バッチファイルでブラウザを操作すると、ブログの記事タイトルの順位検索をある程度自動化出来ますし、ブラウザを閉じる事もIDやパスワードでWEBサイトに自動ログインさせることも可能です。
アフィリエイトやアドセンスを行って収益化する場合、自サイトの記事タイトル順位や、キーワードでどれくらいの順位なのかは『ランクトラッカー』『GRC』を使用するのが一般的ですが、これらのツールは課金制で月額費用かかります。
サイトで数百記事あるなら、上記の検索順位ツールを導入するのが効率的ですが、10数記事程度でいきなり課金するのも不安なものです。
そこで、今回はバッチ処理を利用して、自サイトの記事タイトルや狙ったキーワードで検索順位がどれくらいか自動化して調べる方法について解説します。
今回は、バッチファイルで複数URLを開いたり、ChromeやedgeなどのURLによってブラウザを指定した起動の方法や、実行したブラウザをシークレッドモードで起動する、ブロガーに便利なバッチファイルの使い方をご紹介します。
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バッチファイルでブラウザ操作。記事タイトル順位確認を楽にする方法ポイント
- バッチファイルでブラウザ操作をすれば、ブログの記事タイトル順位検索がクリックするだけでシークレットモードで起動出来るようになる。
- バッチファイルを作れば、指定した複数URLを同時に開いたり閉じたりする事が出来る。
- IDやパスワードをバッチファイルで自動入力してブラウザを開くことも出来る。
バッチファイルでブラウザを操作してシークレットモードで起動する
バッチファイルが使えるようになると、ブロガーにどんなメリットがあるのか?まずは簡単にご説明します。
バッチファイルは、本来GUIで視覚的に出来るフォルダの操作やファイルの操作、その他、OSの操作に関わる操作を、プログラムで自動化する事が出来る機能です。
例えば、大量のファイルに連番を付けようとした場合を考えてみます。
この場合、100個あるファイルに一々、CTR+H+Rで名前の変更をしていきますか?それとも、右クリックしてファイル名の変更を100個分やりますか?
そんなことをしていたら、いくら時間があっても足りませんよね?そういった作業を、プログラムで自動化してくれるのがバッチファイルです。
このバッチファイルは、ファイルやフォルダの操作だけではなく、アプリケーションの起動モードなども変更する事が出来ます。
今回の記事では、クロームの起動モードを変更して、正しい順位を出すためのシークレットモードで起動します。
シークレットモードで自動起動したブラウザに、渡したキーワードで勝手に検索をしてくれ、後は順位を目視で確認するだけです。
一部、アナログな操作になりますが、これだけでも大分順位確認の手間を省くことが出来ます。
ブログをアフィリエイトやアドセンスで収益を上げたいと考えている場合、冒頭でも解説した通り、検索順位は非常に重要で、如何に狙ったキーワードで上位表示する事が出来るかにかかっています。
本来ならば、GRCやランクトラッカーを使用して順位確認するところですが、今回は初学者向けに簡易的に順位を確認できる方法について解説しています。
ブロガーにとって、自分が書いた記事の順位はとても気になる事の一つですが、GRCやランクトラッカーを導入するまでもない記事数の場合、バッチファイルで処理を自動化すると、検索順位の確認が楽になります。
今回は、バッチファイルでブラウザを操作する基本に焦点を当てて書きます。
バッチファイルは、ウインドウズの検索窓にcmdと入れると出てくるコマンドプロンプトの事です。
内容は、テキストファイルで書かれたウインドウズを操作するための簡易的なプログラムです。
リード文の説明のおさらいになりますが、通常、ウインドウズを操作する時は、マウスを使用してフォルダをクリックして…のようにGUI操作しますが、このフォルダやファイルが何千何万とあったりした場合全て手作業で操作するのは効率的とは言えません。
そこで、バッチファイルの出番となるわけです。
ブラウザ操作も例外ではなく、例えばブログの記事タイトルをそのままシークレットモードの検索窓に入力して検索するといった行為も、ブラウザを起動してシークレットモードを立ち上げて、サイトにアクセスして記事タイトルをコピーペーストして、ようやく検索結果が見る事ができます。
この操作をある程度自動化して、クリックするだけでシークレットモードが立ち上がって、記事タイトル検索を勝手にしてくれたら便利だとおもいませんか?
検索結果をシークレットモードで表示して、自分のサイトの検索順位を表示するのは、IPアドレスから割り出された情報・クッキー・セッションに依存しない正確な検索結果を把握するためです。
勿論、ウインドウズの設定で、Chromeとシークレットモードを関連付ければ起動の度にシークレットモードで操作できるようになりますが、毎回情報がクリアされるシークレットモードで立ち上がるのも不便です。
バッチファイル内で検索したい文言や、起動したいブラウザやブラウザのモードを指定して立ち上がるようにすれば、このバッチファイルを実行した時だけ指定した条件で立ち上がるようになります。
コマンドに関する詳細はマイクロソフトの公式ページをご覧ください。
バッチファイルでブラウザ操作するメリットは?
