水道配管の基礎知識を解説!DIYで接続方法や材料・部品・費用は?

川根本町ラボ | 水道配管 趣味のDIY
川根本町の生活で水道配管をDIYする方法を紹介します。

水道配管を自分で配管出来たら業者を呼んで修理するより安上がりで良いと思いませんか?

水道配管の基礎知識を網羅的にマスターすれば、水道配管を自分で修理したりDIYを楽しむことが出来ます。

水道配管の接続方法は、ポイントさえ押さえればそれほど個人でも難しい技術ではないので、初心者に水道配管の接続はお勧めのDIYです。

水道配管施工の経験から、DIYでも活用できる水道配管の接続方法や、材料・部品・費用に至るまで水道配管基礎知識を業務で数多くの水道配管を施工してきた筆者が詳細に解説します。

スポンサーリンク

水道配管の基礎知識を解説!DIYで接続方法や材料・部品・費用ポイント

  • 水道配管は法律の制限なく自分でも基礎知識さえあればDIYで施工・修理が可能。
  • 水道配管のDIYに使う基本道具はシールテープ・パイプレンチ・ウォーターポンププライヤ・塩ビ管カッター・エスロンがあればOK。
  • 水道配管にも色々あるが、水道蛇口等の高圧がかかる部分の接続方法はVP管。排水はVU管。温水が流れる部分はHT管と覚えておこう。
  • ボールバルブを使うときはフルボアタイプが内径が小さくならずにおすすめ。
PR:このページではプロモーションを表示しています

水道配管だけに関わらず、何でも故障したからと業者を呼んでいてはいくらお金があっても足りませんし、技術も身に付きません。

田舎暮らしにおいて水道配管は修理が必要なカテゴリの筆頭に挙げれます。

業者を呼ぶにしても、田舎暮らしでは業者を探すのも呼ぶのも一苦労なので、何かあっても自分で対応できるように水道配管の基礎知識を学んでDIYに活かしましょう。

水道配管やバルブ・継ぎ手を自由に接続出来るようになるとDIYの幅も広がりますし、水道配管は日常のライフラインで使用する物なので、覚えておいて損はありません。

水道配管のDIYに必要な材料や費用は?

それでは、水道配管のDIYで必要な材料と費用を解説します。

写真の水道配管接続図は、パイプにボールバルブを接続してホースを接続できる配管です。

川根本町ラボ | 水道配管
DIYで水道配管を接続する具体例

上記の配管は、ホースシャワーなどの配管を自分で増設したい時によく使います。

特筆すべきはボールバルブで、バルブと一口に言っても様々な種類があり、手動で開閉するものから機械式の電磁弁など様々です。

今回はフルボアタイプのボールバルブを利用して、シャワーホースを接続する際の配管を考えてみました。

費用に関しては金属部品はやはり高価で、一番小径のVP13用の配管で大体2000円~3000円前後です。

水道管の外径に比例して材料も高くなります。

チャッキバルブ等の特殊な用途のバルブや、電気制御で水道の開閉をON・OFF出来るバルブは数万円する場合があります。

パイプの配管例

1.VP13 塩ビ管
2.異形継ぎ手
3.ボールバルブ
4.チーズ
5.バルブソケット
6.チャッキバルブ(チェックバルブ)逆止弁
7.ボールバルブ
その他:他にも画像のように流体が見えるように透明の塩ビ管や継ぎ手なども存在します。使用前はクリアですが、段々日焼けして見えにくくなります。また、灰色の通常の物と比べて高いです。

