ぶら下がりの古い照明器具を交換する方法。自分で取り外し!

裸電球 趣味のDIY
今でも昭和レトロの代表裸電球

ぶら下がりの古い照明器具を自分で取り外して交換出来たら業者に頼むより断然費用を抑える事ができます。和室に据え付けの古い蛍光灯タイプのシーリングライトの交換方法から、電球タイプの照明器具まで取り外し方や交換方法を高校から大学まで電気電子工学科卒業で電気関係の仕事に従事していた筆者が解説します。

注意:ぶら下がりの古い照明器具を交換し配線する場合は電気工事士の資格が必要になりますが、電気がきておらず解体前の物件であれば配線をカットしてぶら下がりの古い照明器具を自分で取り外し出来ます。

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ぶら下がりの古い照明器具を交換する方法。自分で取り外し!ポイント

  • ぶら下がりの古い照明器具を自分で取り外して交換するには、電気工事士の資格が必要になるパターンと要らないパターンがある。
  • 電気工事士の免許が不要で自分で交換できる照明器具は引っ掛けシーリングのタイプのぶら下がりの古い照明器具です。
  • 解体前の電気が来ていない物件であれば無資格でもぶら下がりの古い照明器具は勿論、どんなタイプの照明器具でも自分で取り外しが可能!
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ぶら下がりの古い照明器具は自分で取り外しできる!その理由とは!?

結論からお話しすると、ぶら下がりタイプの古い照明器具を自分で交換する事ができますが、幾つか注意点があります。まずはその注意点からお話しします。

第二種電気工事士を持っていればオールOK!

第二種電気工事士を持っていれば家庭の照明の配線などを外したり取り付けたりすることが出来ます。配線の取り外しが必要な場合においては電気工事士の資格が必須になります。

ポーチライト
ねじ止め式のポーチライト
昭和バブル期の室内灯
ねじ止め式のシーリングライト:蛍光灯

代表的なダメな例として、上記の画像のようなポーチライト。写真を拡大してよく見ると、ねじ止め部分が見えますね。右の写真の古い蛍光灯タイプのシーリングライトもカバーを外すと天井へのねじ止めがされているので不可能です。

ゆらゆらガラスの洗面灯
昭和初期のゆらゆらガラス
昭和レトロな浴室灯
細長いタイプのガラス製浴室灯

上記のガラス製のカバーがついている照明をご覧ください。上記の二枚は脱衣所と浴槽部分の照明です。水がかかる部分は全て防水パッキンのついた直接配線で天井ねじ止め式のものなので、水がかかる部分の照明本体の交換には電気工事士の免許が必要です!

尚、第二種電気工事士の試験を受ける場合の概要については試験サイト本体のページを参照してください。

第二種電気工事士試験 | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター

免許がない場合の古い照明器具はどこまで自分で取り外しできる?

宇宙船のようなライト
古いサークル蛍光灯

免許がない場合、古い照明器具を交換する方法は基本的に引っ掛けシーリングタイプのものでなければ照明器具本体の交換は出来ません。但し、内部の電球をLEDタイプのものに交換する事は免許が無くても可能です。

免許が無くても蛍光灯や電球のランプだけは交換が可能です!

私のように昭和レトロな照明が気に入ってそのまま流用したい場合があります。中に入っているものは蛍光灯ですが、蛍光灯ランプの部分だけをLEDに交換する事が出来ます。

その場合、蛍光灯の交換と同じようにLEDのランプをはめればよいだけなので、超簡単です。しかも、蛍光灯よりも高輝度で低消費電力なので私のようにレトロな照明好きには願ったり叶ったりです。

見極めポイントは照明器具の取り付け部分にあります。

特に和室の古い照明器具の場合は、引っ掛けシーリングになっている事も多いですので、自分の好きな照明本体に交換できるチャンスがあります。

引っ掛けシーリングの具体的な商品はかきのようなものです。

上記の画像や商品に対応したようなLEDのシーリングライトは下記のようなものになります。外箱にきちんと引っ掛けシーリング対応などの文言が記載されていますので、購入前にどのタイプの引っ掛けシーリングに対応しているか確認しましょう。引っ掛けシーリングならどのタイプのシーリングライトも取り付けられるという訳ではありません。

