LEDライト点滅の直し方!シーリングライトが点滅して消える原因

LEDライトの点滅の直し方! 電気電子・情報工学
LEDライトが点滅する原因は主に接触不良と部品の劣化や異なる波形の電源ソースが原因

LEDライト点滅の直し方や、シーリングライトが点滅して消える原因は様々なケースがありますが、主に点滅の原因は、接触不良と部品自体の劣化に大別されます。

機器の接触不良が原因の場合は、コネクタをゆするとぐらついている事で確認できますし、振動などで点滅するケースが殆どです。

使用直後は正常だったのに、長期間使用後、常に一定間隔で点滅したり、チラついている場合は、コンデンサーなどの部品の劣化が考えられます。

また、シーリングライトを始めとするLEDライトの点滅が最初から気になる場合がありますが、これは、DC・ACインバーターを使用して直流を交流に変換し、交流が綺麗なsin波でない時に良く起きる現象です。

この場合は、LEDの直前に並列してコンデンサーを挿入する事で解決できる場合が殆どです。

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LEDライト点滅の直し方!シーリングライトが点滅して消える原因ポイント

  • 正常に点灯していたLEDライトが突然、点滅やちらつきがきになる場合は、コンデンサーの劣化が殆ど。
  • 最初からシーリングライトが点滅して消える、またはチラついている場合は交流波形が正常なsin波でない場合が多い。
  • 振動や、ぐらつきでLEDライトやシーリングライトが点滅する場合は、コネクタの接触不良が主な原因と考えられる。
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ケース別に見たシーリングライトを始めとするLEDライト点滅の直し方

ケース別にシーリングライトやLEDライトが点滅する原因が異なる理由は、冒頭で解説した通りですが、その点滅原因の詳細について、原理を交えて深堀して解説していきたいと思います。

重要なのは、シーリングライトやLEDライトが点滅するから即、機器本体の故障だと決めつけるのではなく、まずは問題の切り分けが重要です。

問題の切り分けとは、正常に点灯しているLEDライトを準備して、点滅を繰り返すシーリングライトの部分と交換してみて正常に点灯するかどうか確認する作業です。

他のライトが正常に点灯するなら本当にシーリングライト本体の故障ですし、他のLEDライトも点滅してしまうようであれば、大元の差し込み型コネクタ部分の接触不良が疑われるという事です。

少し分かり難いので、それぞれのケースで更に詳しく、LEDライトが点滅する場合の症状や、問題の切り分けについて解説します。

コネクタの接触不良でシーリングライトが点滅して消える場合

コネクタの接触不良が原因でシーリングライトが点滅して消える場合は、コネクタや接続部分の不良を見つけ出して直すしかありません。

症状としては、冒頭でも解説した通り振動などの衝撃で照明の点灯が安定せず、LEDライトが点滅したように点灯する事です。

点滅間隔はあくまでもランダムで、スイッチを入れて一回で点灯する事もあれば、不規則な点滅を繰り返す場合があります。

案外このパターンが一番危険な点灯状態で、コネクタの接触不良部分でスパークが発生し、そのスパークが原因の火災が発生する可能性もあります。

よくあるコネクタの接触不良のケースとしては、VVFケーブルから照明に分岐する差し込み型コネクタのぐらつきと、引っ掛けシーリングの金具の接触不良や、引っ掛けシーリングからシーリングライトへ接続する基盤とのコネクターの接触不良が考えられます。

差し込み型コネクタの接触不良が原因で、LEDライトの点滅やチラツキが疑われる場合は、天井裏に入って差し込み型コネクタの状態を確認するしか方法はありません。

差し込み型コネクタの接触不良による点灯不良はかなり危険!直ぐに専門業者に依頼を!

