して締めこみます。
続いて、並行ネジとテーパーネジを利用した水道配管のDIY施工事例を紹介します。
このフレキ菅には、元々、ガス配管がついて居たものでしたが、使わないので取り外し、代わりに山水を引っ張ってきました。
今は完全に流しっぱなしにして、ネコの水飲み場になっています。
平行ネジで取り付けたフレキパイプは、ネコの顔の高さに合わせて吐出位置を調整できるので、ネコ達には大変好評です。
一般的には、給湯器の様に配管の形状が複雑になる部分や、トイレの手洗い水栓の部分にフレキパイプが多様されています。
蒸気写真のような、並行ネジとテーパーネジがついた蛇口は、一般的に以下のような商品で、単水栓フレキシブルキッチンホース蛇口とも呼ばれています。
テーパーネジとは?水漏れしない締め方とねじ込み量は?
平行ネジは、オネジもメネジも径は変わりませんでしたが、テーパーネジの構造は、画像の様に先端が先細りのネジで、めねじは入り口が広く奥に行くに従って狭くなります。
テーパーネジが止水する仕組みは、径の違うネジを閉め込み、しっかりとネジ同士を密着させて止水します。
テーパーネジだけを密着させれば止水可能ではなく、テーパーネジをどこまで締めこむかの目安は、シールテープを根元までしっかり巻いた上で工具で締めこみます。
画像左の部品は、テーパーおネジでストレートの継手です。
水道配管において、継手は主にTS継手とDV継手が存在し、継手の詳しい違いや規格表はこちらの記事でまとめています。