猫が舐めても大丈夫なハンドクリームは、ドラックストアで購入できるワセリン(グレード有)が一般的で、代用として猫の肉球の乾燥に使えるクリームにヒルドイドがあります。
ヒルドイドはヘパリン類似物質で、人の肌荒れや乾燥に処方されますが、猫に使っても全く問題ありません。
結論から言って、私の自宅の猫にワセリン(プロペト)やヒルドイドを使っても、健康被害は全く起きていません。
猫が油舐める理由については、妖怪伝説や都市伝説があり、一般的に昔の猫は栄養補給が難しかったので、灯篭の油を舐めたといわれています。
市販の猫が舐めても大丈夫なハンドクリームの成分を、含まれている化学物質や、獣医師のコラムを交えながら具体的に解説します。
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猫が舐めても大丈夫なハンドクリームはドラッグストアに売ってる?ポイント
- 猫が舐めても大丈夫なハンドクリームはドラックストアで購入でき、代表的な市販品がワセリンやヒルドイド。(但し、猫が舐めても平気な食用グレードか医療グレードを使用する事)
- 猫の肉球の乾燥にヒルドイドが使えるが、大量に使うと猫によってはアレルギー反応を起こす事もあるそうです。(使用前にかかりつけ獣医師に相談する事)
- 猫が油を舐めるのは、神話ではなく具体的な根拠があり肝臓に含まれる油には猫に必要な栄養素であるビタミンAやビタミンDが沢山含まれている為と言われています。
猫が舐めても大丈夫なハンドクリーム成分はドラッグストアで買える?
一般的に、市販のハンドクリームは猫が舐めると安全ではない可能性があります。
ハンドクリームには、猫にとって有害な以下の成分が含まれていることが多いためで、その成分には、防腐剤・石油由来の界面活性剤・鉱物油・香料が含まれる可能性が高いです。
その為、基本的には舐めさせないように注意が必要です。
これらの成分は、猫が摂取すると、嘔吐、下痢、皮膚炎、アレルギー反応などを引き起こす可能性があります。
猫が舐めても安全なハンドクリームも販売されており、これらのハンドクリームは、食用成分で作られており、猫が舐めても害はありません。
香料に関しては特に注意が必要です。
柑橘系香料として一般的なレモンには猫に対して有害なリモネン・ソラレンが含まれており、体調不良や皮膚炎の原因になる可能性があります。
ドラックストアで売っている、猫が舐めても大丈夫なハンドクリームの成分として代用となるのが、ワセリンです。
ワセリンは、皮膚の表面に保護膜を作り、水分を閉じ込めることで、保湿効果を発揮します。
また、刺激が少なく、敏感肌の方でも使いやすい成分です。
ワセリンは猫が舐めても安全で、むしろ猫の肉球の乾燥やひび割れを防ぐために、ワセリンを塗ることが推奨されています。
ただし、ワセリンを選ぶ際は、食用グレードのものを選ぶのが基本で、人間用のワセリンの中には猫にとって有害な成分が含まれているものもあるためです。
ワセリン以外にも、猫用の保湿クリームやオイルなど、猫が舐めても安全な保湿剤はたくさん販売されています。猫の好みに合わせて、色々と試してみるのも良いでしょう。
猫が舐めても大丈夫なハンドクリームの成分は?
ワセリン
プロペト
ヒルドイド
グレード
猫が舐めても大丈夫なハンドクリームを選ぶときは、なるべく医療グレードの純粋なワセリンが含まれているプロペトが人にも猫にもおすすめです。
また、ヘパリン様物質が入っているヒルドイドも猫の保湿に良く使用される成分です。
- 猫の肉球乾燥と傷に市販品のワセリンは塗ってもOK?
- 猫の肉球クリームでワセリン以外で代用できるものはヒルドイド!
- 猫が油を舐めるのは何故?化け猫だから油を舐めるのではなく栄養補給
猫の肉球乾燥と傷に市販品のワセリンは塗ってもOK?
