隠しカメラをスマホで見つける検出率9割の方法は存在しますが、あくまで9割で全ての盗撮被害を防止できる訳ではありません。
結論から先にお伝えすると、光源を持たないタイプの隠しカメラを探す方法は人力しか存在しません。
最近のカメラは、非常に見つけ難く細工されているので、様々な生活用品の中から隠しカメラを見つけるのは、干し草の山から針を探すような行為に等しいです。
今回は、仕事や大学の研究で工学デバイスを扱った経験のある筆者が、カメラの仕組みから隠しカメラを見つける方法。
iPhoneアプリを利用して、隠しカメラを発見する方法と、見つけた隠しカメラを完全破壊する方法について解説します。
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隠しカメラをスマホで見つける検出率9割の方法はiPoneが見つけ方の鍵?ポイント
- 隠しカメラをスマホで見つける検出率9割の方法は、あくまで隠しカメラから赤外線をだしているものに限る。
- iPhoneのアプリで隠しカメラを見つける方法もあるが、アプリを入れなくてもカメラ単体で探す事も可能。(ぼんやりとしていて判り難い)
- スマホのToFセンサーとは赤外線を照射して対象物との距離を測り、鮮明に映像を映し出す技術。
隠しカメラをスマホで見つける検出率9割の方法は存在するのか?
結論から言って、『隠しカメラをスマホで見つける検出率9割の方法は存在するのか?』という疑問については、存在します。
但し、9割という所がミソで、全ての隠しカメラをスマホで見つける事は出来ません。
詳細は、各項目の見出し記事内容を参照して欲しいのですが、ここで具体的な理由を要約します。
明るい部屋に取り付けられている隠しカメラは、部屋の光源を利用しているので、ワザワザ赤外線を出す必要が無いという事です。
隠しカメラを発見するアプリは、カメラ本体やカメラの仕組み自体を検知して発見できる訳ではありません。
隠しカメラに搭載されている光源を検知して、アラートを上げているからです。
その光源とは、具体的には赤外線の事で、夜は真っ暗で何も見えない場所でも、不可視光の赤外線を物体に照射する事で、はっきりと映像を映す事が可能になります。
最近の隠しカメラは、ネジや小さな穴からでも鮮明な映像が映るような、巧妙な仕掛けになっています。
その為、iPhoneの隠しカメラ発見アプリだけでは十分ではないという事です。
更に、隠しカメラについて深堀すると、カメラには映像を電波で飛ばすタイプと、メモリーカードに保存するタイプがあります。
映像を電波で飛ばすタイプの隠しカメラは、盗撮器発見器を使うと見つける事が出来ます。
これは、あくまで電波ありきで、メモリーカードタイプのものには無力です。
メモリーカードタイプのもので、光源がある部屋での盗撮を対象にした場合、映像の記録が全て自己完結してしまうので、隠しカメラを発見するのはより困難であると言えます。
ただ、このような盗撮カメラでも完全に破壊する方法が存在しますので、隠しカメラを発見したら、再起不能レベルで破壊する方法についても解説します。
隠しカメラをスマホで見つける検出率9割の方法は?
iPhoneアプリ
赤外線
電波
iPhoneアプリだけで、隠しカメラをスマホで見つける検出率9割の方法は存在しません。
カメラには様々なタイプがありますが、赤外線を出さない隠しカメラには効果がなく、さらに電波を発生しないメモリーカード形式だとさらに発見が困難です。
- 隠しカメラの見つけ方!iPhoneカメラで隠しカメラを見つる方法
- スマホの盗撮器発見方法!おすすめの無料アプリを紹介!
- 隠しカメラはフラッシュが焚かれる?フラッシュは赤外線!
- スマホのToFセンサーとは?隠しカメラを探すのに有効?
隠しカメラの見つけ方!iPhoneカメラで隠しカメラを見つる方法
iPhoneで、隠しカメラの見つけ方について解説します。
隠しカメラに搭載されている赤外線は、iPhoneのアプリが無くてもカメラを起動するだけでもぼんやりと確認する事は可能です。
より詳細に確認するには、iPhoneのAppストアで無料の隠しカメラ発見アプリが沢山見つかりますので、インストールするとより分かりやすいです。
冒頭で解説した通り、この方法は、隠しカメラをスマホで見つける検出率9割の方法とは言えず、あくまで暗視用の赤外線が付いているカメラになります。
明るい部屋で、メモリーカード・電池タイプのものでは発見は極めて困難です。
しかし、このタイプの場合は、確実に犯人が出入りしてメモリーカードや電源を交換している可能性が高く、知人やなんらかの業者である可能性があります。
スマホの盗撮器発見方法!おすすめの無料アプリを紹介!
