前回の記事では、丸型の照明カバーの外し方を解説しましたが、今回の記事では長方形または四角の天井照明カバーの外し方について解説します。
昔の照明器具である蛍光灯タイプの天井照明カバーは、主にフランジで固定されている事がほとんどですので、ずらせば簡単にカバーがはずれるのですが、構造を理解していないと初めて外す方には少々戸惑うか、外せなくて私のHPにたどり着いたのではないでしょうか?
長方形・四角の昔の照明カバーは丸型とは外し方が異なりますので、画像と動画で外れない天井照明カバーの外し方について説明します。
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天井照明カバーの外し方!長方形で外れない昔の照明カバーを外すには?ポイント
- 外れない長方形・四角の天井照明カバーの外し方は、フランジ式が殆どなので、ネジなど固定具が見つからない場合はスライドさせれば外せる!
- 天井照明カバーが上手く外れなくても、無理に工具でこじって外さない事!むしろ工具は使ってはダメ!照明カバーが破損するだけ。
- 天井の照明カバーが外せない原因のもう一つとして、引っ張り紐につけたアクセサリーがある。これは取り外す前に予め取り外すか、取り外せない場合は切って新しい紐を取り付けよう。
長方形・四角の天井照明カバーの外し方は?丸型とは異なる!
初めて長方形・四角の天井照明カバーを掃除・取り外す時は戸惑う可能性大!の昔の照明カバーの外し方について解説します。
以下で解説する画像と動画で照明カバーの構造を知れば、次回からは簡単に取り外す事が出来るようになると思います。
初めてこの長方形・四角の天井照明カバーを外す方は、戸惑うかもしれない。
それもそのはず、ネジや固定金具の類は一切ついておらず、ずらす方向を蛍光灯と垂直方向にずらせば外れないからです。
外す方向は1/2の確率だが、予めどういう構造か理解していないと、外すのに結構苦労するのがこのタイプの長方形・四角の天井照明カバーではないだろうか?
この長方形・四角の天井照明カバーには、上記のようなフランジが左右についており、このフランジで蛍光灯のカバーを支えているのです。
つまり、このフランジを直管蛍光灯とは垂直の向きでスライドさせれば外せるという事です。
動画でも具体的な外し方について解説していますので、ショート動画をご覧ください。
文章でも説明している通り、手前、もしくは奥側に若干持ち上げながら引くだけで、古い照明カバーは簡単に外す事が出来ます。
照明カバーを外した蛍光灯本体ユニットです。
よく見ると、左右にフランジがついて居る事が分かります!このフランジで蛍光灯の天井照明カバーを支えているのです。
頻繁に解説していますが、この蛍光灯を直管タイプのLEDに変更する事で簡単に昔の照明からLED天井照明に変更する事が出来ます。
ちょっと分かりにくいですが、めちゃくちゃ柔くてぺらっぺらのカバーですので、少し力をかければ直ぐに割れてしまいます。
端っこをもって内輪のように仰いだら、ぐにゃぐにゃ曲がるレベルの薄さですw
でも、昔のレトロな照明って現代にはない趣というか、言葉では表現しづらい魅力がありますね。
前回の丸型照明カバーの取り外し方はこちらの記事で紹介しています!長方形・四角タイプの昔の照明カバーとは外し方が全く異なりますので、丸型についての外し方はこちらを参考にして外してください。
長方形・四角の天井照明カバーが外れない時に必要な工具は?
