差し込み型コネクタの屋外使用禁止!外し方のコツと再利用の目安は?

差し込み型コネクタ 趣味のDIY
差し込み型コネクタは屋外使用禁止?外し方や再利用の目安を解説

差し込み型コネクタの再利用は禁止されておらず、基本的には再利用可能ですが、推奨されておらず一旦外したものは新品と交換する事をおすすめします。

外し方のコツは左右に引っ張りながらゆするだけで外す事ができ、取り付けも取り外しも特別な工具は不要です。

差し込み型コネクタの屋外使用においても禁止行為ではないものの、劣化を早める原因となる為推奨はされていません。

今回は差し込み型コネクタの禁止行為や外し方のコツについて、筆者が今まで工場や現場の電気工事で体験した事を、画像を交えて解説します。

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差し込み型コネクタの屋外使用禁止!外し方のコツと再利用の目安は?ポイント

  • 差し込み型コネクタは屋外利用が完全に禁止されている訳ではないが、湿気や紫外線で劣化しやすいのであまりおすすめしない。
  • 差し込み型コネクタの再利用についても禁止行為ではないが、配線も差し込み型コネクタも新品を使用して配線する事が推奨される。
  • 差し込み型コネクタの外し方のコツは左右にゆすりながら引っ張ると簡単に外す事が可能。再利用も基本的には可能だが、メーカー要確認。
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差し込み型コネクタの屋外使用は禁止と防水仕様のジョイントボックス

私がDIY小屋で施工した差し込み型コネクタとジョイントボックスの明らかな禁止施工事例から紹介します。

詳しくは各見出しで解説していますが、ポイント一旦冒頭でまとめると、絶対禁止行為(使用する材料や状況による)ではありませんが、基本的に差し込み型コネクタを屋外で使用するのは推奨されず、ましてや左下の画像のように、屋内用のVVFジョイントボックスを使い、差し込み型コネクタで防水処理をせずにまとめるのは結構危険な行為と言えます。

差し込み型コネクタの再利用も基本的には可能ですが、おすすめはされず、一旦使用したものは破棄して新品の差し込み型コネクタと新しく配線を剥きなおして配線する事をお勧めします。

差し込み型コネクタの屋外使用禁止
良くないジョイントボックスと差し込み型コネクタの使用例。禁止例
防水ジョイントボックス
配線が雑だが防水ジョイントボックス内部で差し込み型コネクタを使用している為今の所問題ないw

一応、屋根の直下で水がかからないことを確認しているのと、予算の問題で安い方法で施工していますが、この方法だと、蜘蛛がジョイントボックス内部に巣を作る可能性もあり、それが湿気で漏電や火災の原因となるので、もし私の様な施工を真似する場合は定期的なメンテナンスが必須です。

余談ですが、VVFケーブルを今回の画像の様に、導電性のパイプや配管類に這わせてステップルで固定するのは禁止行為です。

VVFケーブルの固定間隔も法律で定められた間隔があるので、仕事で配線する場合は、私の様に適当な間隔でVVFケーブルを固定しないように注意しましょう。

ここは自宅なので問題が起きても自己責任の範囲で修まりますが、仕事で金銭が発生している状態ではシャレになりません。

ただ、実際の所、結構どの業者も屋外でVVFケーブルを使っていたり、勉強の為に無資格者に配線させたり、電気工事界隈は結構自由度の高い配線をしているのが現状です。

そもそも学校の先生なんて明らかに無資格なのに、100Vで電気パンを作る実験をしたり、技術課の先生が生徒にテーブルタップを作る実習をさせたりしてますよね。

これも厳密には言えば違法(禁止)行為ですw

だからと言って私個人が咎めるつもりはありませんし、時と場合、先生の力量や安全対策にもよるので何とも言えません。

差し込み型コネクタの外し方のコツは?捻じりながら引っ張る

差し込み型コネクタの外し方はVVFケーブルを左右に捻じりながら引っ張れば少しずつ抜けていきます。

あまり強く左右に振り過ぎると、配線に傷がついてしまいますし、差し込み型コネクタの劣化を早めてしまいますので、ほどほどに。

差し込み型コネクタを取り外した後の再利用は基本的には可能ですが、電気工事士の試験を受ける場合は推奨されておらず、配線を外した場合、新品の差し込み型コネクターを使用し、かつVVFケーブルを新たに剥きなおします。

