ブチルテープは、さまざまな用途で活躍する接着テープの一つで、防水性や気密性が求められる場面でその威力を発揮します。
この記事では、ブチルテープの使い方や防水テープとの違い、さらには劣化具合について詳しく解説します。
ブチルテープとは何かを知ることで、その特性を最大限に活用できるようになり、片面と両面の違いや、建築現場や車の修理における具体的な使用例も紹介しますので、実用的な情報が満載です。
防水テープとブチルテープの違いについても理解しておくことが重要で、防水テープは水の侵入を防ぐためのテープですが、ブチルテープはそれに加え、気密性を提供します。
この特性により、ブチルテープはより多くのシーンで活用され、特に車や建築においては欠かせないアイテムとなっています。
劣化具合についても触れ、耐用年数を知ることで、適切なメンテナンスができるようになります。
ブチルテープの使い方は非常にシンプルですが、正しい手順を踏むことでその効果を最大限に引き出せます!接着面を清掃し、しっかりと押し付けることで、強力な接着力を発揮します。
特に気密防水テープとしての使用を考えている方には、隙間をしっかりとカバーすることが求められます。
このように、ブチルテープの特性を理解することで、より効果的な使い方ができるようになります。
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記事の要約とポイント
- ブチルテープとは、防水性と気密性に優れた接着テープで、片面と両面のタイプがあります。用途に応じた選択が重要です。
- 使い方はシンプル。接着面を清掃し、しっかりと押し付けることで強力な接着が可能です。特に気密防水テープとしての利用が効果的です。
- 防水テープは水の侵入を防ぐのに対し、ブチルテープは気密性を提供します。この違いを理解することで、より適切な選択ができます。
- ブチルテープの耐用年数は、使用環境によって異なります。定期的な点検を行うことで、劣化を早期に発見し、適切な対策を講じることができます。
ブチルテープと防水テープの基本的な違いを徹底解説
ブチルゴムテープを使ってみたいけど、防水テープとの違いや使い方、耐熱温度・劣化具合については?強力そうだけど、一度貼ったら剥がせるのかも実際に使用している筆者が解説します。
ホームセンターで購入可能な、DIY用途におススメのブチルゴム両面テープや、ブチルゴムテープの仕組みや使い方についても画像付きで紹介します!
両面テープ方式の物ではなく、配線などの防水をする自己融着テープなら、ダイソーや100均で売っている場合があります。
少量を安く使いたい場合は、ダイソーも検討すると良いでしょう。
本記事では、ブチルテープの使い方から、防水テープとの違いについて使用例を交えて詳細に解説しています。
生活において、様々な物を簡単に固定したい時があります。
フレームの無い、ねじ止めできない鏡はその代表で、古民家では、良くタンスや洗面台のフレームから外した鏡が出てきます。
何かに使えると思い、サイズの異なる鏡が色々保管してありますが、取り付けるのに困るのが固定方法です。
そんな時、ブチルゴム両面テープが活躍します。
ブチルゴム両面テープとは書いていますが、今まで解説してきたブチルテープと大差はなく、基本的には片面か両面の違いや、ゴムの厚みが多少違う程度で、ブチルテープと大きな違いはありません。
ブチルテープの基本的な使い方は普通の両面テープと同じですが、両面テープよりも粘着力がある為、剥がすときは苦労する場合があります。
ブチルテープはゴムなので、防水性能が高い!防水テープもブチルゴムが使用される商品が多く、違いは接着強度です。
配線の防水が出来る自己融着テープ(ブチルテープ)は100均のダイソーでも手に入る。
ブチルゴム両面テープとは?
防水性
耐薬品性
熱に弱い
耐振動性
前述した通り、ブチルゴム両面テープも、これまで解説してきたブチルテープと組成に大きな違いはありません。
大きな違いは、両面テープになっているかどうか位の違いで、ブチルゴム両面テープもブチルテープも、イソブチレンとイソブレンの合成ゴムです。
- ブチルテープとは何か?その特徴と用途
- 防水テープの基本情報と主な用途
- 気密防水テープとは?使用シーンと効果
- ブチルゴムって溶ける?耐熱 温度の性能は?
- ブチルテープってホームセンターで購入可能?
