100均排水口パテの売り場は？ゴキブリ対策に粘土は代用可能？

キッチンや洗面所の扉を開けた瞬間、カサカサと動くゴキブリの姿に悲鳴を上げた経験はありませんか。

実はその恐怖体験、排水口や排水管の周りにある隙間を放置していることが最大の原因かもしれません。

業者に施工を頼むと高額な費用がかかりますが、実は100均で手に入るパテを使えば、誰でも数百円で鉄壁の侵入防止ガードを作ることが可能です。

しかし、いざ対策をしようとしても「隙間パテはどこに売ってるのか売り場が分からない」「ダイソーのびーる粘土で代用しても意味ないのでは？」と疑問を持つ方も多いでしょう。

特に賃貸マンションやアパートにお住まいの方にとっては、退去時に跡が残らず綺麗にはがせる素材かどうかも死活問題です。

そこで本記事では、ニトリやホームセンター製品との比較も含め、隙間を完璧に埋めるための最強アイテムと正しい施工方法を徹底解説します。

単なる粘土代用のリスクから、賃貸でも安心して使えるテープの活用術まで、プロの視点で分かりやすくまとめました。

今日からできる手軽な対策で、あの不快な害虫との遭遇率を限りなくゼロに近づけましょう。

誰もが知りたいこの疑問、結論から申し上げますと、売っています。しかも、かなり優秀なアイテムが揃っています。しかし、店内に入って適当に「粘土コーナー」に行けばいいと思ったら大間違いです。そこには大きな落とし穴があります。

100均の店舗は広大です。文具コーナーにある工作用の粘土と、工具・リフォームコーナーにある補修用のパテは、見た目は似ていても中身は別物。「安く済ませたい」という一心で、間違って子供用の工作粘土を排水管の隙間に詰め込んでしまった結果、数週間後にカピカピに乾いてひび割れ、そこからまたヤツらが侵入してきた……なんていう悲劇は絶対に避けなければなりません。

ここでは、主要な100均ショップごとに、具体的に「どの売り場の」「何という商品」を狙うべきか、私の足で稼いだ情報をシェアします。

100均界の王者ダイソーは、DIY・補修用品のラインナップが異常なほど充実しています。ゴキブリ対策として排水口の隙間を埋めるために狙うべきアイテムは、主に「工具・リフォームコーナー」に鎮座しています。

最も推奨するのは「隙間埋めパテ（エアコン配管用）」という名称で売られている商品です。パッケージは地味なグレーや白の袋に入っていることが多く、200g程度で110円という驚異のコスパを誇ります。このパテの最大の特徴は「固まらない」こと。これを不乾性パテと呼びます。いつまでも粘土のような柔らかさを保つため、地震や配管の振動があってもひび割れず、隙間に密着し続けます。

一方で、ダイソーには文具コーナーに「のびーる粘土」などの工作用品が大量にあります。ふわふわして扱いやすそうですが、これを配管埋めに使うのは絶対にNGです。乾燥すると収縮して隙間ができ、有機物が含まれている場合はカビの温床にもなりかねません。店内では迷わず工具コーナーへ直行してください。また、最近では「穴埋めパテ」というチューブタイプも販売されていますが、これは壁の画鋲の穴などを埋めるための「硬化するパテ」である場合が多いです。パッケージ裏面の「硬化時間」という表記を見て、固まるタイプなら排水管周りには避けたほうが無難です。

おしゃれな100均として名高いセリアですが、実はDIYコーナーの充実度は「玄人好み」と言われています。セリアで探すべきは「万能パテ」や「すきまパテ」といった名称の商品です。

セリアのパテは、ダイソーに比べて小分けになっているものが多く、一人暮らしのワンルームマンションの小さなキッチンの排水口なら、50g〜100g程度の使い切りサイズが非常に重宝します。余ったパテの保管場所に困らないのは地味に嬉しいポイントですね。

売り場は「DIY・工具」のコーナーを探してください。セリアは店内のレイアウトが非常に綺麗なので見つけやすいですが、リメイクシートや塗料の近くにひっそりと置かれていることが多いです。色はホワイトとグレーが主流。配管の色に合わせて選ぶと、見た目もスッキリして「いかにも塞ぎました」という貧乏くささが消えます。これはインテリアを気にする方にとって重要な要素です。