この写真は塩ビ管のVP管・VU管・継手・ボー部バルブを使った塩ビ管の本格的なDIYで『水撃ポンプ』を自作した時の物です。

水撃ポンプとは、水の流れを圧力エネルギーに変換して永久に水を汲み上げる装置です。

水撃ポンプを自作して川から永久に水を汲み上げるフリーエネルギーポンプ

塩ビ管を使った本格的なDIYに興味のある方は是非、水撃ポンプの自作の記事もご覧ください。

ホースバンド

ホースバンドはあえて説明の必要は無いかと思いますが、タケノコとホースをしっかり接続する時に使います。

私はドライバーでねじ込むのが面倒なので、購入するときは必ず手で回せるつまみが付いたものにしています。

タケノコ

別名をホースニップル等と呼んだりもしますが、工場などではタケノコと呼ぶのが一般的です。

ネジの部分はRc(テーパーメスネジ)となっています。

テーパーネジですので先端になる程先細りのネジで、R(テーパーオスネジ)と接続する事が出来ます。

他にもPjやGネジ等の規格もありますが、詳しくは講座で解説します。

接続は締め込みだけでは不十分で、図のようにシールテープを巻いて締めこみます。

ボールバルブ

バルブの種類にも様々あると前述しましたが、一般家庭でよく見かけるのは水道の蛇口やゲートバルブで、今回はフルボアタイプのボールバルブを利用しています。

ざっとボールバルブとゲートバルブの違いについて解説します。

ボールバルブもゲートバルブも中間開度での使用はせず、流体のON・OFFを切り替えのみに使用します。

ゲートバルブはハンドルタイプなので、レバータイプのモノと違い開閉に時間がかかりますが、不用意に触れてバルブがいきなり開くといったことがありません。

構造上大口径のもにも対応しており、バルブがONの時は管内径とほぼ同等であるため、流体抵抗が発生しにくいという特徴があります。

ボールバルブは大口径になればなる程、構造上開閉トルクが必要となりバルブの開閉に力を必要としますが、ゲートバルブは構造上力を必要としません。

ボールバルブのフルボアタイプですが、ボールバルブの種類には管内径が1サイズ小さいレデュースボアがあります。

こちらはコンパクトに出来る分、管内径が小さくなるので流体抵抗が発生しますが、フルボアタイプを選べば管内径とほぼ同等の為、吐出量に変化がありません。

上記の内容を考慮して、たかが水栓の開け閉めをするのにゲートバルブを何回も回さないといけないのも手間ですし、構造上ボールバルブの方が耐久性も高いので、フルボアタイプのボールバルブを選択しました。

安いからとレデュースボアのボールバルブを買わないようにしましょう!特にコンパクトにする理由が無ければ管内径と同等のフルボアタイプがおススメです。

TSバルブソケット

バルブソケットはR(テーパーオスネジ)です。

接続部分の強度が必要な場合はネジ部分が金属のものも存在しますが、縦水栓等人の力で上からかなり応力のかかる場所以外ではプラスチックでも問題ありません。

テーパーネジは先にも書いた通り、シールテープを巻いて完全に止水します。

反対側は規格に応じた塩ビ管を接続し、接合部はエスロン・タフダイン等の塩ビ管用接着剤を使用します。

水道配管に必要なその他の部品

水道配管のネジは主にテーパーネジで、並行ネジもありますが、全てがパッキンで接続できる並行ネジで配管出来るわけではありません。

水道配管のメイン部分は、バルブにおいてもソケットにおいてもテーパーネジです。

テーパーネジは先細りのネジで、根元程径が太くなります。

このテーパーネジを接続するのに必ずなくてはならないシール材が大きく分けて二種類あります。

それがシールテープと接着剤です。

シールテープについて

シールテープ

シールテープの巻く回数には諸説ありますが、多くまけばよいというものではありませんし、少なすぎれば止水が不十分となり水漏れの原因となります。
多くの現場を経験してきましたが、基本的には5,6回締めこむ方向と逆にまけばよいと思います。(しめこむ方向とは逆にシールテープを巻くことがポイントです。同じ方向にまいたら締め付ける時にシールテープが緩いんでしまいます)

エスロン等の塩ビ管用接着剤について

塩ビ管にはHT管という茶色の塩ビ管も存在していますが、これは温水用の配管です。

温水用の塩ビ管には専用の接着剤がありますので、普通の接着剤と混同しないように注意してください。

ヘルメチック(応力がかかり馬鹿になったソケットの応急処置)

ヘルメチック

田舎暮らしなどの古民家では私の家もそうでしたが、サルボがしっかり固定されてないと、ガタガタして蛇口に無駄な応力が掛かり馬鹿になってシールテープで締めこんでも水漏れする場合があります。
そんな時はヘルメチックの出番です。
ネジ部分にヘルメチックを塗りその上からシールテープを巻きます。
メネジの方にもヘルメチックを塗布して締めこみます。
するとヘルメチックが液状ガスケットとなり完全に止水されます。
古民家改修には一本持っていて損はないでしょう。

水道配管に必要な道具は?何を揃えればよいか解説

基本的には下記で紹介している工具を揃えておけば、日常のDIY用途には困らないでしょう。

必要な工具は大きく分けて主に2種類あります。

パイプを切断する工具類と、パイプを締める時に使う工具です。

ゼットソー

塩ビパイプ用のこぎり

ゼットソーに関しては雨樋清掃の記事でも触れていますが、塩ビ管を切る為の専用ののこぎりです。

VP13等の径の細い塩ビ管は塩ビ管カッターで綺麗に切断する事が出来ますが、排水用途で使用するVU管となると径が大きくなり、塩ビ管カッターで切断する事が出来ませんので塩ビ管専用ののこぎりは必ず必要な道具の一つです。

少量の塩ビパイプを切断するだけなら問題ありませんが、大量の塩ビパイプや大口径の排水用配管の、VU管をカットするには、ゼットソーよりも、チップソー切断機があると断然便利です!