長方形・四角の天井照明カバーは主にフランジが採用されているので、工具は一切いりません。
上記の様なフランジしきの昔の照明カバーを工具で無理にこじったりすれば、直ぐに変形したりヒビが入って使い物にならなくなるので、絶対に工具を使用して無理にこじあけてはいけません。
また、昔の照明である蛍光灯器具には、引っ張り紐がついて居る事が殆どです。
この紐に、キーホールダーなどをぶら下げると、カバーが完全に取り外せなくなるので、予めカットしておきましょう。
ひもは後からでもまた別のものを取り付ければOKですので。
長方形・四角の天井照明カバー本体の特徴!良い点・悪い点を解説
細長い蛍光灯タイプの天井照明のメリットとデメリットについて解説します。
長方形・四角の天井照明には、丸型にはないメリットがあります。それが明るさです。
長方形の昔の照明器具は、内部に直管タイプの蛍光灯を何本もとりつけてあり、明るさの自由度が高いのが特徴です。
ものによっては私の自宅のように、何度かスイッチを切ったり入れたりすると、点灯する蛍光灯の本数が6本から3本へと入れ替わり、灯の調整が出来るメリットがあります。
通常はスイッチが三段階まで切り替えられるように出来ており、最後はナツメ球という豆電球が点灯するようになっています。
蛍光灯の本数が多いので、グローランプの数も多くなる傾向があり、その分コストもかかりますが、設計によっては丸型よりも明るくする事が出来ます。
長方形・四角の天井照明のデメリットはそのコストです。
メリットでも解説した通り、蛍光灯を何本も用意すると、その分安定器やグローランプも本数分必要になってくるので、コストはかなり高くつきます。
また、昔の安定器には使用してはいけないPCBなどの汚染物質が使われている可能性もありますので、人体に対する影響についても注意が必要な場合もあります。
四角・長方形・丸型の昔の照明器具である蛍光灯全体に関するメリットデメリットについてお話しします。
昔の照明に使われている蛍光灯のデメリットは、現在の直管型LEDライトと比べてとにかく消費電力が高い事です。
分かりやすい例えで言うと、10Wの蛍光灯をLEDで同等の明るさで点灯させた時の商品電力は、僅か7W程度です。
値段は蛍光灯よりLEDの方が高いですが、寿命は蛍光灯と比べて比較にならない程長く、故障したとしても、LED部分の発光素子ではなく、制御基板が先に劣化する事の方が圧倒的に多いです。
又、当然ですが蛍光灯はガラス管でぶつければ割れてしまいますし、重量もある分取り扱いは難しいですし、蛍光灯を発光させるためには水銀という有害物質は必須です。
四角や長方形のLEDシーリングにライトに関しては、周波数60Hz/50Hzによる制限はなく、どの地域でも点灯するように作られていますが、蛍光灯はそうはいきません。
丸型蛍光灯照明カバーの取り外しでもお伝えした通り、蛍光灯に使われている安定器はコイルで、しかも蛍光灯のワット数によって使われているものが違いますし、おまけに周波数の違いがダイレクトに明るさや消費電力という点に直結してきます。
これは、何度も解説している通り、コイルは交流電源では抵抗成分として働く電気部品の仕組み上仕方のない事とと言えます。
長方形・四角の天井照明カバーがついたおしゃれな昔の照明器具は?
レトロな照明器具が大好きな筆者が見つけた現在でも買えるレトロな長方形・四角タイプの照明器具について解説します。
どことなく昭和中期ごろの家庭の照明を彷彿とさせる外観の天井照明ですが、内部は最新のLEDモジュールが入っています。
値段もお手頃でお求めやすい価格ですね。
筆者の大好きなタイプの照明器具として無駄のないデザインの工場や病院でよくあるデザインの長方形の蛍光灯タイプの天井照明です。
こちらも内部にはLED専用で設計されているようです。
今はこのタイプでも蛍光灯で点灯するタイプのものを見つける方が難しいくらいLEDが一般的になってきました。
こちらは和室以外ならどんな洋室にもマッチしそうな長方形タイプのベースライトですね。
照明器具全般に言える事ですが、一部引っ掛けシーリングタイプの照明器具を除いて、取り付けには基本的に電気工事士の免許が必要な事を頭にいれておきましょう。
天井照明カバーの外し方!長方形で外れない昔の照明カバーを外すには?まとめ
四角または長方形の天井照明カバーは殆どがフランジ式でどちらかの方向へスライドさせれば外せる事が分かりました。
丸型の時の照明カバーと違い、長方形タイプの照明カバーは殆どがプラスチックなので、外すときはある意味ガラスより注意する必要があります。
昔の照明カバーはペラペラで、とても薄く、ちょっとでも固いものがぶつかればすぐに傷がついて台無しになるからです。
画像や動画で解説しているように、フランジ式は構造上止め金具やネジがないので、工具を使用する必要は一切ありませんし、むしろマイナスドライバーなどの工具を使って無理にこじればすぐにフランジやプラスチックが変形し、割れてしまうので絶対にやってはいけない外し方です。
蛍光灯のメリットデメリットについても少々触れましたが、蛍光灯がLEDに勝てる点は正直ありません。
消費電力は10Wの蛍光灯なら同じ出力のLEDなら7Wで済みますし、寿命はLEDに関しては無限とも言って良いくらいです。
価格や重量、施工のしやすさも圧倒的にLEDが勝っていますが、唯一蛍光灯がLEDに勝てる利点は、設計時の簡単さではないでしょうか?
LEDは様々な部品が相互作用しあって点灯していますが、蛍光灯の点灯原理は実にシンプルで分りやすいのが特徴です。
パナソニックでは、様々な照明器具の交換方法について解説していますので、今回の記事に当てはまらない場合はこちらを参考にすると良いかもしれません。
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