ぶら下がりの古い照明器具の取り外しと交換にかかる費用はどれくらい?意外と高額

電気工事士の免許を持っていれば、新しい照明器具本体だけの価格だけで済みますが、業者にお願いした場合の費用を考えてみましょう。

2024年1月25日現在、古い照明器具を業者に頼んで交換してもらうと、1台あたりおおよそ8,000~10,000円程度が相場です。

この費用は、照明器具の種類や取り付け難易度によって変動します。例えば、シーリングライトなどの一般的な照明器具であれば、8,000~10,000円程度が相場です。一方、シャンデリアなどの複雑な照明器具や、高所作業が必要な場合は、10,000~15,000円程度かかることもあります。

また、業者によっては、作業料金のほかに、出張費や技術料などが内約に含まれることもあります。業者に依頼する際には、複数の業者に見積りをとって、撤去費、出張費といった費用の内容を明示してもらいましょう。そのうえで見積りの内容をよく比較して、依頼する業者を選ぶことをおすすめします。

具体的な費用は、以下のとおりです。

  • シーリングライト:8,000~10,000円
  • シャンデリア:10,000~15,000円
  • スポットライト:5,000~8,000円
  • ブラケットライト:3,000~5,000円

なお、照明器具の購入費用は別途かかります。照明器具の価格は、種類やサイズ、機能によって大きく異なります。10,000~20,000円程度の照明器具が一般的です。

ぶら下がりの古い照明器具が外れない!和室照明器具の上手い交換方法

ぶら下がりタイプの古い照明器具が外れない場合があります。私もカバーを外すだけで苦労した経験があります。大抵はパッキンが固着していたりする事が多いので、そんな時は液状のパッキン剥離剤などを使って剥がします。

解体前とか今後電気が来ることのない家屋の照明器具を外す事は合法だと思うので、免許が無くても照明本体を外してフリマサイトで販売する事が出来ます。

外したくても外し方が分からない方の為に照明器具の外し方を分かりやすく解説します。

照明器具は全てネジで固定されている

古い照明器具に関わらず、引っ掛けシーリングなどの取り付け方法を除いて照明器具は基本的にはネジで固定されています。ネジはかなり長いねじが使われている場合もあるので、普通のドライバーよりはインパクトドライバーがあると便利です。

インパクトドライバーの使い方や振動ドリルとの違いについてはこちらの記事でまとめました。

インパクトドライバーの使い方や振動ドリルとの違い

インパクトドライバについては下記のようなセットをおすすめします。一度購入すれば一生ものです。

古い家屋などは雨漏りによって照明器具のネジが錆びて回せない場合があります。そんな時に便利なのがバイスクランプです。舐めてしまったネジも簡単に回す事が出来るので、絶対に持っていたい道具の一つです。バイスクランプについては以下の記事が最も参考になります。

錆びて回せなくなったり舐めてしまったネジを簡単に外すには?

バイスクランプには舐めたネジを回すのに特化したネジザウルスという道具もあります。舐めたネジ回しには最強ですね。

古い照明器具の配線の外し方って知ってる?

古い照明器具の配線の外し方ですが、配線をそのままニッパーなどでカットしてしまう方法もアリですね。活線【電気が来ていない事前提】でないなら、この方法が一般的です。照明器具は沢山あるので、作業効率的にもこの方法でカットするのが一番でしょう。

しかし、これでは照明器具とカットされた配線が繋がったままになってしまいますね。必要な照明器具は後でひとまとめにして配線を外せばまた再利用できます。

川根本町ラボ | 活線とアース
活線とアースの位置を間違えないように
川根本町ラボ | ストリップゲージ
銅線のむき出しは正しく

上記の画像は防水コンセントを施工した時の例です。照明器具ではありませんが、配線の外し方の要領は同じです。写真右を見ていただくと配線が刺さっている所のすぐ隣に白い突起部分が見えると思います。これが配線のロック解除ボタンになっています。