ブチルテープとは何か?その特徴と用途
ブチルゴムは、イソブチレンとイソブレンからなる合成ゴムです。
耐熱性・耐薬品性・耐候性があります。
一般的な用途としては、排気ダクトの固定、自動車のタイヤのゴム・ガスケット・防振ゴムや今回紹介する両面テープにも使われています。
自動車のタイヤのゴムや、高温にさらされるガスケットに使われている事から、既に耐久性が高そうな事が想像できます。
今回紹介するブチルゴムテープの耐久性を数値で解説します。
25mm幅のブチルゴム両面テープを50cm張り付けた場合、その強度は約25kgの耐荷重性能があるそうです。
ブチルゴムはゴムですので、タイルなどのつるつるした表面は勿論、表面がでこぼこした壁紙も相性が良いです。
耐熱性・耐水性・耐薬品性が揃っているので、お風呂場の鏡を強力に固定したい用途にぴったりな両面テープです。
家の鏡も、ブチルゴム両面テープで固定して5年経過しましたが、一向にはがれる気配はありません。
お風呂場は、シャワーのお湯がかかったりシャンプーや石鹸、時には掃除の時に洗剤をかけて漂白しますが、ブチルゴムは酸性・アルカリ性にも耐久性があるので気兼ねなく鏡周りにかけて掃除出来ます。
これが、一般的な両面テープで固定していたら、水がかかっただけで直ぐにはがれてしまいます。
一応、これはゴムですので、剥がすことも出来ますが、その高耐荷重性能から一度貼り付けたら剥がすのは相当難儀します。
スクレーパーなどでこじれば鏡は簡単に割れてしまうので、剥がせることは剥がせるが、一度取り付けたら基本は剥がせないことを覚えておきましょう。
ブチルゴムテープは強力ですが、その分高価なのが難点です。
まぁ、使用用途も限られているので、よほど強力に固定した部分以外は使いません。
耐荷重を意識しながら様々なものの固定に使います。
私はブチルゴム両面テープの耐振動性を生かし、パソコンの台座の固定や、HDDの固定などに使っています。
パソコンやHDDは、使用中にズレたりするとまずいですが、かといって接着剤で固定するわけにもいかず、こうしたノイズや振動を出しやすい電子機器にも使用する事が出来ます。
上記のような用途に使用するブチルゴム両面テープですが、それぞれに適した両面テープが販売されています。
一度使用用途を明確にした上で、どのようなブチルゴム両面テープが最適なのか、調べてから購入しましょう。
ダクト用のブチル両面テープ・建材用のブチル両面テープ・一般用のブチル両面テープ)ダクト用ですと銀紙のようなものが張り付けてあり、効率よく放熱が出来るようにされています。
他にも、建材用のブチル両面テープは雨仕舞をするために、撥水しやすい素材が張り付けられています。
一般用途のブチル両面テープは、単にブチルゴム単体で両面テープになっていることが多いです。
特別な用途が無い限りは、一般用途のブチルゴム両面テープで事足りるでしょう。
うちでは他にもこんな用途で使用しています。
防水テープの基本情報と主な用途
防水テープは、主に水の侵入を防ぐために設計された接着テープです。
さまざまな素材や環境に対応するため、多くの種類が市場に出回っていますが、その中でも特に人気があるのがブチルテープです。
ブチルテープは、合成ゴムの一種であり、非常に優れた防水性能を持っており、このテープは片面と両面のタイプがあり、用途に応じて使い分けることが可能です。
ブチルテープの主な用途には、建築、車の修理、家庭でのDIYプロジェクトなどがあります。
例えば、建築現場では、屋根や外壁の防水処理に頻繁に使用されます。雨水や湿気からの侵入を防ぐことで、建物の耐久性を高める役割を果たします。
屋根材との接触部分や窓枠の隙間に使用することで、漏水を防ぎます。
また、ブチルテープは車の修理にも重宝され、ドアやウィンドウのシール部分での使用が一般的で、これにより車内の湿気や外部からの水分の侵入を防ぎます。
ドアの隙間に貼ることで、雨水が車内に入るのを防ぎ、内部の劣化を防止します。
家庭でもさまざまな用途で利用できます。
浴室やキッチンの防水処理として使用することで、カビや水漏れのリスクを軽減することができ、タイルの隙間や配管周りの防水対策として非常に有効です。
