ブチルゴムテープを使ってみたいけど、防水テープとの違いや耐熱温度・劣化具合について、強力そうだけど一度貼ったら剥がせるのかも実際に使用している筆者が解説します。ホームセンターで購入可能なDIY用途におススメのブチルゴム両面テープやブチルゴムテープの仕組みや使用例についても画像付きで紹介します!
両面テープ方式の物ではなく、配線などの防水をする自己融着テープならダイソーや100均で売っている場合があります。少量を安く使いたい場合はダイソーも検討すると良いでしょう。
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ブチルゴムテープの使い方は?防水テープとの違いや劣化具合のポイント
- ブチルテープの基本的な使い方は普通の両面テープと同じ。両面テープよりも粘着力がある為剥がすときは苦労する。
- ブチルテープはゴムなので、防水性能が高い。防水テープもブチルゴムが使用される商品が多い。
- 配線の防水が出来る自己融着テープ(ブチルテープ)は100均のダイソーでも手に入る。
ブチルゴムテープはタイル面などのつるつるした面を始め、ゴムですのでその柔軟性からある程度でこぼこした面にも追従して張り付いてくれます。触ると粉になるような土壁などは無理ですが、住宅の壁紙には問題なく張る事が出来ます。
私は実際に風呂の鏡や壁紙にガラスの鏡を張り付けて5年経ちますが一向にはがれ落ちる気配はありません。ブチルゴムテープは車のエアロパーツの固定に使われる程強力です。車のエアロパーツは走行中の振動ではがれやすいことから、振動しても剥がれないような柔軟性や追従性が必要です。
ブチルゴムテープは凹凸面や振動も柔軟性で追従して張り付いてくれるので強力と言えるのです。
但し、耐寒性能については少々注意が必要かもしれません。柔軟性が高い素材ということは、寒い場合に不利になる事があります。寒い所での使用はゴムの柔軟性が失われ、振動によってはがれやすくなる場合があります。-30度近いロシアならともかく、日本で車のエアロパーツに使う分には十分の耐寒性能と言えます。
キッチンなどの使用にも注意が必要です。新品のシンクでしたら問題ありませんが、油がこびりついた場所にはくっつきませんので、きちんとアルカリ性洗剤で油汚れを落としてからブチルゴムテープを張り付けます。
ブチルゴムテープってホームセンターで購入可能?防水テープとの違いは?
ブチルゴムテープはホームセンターでも購入可能です。楽天スーパーセール等を利用すれば大量に安く購入する事が出来ますので、セール品を探して購入するのもお勧めです。通常のDIY用途であれば下記のブチルゴム両面テープで十分でしょう。
防水テープとの違いですが、一応ゴムテープですのでブチルゴムテープ自体の防水性能は高いです。その防水性能の高さから、住宅建材にも使用されています。一例をあげるとアルミサッシの雨仕舞にブチルゴムテープは使われています。
ちょっと変わった使い方ですが、私はシールテープでは対応できない程の馬鹿になった水道のプラスチックコネクタのオス部分に巻きつけてねじ込んだ事がありますが、十分に止水できています。
水道関係のコネクタや継ぎ手についてはこちらでも紹介していますので、参考にしてください。
ブチルゴムテープって溶ける?耐熱 温度の性能は?
ブチルゴムテープは耐熱性能を持ったものもありますが、耐熱性能に過度な期待は禁物です。そもそものマテリアルがゴムですので耐熱性能を持ったものでも耐熱温度はたかが知れています。高くて130度ほどです。それ以上の温度を掛けると溶けるか劣化しますし、ゴムは可燃物ですので燃えます。
ブチルゴムテープの詳細は多くの販売元である日東マテリアル等も参考にされると良いでしょう。
ブチルゴムテープがくっついたときの剥がし方を解説
一応剥がす事は可能だと先ほど書きましたが、車のデットニングやエアロパーツの固定に使う3M等の強力なブチルゴム両面テープの場合はそのままですと綺麗に剥がせませんが、何とか剥がす方法はあります。一般家庭にはなかなかないかもしれませんが、ゴムですのでヒートガンなどで温めてやるとかなりはがれやすくなります。
他にもパーツクリーナーで剥がす方法もありますが、コストが掛かるのとあまりきれいにははがれなかったです。両方単体で使うのではなく、ヒートガンで剥がし切れなかったテープを最後パーツクリーナーで綺麗にするといった手順で進めると綺麗にはがれます。
いかがだったでしょうか。ブチルゴム両面テープは耐荷重性・対候性・耐薬品性・耐水性があり、しかも25mm幅の両面テープを500mm張り付けると約25kgの耐荷重があります。何かを固定するのに、接着剤が真っ先に思いつきますが、鏡など直ぐに固定しないとズレて来てしまう用途の固定には最適な両面テープです。DIYで何かを固定するときはこのような両面テープもあるんだなと、家庭に常備しておくと便利です。
