給湯器の水抜きが必要ないと考えるのは危険な理由3選!故障の可能性

給湯器の水抜きが必要ない? 田舎暮らしを楽しむ
最近の給湯器は自動で水抜きされるので、意識的な水抜きは必要ない場合が殆ど!

給湯器の水抜きが必要ない訳ではない理由は、3つあり、『冬場の凍結』『雑菌の繁殖』『銅管の劣化による水漏れ』で、よくある理由の凍結以外にも、風呂釜内部の雑菌の繁殖を抑える目的や、入浴剤を入れて硫黄や炭酸による銅管の劣化を防ぐ目的があります。

特に、硫黄や炭酸の入った水は給湯器には最悪で、銅管を腐食させるので、追い炊きしてしまった風呂水は捨てると共に、給湯器内部の水抜きをして給湯器を傷めないようにする必要があります。

今回の記事では、他のサイトでは解説していない給湯器の水抜きについて、理由や水抜きの方法を解説します。

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給湯器の水抜きが必要ないと考えるのは危険な理由3選!故障の可能性ポイント

  • 給湯器の水抜きは必要ない訳ではない!定期的な水抜きは風呂釜の劣化を防止する。
  • 給湯器の水抜き栓は、給湯器の下の追い炊き配管の付近についている。(画像参照)
  • 水抜き栓の開けっ放しは、ガス代・電気代・水道代を無駄に消費するので開けたら必ず閉めよう。
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給湯器の水抜きが必要ない訳ではない理由3選!故障や感染症のリスク

どのサイトを見ても、給湯器の水抜きをする理由は、『長期間使用しない場合の凍結防止』が理由として挙げれていますが、実はそれだけではないってご存じですか?

給湯器のタンクは通常、湯沸かし部分と追い炊き部分に分かれていますが、追い炊き部分の水抜きが特に重要です。

長期間使用しない場合に給湯器の水抜きをする事は、寒い冬の間の凍結防止以外にも様々なメリットがありますので、どういった理由で給湯器の水抜きが必要ないケースがあるのかも解説します。

給湯器の水抜きが必要な理由は?
凍結の防止、感染症の防止、配管の劣化の3つ

長期間使用しない給湯器の追い炊き内部の水を貯めたままにしていると、冬場の間は凍結する事は勿論、雑菌の繁殖、パイプ内部での湯垢や不純物の結晶化、銅管の劣化が挙げられリスクしかありません。

1.給湯器を水抜きしないと冬場は凍結して破裂や給湯器故障の可能性

冬場に給湯器を水抜きしないと危険な理由は、当然のことながら配管や給湯器内部の凍結ですが、ケースによっては水抜きが不要な場合もあるって知ってました?

他のサイトには、意外とこういう突っ込んだ技術的な内容が漏れていたりするので、技術面からも給湯器の水抜きが必要な理由と、必要ない理由を解説します。

給湯器を観察すると、何か保温材のようなものが巻かれていませんか?保温材が巻かれていても、保温材だけだと、寒い地域では凍結してしまう可能性がありますので、水抜きをした方が良いです。

昔の給湯器や配管がむき出しの給湯器はリスクが大きいですが、実際の所、現在の給湯器は個人で水抜きが必要ないケースの方が多いです。

と、いうのも設定次第では自動で給湯器内部を洗浄して毎回水抜きしてくれる給湯器もありますし、ある一定温度以下になると、自動で排水する機能が備わっているからです。

他にも配管に保温材のようなものが巻かれており、かつ、その保温材から配線が出ておりコンセントに繋がっている場合は、保温材と一緒にヒーターが埋め込まれており、寒くなっても凍結しないように自動で配管を温める役割がありますので、無理に水抜きは必要ないと言えます。

2.追い炊き釜の雑菌繁殖で不衛生で臭い水が流れてくる

うちの給湯器はエコジョーズを使用していますが、風呂を沸かしたり、追い炊きをした後にリモコンの電源を切ると、一定時間後に自動で追い炊き釜内部の排水をするように設定しています。

現在、記事を執筆しているのは7月初旬ですが、凍結する事はないにも関わらず、使用後毎回自動で排水するようにしているのは、雑菌の繁殖を防止する為です。

人が一度入った風呂は本当に雑菌まみれなので、そこに追い炊き機能を使って追い炊きすると、雑菌や水垢が内部で繁殖し、想像以上にパイプが詰まるものです。

この不衛生な水をそのまま放置すると、まるで人の血管と同じように、どんどん内部で不純物や雑菌が繁殖・結晶化し、まるで動脈硬化のようにパイプ内部を詰まらせます。

これだけでも危険ですが、風呂水を捨てたとしても、給湯器内部に残っている水を捨てないと、毎回汚い水が残ったままで追い炊きをすることになるので、お湯の劣化も早くなります。

