ステンレス包丁の寿命と刃こぼれして研いでも切れない包丁の研ぎ方!

ステンレス両刃包丁 田舎暮らしを楽しむ
切れなくなってボロボロになった一般的な万能ステンレス包丁

ステンレス包丁が刃こぼれしたり研いでも切れない包丁はどうやって寿命を延ばすのか?何年でどこまで使えるのかってステンレス包丁は高いですし、買い替え時期が結構気になりますよね。

ステンレス包丁の寿命を延ばし長く使うには、研ぐ頻度を多めにし毎回使った後に砥げば確実に腕も上がりますし、切れ味の寿命も延びます。

今回の記事では実際に画像と動画と文章で刃こぼれしたステンレス包丁の寿命の伸ばし方や研ぎ方について解説します。

スポンサーリンク

ステンレス包丁の寿命と刃こぼれして研いでも切れない包丁の研ぎ方!ポイント

  • ステンレス包丁の寿命を延ばすには、錆防止に酸のついた食材を切った時は直ぐに洗う事や、研ぐ頻度を上げて毎回メンテナンスする事が重要。
  • 家庭で簡単にトマトのスライスが出来るステンレス包丁に仕上げるには、荒砥石・中砥石・仕上げの三つと、段ボールとつるつるの雑誌があれば十分可能!
  • 家庭で使用されている殆どの包丁はステンレス包丁で、洋包丁と呼ばれるもの。地金の中に鋼を挟む構造になっている事が一般的。
PR:このページではプロモーションを表示しています

ステンレス包丁の寿命が縮む理由は?切った後のメンテナンスが重要

ステンレス包丁は鋼の包丁に比べて長寿命と言われており、大切に使えば安物でも数十年は持つと思われます。

但し、メンテナンスを怠ると鋼であれステンレス包丁であれ寿命が大幅に縮みますし、メンテナンスの方法が悪くても寿命を縮める原因となります。

包丁全般に言える事ですが、包丁は基本的に鉄やステンレスなどで出来ていますので、錆には弱いです。

ですので、酸の強い食材を切った後は直ぐに洗って乾かさないと、直ぐに錆びてしまいます。

表面所はなんともなさそうでも、鋭い刃先の部分や切刃の部分は確実に劣化しているでしょう。

また、持ち手が木製の和包丁などは乾かさないと木も腐ります。

研いでも切れないステンレス包丁の例を動画と文章で解説!

荒砥石・中砥石・仕上げ砥石・段ボール・段ボール+研磨剤で磨く前の刃こぼれした我が家の3000円の包丁の切れ味です。

新聞紙を切ろうとしても、刃が全然食い込みません!押しても引いても全く切れませんが、この後上記の各工程を経て安物ステンレス包丁が剃刀級の切れ味に蘇ります。

下記の動画は研いでも切れないステンレス包丁に刃がついて居るか確認する方法です!

研いでも切れないステンレス包丁を、刃がついて居るか確認するには、爪に包丁を当てるという方法もあるようですが、危険ですし爪も痛むので良くありません。

そこでおすすめなのが、スポンジを使用する方法です。(乾いたスポンジを用意してください)

画像の様に乾いたスポンジにステンレス包丁を軽く滑らせると微かにパリパリ・チリチリと所々聞こえる部分があると思います。

この音のする部分はバリがわずかに残っており、ステンレス包丁が完全に研げていない証拠ですので、この音がなくなるまでしっかりと研ぎましょう!

ステンレス包丁を研ぐときに必要な道具や材料を紹介

ステンレス包丁を研ぐときには、最低限砥石がない事には始まりませんが、砥石さえ用意してしまえば後は家庭にある段ボールや表面がツルツルの雑誌や新聞紙だけで、トマトのスライスも可能な驚異的な切れ味にすることが可能です。

砥石は荒砥石・中砥石・仕上げの三つ!

一番下の黒い砥石が荒砥石で青色の砥石が仕上げ部分で、裏側には中砥石がついて居ます。

単に食材を切るだけならこれくらいでも十分いけますが、ステンレス包丁の更なる切れ味を求める方には、これから紹介する下の材料と道具も全て用意すると良いでしょう。

刃物砥石色々
ステンレス包丁の寿命を延ばすには定期的に研ぐしかない

仕上げ用研磨剤は切れ味を極限まで高める

最初段ボール単体で研いでから、更にこの研磨剤を付けて磨くと切り刃である鋼の部分が鏡のようにピカピカになる。

仕上げ研磨剤
あっても無くても良い。研磨剤が無い場合は仕上げをつるつるのサッシや広告紙で代用可能

新聞紙は切れ味の確認用に使用する。研磨用としてもOK!