キャンドゥもまた、頼れる存在です。キャンドゥの強みは、時折「有名メーカーとのコラボ品」や「アイデア商品」が紛れ込んでいることです。排水口パテに関しては、ダイソーやセリアと同様にエアコン配管用パテの取り扱いがあります。

特に注目したいのは、キャンドゥには「防虫」を前面に押し出した隙間テープやフィルターなどの関連商品が近くに陳列されていることが多い点です。パテで隙間を埋めるだけでなく、その上からさらに防虫テープを巻くという「二重ロック」を検討しているなら、キャンドゥで一式揃えるのが効率的かもしれません。

売り場はやはり工具コーナー。もし見当たらない場合は、店員さんに「エアコンの配管の隙間を埋める粘土のようなものはありますか？」と聞いてみてください。「ゴキブリ対策の…」と言うのが恥ずかしい方でも、エアコン用と言えばスムーズに案内してもらえますよ。

地域密着型の店舗が多いワッツ。ここは意外な穴場です。ダイソーやセリアが売り切れでも、ワッツなら残っているというケースが多々あります。

ワッツのラインナップは基本的に他の100均と似ていますが、プライベートブランドの「配管用パテ」を見かけることがあります。質実剛健なパッケージで、中身はプロが使うパテと遜色ない粘り気を持っています。ワッツは店舗によって品揃えのばらつきが大きいのが特徴ですが、住宅街にある店舗では、こうした補修用品の在庫が厚い傾向にあります。

もしワッツで専用パテが見つからない場合、代用品として「油粘土」を探そうとする方がいますが、これはおすすめしません。油粘土は独特の油臭さがあり、キッチンのシンク下という食品を扱う場所近くで使うには臭いが気になりすぎるからです。あくまで専用のパテを探しましょう。

静岡県を中心に展開し、コアなファンを持つ「百円ハウスれもん」。もしお近くにあるならラッキーです。ここは「かゆいところに手が届く」商品選定が特徴です。

大手100均では見かけないような、少しマニアックな補修材が置いてあることがあります。排水管用のパテに関しても、他店と同じくエアコン用パテが流用できますが、れもんの場合、時々「すきまテープ」のバリエーションが非常に豊富だったりします。パテと併用して隙間を埋めるための補助グッズを探すには最適な場所かもしれません。

店内の雰囲気として、掘り出し物を探す感覚でDIYコーナーを物色してみてください。「こんなものまで100円？」という発見があるはずです。

さて、ここまでは100均の話をしてきましたが、正直に言います。「絶対に失敗したくない」「家が古すぎて隙間が巨大」「一生住む家だから完璧に施工したい」という方には、100均ではなくホームセンターへ行くことを強くおすすめします。

なぜなら、ホームセンターで売られているパテは、耐久性、耐候性、そして防虫効果において、やはり価格なりの（あるいはそれ以上の）スペックを持っていることが多いからです。数百円の差で数年間の安心が買えるなら、安いものでしょう。

ホームセンターでは、主に「水道・配管コーナー」か「エアコン・電設資材コーナー」の2箇所をチェックする必要があります。ここからは、主要なホームセンターごとの特徴を解説します。

DIY文化を牽引するカインズ。ここの品揃えは圧倒的です。カインズで探すべきは、セメダイン社の「すきまパテ」などの有名ブランド品に加え、カインズオリジナルの補修用品です。

売り場は「資材館」と呼ばれるエリアの、配管部品コーナーに行ってください。塩ビパイプなどが並んでいる棚の近くに、箱に入ったパテが陳列されています。カインズの良いところは、見本が置いてあることが多く、パテの硬さや色味を実際に確認できる点です。

また、カインズには「害虫対策コーナー」も充実しており、パテと併せて置くタイプの毒餌剤（ブラックキャップ等）も最強クラスの品揃えです。侵入経路を塞ぎ、内部にいる敵を殲滅する。この両輪作戦を一気に準備できるのがカインズの強みです。

関西を中心に絶大な支持を得るコーナン。「コーナンプロ」という職人向けの店舗があることからも分かる通り、資材のガチ度が違います。

コーナンで売っているパテは、プロの設備屋さんが現場で使うレベルのものです。例えば「日東化成」などのメーカー品が手に入ります。これらのパテは、100均のものよりも「密着性」が高く、長期間経過してもボロボロになりにくい特性があります。

