死んだ鉛バッテリーや、密閉式バッテリーを復活させる再生バッテリーの作り方を解説します!再生バッテリーの作り方から、リユースして車で使えるかを検証。
死んだバッテリーを処分するなんてもったいない!難しい事は一つもありません!道具一つで放置するだけで簡単に死んだバッテリーを復活させ、再生バッテリーの作り方の手順を詳細解説。
死んだり弱ったバッテリーを車以外にリユースする方法も紹介!
死んだバッテリーを復活させて再生バッテリーとするには、サルフェーション除去が必要です。
本記事では、死んだバッテリーを再生バッテリーとして復活する為に、サルフェーション除去装置を使って再生バッテリーの作り方を解説しています。
スポンサーリンク
記事の要約とポイント
- 死んだバッテリーのほとんどはサルフェーションが原因で電圧降下している。弱ったバッテリー(単に交換時期が来て交換したバッテリー)はほぼ復活可能。
- 弱ったバッテリーは車に使えなくても復活させてDIY用途なら十分な場合が多い。復活方法・再生バッテリーの作り方はサルフェーション除去装置をつなぐだけでOK。
- 鉛バッテリーは復活剤が必要になる事も。(バッテリーの液体レベルを確認する)密閉式バッテリーは液量確認が不要!従って鉛バッテリーの様な復活剤も不要!
- 再生バッテリーの寿命を延ばすには、完全放電させず適度な充電が必要。(放置するとサルフェーションが発生する原因となる)
再生バッテリーの作り方!死んだ密閉式・鉛バッテリーに復活剤は必要?
車の弱ったり死んだバッテリーの種類は、主に密閉式バッテリーと開放型のバッテリーです。
他にもメモリー効果が発生しない高価なリチウムイオン電池もありますが、密閉式バッテリーも開放型バッテリーも両方ともノーマルなものは価格の安い鉛バッテリーが使われています。
密閉式バッテリーは従来の開放型バッテリーに比べ、メンテナンス性が向上した鉛バッテリーです。
この密閉式バッテリーは、液量の確認が不要のものが殆どです。(全てではないがほぼ確認不要)
従って、冒頭のポイントでも書いた通り、そもそも復活剤などを入れる場所がありません。
上記の通り、一部バッテリー駅の補充が必要なタイプも存在しますが、殆どの鉛バッテリーは、サルフェーション除去装置をつなぐだけで、再生バッテリーとして復活させる事が可能です。
サルフェーション除去装置のデメリットとしては、装置の価格が若干高いことと、バッテリー内にサルフェーションが進行しきってしまったものは、完全な復活が難しいことです。
他のデメリットとしては、メーカーによって、サルフェーション除去のパターンの変更が出来たりできなかったり、製品によって異なります。
一転注意点ですが、バッテリーと車と配線の関係は非常に複雑です!どこにどんな配線材料を使えばいいか、適切な判断が出来ないと、火災などの非常に危険な事故に発展する可能性があります。
その為、どのような線をつかっていいか分からない場合は、とりあえず、UNIで販売されているような、太いブースターケーブルを接続すれば、とりあえず安心です。
以下の画像は一例として、楽天市場で販売されている再生バッテリーの画像ですが、必ずしもこのようなパッケージとは限らず、デザインは各メーカーに依存します。
再生バッテリーの作り方!死んだバッテリーを復活
サルフェーション除去装置
バッテリー液補充
端子の劣化
死んだバッテリーを復活させ、再生バッテリーの作り方のポイントとなるのが、バッテリー液の補充や、端子の劣化具合を確認し、緑青吹いているようならばまずは磨き導通を確保する。
その上でサルフェーション除去装置を接続し、電圧がもとに戻るか確認する。
サルフェーション除去装置のデメリットは、装置によって価格やパルスが異なる事。
- 車の12Vバッテリーは直ぐに上がるわけではないが自然回復はしない
- 復活販売されている再生バッテリーは通常のものより安価
- 弱ったまたは死んだバッテリーが復活して寿命が延びる理由は?