先の見出しでも解説した通り、むしろ猫の傷にワセリンを塗る事が推奨されています。
但し、重要な事は猫が舐めても平気な食用グレードのワセリンを選択する必要があります。
そもそも、ワセリンとはなんぞやという所からですが、ハンドクリームにワセリンが含まれているかどうかは製品によって異なります。
ワセリンは、石油を精製して作られた保湿剤で、白色または淡黄色をしています。
白色ワセリンは最も精製度が高く、不純物が少ないワセリンで、顔などのデリケートな肌にも使用できます。
黄色のワセリンは白色ワセリンよりも精製度が低く、不純物が多少含まれていますが、手の荒れや乾燥に使用する事が出来ます。
プロペトは、白色ワセリンからさらに不純物を取り除いたワセリンで、医療用としても使用されます。
多くのハンドクリームには、保湿成分としてワセリンが配合されています。
ワセリンは、皮膚の表面に保護膜を作り、水分を閉じ込めることで保湿効果を発揮し、刺激が少なく、敏感肌の方でも使いやすい成分です。
ただし、全てのハンドクリームにワセリンが配合されているわけではなく、中にはワセリンの代わりに、シアバターやホホバオイルなどの他の保湿成分が配合されているものもあります。
ハンドクリームを選ぶ際は、配合成分を確認することをおすすめします。
ワセリンの保湿効果が欲しい場合は、ワセリンが配合されている製品を選びましょう。
因みに、良く小児科で処方されるプロペトは主成分がワセリンで、猫に使っても安全とされています。
何故、猫に普通のワセリンよりも白色ワセリンかプロペトが良いかというのは理由があります。
先に解説した通り、プロペトはワセリンから不純物を取り除いた、医療グレードの大変高純度で安全性の高いワセリンだからです。(白色ワセリンが更に高純度)
ですので、人より敏感な猫に使用するなら、医療グレードのワセリンを使うべきなのです。
お子さんと猫を飼っている家庭では、子供用に小児科医から処方されたワセリンやプロペトが、猫にも使用できる事覚えておきましょう。
ワセリンを猫に使っても問題ないという根拠は、KINS WITH動物病院:院長の『岡田純一先生』の執筆したコラムを参考にさせていただいております。
但し、個体・体質によってはワセリンを嫌がる猫がいるかもしれませんので、少量を取り、匂いを嗅がせたり、影響の少ない部分に塗布してから様子を見て、猫が嫌がらない様に注意しながら使用しましょう。
また、私たち一般個人出来る猫のケアはあくまで対処療法です。
症状によっては猫でもステロイド軟こうなどを必要とする治療が必要な場合もあります。
もし、極端に猫の皮膚が乾燥したりひび割れたりする場合は、迷わず獣医師の診察を受けましょう。
猫の肉球クリームでワセリン以外で代用できるものはヒルドイド!
猫の肉球クリームで、ワセリン以外に代用できるものは他にもたくさんありますが、代表的な物として、ヒルドイドがお勧めです。
ヒルドイドも、良く小児科でプロペトと同様に皮膚の乾燥・肌荒れに使用される安全性の高い成分で、多くの獣医師や猫飼いさんがヒルドイドを使用しています。
多くのペット用医薬品を販売している『ぽちたま薬局』さんでも、ヒルドイドの販売用ページに『人用の医薬品ですが、犬猫用としてもご利用いただけます』と、記載があります。
一般的に、ヒルドイド軟膏やヒルドイドクリームは、猫が舐めても安全と考えられています。
ヒルドイドの主成分であるヘパリン類似物質は、もともと動物の皮膚に存在する成分であり、毒性は低いとされています。
また、ヒルドイドには、香料や防腐剤などの猫にとって有害な成分が含まれていない製品が多いです。
私個人的な感想ですが、自分も肌荒れがひどいときはヒルドイドを使用していますが、ワセリンや普通のクリームより伸びが良く、あまりべた付かないのでお気に入りです。
私の猫にも、肉球や鼻が乾燥した時に使っていますが、猫が人用のヒルドイドを使って健康被害を起こした事は今まで一度もありません。
塗り過ぎると、猫が気になって舐めてしまうのと、猫の足にゴミがくっつき易くなる事がデメリットです。
しかし、大量に舐めてしまった場合は、下痢や嘔吐などの症状が現れる可能性があり、猫によっては、ヒルドイドに含まれる成分にアレルギー反応を起こす場合もあると言われています。
※私のかかりつけの獣医師の診察時の言葉を参考に書いていますので、詳しいアレルギー反応については、かかりつけの医師に相談してください。
猫の乾燥肌に、ワセリンと同様にヒルドイドも使えるが、ヒルドイドは大量に舐めてしまった場合は危険性がある事も覚えておきましょう。
猫が油を舐めるのは何故?化け猫だから油を舐めるのではなく栄養補給
日本昔話でも出てくるように、化け猫が油を舐めるという話は良く聞くものです。
しかし、猫が油を舐めるのは具体的な根拠があって舐める事があります。
化け猫に関する噂は、行燈の油を舐める猫の影が恐ろしい事から囁かれた『神話・都市伝説』にすぎません。
猫が油を舐める理由については、私も良く見ている『ねこちゃんホンポ』の執筆ライターである獣医師の平松育子先生が具体的な根拠を解説してくれています。
平松先生の執筆した記事を要約すると、猫が油を舐めるのは、ビタミンAやビタミンDを摂取するのが目的と言われています。
猫が捕まえた獲物を食べる時に、初めに食べる部分が栄養豊かな肝臓で、肝臓にはビタミン類が多く含まれているそうです。
猫は、本能的に捕まえた獲物で一番栄養価の高い部分が肝臓である事を知っているんですね!
