すりガラスが見えるカメラというものは存在せず、風呂のすりガラスはテープを貼る事で表面が滑らかになり、乱反射が抑えられてはっきり見える危険性があります。
寛ぎ空間である風呂場やトイレで安心して過ごせるように、カメラですりガラスが見えるのか?
テープを貼ると、すりガラスの透過性が増して風呂が見えてしまうのか、検証と覗き対策方法を紹介します。
すりガラスは、ガラス表面に砂を吹き付けてガラス表面に傷をつける加工方法ですが、テープを貼ったり湿気で濡れると乱反射が抑えられて風呂が透けて見える危険性があるので、風呂場に使用するがガラスはより大凸面の大きな型ガラスや、ガラス専用のフィルム・カーテンと併用する事をおすすめします。
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すりガラスが見えるカメラ!風呂のすりガラスはテープで見える危険!ポイント
- すりガラスが見えるというカメラは存在しないが安心はできない。
- 風呂にすりガラスを使用すると、湿気や水滴の飛散で見える危険性があるので注意!
- 風呂のすりガラスにテープを貼る方法も同様で、一部分だけ見える危険性がある為、風呂用のガラスは凹凸の大きな型ガラスやフィルムを張る事をおすすめする。
すりガラスが見えるカメラが存在しないからと安心はできない!
すりガラスが見えるカメラやアプリは存在しませんが、安心する事は出来ませんので、すりガラスで風呂場やトイレを覗かれない為の対策や、すりガラスの種類についても解説します。
冒頭でもお伝えした通り、すりガラスとは普通のガラスの表面に砂を吹き付けて微細な凹凸を作る加工方法です。
この方法で作られたすりガラスは表面が滑らかで、光沢を抑えた上品な仕上がりになります。
もう一つの加工方法が酸エッチングで、ガラスの表面をフッ酸などの酸で溶かして加工する方法です。
この方法で作られたすりガラスは、サンドブラストよりも表面が粗く、曇りガラスのような仕上がりになります。
風呂場の覗き対策に使うなら、なるべく屈折率が大きな酸エッチング処理されたガラスをおすすめします。
ここまですりガラスの加工方法や、すりガラスを超えて見えるカメラは存在しない事をお話ししましたが、実はまだこれだけでは安心できません。
すりガラスが透けて見えるカメラが無くても、赤外線で透けて見える可能性があるからです。
赤外線でものが透けて見えてしまう原理には、主に二種類存在します。
一つ目が温度差を利用した方法です。
物体と背景の間に温度差があると、それぞれ異なる量の赤外線放射を発し、赤外線カメラはこの赤外線放射を検知し、温度差を画像として表現することで、目に見えない物体を見ることができます。
例えば、人間の体温は周囲の環境よりも高いため、赤外線カメラで撮影すると、人体が赤く映ります。
また、暗い部屋の中で発熱している物体も、赤外線カメラで撮影すると光っているように見えます。
二つ目が物体と背景の透過率を利用した方法で、物体と背景によって、赤外線の透過率が異なる場合があります。
赤外線カメラはこの透過率差を検知し、透過率の違いを画像として表現することで、目に見えない物体を見ることができます。
例えば、服は赤外線を透過しにくい素材で作られていることが多いです。
肌は、赤外線を比較的透過しやすい素材で作られています。
そのため、赤外線カメラで撮影すると、服の下の肌が透けて見えることがあります。
ただし、すべての物体が赤外線で透けて見えるわけではありません。
赤外線で透けて見えるかどうかは、物体の材質や厚さ、温度、背景との温度差など、様々な条件によって異なります。
上記の様に、すりガラス専用の風呂が見えるカメラが存在しなくても、見方や利用法を変えると赤外線で透けて見える可能性があるので非常に危険です。
抜本的な対策をするなら、風呂にカーテンを着けたり、ガラスフィルムを追加で貼るのは勿論、センサーライトや監視カメラで盗撮被害を防止するのが効果的でしょう。
尚、今回の記事はガラス製造を手掛けている『KODAMA GLASS』さんを参考にしています。
すりガラスが見えるカメラは存在する?
赤外線注意
水濡れ注意
透明テープ注意
すりガラスが見えるカメラは存在しないが、透明テープを張り付けたり、赤外線が写るカメラでは透けて見える可能性があり、風呂場にすりガラスを使うのは防犯上お勧めしない。
風呂のすりガラスは凹凸が少ないタイプだと見える危険性!
冒頭でも軽く触れましたが、すりガラスには二種類の製造方法がある事を解説しました。
この他に、型ガラスというものが存在します。
型ガラスは、すりガラスに比べてよりプライバシー保護に特化したガラスとなりますが、種類によっては大変高価です。
凹凸の大きな型ガラスの製造方法は主に二種類あり、一つが回転する円柱の金属内に溶けたガラスを流して薄くするロールアウト法です。
ピザ生地をこねる時に、棒に何か模様がついて居る場合を想像すると分かりやすいかもしれません。
もう一つが鋳造法で、これは予め作られた型に溶けたがらすを流し込んで成形するので、大変自由度の高い形状のガラスを作る事が出来ます。
しかし、量産に向かず高価な場合が殆どです。
一般流通している型ガラスの殆どは、ロールアウト法で作られています。
昔の古民家に使われているような模様の型ガラスは、現在では殆ど製造されていない事が殆どです。
余談が長くなりましたが、ロールアウト法で作られた凹凸面の大きな型ガラスは、テープを貼った程度では透けて見える事がありません。
ステンドグラスのような複雑な造形や着色がされていると、より覗き被害を防止するのに効果的です。
すりガラスにテープを貼ると完全に透過して透けて見える!覗き対策
一見、プライバシーが完全に保護されている様に見えるすりガラスですが、テープを貼ればご覧の通りです!
小難しいことを考えなくても、中の様子を見たければテープを一か所貼れば内部が良く見えます。