私の場合、新聞紙は主に切れ味の確認用に使用していますが、たまに気分で研磨用途として使う事もあります。

マンションやアパートだと段ボール類や研磨剤、ツルツルの雑誌等が無い場合は代用として新聞紙も仕上げの研磨用として使用できる事を覚えておくと良いでしょう。

新聞紙
新聞紙はステンレス包丁の寿命や切れ味の確認に使用する

角が平らな段ボールはステンレス包丁の仕上げ研磨用として最高!

普通の四角の段ボールで全然OKですが、個人的にこの角度と大きさがめちゃくちゃ研ぎやすいです。

このまま表面を使って研いだり、研磨剤を着けて表面をツルツルにして仕上げ用の砥石『ヤスリ』の代わりとして使用します。

倒した状態の段ボールを強力なプライヤーなどで机に固定して使うと、ストレスフリーで作業がはかどります。

角が平らな段ボール
角が平らな段ボールは研磨用として優秀

水を含まない乾いたスポンジは包丁のバリの確認用!

包丁が正しく研げているかどうかを確認する為にスポンジを使用します。

どうやって使うのかというと、静かな場所で包丁をスポンジにかるーく当てて引いたり押したりします。

そうすると、パリパリ・チリチリと言った音がすることがありますが、この音の正体はバリがスポンジに引っかかっている音ですので、この音の判断で包丁が研げているか判断します。

刃先から根元までしっかり包丁を当てて押したり引いたりして、音が出ないか確認しましょう。

キッチンスポンジ
使い古しのキッチンスポンジはバリの確認用に使います

洗面器に張った水は砥石を漬ける時に使用!砥石に水を含ませよう

使用前の砥石は、ダイヤモンド砥石等を除いては、必ず水に5分くらい漬けてから使用する必要があります。

注意点ですが、水に漬けて使用中の砥石にはとぎ汁が出ますが、その研ぎ汁が研磨剤となるので、研ぎ汁が出たからと言って、研磨中に流してはいけません!

水を張った洗面器
水を張った洗面器に5分くらい砥石を浸してから使用する

ステンレス包丁の寿命を延ばす研ぎ方や研ぐ頻度は?

この見出し内の内容では、荒砥石から段ボール+研磨剤を使って包丁を研ぐ方法や、切れ味の確認について動画と文章で説明しています。

3000円の安物ステンレス包丁でも必ず剃刀級の切れ味に回復できるので、包丁が切れなくて困って居る方は動画を見ながら試してみましょう!

【荒砥石編】刃こぼれしたステンレス包丁を荒砥石でまずは刃付け

荒砥石でガッツリゴリゴリ削ると、挟んでいる内部の鋼が極端に減ってしまいステンレス包丁の寿命を知事める事があるので、殆どの場合、2,3回軽く撫でる程度でも大丈夫だと思います。

荒砥石は日常使用した程度の刃こぼれでは使い過ぎると鋼が減り過ぎてステンレス包丁の寿命を縮める場合があります!刃こぼれの回復が目視で確認出来て、バリが全体的に出来ているか確認出来たらほどほどでやめておきましょう。

荒砥石で刃こぼれしたステンレス包丁の回復

【中砥石編】ステンレス包丁を中砥石で研磨する動画

中砥石を使用したステンレス包丁研磨の動画を製作しましたのでご覧ください!

一般的に言われている事で、10円玉くらい浮かせる等のうんちくがありますが、この覚え方は非常に分かりにくいので、実際にスポンジを用意してバリがうまく取れているか確認しながら微調整して研いでいくと分かりやすいです。

因みに伝わりにくいですが、荒砥石よりは若干立てています。

持ち方に関してはみんな共通で大体動画のような感じで構いませんが、とにかく手だけ切らないように注意しましょう。

【中砥石編】ステンレス包丁の研ぎ方

【仕上げ砥石編】仕上げ砥石を使ってステンレス包丁を磨き上げる

こちらは仕上げ砥石でステンレス包丁を研いでいる動画です。

持ち方や研ぎ汁を捨てないというルールは変わりませんが、仕上げ砥石の場合、中砥石より更に少しだけ立てて磨いています。

仕上げ砥石をつかってステンレス包丁を研ぐ

【段ボール+研磨剤】ステンレス包丁に研磨剤と段ボールで剃刀級の刃付

研磨剤は青棒と呼ばれているもので、ダイソーとかの100均で手に入れた超安物研磨剤です。

家庭用の包丁であれば研磨剤もわざわざ高級なものを買わなくてもこんなもので十分です。

冒頭でもお伝えした通り、最初は段ボール単体で刃付けを行い、最終的には段ボール+金属研磨剤を使用してステンレス包丁を磨きます。

研磨剤は段ボールの表面に適当にこすりつければOKです。

この状態で研磨を行うと、段ボール単体で研磨したときよりも明らかに滑りが良くなっている事がわかります。

ステンレス包丁の切れ味確認!剃刀級★トマトのスライスも余裕!