特に「難燃性パテ」など、火災時の安全性に配慮された高機能なものまで選べるのはホームセンターならでは。キッチンのガスコンロ近くの配管など、熱を持つ場所の近くを埋める場合は、コーナンで適切なスペックの商品を選びましょう。

農業・園芸に強いコメリですが、住宅補修用品も侮れません。特に地方の戸建て住宅にお住まいの方にとって、コメリはライフラインそのものでしょう。

コメリの「パワー」などの大型店舗では、配管周りの隙間を埋めるための部材として、パテだけでなく「プレート（配管化粧カバー）」の品揃えが良い傾向にあります。パテだけで埋めると見た目が汚くなりがちですが、プレートを併用することで、見た目を綺麗にしつつ、ゴキブリの侵入を物理的にブロックできます。

売り場は資材館の奥、水道パーツ売り場です。少し埃っぽい棚の下の方に、宝の山が眠っています。店員さんも知識豊富な方が多いので、「台所の排水管の隙間を埋めたい」と相談すれば、最適なパテと便利グッズをセットで提案してくれるでしょう。

北海道・東北・関東で馴染み深いDCMホーマック。寒冷地の住宅事情に精通しているため、断熱性や気密性を重視した商品選びが可能です。

排水管の隙間は、ゴキブリだけでなく、冬場の冷気の侵入経路でもあります。DCMで販売されているパテの中には、断熱効果を謳ったものや、寒暖差に強いタイプが含まれていることがあります。

DCMブランドの「すきまパテ」は安価で品質も安定しており、非常に使いやすいと評判です。色は白だけでなく、フローリングに馴染むアイボリーやブラウン系が置いてあることも。床の色に合わせて選べるのは、インテリアを損ないたくない人にとって大きなメリットです。

「スーパービバホーム」の巨大さは、もはやテーマパークです。ここに行けば見つからないものはないと言っても過言ではありません。

ビバホームの強みは、業務用の大容量パテが手に入ることです。もしあなたが大家さんで、アパート全室の対策をしたい、あるいは一軒家で洗面所、キッチン、トイレ、洗濯機置き場の全てを施工したいなら、1kg単位で売られている業務用パテがお得です。

また、ビバホームは「防鼠（ぼうそ）パテ」という、ネズミがかじっても嫌がる成分（トウガラシエキスなど）を含んだパテを取り扱っていることがあります。ゴキブリだけでなくネズミの侵入も懸念される古い家屋にお住まいの方には、これが最強のソリューションになります。

西日本を地盤とするナフコ。家具のイメージが強いですが、ホームセンター部門も充実しています。ナフコの特徴は「ツーワン（21）スタイル」などの家具売り場と併設されていることが多く、住環境全体のコーディネートの一環として補修用品を提案している点です。

ナフコの資材コーナーでは、初心者でも扱いやすい、手が汚れにくいタイプのパテが人気です。パッケージに「手を汚さずに施工可能」といったキャッチコピーが書かれた商品を探してみてください。DIY初心者にとって、パテのベタベタ感はハードルが高いものですが、ナフコのラインナップなら安心して取り組めます。

店舗に行く時間がない、あるいは近所の店で売り切れていた。そんな時はネット通販の出番です。ネットショップを利用する最大のメリットは、店舗では手に入らない「特殊機能付きパテ」や「まとめ買い」ができる点です。

ここで、100均パテとホームセンター・ネット通販のメーカー製パテの違いを整理しておきましょう。

特徴	100均パテ	メーカー製パテ（ホムセン・ネット）
価格	110円/200g前後	500円〜1000円/200g前後
成分	基本的な不乾性油粘土	難燃性、防鼠成分配合など多機能
耐久性	数年で硬化・収縮する場合がある	長期間柔らかさを維持するものが多い
使いやすさ	シンプルで扱いやすい	種類が多く選定に知識が必要な場合も
おすすめ	賃貸、とりあえず対策したい人	持ち家、完璧を求める人

実際に排水口パテで対策をした人たちのリアルな声を集めてみました。ネット上の口コミは、成功例と失敗例の宝庫です。

【良い口コミ：絶賛の嵐】

• 「築30年のアパートに引越して初日にGが出現。泣きながらダイソーのパテでシンク下の配管を埋めたら、それ以来3年間一度も見ていない。マジで神。」（20代女性・一人暮らし）
• 「もっと早くやればよかった。業者に頼むと数万と言われたが、セメダインのパテ数百円で解決。精神的な安心感がプライスレス。」（40代男性・会社員）
• 「臭いも消えた！下水臭が上がってきていたのが、隙間を埋めたらピタリと止まった。一石二鳥。」（30代主婦）