- バイクの6Vバッテリー復活法
車の12Vバッテリーは直ぐに上がるわけではないが自然回復はしない
長時間、エンジンをかけずにバッテリーだけでエアコンやカーナビを使い続けると、それだけでバッテリーには相当な過負荷となります。
勿論、エンジンをかけずに使用する事も出来ますが、バッテリーの負荷となり使い続ければ何れバッテリーが上がってしまうので、お勧めしない使用方法です。
バッテリーは通常、フル充電した状態から最後まで使用できるわけではなく、容量の80%前後で再充電を行わないと、バッテリーが極端に劣化する原因になります。
上がったバッテリーは充電しない限り、電圧降下したバッテリーが自然回復する事はありません。
一度ならまだしも、何度も同じような使い方をしていると、バッテリーの寿命が極端に減ります。
サルフェーションもどんどんたまり、自然回復どころかサルフェーションを除去する充電をしないと復活できなくなります。
また、サルフェーション除去装置を使用したとしても、デメリットとして完全にサルフェーションが進行した状態では、再生バッテリーとして死んだバッテリーを復活できない可能性があります。
復活販売されている再生バッテリーは通常のものより安価
上記の様に、密閉型のバッテリーの場合はサルフェーションを除去し、開放型のバッテリーは復活剤などを入れてサルフェーションを除去して充電し、リサイクルされて販売される場合があります。
当然、再生品なので通常のバッテリーよりも安価です。
死んだバッテリーを再生バッテリーとして復活させた製品のデメリットについても解説します。
-
再生バッテリーは新品と同様の性能を発揮できますか?
-
再生バッテリーは、一度死んだバッテリーを復活させています。バッテリーが死んだ理由は様々なので、再生バッテリーとして復活させても、個体差があり、場合によっては新品同様の性能を発揮できない場合があります。
-
復活した再生バッテリーは安全ですか?
-
再生バッテリーは、メーカー品ではないので、業者によって製造過程やチェック項目も様々です。従って、製品によっては発熱したり、発火する危険性もゼロではありません。
特に、プラスチックのひび割れは、中の電解液が飛散して危険ですので、購入後しっかりと確認することをお勧めします。
-
再生バッテリーはメーカー保証を受けることが出来ますか?
-
再生バッテリーは、様々な方法でバッテリーをリユースしていますので、メーカー保証は受けられない事がほとんどです。
弱ったまたは死んだバッテリーが復活して寿命が延びる理由は?
結論から言って、電極に付着したサルフェーションが原因で、電気の流れを邪魔しているのがバッテリーが死んだ理由です。
弱ったり死んだりしたバッテリーは、殆どの場合このサルフェーションを除去する事で新品同様に復活させる事が出来ます。
但し、時間はかかります。
サルフェーション除去装置について簡単に説明すると、電極に電気を通さない不純物が付いて、それが抵抗となって充電しても電圧が上がらなかったり、出来ても直ぐに電圧降下する原因となります。
サルフェーションは、80%以上使用したバッテリーを数日放置しておくと、バッテリー電極のマイナスに硫酸鉛という電気を通さない物質が結晶化します。
これが電気抵抗の原因です。
サルフェーション除去装置を使用する事で、硫酸鉛を除去し、死んだバッテリーの電極を復活させ、綺麗にして元の状態へ再生します。
しかし、前述した通り、このサルフェーション除去装置にもデメリットがあり、どのようなサルフェーションの進行状況でも死んだバッテリーを復活できるわけではありません。
極端にサルフェーションが進行した状況だと、サルフェーション除去装置を使用しても、死んだバッテリーが復活できず、再生バッテリーとして使用できない可能性があります。
バイクの6Vバッテリー復活法
バイクの6Vバッテリーも、基本的な復活方法は、車のバッテリーを復活させる方法と変わりありません。
バイクのバッテリーが鉛バッテリーであれば、サルフェーション除去をしながら充電する事で、復活し、再生バッテリーとして使える可能性が高いです。