検索順位確認自動化
シークレットモード
ブラウザ指定
今回の記事のポイントは、冒頭でも解説した通り、バッチファイルを用いてブラウザ操作をすると、自動で指定したブラウザのシークレットモードを立ち上げ、あらかじめファイルにまとめておいたキーワードで検索した結果を表示してくれます。
本記事では、バッチファイルでできる数ある操作を、ブラウザ操作に絞ってブロガーに便利な検索順位確認について解説しています。
- バッチファイルで複数URLを開くにはどうする?
- Chromeやedgeの操作方法や起動方法は何が違うの?
- バッチファイルでブラウザを自動で閉じる事もできる
- 記事タイトル検索でバッチをクリックするだけでシークレットモード起動
バッチファイルで複数URLを開くにはどうする?
バッチファイルを操作すれば、複数URLを同時に開く事が出来ます。
@echo off
rem chromeのファイルパス(環境により異なるので必ず確認)
set chrome="C:\hogehoge\chrome.exe"
rem シークレットモードで開くには--incognitoオプション
set option="--incognito"
rem 開きたいURL
set url_1="https://www.google.com/search?q=ここに検索したい記事タイトルを書く"
rem chromeで複数のURLをシークレットモードで開く
start "" %chrome% %option% %url_1% %url_2%
バッチファイルは必ずANSIで保存して、拡張子を.batか.cmdとして保存します。
次に、バッチファイルに書かれた各部分の説明をしていきます。
@echo off コマンドを実行したら、プロンプトを表示しない。(一瞬真っ黒な画面が出るが直ぐに消える)
rem コメント行です。プログラムのメモ的な事に使います。
SET [変数名=[文字列]] は環境変数の設定を行います。個人の環境によってインストール場所は異なりますので、必ず確認してください。
set option=”–incognito” クロームをシークレットモードで起動するための環境変数をセット
set url_1= 開きたいURLを格納する変数です。
start “” %chrome% %option% %url_1% %url_2% 実行
あとは出来たものをクリックすれば、シークレットモードでブラウザが立ち上がり、検索結果を見る事が出来ます。
バッチファイルをクリックするだけで、シークレットモードが立ち上がり、GETパラメーターに渡した値で検索をしてくれるので、ちょっとした順位の確認に便利です。
GETパラメーターはURLの後についた、プログラムに渡す変数や引数の事で、例えばワードプレスの管理画面でいうと。
wp-admin/post.php?post=9877&action=edit
postとactionが変数名で=の後に続いた数字が、プログラムに渡す値です。
この例では、二つの変数が使われていますが、アンパサンドで区切って、いくつものパラメータをPHPに引き渡す事が出来ます。
作成したバッチファイルを、エクセルにタイトルごとにまとめて、バッチファイルにリンクさせておけば、エクセルのリンクをクリックするだけで、自動でグーグルの検索結果をシークレットモードで表示してくれます。
自分の書いた記事タイトルで検索して、1位に表示されていないのであれば、その記事はリライトの対象という事になります。
この方法はあくまで簡易的な方法ですので、記事数が1万件とかになると現実的ではありません。
その場合は、PHPやpythonを使ってURLスクレイピング等の手法が必要になります。
PHPを本格的に学んで、上記のような処理を自動化できれば、ランクトラッカーやGRCを使うよりも低コストで順位を確認することが出来ます。
今からオンラインスクールでプログラミングを学ぶなら、どんな言語がおすすめなのか?ワードプレスで必須のPHPを初め、その他の言語についても言及した記事がこちらになりますので、あわせてご覧ください。
Chromeやedgeの操作方法や起動方法は何が違うの?
単純に、以下の様にedgeやファイヤーフォックスの実行ファイルに変更すれば良いだけです。
rem chromeのファイルパス(環境により異なるので必ず確認)
set chrome="C:\hogehoge\chrome.exe"
ブラウザをインストールした時に、実行ファイルがとこかに保存されているはずなので、そのパスをそのままコピペすればよいだけです。
そうすれば、この記事タイトルはクロームで、firefoxで、edgeで、といった具合に変更する事が出来ます。
使っているブラウザは人に寄りますし、本来、ブロガーやアフィリエイターは、ブラウザで分けて検索を考える事はありませんが、こういったことも出来るよという一例です。
バッチファイルでブラウザを自動で閉じる事もできる
様々なブラウザで実行してしまった場合は、一々マウスを使ってとじるのも面倒くさいです。
バッチファイルはコマンドラインでのウインドウズの操作が出来るとご説明した通り、閉じる操作を書けばボタン一発で全てのブラウザを閉じる事も可能です。
taskkill /im chrome.exe
たったの一行です。
この一行をメモ帳に記入して.batもしくは.cmdとして保存するだけで、後はクリックすれば指定したブラウザを自動で全て閉じてくれます。
※この場合はutf-8の保存でOKです。
記事タイトル検索でバッチをクリックするだけでシークレットモード起動
バッチファイルの具体的な作り方の流れを解説します。
内容は理解していなくてもかまいませんので、とりあえずコードをそのままコピーして、開いたメモ帳に張り付けます。
ただし、それぞれChromeやFirefoxの実行ファイルの保存場所は異なりますので、正確なファイルパスを確認して変更してください。
貼り付けたら?q=の後ろに検索したい文言を記入して保存します。
先ほども解説した通り、これはURLのGETパラメーターで、q=の後に渡す検索