ファイヤースターターは使い難いからいらないという方!ファイヤースターターってキャンプで使えるとかっこいいですよね!
ファイヤースターターは一般的にマグネシウムが含まれた金属を、ナイフや付属のストライカーで削り、粉に着火させることで火が着きます。
ライターに比べ、ファイヤースターターは防水性能が高いですが、火が着くまでのステップが多いことがファイヤースターターがいらない!と感じる原因です。
キャンプ・アウトドア・サバイバル・海外でバックパッカーを経験した筆者が、ファイヤースターターは使い難いからいらないという悪いイメージを払拭します。
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記事の要約とポイント
- ファイヤースターターはワンタッチで火が出るタイプのものを選ぶと、使い難いからいらない!というイメージを払拭できる。
- ファイヤースターターがいらないと感じるのは、主に日常生活!かっこいいけど緊急時以外は使い難い事は確か。
- 様々な用途で使うなら、ライターの方が便利!ファイヤースターターはいらないかもしれない。
ファイヤースターターはいらない?仕組みや緊急以外の用途から解説
ファイヤースターターは、緊急用途以外はいらないかなと思うのが正直なところです。
手軽に炎の向きや火力を調整できるライターとは違って、あまりにも限定的過ぎる火花の範囲がファイヤースターターがいらないと感じる原因です。
しかし、ベア・グリルスにあこがれて自分も真似して使ってみたいと感じる方は多いはずです。
今回は、ファイヤースターターは本当にいらないのか?キャンプやアウトドア、日常生活で使えるのかを検証します。

今回の記事で取り上げているファイヤーすたたーは、様々な構造や形のものがありますが、一般的には下記のような柄のついたファイヤースターターが一般的です。
ファイヤースターターは、3000℃の高温で発火し、ライターよりも高温で燃焼します。
しかし、範囲が限定的で着火時間も短いので、緊急用途に使える道具ではあるものの、使用するにはある程度の練習とスキルが必要だからです。
ファイヤースターターがいらないかどうかは、個人のニーズにより異なり、ファイヤースターターは便利で頼りになる道具ですが、万能ではありません。
状況に応じて、適切な着火手段を選択することが重要です。
もし、アウトドア活動や防災対策に興味がある場合は、ファイヤースターターを検討してみるのも良いでしょう。
他のライターや燃焼器具と比較して、ファイヤースターターのメリットとデメリットを解説します。
ファイヤースターターはいらない?
限定的
燃焼時間が短い
コツがいる
折れる
ファイヤースターターは火打石と原理は同じです!ライターの様に継続的に炎が出る訳ではないので、燃焼時間が短く、燃焼範囲が限定的なのが特徴です。
また、正しく使えるようになるまではコツが必要です。
- 利点は故障個所が無い事と防水性能
- 欠点は着火までに練習が不可欠
- 代替手段の種類は?ライターと着火剤が使える!
- ファイヤースターターの成分や欠点!細くなったマグネシウムは折れる
- ヒロシが登山で使っていたスターターは100均ってホント?
利点は故障個所が無い事と防水性能
ファイヤースターターは金属の合金の棒を、ストライカーやナイフで擦るだけなので、非常にシンプルな構造です。
この構造の為、ライターの様に複雑な機構や可動部分がなく、劣化もしません。
その為、長期間保存されたファイヤースターターでも直ぐに使えて火を起こす事が出来ます。
また、一般的な100円ライターは水に落とすと着火出来ない場合がありますが、実際はかなりの確率で火が着きます。
100円ライターのフリントは、ファイヤースターターと同じ成分なので、水に強いです。
ファイヤースターターなら、直ぐに水分をふき取って着火する事が出来ます。
ファイヤースターターの利点として、故障個所が無いと書きましたが、金属の棒なので、力強く折り曲げればどこかで折れてしまう事があります。
他にも、ファイヤースターターは、使うたびに削れて行くので、細くなった部分が折れやすさにつながります。
ファイヤースターターはいらない?QA
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ファイヤースターターに燃料はいりますか?
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ライターやマッチとは異なり、燃料が不要なので、長期間使用できますが、ファイヤースターター本体以外に、種火を作る着火剤は必要です。
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ファイヤースターターにはどのような耐久性がありますか?
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ファイヤースターターは水に濡れても使用可能です!その為、アウトドアには最適と言えます。しかし、ファイヤースターターだけあれば煮炊き出来る訳ではありません。
ファイヤースターターで効率的に着火し、煮炊きをするには、乾燥した着火剤や薪が必要です。
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防災用品として使えますか?
