結論から言って下地センサーのiPhone無料アプリは現状では存在せず、andoroid端末のみで使用する事が出来ます。
iPhone・Android端末の下地センサーアプリに共通して言える事ですが、どちらも無料の下地センサーアプリだけをインストールすれば動作する物ではなく、別途下地を探すためのデバイスの購入が必要です。
アプリ以外で下地を探す一般的な方法は、『磁石を使う』『下地センサーを使う』『叩いて音の変化を確認』『ピンを刺す』『設計図を見る』の4つの方法が存在します。
今回は、下地センサーのアプリは勿論、その他の下地探しの方法や下地センサーが反応しない原因についても解決方法を解説します。
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下地センサーのiphoneアプリは無料?反応しない場合の対処法ポイント
- 下地センサーのiPhoneアプリは検索しても存在しないが、android端末ではアプリが存在する。(アプリのダウンロードは無料だが下地センサーアプリだけで動作するわけではない)
- 残念ながら現状でiPhone端末で使用できる無料の下地センサーアプリは存在しない。
- 下地センサーが上手く反応しない場合は、機器の仕組み上静電容量が上手く検知できていない事が原因。
下地センサーの無料アプリはあるの?android端末で使える人気アプリ
下地センサーの無料アプリは存在します!但し、アプリをandroidにインストールすれば即、スマホが下地センサーの代わりになる訳ではありません。
その理由について簡単に解説します。
壁の中の下地(柱や配管)を探すにはセンサーが必要ですが、iPhoneやandroid端末にセンサーが組み込まれている訳ではないので、別途専用のガジェットを購入して下地を探す必要があるのです。
海外DIY界隈で人気のワラボットを使用した下地センサーで、下記がその話題の商品です。
では、その下地を探すセンサーの仕組みですが、『X線を利用』『静電容量を使用』『超音波』等の方法があります。
下地センサーガジェットの無料アプリで使われている下地を探すセンサーの仕組みは『X線』です。
壁にX線を当てて、瞬時に柱を見る事が出来る超便利な無料アプリが存在し、日本ではあまり話題になっていませんが、アメリカのDIY界隈ではとても人気商品の一つになっています。
![](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0105/1407/1618/files/walabot-social-media2-1200x628px.jpg?v=1701776687)
日本円で約4万円程のお値段で、静電容量を使用して下地を探す安価な下地センサーが2000円前後の価格と比べると大変高価ですが、スマホを通して下地がそのまま見れるのでとても面白いですね。
日本のアップルストアでは現状、下地センサーのiPhoneの無料アプリが存在しませんが、アメリカではiOSとandroid両方に対応しているそうです。
この辺は日本とアメリカの違いなのでなんとも言えませんが、通常、apple製品のアプリは、appleの厳しい審査に合格しないとアップルストアにアプリを出す事が出来ませんので、もしかしたら端末を購入しても日本では使う事が出来ないかもしれませんので、その辺は要確認です。
下地センサーのiPhoneアプリは現状で存在しない!android端末のみ
冒頭でもお伝えした通り、下地センサーのiPhoneアプリはアップルストアで探しても現状では存在しません。
Android端末のみ、特別なガジェットを購入して無料でアプリをインストールする事が出来ます。
Android・iPhoneアプリにも言える事ですが、そもそもスマートフォンには下地を感知するためのセンサーや仕組みが組み込まれていないので、アプリをインストールしただけではスマートフォンで壁の下地を探す事は出来ません。
![iPhone下地センサーアプリ](https://jpprepper.com/wp-content/uploads/2024/05/iphone-base-sensor-app-596x1024.webp)
下地センサーが反応しない時の対処法!アプリ以外で簡単下地探し可能
壁の中にある柱や配管を調べるのに、アプリ以外の下地センサーが簡単で一般的です。
壁の中の柱や配管を調べる方法として、アプリ以外では『磁石を使う』『下地センサーを使う』『叩いて音の変化を確認』『ピンを刺す』『設計図を見る』の4つの方法が考えられますが、古民家等の空き家の場合、建てられた年数が経っていると設計図が存在しない場合も多いので、今回は『設計図を見る』に関しては除外して、その他の方法について解説していきたいと思います。
機器を使った下地センサーの使い方や仕組み、下地センサーが反応しない時の対処方法についても解説します。
最も一般的で確実な大工のプロも使う下地センサーで下地探し
壁の中の下地を探すなら、最もコスパ良く確実なのが下地センサーを利用した下地探しです。
他で紹介している下地センサーの代用は、特定の材料に依存した方法や、あくまで設計手法が前提で、参考程度にしかならない調査方法ですが、下地センサーは柱の太さまで確実に知る事が出来ます。
下地センサーの凄い所は、壁の中に埋まっている配線や配管なども同時に検知できる事です。
もし、壁に穴を開ける場合でも、確実に配線や柱を避けて正確な穴あけが可能となります。
下地センサーで配線を探す時の注意点があり、あくまで電源が通電している事が前提です。(照明やスイッチがONの状態で使ってください)
![下地センサー](https://jpprepper.com/wp-content/uploads/2024/05/base-sensor-1024x768.webp)
真ん中にあるカミナリマークのスイッチを押した状態で壁に下地センサーをスライドさせ、矢印の部分が赤く点灯して警告音がなったら柱がある証拠!
