ネジ緩み止めは100均の木工用ボンドやマニキュアが使える!

100均の木工用ボンド 趣味のDIY
100均のマニキュアや木工用ボンドでもネジの緩み止めには効果的

ネジの緩み止めには、100均で販売している木工用ボンドやマニキュアを使用する事が出来ますが、あくまで木材が対象で、全ての材料に使用できる訳ではない事に注意が必要です。

また、ゴムはネジの緩み止めとして最も不適切な対処方法で、摩擦係数が低く、熱に弱い事や、打ち込み時のスレで内部でゴムがボロボロになるからです。

ネジはネジでも、ドライバーで打ち込むビスには、シールテープで緩み止めをする事は出来ません。

シールテープでネジの緩み止めが出来るのは、あくまで水道管やパイプに切ってあるテーパーネジが対象です。

他にも、100均で購入できる材料で、ネジの緩み止めをする方法についても解説します。

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ネジ緩み止めは100均の木工用ボンドやマニキュアが使える!ポイント

  • 対象が木材であれば、ネジの緩み止めとして100均で入手できる木工用ボンドやマニキュアを使う事が出来る。
  • ゴムは、どのネジの緩み止めにも適さない方法で、摩擦係数が弱い事や、劣化しやすい事がネジの緩み防止に不適切な理由。
  • シールテープを使ったネジの緩み止めは、あくまで水道管のテーパーネジが対象!普通のビスでは使えない。
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ネジの緩み止めは100均の木工ボンドやマニキュアが使える!

一般的なネジの緩み止めを考えると、木材に固定してあるコーススレッド等のビス類が緩んで、対象物が固定できないケースが想定されます。

このような、木材を想定したケースであれば、ネジの緩み止めとしてマニキュアや木工用ボンドを使用する事はとても効果的です。

マニキュアでネジの緩み止め
マニキュアもネジの緩み止めには効果的

各見出しで後述していますが、このマニキュアと木工用ボンドは、どの材質や状況にも使用できる訳ではない事に注意が必要です。

もし、熱が加わる金属に、マニキュアや木工ボンドでネジの緩み止めをしても、全く効果が無いばかりか逆効果です。

対象物が木材であれば、木工用ボンドやマニキュア以外にも、100均で売っているつまようじを何本か木工用ボンドと一緒に打ち込んで、接着してからネジをはめると、よりネジの緩み止めとして効果的です。

他にも木材なら大抵の接着剤が使えると思いますが、ゴム系接着剤はどの材料のネジの緩み止めとしてもお勧めしない材料です。

ゴムに関する緩み止めも、各見出しで後述しますが、ゴムは摩擦係数が弱く時間と共に他の材料よりも劣化が早いので、ネジの緩み止めとしては最も効果的ではありません。

ネジの緩み止めにシールテープが効果的ってホント?ネジはネジでも…

ネジの緩み止めにシールテープが効果的と書きましたが、ここでいうネジとは、パイプに切られたネジの事で、ネジの種類が全く違います。

ネジと言えば細長いネジで、ドライバーで締め付ける事をイメージしますが、例えば水道管に切られているパイプのネジもネジの一種で、こういったネジの緩みはシールテープで補強します。

水道管のネジと言っても種類が色々あり、シールテープでネジの緩み止めが出来るものは、テーパーネジと決まっています。

水道管のネジでは他にもGネジで、平行ネジというものも存在しますが、これはシールテープでゆるみを防止する事が出来ません。

一般的なドライバーで締め付けるネジであれば、ロックタイト等でゆるみを防止する事が出来ますが、水道管だと、ネジの緩みや水漏れやガス漏れを防止する方法が決まっていますので、決められた施工方法でネジの緩みを防止しないと、ガス漏れや水漏れが起きる原因となるので注意が必要です。

テーパーネジの外観
ストレート継ぎ手のテーパーネジ。先端が細い

平行ネジやテーパーネジの緩み防止方法については、別途水道管関連の記事でまとめていますので、こちらをご覧ください。

ネジはネジでも水道管のネジではネジの緩み止めの方法が全く異なる!

もう少し記事の内容と、水道管のネジの緩み止めを絡めて要約すると、水道管のネジの場合は、緩む緩まないに関わらず、新品の材料でもシールテープやパッキンを使用します。

ネジが緩んだ時は、パッキンやシールテープの交換や、物理的にネジが緩んでいる場合にはシールテープの間にヘルメチックを塗ってネジの緩み止め=水漏れを防止する事があります。

ロックタイト等の製品でも、水道管のネジの緩みを防止する事は出来ますが、そもそもロックタイトは接着剤の様に材料そのものが固定されてしまうので、水道管や蛇口の様に、後から壊れて付け替えるといった用途のネジには全く不向きという事が分ります。

ホームセンターのロックタイトはネジの緩み止め剤は緩みに効果的?

ロックタイトがネジの緩み止めとして効果的な理由は、その特性にあり、『嫌気性反応』『隙間充填』『耐薬品性・耐熱性』で、製品の種類が豊かな事も、様々なケースに応じたネジの緩み止めに効果的な理由です。

ロックタイトは、空気に触れると硬化する嫌気性接着剤で、ネジの隙間に入り込み、空気と遮断された状態で硬化することで、ネジと相手材を強固に接着します。

ネジの緩み止めにロックタイト
ロックタイトはネジの緩み止めに最も効果的な市販品だがコスパが悪い

この接着力は、振動や衝撃に対して高い耐性を持ち、ネジの緩みを防ぎます。

ネジと相手材の間には、必ず小さな隙間がありますが、ロックタイトは液状なので、この隙間を完全に充填し、機械的な結合力を強化します。

耐薬品性・耐熱性があり、ロックタイトは多くの化学薬品や高温環境にも耐えることができるため、様々な環境下での使用が可能です。

製品の種類が豊富でロックタイ트は、ネジのサイズや材質、使用環境に合わせて様々な強度や硬化時間の製品が用意されています。

続いて、ロックタイトを使用するメリットとデメリットについて解説します。

高い緩み止め効果で、振動や衝撃に強く、ネジの緩みを確実に防止します。
液状なので塗布が簡単で、ネジに塗布するだけで、簡単に使用できます。
様々な材質に対応しており、金属だけでなく、プラスチックやゴムなど、様々な材質に使用できます。
耐薬品性・耐熱性に優れている性質もあり、過酷な環境下でも使用可能です。

一度硬化すると取り外しは困難なデメリットがあり、ネジを緩めるためには熱を加えたり、専用の溶剤を使用したりする必要があります。
硬化時間が製品によって異なり、即効性のあるものから、ゆっくり硬化するものまで、製品によって硬化時間が異なります。
高価な製品が多く、コストパフォーマンスが悪いのもデメリットで、特殊な環境で使用される製品は、高価なものもあります。

ロックタイトは、その高い接着力と耐環境性から、ネジの緩み止めとして非常に効果的な製品です。

しかし、製品の種類や使用方法によって効果は異なるので、ネジの材質や使用環境に合わせて、適切なロックタイトを選ぶことが重要です。

ネジの緩みの原因として、経年劣化による錆も考えられますが、この錆を防止するのに、シリコンコーキングが役立つことがあります。

シリコンコーキングはトタン外壁の場合、ネジとトタンの隙間に入り込んだ水で発生する異種金属間の電流の流れを防止してくれます。

異種金属同士を接触させて、そこに水滴が付着すると、電流が流れさびやすくなりますが、シリコンコーキングでネジの頭を覆う事で、そのような原因の錆によるネジの緩みを防止する事が出来ます。

異種金属簡に発生する錆が原因のネジの緩みは、コーキング剤で表面を覆う事で回避できる!

ホームセンターで販売しているロックタイトの製品は、下記の本家サイトの情報を元に解説しています。

用途に応じて様々な種類のネジの緩み止めが販売されていますので、購入前の参考にすると良いでしょう。

ロックタイト製品のご紹介
世界各国、様々な産業ニーズにお応えしてきた「ロックタイト」製品。 ご家庭で、世界が認めた品質をご活用ください。

ゴムは柔軟性があり過ぎてネジの緩み止めにはおすすめできない!

ネジは強力に対象物を固定できる一方、緩むと材料から抜けてしまい意味がなくなってしまいます。

そこで、ネジの緩み止めとして考えられる材料の一つがゴムですが、結論から言ってゴムをネジの緩み止めとする事はお勧めしません。

ゴムは柔軟性のある材料なので、ネジと対象物の間で隙間を作ってしまうのと変わらず、また、ゴムはネジのスクリュー部分の刃が原因で、内部でずたずたになって、直ぐに抜けてしまう可能性が高いです。

他にも、ゴムの一般的な性質として、ゴムは時間ごとに劣化するのが早い物質ですし、変に硬化したりひび割れたりもするので、ネジの緩み止めの材料としては適切ではありません。

耐熱性が低い事も問題で、ネジで締め付けるときには内部ではかなりの熱が発生する事が多いので、ゴムは内部の摩擦温度で直ぐに劣化する可能性があります。

ゴムがネジの緩み止めとして最も適さない理由の一つが、摩擦係数にあります。

ネジは金属や木材などの素材と比べ、摩擦係数が非常に低い素材なので、この摩擦係数の低さと、柔軟性がネジの緩み止めに適さない原因です。

ネジは緩み止めとして使う事は出来ませんが、緩衝材の代わりとしてゴムの台座部分にネジと一緒に使われる場合があります。

マニキュアや木工用ボンドもそうですが、ネジの緩みを防止する場合、単にネジの緩みの防止だけを目的とするのではなく、使用環境にも注目して最適なネジの緩み防止方法を考える必要があります。

つまり、熱が加えられるような場所ならマニキュアや木工用ボンドでは対応できませんが、逆に木材のような熱を加える事の無い材料では、安上がりで効果的なネジの緩み止め方法です。

まずは少量かき混ぜてみる
発泡スチロールとガソリンは分子構造が似ている事から溶解します

余談ですが、対象物に熱を加える前提が無く、木材やプラスチックのような素材であれば、発泡スチロールをガソリンや灯油で溶かして、ネジの緩み防止用接着剤とするのもとても効果的です。

以下の記事でも解説していますが、発泡スチロールはあんなにふわふわした柔らかい素材でも、ガソリンや灯油、アセトンで溶かすと、とても固いカチカチなプラスチック素材になります。

発泡スチロールを溶かしてネジの緩み止めの接着剤として使う方法を解説!

ネジ緩み止めは100均の木工用ボンドやマニキュアが使える!まとめ

ネジの緩み止めの方法について、100均の木工用ボンドやマニキュアが使用できることを解説しました。

但し、木工用ボンドやマニキュアが使えるのは、木材などの一部の素材に対するネジの緩み止めだけで、金属製品やプラスチック製品に使用すると、熱で木工用ボンドがやマニキュアが溶けたり、プラスチックの場合は、プラスチックの素材自体が溶けたりする可能性もある事を指摘しました。

ネジの緩み止めには、シールテープも使えますが、このネジの緩みは、ドライバーで締め付ける事が出来るビスのネジの事ではなく、水道配管に切られたテーパーネジが対象です。

ネジはネジでも、水道配管の緩みはロックタイトで固定してしまうと、後で外せなくなりますし、用途以外の薬剤を使用する事で、健康被害も懸念されるので注意が必要です。

水道配管のテーパーネジだけにシールテープは有効で、もし極端にネジが緩んだ場合は、ヘルメチックを使用して緩み止めをすると覚えておきましょう。

ホームセンターで購入できるロックタイトは、ネジの緩み止めに非常に優秀な製品ですが、種類や使用できる環境によっては、とても値段が高価になる事がデメリットです。

ゴムがネジの緩み止めとして適切な対処方法ではない事も解説しました。

ゴムは、金属や木材のように摩擦係数が高い素材と比較して、とても摩擦係数が低い素材なので、柔軟性が高すぎる事もあり、ネジの緩み防止としては使う事は出来ません。

熱や劣化、ネジに切ってあるスクリューの刃など、尖った部分に対する耐性が弱い事もゴムがネジの緩み止めには向かない理由です。

他にも、ネジの緩み止めとして、発泡スチロールを溶かして穴の中に流し込む方法も解説しました。

対象物が木材なら、とても強固にネジの緩みを防止できるので、お勧めの方法です。

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