なぜ、そのようなことが言えるのかというと、12Vも6Vの鉛バッテリーも構造が同じだからです。
電圧の違いは、一個当たりの鉛のセルの量から来ています。
ただし、ポイントとして6Vのバッテリーを復活させるときに注意点があるので、そのことについても触れておきます。
6Vのバイクバッテリーを復活させるときの注意点は、充電電圧です。
車のバッテリーは24Vもしくは12Vですが、バイクのバッテリーはその半分以下です。
その為、サルフェーション除去装置の設定を12Vや24Vのままにして充電すると、バッテリーが以上に加熱して、水素ガスが多量に発生し、爆発事故などの危険があります。
最近では、殆どのサルフェーション除去装置が、バッテリーの状態を自動検出して、最適な充電電圧を印加する仕様になっています。
しかし、中にはマニュアルで設定するケースもあると思うので、充電電圧だけは十分に注意してサルフェーション除去装置を使ってください。
12V設定のままでバイクの6Vバッテリーを充電する事の内容にお願いします。
再生バッテリーの作り方と長寿命化!死んだバッテリーをサルフェーション除去装置で復活
それでは、再生バッテリーを復活させて、死んだバッテリーの寿命を延ばす具体的な手順や方法に解説していきますが、作業前にステップ順で作業ポイントと流れを確認しておきましょう。
下記でも警告していますが、バッテリーに通電してサルフェーションを除去している最中は、水素ガスが発生する為、換気の良い場所で可燃物には注意してください。
- STEP1再生バッテリーの劣化具合調査
まずは死んだり弱ったバッテリーの劣化具合を確認しない事には再生するべきなのかどうかわかりませんので、バッテリーが本当に劣化して再生する必要があるのか確認します。(電圧で確認)
- STEP2サルフェーション除去装置の使用方法
サルフェーション除去装置を使えば、繋いで放置しておくだけで弱ったり死んだバッテリーで再生バッテリーが作れる!
- STEP3必要な工具の準備
再生バッテリーを作るときにあると便利な工具について紹介。
- SETP4バッテリーとサルフェーション除去装置の接続
バッテリーの劣化確認・サルフェーション除去装置の概要について理解・必要な工具が準備できたらバッテリーとサルフェーション除去装置を接続します。
- STEP5バッテリーが上手く再生できない時は?
サルフェーション除去装置を接続してもバッテリーの電圧が復活しない場合の対処方法について解説。
- まずはバッテリーの劣化具合の確認をしよう!
- バッテリーのサルフェーション除去装置
- 死んだバッテリー復活に必要な工具は?
- 完全放電したバッテリーとサルフェーション除去装置の接続
- バッテリーが上手く再生できない時の対処方法は?
- 再生バッテリーを車以外で使用するリユース事例
まずはバッテリーの劣化具合の確認をしよう!
バッテリーの劣化を感じるのは、最近、セルモーターの回りが悪い・エンジンのかかり具合が悪い、という事で初めてバッテリーを疑う事が多いかと思います。
他にも要因はあるとおもいますが、そこで、電圧計で測ってみるとバッテリーの電圧が10V位に低下していたり、バッテリーが膨張していて異常がわかります。
死んだバッテリーは、大抵外見でも分かる程に膨張していたり、バッテリー液の低下、電圧の低下が顕著です。
しばらく使用していない車やユンボ(小型パワーショベル)のエンジンがかかりにくいのは、サルフェーションが結晶化して電圧降下している事が原因の一つとして挙げられます。
バッテリーは弱ったら交換と言ってもなかなか高価な部品です。
その為、出来ればサルフェーション除去装置などで、一度バッテリーの状態を診断・修復可能か試してから初めて新規のバッテリーを交換するステップへ進むことをお勧めします。
余談ですが、バッテリーを維持する方法として、トリクル充電という方法もあります。
トリクル充電は、バッテリーに影響を与えない程度の低電圧で、常にバッテリーに充電し続けるという充電方法です。