驚きです。
但し、平松先生の解説にもある通り、猫が好んで舐めたがるからといって、毎日大量に与えるのは皮膚炎や消火器がただれたり、下痢や嘔吐の原因になるそうです。
また、猫に与えてよい油はサラダ油・オリーブ油・えごま油とも記載がありますので、更に詳しい内容を知りたい方は、上記の平松先生の執筆した記事を参考にしてください。
猫が舐めても大丈夫なハンドクリーム3選!どこで買える?
猫が舐めても安全なハンドクリームは、いくつかのメーカーから販売されています。
その中でも特に人気の高いメーカーは、ペットを飼っている方のために作られた完全無添加スキンケアブランドです。
これらブランドのハンドクリームは、獣医師の意見をもとに作られており、ひとつひとつの成分について考え抜かれているのが特徴です。
天然由来成分100%で、猫が舐めても安全なように、102個の旧表示成分やパラベン・石油系合成保存料など12種類の成分を配合していない無添加処方となっています。
少量配合されている精油も、健康に害を及ぼす量ではないとの見解に基づいた分しか入っていないのも使いやすいポイントです。
市販で安全な猫のハンドクリームは?
ペットセーフハンドクリーム
ナチュラルオーガニックハンドクリーム
エコフレンドリーハンドクリーム
市販で猫が舐めても安全なハンドクリームは、店舗で探すのも良いですが、猫に使える日用品となると限りがあるので、ネットでまとめ買いをすることをお勧めします。
以下、猫が舐めても安全なハンドクリームについて、メーカーとお勧めの理由についてまとめました。
- ペットセーフハンドクリーム
- ナチュラルオーガニックハンドクリーム
- エコフレンドリーハンドクリーム
ペットセーフハンドクリーム
1位
お勧めの理由
このハンドクリームは、ペットが舐めても安全な成分で作られており、猫の健康を害することがありません。ユーザーからは、保湿効果が高く、肌に優しいと評価されています。
ナチュラルオーガニックハンドクリーム
2位
お勧めの理由
オーガニック成分を使用しており、化学物質を含まないため、猫が舐めても安心です。自然な香りと肌への優しさが人気の理由です。
エコフレンドリーハンドクリーム
3位
お勧めの理由
環境に優しい成分で作られており、ペットにも安全です。持続可能な製品として、環境意識の高いユーザーに支持されています。
猫が舐めても大丈夫なハンドクリームはドラッグストアに売ってる?まとめ
猫が舐めても大丈夫なハンドクリームはドラックストアで気軽に購入できることが分かりました。
その選択の一つとしてワセリンが上がりますが、ワセリンにも種類があり、ワセリンが含まれているからと言って、ワセリンが含まれているハンドクリームが全て猫に使えるわけではない事も解説しました。
臭いや感覚に敏感な猫にワセリンを使うには、ワセリン以外の不純物や、ワセリンのグレードにも注意する必要があります。
ワセリンのグレードにはそれぞれ、白色ワセリン・黄色ワセリン・プロペトが存在します。
一般的に販売されているのが黄色ワセリンですが、猫に使うならより不純物の少ない医療グレードのプロペトか白色ワセリンを使うべきでしょう。
ワセリン以外に猫に使える物質として、ヒルドイドがあります。
ヒルドイドはプロペトと同様に、小児科などで良く子供の乾燥肌や肌荒れとして使われる軟こうですが、多くのペット用医薬品を販売している『ぽちたま病院』でも商品の解説にある通り、人用の医薬品であるヒルドイドを猫に使っても問題ないとの事です。
ヒルドイドのヘパリン類物質は人や猫の皮膚にもともと存在する物質で、毒性が低く安全性が高いと言われていますが、大量に摂取すると猫によってはアレルギー反応を引き起こす場合もあるので、注意が必要です。
猫が舐めても平気な油についても、一般的な食品から解説しました『サラダ油・オリーブ油・えごま油』。
ただ、この油類は猫が少量舐めても問題ないと解説がありましたが、皮膚や肌の乾燥に使えるかどうかは別問題ですので、与えてもOK=治療に使えるとはならないので注意が必要です。
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