最後に3000円程度で購入した安物のステンレス包丁の切れ味を確認します!新聞紙でしか切れ味を確認していませんが、トマトを置いたままスライスする事も余裕ですし、腕の毛や髭も剃れます。

あんなに刃こぼれして切れなかった安物ステンレス包丁が、メンテナンスすればここまで切れるようになるのです。

ステンレス包丁のデメリット!何年で買い替えする?

ステンレスの包丁で一般的に言われている事は、鋼メインの包丁より長持ちしやすいという点でしょう。

ステンレスは鋼よりも錆に強いですし、他の鋼材よりも安価な点も上げらます。

デメリットとしては、鋼の包丁よりは切れ味が劣る点ですが、一般家庭で使うような両刃包丁ではステンレスで十分でしょう。

先の研ぎ方やデモンストレーション動画でも紹介したように、砥石以外で一般家庭にある段ボールや新聞紙、古雑誌でも十分にトマトのスライス位なら出来ます。

私が今までメンテナンスした包丁やナイフの感想としてティッシュを切れる位剃刀級の切れ味を求めるなら、鋼がメインの包丁が良いと思います。

鋼の包丁なら無駄に鋭く、シャープな切れ味を出す事が出来ます。(鋼が研ぎやすく刃も付けやすいですが、ステンレス包丁でティッシュが切れないという訳ではありません)

グローバル包丁とはなんなのか気?になって調べてみたら包丁メーカー

私はナイフなどの刃物が好きで様々なメーカーのナイフを持っています。

トップス・ガーバー・リントン・ビクトリノックス・エマーソン・コルト・スパイダルコ・レザーマン等のナイフがお気に入りです。

中には有名な銃器メーカーのものや、ハンテット等の映画でおなじみの、トラッカーモデルを製作しているトップス等があります。

ナイフのうんちくやメーカーはともかく、包丁には私の知らないメーカーも沢山あるようで、グローバルというメーカーのステンレス包丁がある事も初めてしりました。

GLOBALの包丁通販|世界中で愛されるオールステンレス包丁
汎用性が高く、長く愛用できる包丁「GLOBAL」。刃こぼれしにくく、刃先の強度を保てる構造でありながら、心地よくなめらかな切れ味。既にメイン包丁を所有しており、サブ包丁、専門包丁をそろえたい方におすすめ。柄は伝統のブラックドット。10,00...

企業情報の部分を見ると1983年創業の老舗企業のようで、包丁も主に寿命の長いステンレス包丁を販売しているようです。

値段は平均1万円以上と若干高めですが、柄の部分までフルメタルでとても丈夫そうな包丁です。

ただ、フルタングな分切る力は少なくて済みますが、少々重いかもしれません。

ステンレス包丁の寿命と刃こぼれして研いでも切れない包丁の研ぎ方!まとめ

研いでも切れない安物のステンレス包丁でも、ポイントを抑えて研いでいけば、トマトのスライスは勿論、剃刀級の切れ味になります。

玉ねぎのカットなんて朝飯前です!

ステンレス包丁に限らず包丁全般に言える事ですが、金属は酸に弱いので、特に酸性の食材をカットした後は直ぐに流水で綺麗に洗い流すなどの処理が、切れ味の寿命を保つ秘訣です!

研ぎ方は、日常使用の刃こぼれであれば、荒砥石で2,3回撫でれば既に刃は回復し、均等にバリがつくはずです。

荒砥石での研磨が終わったら中砥石での研磨です。

中砥石の研磨は荒砥石のバリが取れて、中砥石でのバリが確認できるまで丁寧に研ぎましょう。

砥石を使用する前は、必ず水に漬けて水分をよく含ませて、研ぎ汁はふき取ったりしない事がポイントです。

最後に仕上げを行いますが、私の研ぎ方は段階を上げるごとに、包丁の傾きを工夫し若干立て気味にしています。

仕上げの砥石での研磨が終わったら、次は段ボール単体でしばらく研ぎます。

この状態では切刃付近はくすんでいますが、研磨剤を塗布した段ボールで磨くことで鏡のようになります。

最後に、バリが無いかスポンジを使ってチェックしたら、新聞紙やティッシュを切って切れ味を確認してみましょう。

内容は多少異なりますが、チェーンその刃の目立てはこちらで紹介しているので、他の刃物の研ぎ方について興味のある方はこちらの記事もご覧ください。

コメリのハンディーチェーンソーの評判や切れなくなったチェーンの目立て方法を解説

コメント

タイトルとURLをコピーしました