【悪い口コミ：失敗談から学ぶ】

• 「紙粘土で代用したら、湿気でカビだらけになった。しかもボロボロ崩れて隙間だらけ。横着せずに専用パテを買うべきだった。」
• 「賃貸の退去時にパテが固着して取れなくて焦った。養生テープを巻いてから施工すればよかったと後悔。」
• 「隙間を埋めたつもりだったが、裏側の見えない部分が空いていたようで、そこからこんにちはされた。鏡を使って裏まで確認しないと意味がない。」

この口コミから分かる通り、「専用パテを使うこと」「裏側まで密実に埋めること」「賃貸なら剥がしやすさを考慮すること」が成功の鍵です。特に「意味がない」と感じた人の多くは、材料選びか施工方法を間違えているケースがほとんどです。

ここがこの記事のハイライトです。賃貸物件にお住まいの皆さん、「原状回復」という言葉、怖いですよね。「Gは防ぎたいけど、退去時に敷金を引かれるのはもっと嫌だ」という切実な悩み。これを解決するテクニックを伝授します。

まず、「ダイソーのびーる粘土」や工作用粘土は意味ないのか？
結論から言うと、防虫対策としては非常にリスクが高いので「意味がない（やめたほうがいい）」です。工作用粘土の多くは、乾燥すると収縮して固まります。排水管は熱湯を流すと膨張し、冷水で収縮します。この動きに固まった粘土は追従できず、すぐに隙間が生まれます。ゴキブリは数ミリの隙間があれば余裕で通ります。つまり、苦労して埋めてもザル状態になるのです。

【賃貸でも安心な「はがせる」施工手順】

1. マスキングテープ（養生テープ）を用意する: これも100均で買えます。
2. 配管と床をテープで保護する: いきなりパテを盛るのではなく、パテが触れる部分の床と配管にマスキングテープを貼ります。
3. その上からパテを盛る: テープの上から不乾性パテ（エアコン配管用パテ）を隙間なく埋め込みます。
4. 退去時はテープごと剥がす: これなら、パテが床材に染み込んだり、ベタベタが残ったりすることなく、スルッと綺麗にはがせます。

【ニトリの活用法】
「お、ねだん以上。」のニトリですが、実は「排水口パテ」という単体商品はあまり主力ではありません。しかし、ニトリで買うべきは「シンク下収納ラック」や「防虫シート」です。パテで隙間を埋めた後、シンク下をニトリの収納グッズで整理整頓し、防虫シートを敷く。これで「隠れ家」をなくすことができます。パテで侵入を防ぎ、ニトリグッズで定住を防ぐ。この合わせ技が効果的です。

疑問	回答	備考
耐久年数	3〜5年程度	定期交換推奨
施工箇所	キッチン・洗面・トイレ・洗濯機・エアコン	全て塞ぐのが鉄則
食い破り	ほぼ無い	ネズミは注意
混合使用	非推奨	同じ製品を使うこと

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
「たかがパテ、されどパテ」。たった100円の粘土の塊が、あなたの平穏な生活を守る最強の盾になることがお分かりいただけたでしょうか。

恐怖におびえながらキッチンに立つ日々は、もう終わりにしましょう。
今週末、ダイソーやホームセンターに行って、パテとマスキングテープを買ってきてください。施工はものの10分で終わります。

その10分が、これからの数年間の「Gを見ない平和な暮らし」を約束してくれます。
排水管の隙間を埋め終わった瞬間、あなたはきっとこう思うはずです。「なんだ、こんな簡単なことだったのか」と。そして、愛する家がほんの少しだけ、もっと頼もしい場所に感じられるはずです。

さあ、まずはスマホのライトをつけて、シンク下の扉を開けてみてください。そこにある「闇の入り口」を、あなたの手で封印するのです。健闘を祈ります！

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参考リンク：
公益社団法人 日本ペストコントロール協会 – ゴキブリの生態と防除
国土交通省 – 原状回復をめぐるトラブルとガイドライン