取り付け前の差し込み型コネクタ
VVFケーブルに傷が無く綺麗

今回は実験で撮影目的の為、露出させた配線の長さは適当(というか、その辺にあった端材をそのまま使用w)ですが、本来であれば12mm-13mmの間で正確にカットします。

露出された配線を見てわかりますが、差し込み型コネクタに差し込む前の銅線は、傷が無くとても綺麗です。

差し込み型コネクタの外し方
左右にゆすりながら外すのが一般的の様だが、私は真っすぐの状態で差し込み型コネクタを回転させながら外す

差し込み型コネクタにVVFケーブルを差し込んだ状態!リングスリーブと比べて圧着工具が不要なので、簡単にコスパ良く配線を取り付け・取り外し出来てとても便利です。

今回使用した差し込み型コネクタは差し込み口が2穴しかないが、様々な穴の数の差し込み型コネクタが販売されています。

撮影だけの為に新たに線を剥くのが面倒だったので、その辺の端材を適当に使って差し込み型コネクタの配線を行ってしまいましたが、これは悪い例で、明らかにむき出しにした銅線の長さが足りず、差し込み型コネクタの奥まで届いていないのが画像でも分かります。

配線は奥まで差し込んだ時に、差し込み型コネクタの天辺付近まで差し込まれているのが正解です。

差し込み型コネクタに差し込んだ銅線が短い場合は接触不良で、ケーブルや差し込み型コネクタが加熱し火災の原因になりますし、逆に配線が長くて差し込み型コネクタからはみ出している場合、漏電・ショートが起きて火災の原因になります。

どちらにせよ事故の原因になりますので、配線は正しく行いましょう!

これは良くない配線の事例で、ホコリや施工具合から素人が配線作業を行ったものと思われます。

危険な施工例 | dinno
今回は現場でよく見かける危険な施工例について。 こちらの写真はとある現場で他の工事業者さんが施工した差込型コネクタでの電線接続部分です。差込型コネクタから心線部分がはみ出しており電源部分が露出した状態…

実際によくあるんですよ、現場では。

私もいくつかの工場・現場で配線の作業を行ってきた経験がありますが、勉強の目的で配線作業をさせて、後チェックしない人とか。

VVFケーブルの配線作業って結構工数の多い作業なので、一旦ポイントだけ教えて『後よろしく!』みたいな状況w

資格取得勉強の為に配線をさせるというのはよくある話で、実際に私もやらせてもらってましたが、ここまでひどいのは、根本の安全性や電気の基礎知識が不足していると言えます。

素人が間違えて配線した結果、電子機器から煙が出たりなんて事も実際にあった話です。

差し込み型コネクタ再利用の目安は?傷がついて居たら使用禁止!

差し込み型コネクタに接続されたVVFケーブルを、強引に左右に捻じりながら取り外した時の拡大写真を載せました。

私は差し込み型コネクタを取り外す時、可能であれば左右に捻じりながら取り外す事はせず、VVFケーブルは真っすぐの状態で、差し込み型コネクタの方をくるくる回しながら外します。

そうすると、抵抗なくVVFケーブルの傷も最小限で、差し込み型コネクタからケーブルを外す事が可能です。

外し方を誤った差し込み型コネクタ
差し込み型コネクタを回しながら強引にネジすると傷がつく。再利用禁止

拡大しても少し判り難いのですが、良く右下の方を見ると、一か所ケーブルに傷というかカケた様な跡がある事が分ります。

ケーブルに表面上多少の傷がつくようならまだ再利用可能ですが、カケの様な傷が出来てしまうと再利用する事は出来ませんので、新しく配線をカットしなおす必要があります。

ケーブルの再利用が出来ない場合が多いですが、差し込み型コネクタ自体は何回か使用しても問題ありません。

差し込み型コネクタを再利用して、新しくケーブルを差し込んだ時に、抜けやゆるみが無ければ使っても問題ないでしょう。

差し込み型コネクタを一旦取り外して再利用する場合、差し込み型コネクタ内部に銅線や被膜等の異物が入ってないか、内部の金具の変形は無いかなど、最低限のチェックをしてから再利用する事をおすすめします。

屋外使用が禁止された差し込み型コネクタ以外の配線接続方法は?

屋外では基本的に差し込み型コネクタの使用が禁止されている事をお話ししましたが、屋外での配線は一般的にどの様に行うのが正解なのでしょうか?