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ファイヤースターターはSASの隊員のサバイバルキットに含まれている程、信頼性の高い着火具です。その為、防災用品には最適と言えます。
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ファイヤースターターは簡単に使えますか?
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冒頭で解説した通り、ファイヤースターターを使うには多少の練習が必要です。ぶっつけ本番で使う事は可能ですが、コツを掴まないとうまく火を着ける事が出来ません。
例えば、ファイヤースターターの使い方の他に、火を着ける着火剤や薪の収集方法を知る必要があります。
上記のQAをまとめると、ファイヤースターターは、防災用と以外の極限のサバイバルにおいても役立つツールであることは間違いありません。
使い方に多少の準備とコツはいりますが、SASの隊員が使用している程信頼性の高い着火具です。
その為、ファイヤースターターはいらないという事はなく、優先して準備する必要のあるアウトドアグッツと言えます。
SASの隊員で、ディスカバリーチャンネルにもよく出てくるベアグリルスについて書いた記事もありますので、アウトドアよりもサバイバルに興味のある方は、是非、こちらの記事もご覧ください。
欠点は着火までに練習が不可欠
ファイヤースターターは、現実的に使用できるようになるまで練習が必要で、緊急時に焦った状況で一発で着火できる人は中々いません。
その為、こうした練習の煩雑さがファイヤースターターはいらないという誤解につながります。
金属が燃焼しているので、他のライターよりも雨・風には強いです。
それでも、火花が飛び散り難くなったり、消えやすくなる事は確かで、防水性能があると言っても、着火する素材が濡れていたのでは意味がありません。
繰り返し使えますが、本体の付け替えは出来ず、ファイヤースターターの予備を持っておくか、下記の代替手段を用意するのが一般的です。
冒頭で解説したように、ファイヤースターターは使用するたびに減っていくので、どこかの時点で折れてしまう事もあります。
ファイヤースターターは、要するに火打ち石の事ですが、種火の意味としても使われることがあり、以下のような着火剤もファイヤースターターと呼ばれることがあります。
代替手段の種類は?ライターと着火剤が使える!
ファイヤースターター単体での着火は難しいですが、何もファイヤースターターオンリーでの着火に拘る必要はありません。
普通のキャンパーやアウトドアでは、ファイヤースターター以外に様々な代替え手段を選択することが出来ます。
緊急時で最も重要な事は、一つの道具に拘るのではなく、あらゆる事態を想定して必要最低限の道具を所持して使えるようにする事です。
ライターは、最近のものだと防水仕様で様々な種類のライターがあります。
オイルライターは、ライターの中でも故障が少なく、アウトドアで定番のジッポーライターです。
ガスを使ったターボライターは火力は強いですが、構造が複雑でガスの減りも早く、防水仕様でないと、濡れて使えないこともある為、アウトドア仕様をお勧めします。
最近、低価格で購入できるプラズマライターは、繰り返し使えますが、着火の範囲が限定的すぎる為、あまりアウトドア向きではありません。
マッチは意外に使える着火具で、マッチの部分をローソクで塗れば水に落としても火を着ける事が出来るので、アウトドアでは重宝します。
薪に火を着けるには着火剤が必須ですが、乾燥した着火剤を集めるのも苦労するものです。
そこで、キャンディーのような小袋に張った着火剤は、そのまま火を着けることができるのでお勧めです。
ファイヤースターターの成分や欠点!細くなったマグネシウムは折れる
ファイヤースターターの成分は、主にマグネシウムとフィロセリウムからなる金属棒です。
マグネシウムは、一般的に良く聞く金属なので解説の必要は無いとして、フィロセリウムですが、鉄とセリウムの合金です。

ワイルドワンなどに行くとアウトドア用品がかなり多くうられれていますが、キュアのファイヤースターターもよく売っているのも見かけます。
余談ですが、ディスカバリーチャンネルのマンハントでは、元シールズの隊員であるジョエルがCUREのファイヤースターターを使用していた事でも有名です。
表面が荒い物で高速で擦ると、3,000℃もの高温の火花を発生させる特異な性質を持っており、この火花の温度はライターの炎よりも高く、様々な着火剤に適しています。
一般的な100円ライターの炎が約800~1000℃前後で、ターボライターの炎が1200℃~1400℃前後ですので、ファイヤースターターの3000℃という温度が如何に高いか分かります。
フィロセリウムの主な用途は、ライターのフリントや、キャンプなどのアウトドアで使用するファイアスターターとして広く利用されています。