問題の切り分け方法として、LEDライトやシーリングライトが点滅するなら、他の照明器具を取り付けてみても点滅するのであれば、VVFから引っ掛けシーリング部分のコネクタの接触不良を疑われます。

逆に、別のLEDライトやシーリングライトを取り付けて点滅しないなら、元々ついていた機器の問題である事が分ります。

このように、別のLEDライトを取り付けてみると事で、シーリングライト自体が原因で点滅するのか、それとも大元の引っ掛けシーリング部分の不良なのか、問題を切り分ける事が出来ます。

シーリングライトが点滅するからと、別のLEDライトに交換してみると、同じように不規則に点滅してしまい、照明器具ではなく大元の配線に問題がある場合もあります。

引っ掛けシーリングとVVFの取付穴
設置側と書かれている部分が白色なので間違えて差し込まないように注意!

引っ掛けシーリングは、ネジ二本で固定されているので、外すと上記の画像のようになっており、白と黒の配線を奥に差し込むことで自動で配線がロックされ、抜けないようになります。

この差し込みが中途半端だと、振動でLEDライトやシーリングライトが点滅したりする原因になります。

この場合は、奥まで端子を差し込めば解決する事が殆どです。

もし、引っ掛けシーリングの差し込み不良が疑われる場合、奥まで差し込むには押すだけでOKですが、必ず照明の電源を切った上で行いましょう!特に黒の線は活線で、電源ONのまま触ると感電する可能性がありますので、注意が必要です。

矩形波やノイズの多い交流電源を使用した場合もLEDが点滅する

矩形波やノイズの多い交流電源を使用した場合、LEDライトやシーリングライトが点滅する原因になります。

どういうことかというと、下記の記事でも解説している通り、交流の電源とは綺麗なsin波が流れてきています。

家庭に取り付けるLEDライトやシーリングライトは、この商用電源を元に点灯する事を前提に設計開発されているので、異なる波形の電圧を印加すると、ノイズの原因になります。

商用電源をそのまましようしているなら問題ありませんが、例えば、停電でUPS(無停電装置)等を使用して、バッテリーから交流の100Vに変換している場合、インバーターの設計制度によっては、綺麗な正弦波ではなく、矩形波やパルス波といったノイズのような波形を出力している場合があります。

例えば、この記事で解説している通り、同じ100Vでも交流と直流では全く波形が異なるので、同じ100Vでも直流に近い波形では点灯しませんし、矩形波やパルス波のようなものでは、点灯こそするものの、周波数も60Hz/50Hzとは異なり、この周波数の違いがノイズの原因となる事があります。

ACとDCを間違えると、LEDライトやシーリングライトが点灯しない原因になるばかりか、部品の寿命を早める事になる

このノイズは、ダイレクトにLEDライトやシーリングライトのちらつきや点滅に直結してきます。

また、本来正弦波を入力する前提の元に設計された電子機器に、異なる周波数の電源を投入すると、部品の劣化を早める原因になりますので、電源ソースには注意が必要です。

交流電源のイメージ
交流電源は、時間ごとに向きや大きさが変化する。プラスとマイナスも変化する
パルス波
画像の様に、一部突出した電圧を出す波形をパルス波という。

この波形はAC100Vで普段私たちが使用している商用電源の交流波形ですが、綺麗な正弦波(sin波)を出力しています。

一方、簡易的な昇圧回路の場合、画像のような一部髭のように突出したパルスとして出る事があります。

グラフのピークは100Vですが、同じ100Vでも波形の質がまるで異なる事が画像からもわかります。

この波形の一周期分の間隔が開けば開く程、明かりは暗くなり、LEDライトもシーリングライトも点滅したように見えるという事がわかります。

停電などの緊急時で、どうしても継続して外部ソースを利用してLEDライトを使いたい場合は、LEDチップの端子と並列に大き目の電解コンデンサーを挿入すると解決する場合があります。