様々な配線方法がありますが、基本的に防水仕様のVVFジョイントボックスを使用して、絶縁被覆付閉端子を使用して、その上から自己融着テープで保護するのが一般的なようです。

防水仕様のVVFジョイントボックス内部であれば、例外的に差し込み型コネクタを使用しても問題ないという意見もありますし、実際防犯灯でそのような配線も見たことがあります。

差し込み型コネクタによる配線は、作業時間の短縮にもなる為、私自身も屋外で使用しています。

但し、本来差し込み型コネクタの屋外使用は推奨されていないので、屋外で使用する場合、定期的な点検やメンテナンスが必要です。

と、言うのも差し込み型コネクタは、リングスリーブで自己融着テープで留める場合と比較して、劣化が早く、自己融着テープで保護した場合と比べ、外気・湿気に触れる機会が増えて、錆びる可能性も高いのであまりおすすめされないのです。

かつ、いつら防水のボックス内部に入れたとしても、屋外に設置したものは数年越しに開けると意外とほこりや細かい虫が入っている事が多く、これも劣化の原因となるからです。

私の様に、頻繁にメンテンナンスや配線の変更を行う場合は自己責任と考えて使っていますし、現場によっては実際、差し込み型コネクタを屋外で使用している業者もいる事は確かです。

川根本町ラボ | 防水コンセント
防水コンセントと防犯灯

右の防犯灯が着いた部分の下の単管パイプの画像をご覧ください。

片流れ屋根小屋をDIYした時に取り付けた屋外の防犯灯の施工事例です。

2×4材を使って片流れ屋根の小屋をDIYする方法!電気配線のやり方についても解説

ぶっちゃけ良くない屋外配線の例ですが、材料費を安くする為・作業性をよくする為に屋内用のVVFジョイントボックスを屋外で使用し、かつ屋外での使用が禁止された差し込み型コネクタを、何の防水処理もせずに使用しています。

屋外ではありますが、屋根の直下であるという理由(言い訳)で、無理やり取り付けました(笑)

一応屋根の直下で水は掛からないとは言え、屋外でむき出しの状態でVVFケーブルを使用して、インシュロックで導電性のある単管パイプに留めるという時点で既にNGですが、一応自己責任という形で・・・。

先に悪い配線例を紹介してしましましたが、本題に戻すと絶縁被覆付閉端子とは、下記のようなものです。

イレクターパイプの配線
VVFはインシュロックで画像の様に固定するのが工場の定番

この上から自己融着テープでぐるぐる巻きにしてVVFジョイントボックスの中に収納します。

これは、イレクターパイプを使って屋内で照明やコンセントの配線を施工した時の例で、画像でも解説がある通り、工場ではイレクターパイプの作業台に、この様に配線するのが定番です。

イレクターパイプを使って作業台を作り、差し込み型コネクタと絶縁被覆付閉端子で照明やコンセントの配線を行う方法

差し込み型コネクタの屋外使用禁止!外し方のコツと再利用の目安は?まとめ

差し込み型コネクタの禁止行為や外し方のコツについて解説したのでまとめます。

一旦取り外した差し込み型コネクタの再利用は可能(メーカーにもよるが)ですが、推奨はされておらず、基本的に一旦取り外した差し込み型コネクタは再利用せず新品に取り換えるのが一番安全です。

その際、傷ついた電線も新たに剥きなおして配線します。

差し込み型コネクタの再利用が禁止でないものの推奨されない理由は、傷がつくことで電線が劣化しやすいのと、傷が原因で差し込み型コネクタの接触不良が起こり、発熱や火災の原因となるからです。

差し込み型コネクタの外し方は、線をぐりぐりと左右にゆすりながら引っ張ると何れ外す事が出来ます。

差し込み型コネクタの屋外使用についても言及しました。

差し込み型コネクタは、ケーブルに差し込めばすぐに固定でき、抜くときも特別な工具が要らずに配線や取り外しが可能なので、便利な材料ではありますが、屋外で差し込み型コネクタを使うと湿気や蜘蛛の巣が原因で端子がさびたり紫外線で劣化しやすく、最悪の場合ショートして火災が起きる可能性があるので、私の様にあえてイリーガルな方法で施工を行う場合は、定期的なメンテナンスを行うなど十分注意して配線しましょう。

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