マッチやライターが使用できない状況でも、火を起こすことができます。
アウトドアやライターのフリントやファイヤースターターの用途が一般的ですが、他の用途としてガス溶接の現場でも、炎を安定させるために使用されます。
ただ、現代のライターは防水機能も備え、100円ライターですら滅多に故障する事は無いので、カッコよさ以外でファイヤースターターの出番はあまりないと感じます。
最近では、セリアや100均でもファイヤースターターを見かける事があります。
しかし、物珍しさで購入する方は居ても、ファイヤースターターをメインの火起こしで使おうとするマニアックな方は、相当なキャンプかアウトドア好き位でしょう。
ライターやターボライターよりも高い温度で燃焼するファイヤースターターですが、先ほども解説した通り、火花の範囲が限定的で、火花が飛ぶ時間は長くても1秒前後と非常に短いです。
いくら温度が高くても、この短時間に火を着けるのは実際の所、非常に難しく、緊急用途で使用できるまで慣れが必要な着火装置です。


もし、ファイヤースターターが細くなってしまった場合は、下記のようなマルチツールのエッジを利用して着火することが出来ます。
ナイフでもOKです。
続いて、細くなったファイヤースターターの注意点について解説します。
ファイヤースターターは、ストライカーやナイフで削った粉に着火させますが、削って使うという仕様上、使えば使うほど細くなっていきます。
人が力を入れる範囲は波があるので、ファイヤースターター全体的に均一に削り続ける事は難しく、どうしても中心が細くなりがちです。
細くなったファイヤースターターは何れ折れて使えなくなります。
ファイヤースターターは、私が持っているタイプのように、使用後にケースに収納されるタイプのもののよりも、殆どの製品はむき出しです。
おまけに、キーチェーンに取り付けられるようになっています。
これだと、いつか折れていざ使うときに無くなっていた!なんて事も起こります。
緊急用途で使うはずのファイヤースターターなのに、いざ使おうとしたら、折れて重要な部分が無くなり、ストライカーだけだった!では、何の役にも立ちません。
お勧めなのが、ストライカーとスターターの部分が収納でき、使用時に飛び出してくるUSTのファイヤースターターです。
一般的なファイヤースターターは、両手を使わないと火花が出ませんが、USTのファイヤースターターなら片手で操作でき、しかもピンポイントで火花を散らす事が出来ます。
USTは1936年創業のアウトドアメーカーで、緊急時に目立ちやすいアウトドアカラーが多いのが特徴です。
殆どのギアを他のメーカーよりも低価格で販売しており、ナイフのコストパフォーマンスが最高で、簡易的にサバイバルグッズを体験したい方にはおすすめのメーカーです。
ヒロシが登山で使っていたスターターは100均ってホント?
ヒロシさんといえば、キャンプ芸人としての地位を確立しており、日本のアウトドア界隈ではとても有名な方です。
そんなヒロシさんがアウトドア・キャンプ・登山で100均の安物ファイヤースターターを使用しているという噂がささやかれています。
個人的には別にいいだろと思いますがw
本当にそうなのか??気になったので、ブログネタに少し調べてみました。
問題となったファイヤースターターの画像で、アルペングループから実際の写真を引用させていただきました。


実際のところメーカー名や商品名が書かれていなかったので、なんとも言えませんが、私が見た限りでは多分100均のものではないと思います。
100均のはもっと細いですし、こんな沢山マグネシウムがついていないと思ったからです。
まぁ、各メーカーでもかなり似たような形のファイヤースターターばかりで真相は不明ですが、100均の物ではないと思います。
ファイヤースターターがいらないという常識を覆す!使える軍用品
ファイヤースターターは、その信頼性から各国の軍隊でも使用されています、ファイヤースターターのおすすめのメーカーについて解説します。
ファイヤースターターはいらないと一蹴する前に、一回使ってみると、サバイバルの雰囲気が味わえて楽しいものです。
以降では、私も使用経験があるファイヤースターターのお勧めメーカーについて解説します。

ファイヤースターターお勧めのメーカー
GERBER
ロゼリ
トップス
ファイヤースターターの雰囲気を味わうなら、100均で販売している安物よりも、プロが使う軍用メーカーを使う事で気分も盛り上がります。
特におすすめのメーカーは、GERBERのベアグリルスモデルです。
これらのメーカーを使う事で、ファイヤースターターがいらないという常識が覆るかもしれません。
- 最強のおすすめモデル!GERBERベアグリルスファイヤースターター
- 工芸品・美術品に近いロゼリのアウトドア製品
- 質実剛健が売り!ゴリゴリの軍用メーカーならトップスが一押し
- その他:ファイヤースターターは手作り出来る?