3.パイプ内部で不純物の結晶化や銅管が劣化して水漏れする可能性

一つ前の記事でも触れましたが、不純物は水垢や雑菌だけではなく、バスクリンのような入浴剤を入れると特に風呂水の劣化が激しくなりますので、入浴剤を入れた風呂水は毎回捨てて、追い炊きしない様に使う事が基本です。

日本人なら誰しも温泉に入ったことが一度や二度はあると思いますが、かけ流しの温泉は、泉質によっては温泉の成分が沈殿や結晶化して、浴槽内部にこびりついている事ってありますよね?

これは、温泉のもとでも同様です。

追い炊き機能のある給湯器専用の入浴剤も存在しますが、基本は毎回お湯を捨てる!入浴剤を使ったら追い炊きしないのが基本です。

これは、上記の様な不衛生さもありますが、給湯器を壊さない為の方が大きいです。

こちらの記事でも解説していますが、入れる入浴剤の泉質によっては、給湯器に悪影響を及ぼす可能性が大きいからです。

給湯器に入浴剤をいれたまま放置すると、最悪水漏れで全とっかえの恐怖!

給湯器は、内部で銅管を使用していますが、この銅管は温泉の元ではメジャーな硫黄や炭酸には非常に弱く、腐食させて穴を開けてしまいます。

給湯器内部の銅管に穴が開くともう交換しかなく、安易に安い入浴剤を入れた為に、故障して交換に40万近くかかる事も珍しくありません。

具体的な給湯器の水抜きの方法は?一般的な給湯器で解説!

具体的には、各社で製品仕様が異なるので、自宅に取り付けられているエコジョーズについて解説します。(このエコジョーズは2022年のかなり新しいものです)

最近のエコジョーズの排水システムは、『リンナイ』さんのHPが画像付きで分かりやすいです。

RUF-TE2400AW(A)シリーズ特長:ガスふろ給湯器【設置フリータイプ】商品 - リンナイの給湯器
リンナイのガスふろ給湯器設置フリータイプ商品、RUF-TEシリーズの特長をご案内します。
風呂用の追い炊きパイプが見える
戻・往などの文字が見える。奥にはタンクのドレーンコックも見える

家庭に取り付けられている給湯器の配管はどの給湯器も大体こんな感じになっています。

分かりやすい様に、親切に大きく文字まで刻印されてますね!戻・往と書かれている配管が、追い炊きに関わる配管で、戻るが風呂水を吸い込み冷めた水を給湯器へ送水し、往の配管で温めた水を浴槽内に排水します。

この時、水量などの設定によっては、新しい水と追い炊き水を混合した水が風呂釜へ給水されます。

一番下に見える、六角ナットのバルブがタンクの水抜きバルブで、丁度画像が切れてしまっていますが、通常は画像の一番上の灰色の塩ビ管から自動で排水されます。

ただ、一番下の六角ナットのバルブを外せばアナログで強制的に水抜きが可能です。

この六角ナットは殆どの場合、工具は要らずに手で簡単に回す事が出来ますし、工具を使ってぎちぎちに閉めなくても手締めで十分ですが、内部に円形のパッキンが入っているので、このパッキンだけは絶対に無くさないようにしてください。(パッキンが無くなると水漏れします)

ただ、タンクの容量に対して、水抜きバルブの穴が小さいのと、空気穴が無いのでアナログでの水抜きの時間はかなりかかります。

給湯器の水抜き栓の開けっ放しはやめて!故障やガス代上昇の原因に!

給湯器の水抜き栓の開けっ放しはやめて!と、タイトルにしていますが、実際は開けっ放しにしないといけないケースと、締めなければならないケースがありますので、解説します。

水抜き栓の開けっ放しで起きる弊害は?
給湯器の使用中はお湯がダダ漏れになるので勿体ないから締めよう!

給湯器の水抜き栓は、『タンク→電磁弁→キャップ又はバルブ』や『タンク→水抜きキャップ又はバルブ』のケースがあります。

ここで、電磁弁について少し解説しますが、この電磁弁とは電磁石を使ってバルブの開け閉めを行うもので、人が一々バルブを開閉しなくても、電気信号でバルブを開閉してくれるので『条件を付けた自動水抜きが可能です』一方、ただのバルブの場合は、人が意識的に開閉を行わないといけないので、常にアナログで水抜きする必要があります。

早い話が、電磁弁で制御されている最近の給湯器は水抜き栓は開けっ放しにしないとむしろ電磁弁の意味がありませんし、ただのバルブしかついて居ない場合、意識的に閉じないと、お湯を沸かすときに水抜きバルブから常に水が流れ続けて排水されるので、お湯も水もガス代も相当無駄になるという事です。