下記で詳しく解説しますが、iPhoneでは、隠しカメラを見つけるアプリが数種類存在します。
実際に、私もいくつか仮にインストールして使ってみましたが、共通して言えるのは、赤外線を出している隠しカメラである事が前提です。
iPhoneでアプリを使用するにはカメラを起動して、赤外線光源に当てるとその赤外線を検知して、アラートを上げてくれるというのが共通したiPhoneアプリの基本機能です。
アラートの上げ方は、シンプルにダイアログで警告してくれるだけのものから、メーターで光りの強度を知らせてくれるもの等様々です。
iPhoneで隠しカメラの見つけ方が気になる方は、実際にインストールして試してみると良いでしょう。
この手のiPhoneアプリは殆ど無料で使えますので、使いやすいものを選ぶ程度で性能に差異は無いと思います。
Appストアで、『隠しカメラ』『隠しカメラ 発見』『盗撮防止』等で検索するとiPhoneアプリが沢山ヒットします。
もし、隠しカメラが無くて効果があるか疑問に思う方は、テレビのリモコンを使う方法が一番てっとり早いです。
iPhoneのアプリを起動した状態で、テレビのリモコンのボタンをどれか押すと、明らかにアプリのメーターが触れたり、アラートを上げてくれることが確認できます。
これは、裏を返せばデメリットにもなり、なんらかの理由で赤外線を本体と常に通信しているような危機だと、それが原因で隠しカメラと勘違いする可能性もあります。
隠しカメラはフラッシュが焚かれる?フラッシュは赤外線!
隠しカメラでは、可視光であるフラッシュが焚かれる事はありません。
フラッシュを焚いたのでは、隠しカメラの意味がないからですが、必ずしもフラッシュ機能が無いのかと言えば、そうではありません。
明るい部屋なら赤外線は必要ありませんが、暗い部屋の場合、映像のピンボケを防止する為に一時的に強い赤外線光『フラッシュ』が照射させる可能性はあります。
余談ですが、赤外線は強い光が当たると服が透けて見えてしまう危険性もあります。
盗撮被害は、単に隠し撮りされるだけではなく、こういった服が透けて見えてしまうというリスクも存在するのです。
赤外線で服が透けて見える原理については、以下の記事で詳しく解説していますので、盗撮・盗聴被害にお悩みの方は、以下の記事も併せてご覧ください。
スマホのToFセンサーとは?隠しカメラを探すのに有効?
そもそも、スマホに搭載されているToFセンサーとは何でしょうか?
ToFセンサーの用途から、隠しカメラを探すのに有効かを解説します。
Time of Flight(飛行時間)の略で、発射した光が対象物に反射して戻ってくるまでの時間を使って、対象物までの距離を測るセンサーです。
今回はスマホを対象に話しを進めますが、軍事利用目的など、赤外線自体は様々な用途に使用されています。
ToFセンサーの構造は、主に三つのパーツで構成されています。
光源を照射する為のLED部分は、スマホには主に赤外線LEDが使用され、光源から対象物へ向けて赤外線を照射する為の部品や、戻ってきた光を検出する受光部で構成されています。
ToFが、スマホで活躍するケースは、顏認証機能です。
赤外線を照射して対象物に当てるので、暗い場所でも撮影可能なのと、対象物の距離を計測できるので、オートフォーカス機能が働き、カメラのボケ防止になります。
他に、暗がりでも3Dで立体的な映像を映し出す事が可能です。
スマホのカメラに自分を映しながら通話して、アプリで加工しながら顔に装飾を施す機能は、ToFが活躍しています。
これまで、スマホのToFの機能について解説してきましたが、実際にスマホのToF機能で隠しカメラを発見できるかですが、発見できる場合と出来ない場合があります。
と、言うのも隠しカメラは巧妙に加工されており、ネジに似た外観や、フックの一部など見分けがつかない場合があるからです。
先ほども解説した通り、隠しカメラを発見するには、不自然な赤外線光源を探す事が鍵となるので、明るく見やすい部屋などではToFの機能は発揮できません。
それもそのはず、明るい部屋ではわざわざ赤外線を照射しなくても、部屋の光源で十分に盗撮可能だからです。
余談ですが、赤外線光源機能のついていない隠しカメラは、ついているものよりも安価に購入できるというメリットもあります。
ToFセンサーが搭載されたスマホカメラでも、隠しカメラをスマホで見つける検出率9割の方法は存在しません。
隠しカメラを見つけたら破壊する方法3選!盗撮被害を無くせ!