配線のロックボタンはマイナスドライバーで押せるようになっています。マイナスドライバーで押した状態で配線を引き抜くと簡単に外れます。また使いたい時は、右写真のようにストリップゲージで測ってむき出した配線をそのまま差し込むだけで固定されます。

カットされた配線を剥いたり、刺したりすることは免許が無くても普通に出来るのでやってみましょう!

電気工事でドライバーを使う場合はホビーで使うようなものより、下記のような持ち手が大きく先の長いドライバーが必須です。

価値のある捨てたら勿体ないお宝の古い照明器具について解説

レトロだからと昭和レトロや大正ロマンが詰まった照明を安易に処分していませんか?古民家には捨てると勿体ない昭和レトロ 大正ロマンの魅力が詰まった照明器具を始め家具や生活雑貨が存在します。レトロな魅力いっぱいの家具や生活雑貨をインテリア活用は勿論、ヤフオクやメルカリなどのフリマサイトに販売すると意外と高値で売れるかもしれません。

レトロガラス類の魅力。生産終了のすりガラスやゆらゆらガラス!

ガラス類も古民家にはお宝があふれていますね。紹介した写真のように、照明器具のカバーには貴重なガラスが使われている事があります。特に、ガラスは欲しくても今は製造していないので、このままの状態で保存すれば欲しいという人もいるはずです。
ガラス類と言えば、引き戸ガラスの他に大正時代から昭和初期に作られた食器類や照明器具のボトル・薬品のゆらゆらガラス。ウランガラス等も有名です。

照明類:裸電球・レトロ蛍光灯(極彩色が珍しいポーチライト等)

照明器具類もマニアが多い商品の一つです。特に私は古いレトロな照明器具が大好きです。
蛍光灯が手に入らなくなってもこういったレトロな照明は、LEDに取り換えすることが出来るので照明器具の本体が故障しない限りはいつまでも現役です。但し、内部の配線類やネジ等は劣化して腐っている可能性があるので十分チェックしてから使用する事をお勧めします。
電飾看板は特にマニアが多く、珍しいものだと数十万円で取引される事例もあります。

見分けるポイントとしては、蛍光灯の場合オレンジや赤のラインが入ったポーチライト。昔の防犯灯も人気が高いです。

ぶら下がりの古い照明器具を交換する方法。自分で取り外し!まとめ

和室に取り付けられているようなぶら下がりの古い照明器具を取り換える場合に必要なポイントは、取り付け部分が引っ掛けシーリングになっているかどうかです。それ以外のネジ固定式で直接配線型の古い照明器具本体の交換には電気工事士二種の国家資格が必要です。

ただ、照明器具が古くなったからと言って使えるものをそのまま使いたい場合はあきらめる必要はありません。

この場合は、古い照明器具本体の交換は出来なくても、使われているランプのみでしたら交換が可能です。昔の白熱電球や蛍光灯はワット数が高い割には暗くしかも、寿命も早いです。LEDに比べると経済面からみても、LEDに軍配が上がる事は明らかです。LEDは従来の白熱電球の1/10近い低コストで使用でき、消耗する部分も無いので基本的にLEDの寿命は無限と言えます。

古い蛍光灯タイプの照明器具でも、蛍光灯ランプの部分だけをLEDに変更する事が出来るので照明器具が使えるのであれば、そのまま低コストで運用できるLEDに取り換えてみるのも良い案です。

電気が今後来ることのない家屋であれば自分で照明器具本体を解体する事も合法ですので、インパクトドライバーとニッパーにバイスクランプがあればそれだけで照明器具の取り外しが出来ます。取り外した価値のあるレトロな照明器具はヤフオクやメルカリなどのフリマサイトで販売しましょう。

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