柱の太さを測るには逆からスライドさせて反応位置をメモすると、柱の位置が判る。
![下地センサーの裏側](https://jpprepper.com/wp-content/uploads/2024/05/base-sensor-back-1024x768.webp)
下地センサーの裏側にあるパットのようなものは単なるクッションの役割ではなく、静電容量で下地を探すための電極となっている。
下地センサーの静電容量について簡単に解説すると、仕組みはコンデンサーと同様で、二枚の平板の間隔を広げたり狭くしたりすることで、静電容量が変化する事を利用したのが下地センサーの仕組み。(平板の間隔を変化させると貯められる電気の量が変化する)
静電容量は壁紙が結露したまま使用すると容易に狂ってしまうので、下地センサーを利用する時の注意点は、壁紙の結露が確認出来る時は、良く拭いて乾かしてから下地センサーを使用する事。
![下地センサーで壁の下地探し](https://jpprepper.com/wp-content/uploads/2024/05/looking-for-a-base-1024x768.webp)
画像のネジの位置と下地センサーの位置に注目して欲しいのですが、画像では下地センサーを左から右へスライドさせている事が分かります。
そこで反応した位置を一旦メモし、今度は右から左へスライドさせてて反応した位置をメモします。
左右からの反応位置をメモする事で、下地の大きさ(木材の太さ)を知る事が出来ます。
柱にVVFケーブル等が固定してあれば、併せて電線があるかどうかも特定できるのが凄い所ですし、モードによってはコーススレッドの場所も特定できるので、間違えて釘やネジの上から更にネジを打つミスを防止できます。
他の方法では単体でしか確認できなかったのが、下地センサーでは一度に全ての情報を知る事が出来るので、DIYをするなら一個は揃えておきたい道具の一つです。
一点不満点があるとすると、下地センサーの電池は9V(006P)電池ですので、電池が他と比べて高価なのが難点です。
強力なネオジム磁石は下地センサーの代用として使える!
ネジは金属で、磁石は金属とくっつくのは誰でも知っている事ですが、一般的な磁石よりも高価なネオジム磁石を使用する事で、壁紙で覆われた釘やネジの部分を探す事が可能です。
![壁のネジ](https://jpprepper.com/wp-content/uploads/2024/05/wall-screws-1024x768.webp)
自分で小屋をDIYした時に、下地とOSB合板を貼り合わせるのに使ったコーススレッドをマーキングしました。
通常はこの様にむき出しでネジや合板が出ていることは無く、壁紙が貼られていますが、これはDIY小屋なので後々のメンテナンスの事を考えて壁紙は張り付けていませんでした。
小屋をDIYした時の方法についてはこちらの記事で解説していますので、小屋を1からセルフビルドしてみたい方は、ぜひご覧ください。
![マグネットも下地センサーの代用に](https://jpprepper.com/wp-content/uploads/2024/05/base-sensor-magnet-1024x768.webp)
100均、ダイソーで購入しためちゃくちゃ安い磁石ですが結構強力です。
ただ、ホームセンターには一個1000円位の超強力なネオジム磁石も販売されていますので、壁紙がでこぼこしていたり分厚い場合は、超強力なネオジム磁石を使用すると良いかもしれません。
![壁のネジとマグネット](https://jpprepper.com/wp-content/uploads/2024/05/wall-screws-magnet-1024x768.webp)
薄い壁紙なら、100均ダイソーの磁石でも十分に下地を探す事が出来ますね。
画像の様にかなり強力にコーススレッドにくっついていますので、下地センサーの代用としては磁石はかなり便利ですが、ネジの位置から柱の位置を推測するしかありません。
壁をゴムハンマーで叩いて音の違いで下地センサーの代用とする方法
下地は、下地センサーが無くても音で把握する事も可能ですが、あくまで音感は個人の個体差や体調に依存するので、これもあくまで参考程度と留めて下地センサーの代用とすることをおすすめします。
![下地センサーの代わりは音の判断でも可能](https://jpprepper.com/wp-content/uploads/2024/05/hammer-and-wall-1024x768.webp)
画像のようなデコボコで複雑な模様のOSB合板ならいざ知らず、普通の金属ハンマーで真っ白な壁紙で同じ事をしたら確実に凹みますし、相手が石膏ボードなら割れる可能性もあります。
壁を叩くときは慎重に!ゴムハンマーを使用して音を確認する必要があります。
動画の様に、明らかに下地があると判る場所でゴムハンマーを叩くと詰まった音がしますが、何もない場所をハンマーで叩くと、響くような音がします。
動画では伝わり難いですが、下地の有無しで明らかに音の質が異なります。
2×4工法ならコンベックスを利用した下地センサーの代用が可能!