給湯器の水抜き栓を開けっぱなしにするかどうかは、給湯器の説明書を確認する必要がありますが、最近の給湯器なら殆どの場合、電磁弁で全ての制御を行っていますので、意識的にバルブの開閉を行う必要は殆どないと言って良いでしょう。

基本的には、電磁弁制御で自動水抜きを行ってくれる最近の給湯器ですが、別途意識的に水を抜けるように、電磁弁とは別にサブの水抜きキャップやバルブがついている給湯器が殆どです。

給湯器水抜き費用がかかるのはどんなケース?家庭は無料で出来る?

基本的に、故障や何らかのトラブル以外で、家庭用の給湯器の水抜きに費用がかかる事はありません。

給湯器の水抜き費用は?
簡単なので、水抜きは自分でやってみよう!

なんだか配管が沢山くっついていて家庭の給湯器でも良く分からない!業者に頼んで水抜きして貰おうという方もいると思いますが、それは時間とお金の無駄なのでやめた方が良いでしょう。

基本的に給湯器の水抜きはバルブをひねったり、キャップを外せば水が出るようになっているので、水道の蛇口をひねった事のある方や、ペットボトルのキャップを開ける能力のある方なら、誰でも出来るからです。

万が一、給湯器の水抜きバルブの電磁弁が故障したとしても、その場合は先に解説した通り、別途アナログで外せるキャップやバルブが存在するので、そこから水抜きを行う事が出来ます。

私はボイラーの資格を持っている(完全にペーパー)ので何となくわかりますが、給湯器の水抜きに費用がかかるのは、やたらといじる事が出来ない集合住宅のマンションやアパート、温泉などに取りつけられている大型のボイラーのみでしょう。

こういったケースでも、基本的にボイラーの水抜きに関してはバルブを開けるだけ(勝手に開けられないように管理会社が鍵付きのバルブを導入している場合もある)ですが、それでも家庭用のボイラーとは製品仕様が全く異なりますので、契約している管理会社に相談するべきでしょう。

給湯器の水抜きが必要ないと考えるのは危険な理由3選!故障の可能性まとめ

給湯器の水抜きが必要ないと考えるのは危険な理由や、水抜きの具体的な方法、水抜きの費用や、水抜きバルブの開けっ放しによる弊害について解説ししました。

給湯器内部に発生する雑菌
水抜きしないでそのままにするとレジオネラ菌等が増殖する

給湯器の水抜きが必要な場合は、冬場長期間使用しない場合の凍結防止として水抜きが必要ですが、最近の給湯器は優秀で、温度センサーが内蔵されていて、ある一定温度以下になると自動で水抜きする仕様になっている給湯器が殆どなのが、水抜きが必要ないと言われる理由です。

水抜きより大切な事は配管の凍結なので、特に吸水用の配管は保温材でヒーターを入れて巻くよにしましょう。

他にも水抜きが必要ない訳ではない理由として、雑菌の繁殖や不純物の沈殿や結晶化で配管が詰まる可能性についても解説しました。

特に入浴剤を入れたお湯は、追い炊きすると風呂釜に悪影響しかなく、内部で使われている銅管は、温泉の成分である硫黄や炭酸には非常にもろいので、直ぐに穴が開いて給湯器を買い替える羽目になるくらい危険な行為です。

基本的に、入浴剤は風呂が湧いたら入れて追い炊きはしない!入浴剤を入れたまま追い炊きしたら、その日のうちに必ずお湯は捨てる事!

入浴剤の入ったお湯は、通常より雑菌が繁殖し劣化し易いので、不衛生というのもありますが、30万から40万近くする給湯器は故障しても直ぐに交換するには痛すぎる金額なので、入浴剤は良く考えて使うようにしましょう。

水抜きの方法は、基本的に自動で行ってくれるので心配ありませんが、長期間使用しない場合は、電源を抜くと共に、画像で解説したバルブを確認しながら、アナログで強制的に給湯器の水抜きを行いましょう。

古い給湯器の場合や、サブの水抜きバルブはタンクに直接ついているので、開けっ放しにすると追い炊きしても水がダダ漏れで、ガス代・水道代・電気代が無駄にかかる事になるので注意が必要です。(電磁バルブ以降についている水抜きバルブは開けっ放しにする必要があります)

最後に給湯器の水抜き費用ですが、これは掛かる事はありませんし、バルブをひねれば数秒で済むものを、ワザワザ業者に頼んで出張料を取られるのもバカらしいので、説明書を読んで水抜きをする事をおすすめします。

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