チップソー切断機を使用したパイプカットのメリットや、おすすめのチップソー切断機について解説していますので、下記の記事も併せてご覧ください。

塩ビパイプをまっすぐ綺麗に切る方法は?大口径のVU管でもチップソー切断機なら楽ちん

塩ビ管カッター

パイプカッター
小径のパイプを回しながらカットする
パイプカッター【ハサミタイプ】
パイプカッターより切りやすいのでこちらがおススメ

塩ビ管カッターの能力にもよりますが、水道用の細い系の配管でしたら殆ど塩ビ管カッターだけで楽に素早く綺麗に切断可能です。

ホームセンターでも1000円前後で販売されておりますので、自分で水道配管を切断・接続したい場合は、そろえておきたい工具の一つです。

ウォーターポンププライヤ

ウォーターポンププライヤ

ウォーターポンププライヤは殆どのご家庭に工具の一つですね。

先細りの先端は水道配管などの狭い場所で作業する時に役立ちます。

ただ、パイプレンチの様に回す方向によって自動ロックされません。

パイプレンチ

パイプレンチ

パイプレンチはとても便利な工具です。

きつく配管を締める用途に最適です。

ウォーターポンププライヤとの違いは、水道配管を締める方向には自動でロックがかかり配管を固定します。

イメージ的にはラチェットレンチに近いです。

人が一々開閉しなくても一連の動作をスムーズに行う事が出来ます。

カッター

カッターはバリを取ったりする時に使います。

塩ビカッターなどを購入すると、塩ビのバリ取り部分が工具に付属している場合もあります。

製品の封を切ったりする場合にも、必要になる事があるかもしれませんので、使用頻度は低めですが一応準備しておきましょう。

水道配管をDIYする時の注意点は?

水道配管をDIYする場合、ポイントを抑えて安全面や作業の確実性を担保しましょう。

水道配管にかかる圧力はかなり高いので、下手をすると外れた配管が顔面に飛んでくるなんて事も無きにしも非ずですので、安全第一で作業しましょう。

まずは止水をしたか確認

止水をしないでそのまま配管をカットすれば水が溢れる事は明白です。

先ずは止水を行い、蛇口を開放して内部の圧力を抜きましょう。

止水栓は一軒家なら庭に設置されている事が多く、マンションやアパートであれば、制御用のパネルがある場合もあります。

切断する前に水気をタオルでふき取る

水気や泥をしっかり取る作業は綺麗に切断する事は勿論、手が滑って怪我をする等の事故を防止する事にもなりますので、しっかり水気をふき取りましょう。

また、水が付いたまま水道配管を接続すると、内部で中途半端に接着剤が固まり、水漏れの原因や流体の抵抗となる可能性もあります。

施工前にしっかりと水気や泥をふき取る事で、しっかりとした切断や接続をする事が出来ます。

切断時のバリは綺麗に取る

水気は勿論、バリをしっかりとってから接続しないと施工不良の原因になります。

バリが残ったまま配管すれば、水道水に混ざる事は勿論ですし、接着剤で溶けたバリが配管内部にへばりつき流れてきたゴミをひっかけ詰まる原因になります。

バリが残ったまま水道配管を接続すると、バリが原因でバルブを閉めてもゴミが内部で噛んで、しっかりとバルブが閉まり切らない事もあります。

施工した水道配管に水漏れが無いか確認

施工した水道配管に水漏れが無いかをしっかりチェックしましょう。

シールテープは巻く方向を間違えると、締めこむ時にヨレて、そこから水漏れが発生します。

エスロンは、水やバリ・埃が残ったままだとしっかり接着できませんので、水漏れが発生します。

一気に水圧を上げると、施工不良の配管が爆ぜて水浸しになるかもしれませんので、徐々に水圧を上げて水漏れを確認しましょう。

水道配管のDIYに失敗!?水漏れした時の修理方法について

水道配管のDIYに失敗する時は、大抵バリ取りが不十分で配管に隙間が生じたり、エスロンの塗布が不十分で水漏れが発生する事が多いです。

他にも、シールテープの巻きつけ不良でも水漏れは発生しますし、たまにあるケースでは、冷水用の灰色の配管を高温が流れる給湯器の配管に接続してしまい、接着剤も通常の物を使い水漏れするケースです。