冒頭や見出しでは紹介していない例外的な方法で、少々強引な方法ですが、2×4工法で建てられた住宅なら、コンベックス(巻き尺・メジャー)を使用して下地の位置をある程度予測する事が可能です。
一般的に2×4工法で建てられた住宅は、柱の間隔が455mm間隔で経っていますので、コンベックスの印を利用して柱の位置を推測する事が出来ます。
但し、これはあくまで2×4工法で建築された住宅が、455間隔で柱が経っているという事前提の推測なので、もし何らかの理由で455間隔では無い場合、ネジが利きませんのでご注意ください。
![コンベックス](https://jpprepper.com/wp-content/uploads/2024/05/convex-1024x768.webp)
我が家のコンベックス、工場などでは巻き尺やメジャーという呼ばれ方はせず、コンベックスと言われることが一般的。
![2×4工法の下地](https://jpprepper.com/wp-content/uploads/2024/05/convex-455-1024x768.webp)
差し金もそうですが、どのコンベックスにも455mm間隔に印がついて居ますので、その印を元に壁の柱を探す事が可能です。
但し、先ほど解説した通り、この方法が通用するのは2×4工法で、かつ柱の間隔が455mmという事を前提に考えています。
2×4工法は海外の建築技法で、日本で古くから使用されているのが在来工法での建築で、この場合柱の間隔は約303~455mmで配置されています。
何れにせよ、強度を上げるために455mm以内で等間隔に柱が経っている事は間違いではない為、あくまで目安・参考程度として今回の方法をご利用ください。
確実に455mm間隔で柱が立っているという保証はありません。
ピンを刺す下地探しは安価だが面倒なので最もおすすめしない
一応、ピンを刺すという強引な方法で下地を探す道具もありますが、OSB合板のように12mmもある壁面だとピンを刺すのも一苦労ですし、第一ピンを刺すという事は壁に穴を開けるという事ですので、あまり気持ちの良いものではありません。
OSB合板ではなく石膏ボードならまだ可能性がありますが、石膏ボードは崩れ安いので、あまり穴を開けたりしたくないというのが正直なところです。
ただ、この下地センサーは他のものより安価というメリットがあります。
下地センサーのiphoneアプリは無料?反応しない場合の対処法まとめ
下地センサーのiPhoneやAndroid端末のアプリは無料で利用する事が出来ますが、それはあくまで専用の下地センサーガジェットを購入した場合の話です。
iPhoneやAndroid端末の無料下地センサーアプリをインストールしただけでは、下地を探すセンサーが無いので、下地を探す事は出来ません。
下地センサーの無料アプリは現在、日本のアップルストアでは確認できておらず、ワラボットのガジェットを購入したアメリカのユーザーだけが無料でiPhoneアプリをダウンロードできるようです。
壁に存在する柱を確認する方法として一般的なのが、プロも使用する下地センサーですが、他にも磁石を使ったり、音で柱の位置を判断する方法があり、例外として設計手法を前提とした柱の配置を調査する方法があります。
あまりお勧めしない下地センサーの代用についても解説しました。
下地センサーの代用として、ピンを利用して穴を開けて下地の位置を確認する方法は、壁に穴を開けるので跡が残りお勧めしませんし、材料によっては壁の厚みは12mmもあるので、穴を開けるのも大変だからです。
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