電解コンデンサーは、耐圧が30V位あるものであれば、大きさは300μF程度の電解コンデンサーで問題なくノイズ除去を行う事が出来ます。

電解コンデンサーには、プラスとマイナスの端子がありますので、プラスとマイナスの端子を間違えないように接続しましょう。

部品の劣化が原因でLEDライトが点滅する場合の直し方

最後に、よくあるLEDライトやシーリングライトの点滅パターンとして、最初は問題なく点灯していた。

他の機器を接続しても、コネクタの折衝不良の疑いもない場合に考えられる原因が、部品自体の劣化です。

電解コンデンサーの大きさ比較
コンデンサーはこれだけではなく様々な形や種類がある

LEDライトやシーリングライトは、最終的に交流電源を直流の3V~12Vに変換してLEDチップに与えています。

LEDライト全般に入っている電子機器は、基本的にはこの交流電源を直流に変換する為に内蔵されていますが、時間の経過とともに、画像のような電解コンデンサーは、電子部品の中でも最も傷みやすい部品と言えます。

温度変化や耐圧以上の電圧に弱く、少しでも耐圧を超過した電圧が与えられると、最悪爆発の危険性すらある部品です。

実際の電解コンデンサー爆発の様子はこちらで実験動画を上げていますので、ご覧ください。

電解コンデンサーは劣化や耐圧を超えた電圧を印加すると爆発する可能性もある!

上記の記事でも解説している通り、電解コンデンサーの不良でLEDライトが点滅したり、つなかくなった場合は、電解コンデンサーを見ると明らかに変形していたり、焦げている事があるので、画像の様に、電解コンデンサーに記載されている容量と同じコンデンサーを購入し、接続しなおせば解決する事が殆どです。

画像では、220μF 100Vと記載されていますが、このコンデンサーと同じものを電子部品屋さんで購入すれば、数百円の修理でLEDライトの点滅が治る場合もあります。

最近のシーリングライトは、配線や基盤がむき出しになっている事は珍しく、ショートや火災防止の為に、シリコンで基盤全体をシーリングしている場合があります。

こうなるともうお手上げで、修理のしようがありませんので、本体を交換するしかありません。

LEDライト点滅の直し方!シーリングライトが点滅して消える原因まとめ

LEDライト全般の点滅の原因や直し方について解説したことをまとめます。

LEDライトを始めとするシーリングライトが点滅する原因は、主に『コネクタや配線の接触不良』『ノイズの多い電源ソースを印加した場合』『部品の劣化が原因で起きる点滅』3種類ある事を解説しました。

何れの原因を調査するにも必要な事は、問題の切り分けが重要という事についても解説しました。

問題の切り分けとは、正常に点灯している照明を外し、異常があるLEDライトやシーリングライトに接続し、正常なLEDライトでも点滅する場合は、コネクタや配線回りの不良が考えられます。

逆に、他のライトでは点滅せず正常に点灯する場合は、元々ついて居たLEDライトやシーリングライト本体の故障の可能性がかなり高いという事です。

上記で問題の原因を切り分けた上で、本体が故障していると判った場合は、残り二つの原因が考えられます。

『ノイズの多い電源ソースを印加した場合』『部品の劣化が原因で起きる点滅』ですが、ノイズの多い電源ソースを印加した場合は、停電時にDCACインバーターを使い、普段とは異なる波形の100Vが印加されている事が原因です。

この場合は、インバーターの波形の種類がどうなっているか確認しましょう。

もし、矩形波やパルス波であれば、LEDライトにノイズが乗って点滅して光るのも仕方ないことです。

対策方法としては、LEDチップの直前に並列に電解コンデンサーを入れる事ですが、シーリングライトの分解が必要で手間がかかる作業です。

部品の劣化が原因で起こるLEDライトの点滅もよくある症状の一つですが、この場合は電解コンデンサーが劣化している可能性が高いです。

どうしても思い入れのある照明や、DIY精神を発揮して自分でLEDライトを修理してみたいという方は、コンデンサーに記載されているものと同じ耐圧の部品を購入し、交換しましょう。

尚、全ての原因がコンデンサーにあるとは限りませんので、部品のショートや接触等の状況を加味した上で、点滅の状況を把握する必要があります。

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