盗撮カメラを見つけたら、徹底的に破壊して、二度と使えないようにしてしまいましょう!物理的に破壊する方法から、電気的に内部を破壊する方法まで三つを紹介します。
悪質な隠しカメラをぶっ壊せ!破壊方法3選
物理的な破壊
レーザーで内部素子破壊
高電圧でデータごと破壊
悪質な監視カメラは、見つけ次第すぐに破壊してしまいましょう!筆者が最もお勧めする方法は、電気的に破壊する方法です。
高電圧を与えれば、データは勿論、カメラのCMOSセンサーも蒸発して二度と映らなくなりますし、データも保存できなくなります。
電気での破壊は、一見何もしていないように見えるので、壊したことがバレにくいというメリットがあります。
- 見つけた隠しカメラを物理的に破壊する!尖った物でレンズに傷をつける
- レーザーポインターで盗撮カメラ内部素子を破壊する!安価で最強の方法
- 電気ショックを与えて盗撮カメラの制御回路を全て破壊する方法
見つけた隠しカメラを物理的に破壊する!尖った物でレンズに傷をつける
隠しカメラのレンズは、ピンホールレンズと呼ばれている位、小さな穴からでも内部の撮影が可能です。
ピンセットやクリップなど、尖った物で突っつけば簡単にレンズが傷つき見えなくなってしまいます。
この、一見誰でも思いつく方法ですが、取り出す事が難しいネジタイプのピンホールカメラには効果絶大でしょう。
製品にもよりますが、最近のカメラはレンズ部分がプラスチックのものも多いため、マニキュア等の有機溶剤も効果的と思われます。
他の記事でも解説している通り、マニキュアに使うアセトンは、プラスチックに対して溶剤として働くので、カメラのレンズを溶かす事が出来ます。
カメラは映像のクリアさが命なので、除光液を塗って少しでもレンズが曇ってしまえばもう使い物になりません。
マニキュアを落とす除光液は、一般の女性なら大抵が持っている化粧道具だと思われますので、直ぐに使う事が出来ます。
釘を立てて金づちで叩いてしまえば、内部の素子ごとオシャカにできます。
レーザーポインターで盗撮カメラ内部素子を破壊する!安価で最強の方法
レーザーポインターのような指向性のある光源は、カメラにとって大敵です!
カメラの内部やレーザー光源について解説した記事があるので、具体的には下記の記事を参照して頂くと分かりやすいですが、記事内容を少し要約します。
カメラ内部には、非常に微細な画像センサーが入っています。
これだけだと分かりにくいので、もう少し具体的に解説すると、センサーにはフォトダイオードというトランジスタのベースから線を取り外したような構造をしています。
P型半導体とN型半導体を、空乏層という空間でサンドイッチしたような構造で、CMOSについて気になる方は半導体物理などを勉強すると良いかもしれません。
少し判り難い解説になってしまいましたが、簡単に言うと半導体です。
この半導体は静電気や熱に弱く、レーザー光源が一瞬でもあたると、内部の素子が蒸発してしまいます。
こうなると買い替え以外に方法はないので、見た目故障しているようには見えなくても、内部素子的には完全に破壊されています。
電気ショックを与えて盗撮カメラの制御回路を全て破壊する方法
手で触れるほどの小型で、ペンや時計などに偽装された監視カメラは、高電圧を印加して二度と使えないようにする方法もあります。
最近では、プラズマライターがドンキホーテやコンビニで販売されていますが、高電圧も半導体素子にとっては大敵です。
半導体素子は、静電気や高電圧に非常に弱いです。
具体的な方法は、隠しカメラには必ずUSB端子やメモリーカードが挿入されているハズです。
そのカードを取り外して、プラズマライターで端子部分に数秒当てれば、カメラ本体もメモリーも犯人に気づかれる事無く画像事完全に破壊できます。
プラズマライターは最近ではドン・キホーテでも購入することが出来ますし、なければ電撃ラケットの端子を外して、数秒当ててやるのも効果的です。
自分のパソコン以外でトロイの木馬などを使い、リモートで盗撮されている場合は、USBKillerを使うのも効果的です。
一見USBメモリーに似た外観ですが、実は内部には高電圧回路が組み込まれており、USBに接続すると、パルス状の高電圧を発生させます。
パソコンは、二度と起動しなくなります。
隠しカメラをスマホで見つける検出率9割の方法はiPoneが見つけ方の鍵?まとめ
これまでの解説から、隠しカメラをスマホで見つける検出率9割の方法は、あくまで赤外線を出している隠しカメラに限る事がわかりました。
隠しカメラの種類は数パターンあり、赤外線を照射せず室内を明るさを利用して映像を映し出す隠しカメラは、iPhoneアプリを利用しても発見する事が出来ません。
電波で映像を送信し、かつ室内の明るさを利用するタイプのカメラは、盗聴器発見器で発見する事は可能ですが、スマホやToF機能を使用して発見する事は出来ません。
厄介なタイプの隠しカメラが、映像の保存はメモリーカードで、室内の明るさを利用して映し出すタイプの監視カメラです。
このタイプの隠しカメラは電波が出ないので、盗聴器発見器で発見する事も難しく、赤外線も出ていないので、iPhoneアプリや、カメラのToF機能で探し出す事も難しくなってきます。
こうなると、人力で探し出して破壊するしかありません。
隠しカメラさえ見つけてしまえば、カメラを破壊する事は簡単です。
レンズがプラスチックであれば、除光液のような溶剤をレンズ表面にかければ溶けて曇ります。
映像を保存したり出力するのに、必ずメモリーカードスロットルや、USB端子がついて居ると思います。
そういった部分に、プラズマライター等で高電圧を印加すれば、内部ごと一瞬で破壊する事が出来ます。
レーザーポインターも、繊細なカメラの受光素子にとっては大敵です。
指向性があり高エネルギーのレーザー光は、カメラのCMOSセンサーを一瞬で破壊してしまいます。
CMOSセンサーの構造が如何に繊細かは『Semiジャーナル』さんが参考になります。
このように、隠しカメラをスマホで見つける検出率9割の方法は、あくまで限定的で、隠しカメラを発見するには様々な技術や方法が必要です。
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