ブチルテープの耐用年数は、使用環境や条件に大きく依存しますが、一般的には数年から十年以上使用できると言われています。
ただし、紫外線や極端な温度変化にさらされると、早期に劣化が進むことがある為、定期的な点検が推奨されます。
防水テープは、これらの用途を通じて、私たちの生活を快適に保つために欠かせない存在となっています。
気密防水テープとは?使用シーンと効果
気密防水テープとは、特に気密性と防水性を両立させるために設計されたテープです。
このテープは、主にブチルテープが使用されており、空気や水分の侵入を防ぎながら、強力な接着力を提供します。
気密防水テープの特長は、その高い柔軟性と耐久性にあり、さまざまな素材に対して効果的に使用することができます。
使用シーンとしては、特に建築現場や車の修理が挙げられます。
建物の外壁や屋根の防水処理には欠かせないアイテムとなっており、気密防水テープを使用することで、外部からの水分や湿気の侵入を防ぎ、建物の内部環境を守ります。
また、窓やドアの周りに使用することで、冷暖房効率を高める効果も期待でき、エネルギーコストの削減にも寄与します。
車の修理においても、気密防水テープは重要な役割を果たします。
ドアやウィンドウのシール部分に使用することで、雨水の侵入を防ぎ、車内の湿気を抑えることができます。
湿気や水分の遮断は、シートや内装の劣化を防ぎ、長期間にわたって快適な車内環境を維持できます。
気密防水テープの効果を最大限に引き出すためには、正しい使い方が求められ、接着面をしっかりと清掃し、乾燥させることが重要です。
次に、テープを所定の長さに切り、しっかりと圧着することで、強力な接着力を発揮します!気密性を求める場合は、隙間をしっかりとカバーすることが重要です。
気密防水テープの耐用年数も使用環境によって異なりますが、一般的には数年から十年以上使用できると言われています。
特に、紫外線や極端な温度変化にさらされる場所では、早期に劣化が進むことがあるため、定期的な点検が推奨されます。
このように、気密防水テープは、私たちの生活のさまざまな場面で重要な役割を果たしていますが、正しい知識を持って活用することで、より快適で安全な環境を実現することができるでしょう。
ブチルゴムって溶ける?耐熱 温度の性能は?
ブチルゴムテープは耐熱性能を持ったものもありますが、耐熱性能に過度な期待は禁物です。
そもそものマテリアルがゴムですので、耐熱性能を持ったものでも耐熱温度はたかが知れています。
ブチルテープの耐熱温度は高くて130度ほどです。
それ以上の温度を掛けると溶けるか劣化しますし、ゴムは可燃物ですので燃えます。
ブチルゴムテープの詳細は、多くの販売元である日東マテリアル等も参考にされると良いでしょう。
ブチルテープってホームセンターで購入可能?
ブチルゴムテープはホームセンターでも購入可能です。
楽天スーパーセール等を利用すれば大量に安く購入する事が出来ますので、セール品を探して購入するのもお勧めです。
通常のDIY用途であれば下記のスリオンテックブチルゴム両面テープで十分でしょう。
スリオンテックの両面スーパーブチルテープはコスパと性能のバランスが優れているので、私もよく購入するメーカーの一つです。
ホームセンターでもスリオンテックの両面スーパーブチルテープはよく見かけますね。
防水テープとの違いですが、一応ゴムテープですのでブチルテープ自体の防水性能は高いです。
その防水性能の高さから、住宅建材にも使用されています。
一例をあげると、アルミサッシの雨仕舞にブチルゴムテープは使われています。
ちょっと変わった使い方ですが、私はシールテープでは対応できない程の馬鹿になった水道のプラスチックコネクタのオス部分に巻きつけてねじ込んだ事がありますが、十分に止水できています。
ただし、使用している接着剤など水道用途のものかどうかはわからないので、止水できたとしてもどれだけの健康被害があるかは未知数です。
防水テープとしても便利に使えるブチルテープですが、使い方や使い所には注意する必要があります。
水道関係のコネクタや、継ぎ手についてはこちらでも紹介していますので、参考にしてください。