- ファイヤースターターはいらないと言われる理由まとめ
最強のおすすめモデル!GERBERベアグリルスファイヤースターター
私が大好きな海外のサバイバル番組で有名な、元SASの隊員で、ベア・グリスという方が居ますが、ベアが監修したファイヤースターターです。
ベアは単なるサバイバル、アウトドア好きのインフルエンサーではありません。
先ほど解説通り、一握りの人間しか入隊出来ない英国軍のSASの元隊員という実績があります。
現在ではその経験を活かし、数々のアウトドアやサバイバル番組、ガーバーなどの有名企業の商品の監修者としても有名です。
ベアが手掛けたサバイバル用品はどれも人気商品で、ガーバーのデザインセンスも相俟って、どれも実用的でかっこいい商品ばかりです。
有名なベアグリルスが監修した製品という事もあり、アウトドア・サバイバル好き同士でのキャンプでは盛り上がる事間違いなしです。
工芸品・美術品に近いロゼリのアウトドア製品
ファイヤースターターの持ち手は、シカの角や木材を原料として製作されるハンドメイド製品がお勧めです。
ロゼリは1976年にヘイモ・ロゼリ氏が創業したメーカーで、幼少の頃から自分でハンドメイドナイフや、ナチュラル素材を生かしたアウトドアグッズを製作していました。
アウトドアと相性の良いナチュラル素材に拘りたい方向けの一品です。
質実剛健が売り!ゴリゴリの軍用メーカーならトップスが一押し
1998年創業のトップスは、SWATを初め、米軍特殊部隊の装備として活躍する一流の軍用メーカーです。
ナイフが有名なトップスで、製品全体的にどんな状況でも耐えられる丈夫さ!を感じます。
トップスで販売しているナイフはとても分厚く、ナイフを崖に突き刺して、それを足場として登れれる程の耐久性を持ちます。
アウトドアツールとしての性能はどれも抜群ですが、値段が高すぎるのがデメリットです。
軍用ナイフとしての活躍にとどまらず、トップスで販売しているトラッカーシリーズは、映画のハンテッドでも有名なナイフです。
若干話が横道にそれてナイフの話になってしまいましたが、トップスのファイヤースターターも質実剛健で耐久性抜群です。
その他:ファイヤースターターは手作り出来る?
いや、、、無理ですね!(笑)
今回解説したファイヤースターターである、鉄とセリウムの合金でできたファイヤースターターの棒を自作する事は無理です。
しかし、広い意味でのファイヤースターターなら自作する事が可能です。
ファイヤースターターと言っても、着火剤としての意味が含まれますので!例えば、マッチにローソクを塗って防水加工するのは一般的な方法です。
他にも、アルミやスチールウール、鉄などを削って作ったファイヤースターターの粉は、着火しやすく燃焼温度も高いので、アウトドア・サバイバルに最適です。
例えば、錆びた鉄の粉末とアルミの粉末でテルミット反応を起こす事が可能です!こちらも燃焼温度が非常に高く、なかなか消えないのが特徴です。
ファイヤースターターはいらないと言われる理由まとめ
ファイヤースターターはいらない!?理由の真相についてまとめます。
ファイヤースターターは金属の合金で、2種類の金属で構成されており、マグネシウムとフィロセリウムで構成されています。
ファイヤースターターを着火するには、別途ナイフやストライカーという道具で火打石の様に擦って火花を散らす必要があります。
火花は一般的なライターの最低温度が800℃という事を考えると、ファイヤースターターの3000℃の火は大変高温です。
火花は火打石と同様に、一瞬であまりにも範囲が狭いので、緊急時に使いこなせるようになるまで練習が必要です。
ファイヤースターターは、ガスライターのように燃料を補充する事は出来ません。
その為、火花が出る合金の部分が無くなり次第、新しい物を購入するか、予備の代替品を常備しておくとよいでしょう。
ファイヤースターターのデメリットについてもお話ししました。
ファイヤースターターのデメリットだけに焦点をあてると、ファイヤースターターはいらないと思いがちですが、水に強く器械的構造がありません。
故障する心配がないのが、いざというときに心強いです。
ファイヤースターターは、現にSASを始め、各国の軍隊でも使用実績のある信頼性のある商品です。
サバイバルの達人、ベアグリルスが手掛けたガーバーのファイヤースターターや、工芸品のようなファイヤースターターのロゼリ、とにかく丈夫なトップスなどのメーカーは有名です。
是非、アウトドアやキャンプのお供に如何でしょうか?
キャンプやアウトドアに行くならレトロな料理用のバーナーやクッカーがあると雰囲気抜群!スベア123Rが生産終了ってマジ?
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