水道配管のDIYに失敗しがちないくつかのケースを想定して解説しますので、以下のチェック項目を見ながら確実に作業出来ているか確認しましょう。

バリ取りエスロンの塗布が不十分

水道配管 DIYで初心者がやりがちな最も初歩的なミスが、バリ取りが不十分かつエスロンの塗布も不十分というケースです。

バリは全て除去しないと、水道配管のつまりの原因にもなりますし、バリが引っ掛かって最後まで配管を差し込めずに漏れてくるかもしれません。

エスロンは塩ビ管の外側と継ぎ手に十分塗布してください。

全てのバリや汚れを除去して、エスロンも適量塗りつけたとしても、接着して直ぐに手を離したのではくっつきません。

ゆっくり30秒位数える位の気持ちで待ちましょう。

シールテープまきつけ不良

シールテープの巻きつけ不良もありがちなミスで、シールテープはよじれた状態で巻きつけてはいけません。

巻きつける方向についても注意で、継ぎ手を差し込み回す方向と逆方向に巻きつけないと、ネジを回した時にヨレてしまいます。

巻きつけ回数は5,6回で問題ないでしょう。

シールテープは多く巻けば止水できるというものではありませんし、巻き数には諸説ありますが、私個人の今までの経験として、バルブやネジが新品であれば、5,6回の巻きつけだけでも十分に止水可能であると思います。

たまにあるケース

田舎の水道配管は稀にサルボ【持ち出しソケット】にガタつきがある場合があります。

長年飛び出した蛇口にぶつけたり、負荷をかけてしまうケースは容易に想像できますので、真鍮製のサルボと言えどネジが劣化します。

サルボが劣化すると、いくら新品の蛇口を用意してシールテープを巻きつけても水漏れします。

そこで、先でご紹介したヘルメチックを利用します。

シールテープを巻く前に一周塗布し、シールテープ巻きつけ後も一周塗布。

そうすると、ヘルメチックがガスケットの役割をして、水漏れをしっかり止水してくれます。

余談ですが、サルボは専用工具があれば取り外す事は出来ますが、持ち出しソケットという性質上取り外すと今度は取り付けるのに苦労します。

サルボを取り外した配管はコンクリート壁の奥にある事が多いので、配管自体を取り外せる希望が無ければ、素人は工具があってもサルボは触らない事をおすすめします。

水道配管のネジは、他にも平行ネジ(Gネジ)というものが存在します。

このGネジは、フレキシブルな蛇腹配管で、トイレの施工によく使われるパイプですが、接続にはシールテープではなくパッキンを使用します。

Gネジにパッキンではなく、シールテープを巻いて施工すると水漏れの原因となるので注意が必要です。

最後に水道配管の纏めを箇条書きで記載します。

水道配管の基礎知識を解説!DIYで接続方法や材料・部品・費用まとめ

  • 水道配管 DIYに必要な工具は大きく分けて二つ。切断工具とレンチなどの回す工具。
  • 接着方法も大きく分けて二つ。エスロンで接着する場合と、テーパネジの場合はシールテープを巻きつけて止水。
  • 作業前は必ず止水を確認してから行う。また、汚れや水分を綺麗にふき取ってから作業する事。
  • バリヤ汚れ、エスロンの接着不良は水漏れの原因になるので面倒でもしっかり行う。
  • 劣化で対処できない水漏れはヘルメチックを使用して止水するとうまくいく。

水道配管に必要なDIYの基礎知識について解説したことを纏めます。

水道配管のDIYに必要な工具は主に、切断工具とレンチなどの締め付け工具に分類できる事を解説しました。

切断工具では、主に塩ビ管専用ののこぎりや、パイプカッターが使われます。

パイプ同士の締め付けには、パイプレンチがあると便利ですが、一般的にはウォーターポンププライヤーがあれば十分です。

止水方法は、ネジの種類によっては大きく分けて二種類ある事も解説しました。

テーパーネジの場合は、止水にシールテープを使用しますが、ガタが来て止水が難しい場合は例外的にヘルメチックで止水する場合もあります。

平行ネジ:Gネジの場合は、シールテープではなくパッキンを使用して止水する事が出来ますが、間違えてシールテープで止水すると、水漏れする原因となります。

作業に関する注意事項は、必ず止水してからパイプの切断や、ネジを緩めるのは当然の基本と言えますし、バリヤ汚れが付いたままエスロンで接着すると、水漏れの原因となりますので、接着前に汚れはしっかりとふき取りましょう。

滅多にない事とは思いますが、エスロンは溶剤で可燃性の液体なので、多量に吸い込んだり火器に近づけないように注意して取り扱いましょう。

接着剤の種類もあるので、間違えて冷水用の接着剤を温水配管用の接着剤に塗布すると、水漏れの原因となります。

水道配管の正しい接続方法と基礎知識を身に着けて、業者に依存せず、自分で施工できるとDIYの幅は広がります。

水道に関するより詳しい情報は静岡県の条例などをご覧ください。

水資源・水道|静岡県公式ホームページ
県が扱っている水道事業の実施状況と普及状況を紹介しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました