電撃ラケットパワーアップ改造!触ると危ない最強の殺虫ガジェット

電撃ラケットリミッター解除した結果 電気電子・情報工学
電撃ラケットのリミッターを解除する方法

電撃ラケット(殺虫ラケット)の威力は国によって違う事はご存じですか?

日本とでは虫の種類やメーカーが異なるのもありますが、日本の製品(電撃ラケット)は威力が大分低く抑えられています。

そこで、電撃ラケットをパワーアップさせる改造をして、スズメバチやゴキブリを一撃で倒せる最強の殺虫ガジェットに魔改造しましょう。

本記事では、電撃ラケットのパワーアップ改造方法を初め、最強の電撃ラケットに改造する為の、高電圧発生の仕組みについても詳細に解説しています。

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人や動物に使用しない。濡れた手で触らない。電撃ラケットは改造していなくてもスイッチオンの状態では高電圧が発生します。

特にブリーダー抵抗を取り外した改造は、電源を切った後もコンデンサーに高電圧が貯まったままですので注意しましょう。

電撃ラケットパワーアップ改造!触ると危ない最強の殺虫ガジェットポイント

  • 電撃ラケットのパワーアップ改造によって電撃の威力(殺虫能力)がアップするので、今までの電撃ラケットで倒せなかった大き目なスズメバチやゴキブリも一撃で駆除!
  • 改造した電撃ラケット(殺虫ラケット)は電撃の威力がパワーアップしており、放電用の抵抗を除去しているので速やかに虫を駆除出来る。
  • パワーアップした改造電撃ラケットは、威力をアップするために安全装置を外しているので電源を切ってもラケットに触らないように注意する事。
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夏の虫で困るのは蚊・蛾・ハチなどですが、都会はそれほどではなくても、田舎では大量の虫が寄ってきます。

虫を寄せ付けない基本的な対策として、紫外線を発生させない照明が必要です。

紫外線を発生させない照明はLEDが代表的です。

蛍光灯や水銀灯は、虫を寄せ付ける照明の代表格と言ってよいでしょう。

上記の対策を踏まえた上で、最強の電撃ラケットを製作する方法について、解説します。

具体的な回路構成や改造方法は、下記の各見出しで解説していますが、ここではざっと最強の改造電撃ラケットの仕組みについて解説します。

電撃ラケットの基本は、トランジスタとトランスを使ったブロッキング発振回路が基本で、ここで発生させた高電圧を、さらにコッククロフトウォルトン回路で昇圧しています。

改造にも様々な方法がありますが、今回は、電撃ラケットに使われている安全装置である『ブリーダー』抵抗を取り外したり、コンデンサを通常より大きなものにして、電撃を貯める時間や量を意図的に調整しています。

どんなに対策をしていても虫をゼロにすることは不可能ですが、今回の記事で少しでも虫の少ない環境を手に入れるお手伝いが出来れば幸いです。

以下の記事では、完全に最初から回路を自作して、高電圧を出力する方法について解説しています。

殺虫用に使われている電撃ラケットは、どうしても部品の選定に余裕がなく、高電圧を発生させることは出来ますが、電流を多く流す事が出来ないというデメリットがあります。

そのデメリットを解消して余裕のある部品選定を行い、様々な電子機器の電源として動作させる方法についても解説しています。

改造電撃ラケットがお勧めな方!

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紫外線(UV)とは

本題の電撃ラケットの改造の話をする前に、照明の基本的な仕組みをざっと抑えておきましょう。

照明は古くは江戸~大正時代のオイルランプから始まり、エジソンが発明した電球、テスラが軍用に開発したものが一般家庭に浸透した蛍光灯・・・そして現代一般的に復旧しているものが半導体素子のLEDなどです。

虫は主に紫外線(UV)の電磁波に引き寄せられます。

蛍光灯や水銀灯は、紫外線を発生させる照明の代表格で、原因はその仕組みにあります。

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蛍光灯は主に、両端を赤熱させたフィラメントから熱電子を放出しますが、放出した電子が蛍光灯の中に入っている蒸気水銀に当たった時に発生する紫外線に引き寄せられます。

この時発生した紫外線は、蛍光灯の内側の白い蛍光物質に当たって白い光が発生させられるのです。

蛍光物質を塗っていない蛍光管は、そのまま紫外線を発生させるという訳ですが、本来の蛍光灯でも両端の未塗布部分などの隙間や、光そのものにも紫外線が混じっているので虫が引き寄せられます。

蛍光灯は、その光を発生させるという仕組み上、紫外線を使わなければなりませんが、PN接合半導体(シリコン・ヒ素やリンなど)のLEDに関してはそのような仕組みで光を発生させるわけではないので、蛍光灯とは光の発生原理がまるで異なり、寄ってくる虫も少ないという訳です。

ちなみに、蛍光灯から漏れるUVは非常に強力で、有害な電磁波が混じっています。

長時間蛍光灯を近くで見続けると、UVによって目の角膜をやられますのでご注意ください。(特に殺菌蛍光灯等は冗談抜きで失明します)

紫外線が目に与える影響については、『ハマノ眼科』でも解説されており、紫外線には強度によってABCと異なるエネルギーを持つ紫外線が存在し、その中でも危険なのが殺菌灯に使用されている
UV-Aの出るランプで、A波を出力しています。

今後、虫対策に殺菌灯を検討されている方は、上記のようなリスクを念頭において、購入を検討すると良いでしょう。

電撃ラケットをパワーアップ魔改造してリミッター解除した結果www

前置きが長くなりましたが、電撃ラケットを魔改造する方法をご紹介します。詳しくは動画でも解説しているので、興味のある方は川根本町ラボのYouTubeをご覧ください。

それでは早速本題ですが、まずは画像をご覧ください。

これが分解した電撃ラケットの電撃発生装置の本体です。

川根本町ラボ | ブリーダー抵抗
一番手前の部品がブリーダー抵抗

基本回路はブロッキング発振回路で構成され、これを倍電圧回路で更に昇圧しています。

下の回路は倍電圧回路抜きのブロッキング発振回路です。

川根本町ラボ | 電撃ラケット基本回路
電撃ラケットの基本はブロッキング発振回路

僅か、3V程度の電圧がこの時点でも数百ボルトに昇圧されています。

かなり省いた説明ですが、コイルには流れをエネルギーとして貯める性質があります。

電源を入れて切ると大きな誘導電流が発生するのは小学校等の理科の実験でもおなじみです。

これをトランジスタの入り切りで意図的に起こしているという仕組みです。

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ベースに電流が流れないと、コレクターからエミッターは導通状態とならないので、初期状態では15turnのコイルと抵抗を通してトランジスタのベースに電流が流れます。

ベースの電位の上昇と共にコレクタ・エミッター間に流れる電流も増加します。

大部分の電流がコレクター・エミッター間に流れるとトランジスタのベース電流がなくなり、トランジスタはOFF状態となります。トランジスタが切れた時にコイルの巻き数に応じた電圧が出力されます。

川根本町ラボ | 抵抗拡大
一番右端のピーナッツみたいな部品が抵抗

画像のキャプションにも書いていますが、茶色のクロレッツのガムのようなものの直ぐ右にあるピーナッツのような部品がブリーダー抵抗(安全装置)です。

この抵抗の役割としては、茶色のコンデンサーという部品に貯まった電荷を一瞬で放電させる役割をしています。

なぜ、放電させる必要があるのかというと、電撃ラケットは電源を切った後に触って感電したらエライ事ですよね。

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コンデンサは早い話が電池のような部品で、何もしなければ電源を切っても電荷がたまったままです。

それを抵抗という負荷を接続し、電源を切った後に一瞬で放電させているのです。

この抵抗が存在するおかげで出力の低下の原因にもなります。(抵抗のお陰で電撃を貯めるのに時間がかかってしまう)

ですので、電撃ラケットをハックするにはこの邪魔なリミッターを解除(外す)してやる必要があるわけです。

電解コンデンサーの極性について解説
電解コンデンサーには極性(プラスとマイナス)があるので注意。長い足が+

こちらは、電解コンデンサーという部品で先の茶色のクロレッツみたいな部品の仲間です。

コンデンサにも用途などに応じて様々な種類があります。

超分かりやすく端的に説明すると、もともとついているコンデンサは電気を貯められる容量が少ないので、沢山の電気を貯められるコンデンサーを使って電撃ラケットの威力をアップさせる作戦です。

イメージとしては、コップに貯めた水を想像してください。もともとついている紙コップでは水の量が少なく、かけても少々濡れる程度ですがこの電解コンデンサーに変更する事で、容量がバケツ並みになり、全身ずぶぬれになってしまうというのと似ています。

バケツと紙コップを比較して貰えばわかりますが、水をためるのはバケツの方が時間がかかります。

電気も同様で、高電圧を電解コンデンサーに貯めるには、もともとついているコンデンサより時間がかかります。

川根本町ラボ | 電撃ラケット改造概略
ブリーダー抵抗と黒線をカットするだけ

配線を全部カットして概略化すると上記のような配線になります。(三本出ている側が出力です。一本黒線は要りませんので、どっちでもいいので切ってください。)

川根本町ラボ | 電撃スパーク
改造電撃ラケットのスパーク

ブリーダー抵抗をカットして、電解コンデンサを付けるとこのように電撃がパワーアップします。

これで大きなスズメバチやゴキブリも1撃で駆除する事が出来るパワーが手に入ります。

電撃ラケットでネオン管を点灯させる
電撃ラケットは高電圧なのでネオン管も点灯させる事が出来る
電撃ラケットで蛍光灯を点灯させる
電撃ラケットは高電圧なので蛍光灯も点灯させる事が出来る

蚊を木っ端みじんに出来るほどの威力になりますが、他の用途として蛍光灯やネオン管をドライブさせるインバータとしての用途や圧電ブザーを鳴らしたり、電磁パルスを発生させることも可能です。

電撃ラケットの危険性。人間が触ると危ないってホント!?

結論から言って無改造なままの電撃ラケットを人間が触ってもびっくりするだけでそれほど危険ではありません。

私も実際に触ったことがありますし、ショックが起きるほどの危険性は確認できませんでしたが、虫が駆除できるほどの電撃ですので結構痛いですし実際ビリビリします。

しかし、濡れた手で触れたり(電流が流れやすくなる為)改造してトランスの巻き数を変更・コンデンサーの容量をアップ・倍電圧回路を追加した場合はこの限りではありません。

電撃ラケットは100均では手に入らない理由を解説

高電圧を発生させるために高価な部品を使用している電撃ラケットを100均で入手する事は出来ません。

使用している電子部品のコストが高いために、100円以内で製造する事が難しい商品だからです。

その価格の大半を占めているのがコンデンサーとトランスでしょう。

トランスですが、電源用のトランスと違って高電圧を発生させる小型で汎用性のあるトランスは一般には手に入りませんし、コンデンサーも高耐圧タイプとなるとそれだけで一個100円以上する事も珍しくありません。

電撃ラケットで動きの素早いスズメバチやゴキブリを駆除するのは難しい

いくら電撃ラケットの最強のパワーアップ改造を施したとしても、動きの素早いスズメバチやゴキブリを相手に戦うのは容易ではありません。

ゴキブリは地面をはい回っているだけなのでまだ希望がありますが、小さいものは電撃ラケットを床と平行にするくらいにして使わないと当てるのは難しいです。

スズメバチは、電撃ラケットで駆除するのはやめた方が良いです。

他の虫と違ってミスって刺されたら大事ですし、実際に飛んでいる小さな虫をラケットで叩くのはなかなか難易度の高い行為です。

使えるのはせいぜい蚊や蛾、カメムシくらいなものですが、カメムシも攻撃すると臭い匂いを出すのであまりお勧めしません。

動画:電撃ラケットリミッター解除した結果w超高電圧ww

電撃ラケットをパワーアップ改造して、高電圧を発生させる動画を製作しましたので動画もご覧ください。

この動画では、電撃ラケットのリミッターを解除して様々なデバイスに接続する実験を行っています。

電撃ラケットをパワーアップ改造して虫を強力に殺虫出来るラケットを製作1

YouTubeのショート動画でも、結果だけまとめていますのでご覧ください!

電撃ラケットのパワーアップリミッター解除した動画の要約

文章で説明するよりも、動画を見た方がパワーアップ改造後の電撃ラケットがいかにスパークが大きいか分かります。

この大きなスパークを利用して、本来の目的である電撃殺虫ラケットから、ガスコンロに火を付けたり、蛍光灯やネオン管を点灯したり、電磁パルスを発生させることも出来ます。

電撃ラケット以外でおすすめの電撃殺虫器はコレだ!

電撃ラケット以外にもおすすめの電撃殺虫器はいくつかあります。以下にいくつか例を挙げます。

置き型

  • 電撃殺虫器の中では最も一般的なタイプです。
  • 光で虫を誘引し、電撃で殺虫します。
  • 屋内用と屋外用があります。

吊り下げ型

  • 天井から吊り下げて使用するタイプです。
  • 主に屋内用です。
  • 広範囲に効果があります。

ランタン型

  • ランタンのように持ち運べるタイプです。
  • 屋外やキャンプなどで使用できます。
  • 虫よけ効果もあります。

その他

  • 電撃殺虫マット
  • 電撃で虫を殺虫するマットです。
  • ゴキブリなどの這虫類に効果があります。
  • 屋内用です。

電撃殺虫器を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

  • 使用場所
  • 虫の種類
  • 効果範囲
  • 安全性

使用場所や虫の種類によって、おすすめの電撃殺虫器は異なります。また、小さなお子様やペットがいるご家庭では、安全性の高いものを選ぶようにしましょう。

電撃殺虫器は、虫を殺虫する効果的な方法ですが、使用の際は以下の点に注意しましょう。

  • 取扱説明書をよく読んでから使用する。
  • 水濡れや直射日光を避ける。
  • 小さなお子様やペットの手の届かないところに置く。

安全に電撃殺虫器を使用し、虫の被害を防ぎましょう。

電撃ラケットパワーアップ改造!触ると危ない最強の殺虫ガジェットまとめ

電撃ラケットのブリーダー抵抗を外す改造をしてパワーアップすれば、これまで一撃では倒せなかった大きな虫も駆除する事が出来ます。

ただ、毒を持たず反撃してこないゴキブリならともかく、カメムシは攻撃すると匂いが出ますしスズメバチに至っては駆除に失敗すると最悪刺される危険もあるので、何でも電撃ラケットを使って駆除するという方法はお勧めしません。

また、電撃ラケットのブリーダー抵抗を除去したパワーアップ改造を行うと、電撃が常に蓄電されたままというデメリットもあるという事に注意してください。

電撃ラケットの基本的な仕組みはどこにでもあるブロッキング発振回路を基礎として動作しています。

ブロッキング発振回路で発生させた電圧を更に倍電圧回路でブーストしています。

改造の基本はブリーダー抵抗の除去とコンデンサーの容量アップが簡単でおススメですが、トランスの巻き数比を変えてみたり、倍電圧回路を付加してみるのも面白いかもしれません。

田舎の虫の抜本的な対策方法が知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

発生する虫を家の中に入れない抜本的な対策方法

ちょっとが外装が故障しやすいですが、改造しやすいのでカインズの電撃ラケットもおすすめです。

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