次項では補足としてブチルゴムテープの実際の用途や使用感、仕組みなどについても更に詳細に解説しておりますので是非ご覧ください。
防水で多用途のブチルゴム両面テープ
生活において様々な物を簡単に固定したい時があります。フレームの無いねじ止めできない鏡はその代表です。古民家では良くタンスや洗面台のフレームから外した鏡が出てきます。
何かに使えると思いサイズの異なる鏡が色々保管してありますが、取り付けるのに困るのが固定方法です。そんな時、ブチルゴム両面テープが活躍します。
ブチルゴム両面テープとは
ブチルゴムは、イソブチレンとイソブレンからなる合成ゴムです。耐熱性・耐薬品性・耐候性があります。一般的な用途としては、排気ダクトの固定、自動車のタイヤのゴム・ガスケット・防振ゴムや今回紹介する両面テープにも使われています。自動車のタイヤのゴムや高温にさらされるガスケットに使われている事から既に耐久性が高そうな事が想像できます。
今回紹介するブチルゴムテープの耐久性を数値で解説します。
25mm幅のブチルゴム両面テープを50cm張り付けた場合、その強度は約25kgの耐荷重性能があるそうです。
ブチルゴムはゴムですのでタイルなどのつるつるした表面は勿論、表面がでこぼこした壁紙も相性が良いです。耐熱性・耐水性・耐薬品性が揃っているのでお風呂場の鏡を強力に固定したい用途にぴったりな両面テープです。家の鏡もブチルゴム両面テープで固定して5年経過しましたが、一向にはがれる気配はありません。
お風呂場は、シャワーのお湯がかかったりシャンプーや石鹸、時には掃除の時に洗剤をかけて漂白しますが、ブチルゴムは酸性・アルカリ性にも耐久性があるので気兼ねなく鏡周りにかけて掃除出来ます。
これが、一般的な両面テープで固定していたら水がかかっただけで直ぐにはがれてしまいますね。
一応、これはゴムですので剥がすことも出来ますがその高耐荷重性能から一度貼り付けたら剥がすのは相当難儀します。スクレーパーなどでこじれば鏡は簡単に割れてしまうので、剥がせることは剥がせるが、一度取り付けたら基本は剥がせないことを覚えておきましょう。
ブチルゴムテープは強力ですがその分高価なのが難点です。まぁ、使用用途も限られているのでよほど強力に固定した部分以外は使いません。耐荷重を意識しながら様々なものの固定に使います。
上記のような用途に使用するブチルゴム両面テープですが、それぞれに適した両面テープが販売されていますので、一度使用用途を明確にした上でどのようなブチルゴム両面テープが最適なのかを調べてから購入しましょう。(ダクト用のブチル両面テープ・建材用のブチル両面テープ・一般用のブチル両面テープ)ダクト用ですと銀紙のようなものが張り付けてあり、効率よく放熱が出来るようにされていますし、建材用のブチル両面テープは雨仕舞をするために、撥水しやすい素材が張り付けられています。
一般用途のブチル両面テープは、単にブチルゴム単体で両面テープになっていることが多いです。
特別な用途が無い限りは一般用途のブチルゴム両面テープで事足りるでしょう。
うちでは他にもこんな用途で使用しています。
最後に簡単にブチルゴムテープについてまとめます。
ブチルゴムは他の両面テープよりも高価ですが、車のエアロパーツに使われる程強力です。ゴムですのでその柔軟性から追従性がありますので、振動や凹凸面のある壁でも問題なく使用する事が出来ます。
但し、あまりに強力でべたつく為、3M等のブチルゴム両面テープは剥がすのに苦労します。剥がす場合は熱を加えて剥がすとうまくはがれます。
組成がゴムという事からも防水性能も高いです。ブチルゴム両面テープは住宅建材の雨仕舞に使用されています。高密度のブチルゴムはガスなどの気体を密閉遮蔽する用途にも使われています。
ブチルゴムテープは組成がゴムですので、耐熱性能のあるものでも精々130度前後で温水配管の止水や固定用途位に留めておきましょう。
ブチルゴムテープの使い方は?防水テープとの違いや劣化具合のまとめ
- ブチルゴムテープは柔軟性や追従性があり、凹凸のある材料や振動する部分の固定に最適。
- ゴムという組成から防水性能が非常に高く、ガスなどの気体の機密や遮蔽にも使われる。
- 3Mなどの強力なブチルゴムテープは強力だが剥がすのに苦労する。(ゴムが残らないようにうまく剥がすには温めてから剥がすとうまくはがれる)
- ブチルゴムテープは耐熱性能があると言っても精々130度前後ですので、温水配管の止水や固定位の用途にしか使えない。
下記では種類は異なりますが、ブチルテープの様に防水・防塵性能のあるシリコンコーキング剤の用途から使い方までも詳細に解説しております。隙間のコーキングを検討の方は是非ご覧ください。
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