ステンレス包丁が刃こぼれしたり研いでも切れない包丁はどうやって寿命を延ばすのか?何年でどこまで使えるのかってステンレス包丁は高いですし、買い替え時期が結構気になりますよね。
ステンレス包丁の寿命を延ばし長く使うには、研ぐ頻度を多めにし毎回使った後に砥げば確実に腕も上がりますし、切れ味の寿命も延びます。
今回の記事では、実際に画像と動画と文章で、刃こぼれした研いでも切れないステンレス包丁の寿命の伸ばし方や研ぎ方について解説します。
包丁を研ぐときは、刃の近くに指をあてるので、ずれて指を怪我しないように注意して作業することをお勧めします。
また、より安全に確実に刃付けを行いたい場合は、角度を調整して固定できる器具も販売されていますし、滑らすだけで遂げる便利な道具も売っています。
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ステンレス包丁の寿命と刃こぼれして研いでも切れない包丁の研ぎ方!ポイント
- 研いでも切れないステンレス包丁の寿命を延ばすには、錆防止に酸のついた食材を切った時は直ぐに洗う事や、研ぐ頻度を上げて毎回メンテナンスする事が重要。
- 家庭で簡単にトマトのスライスが出来るステンレス包丁に仕上げるには、荒砥石・中砥石・仕上げの三つと、段ボールとつるつるの雑誌があれば十分可能!
- 家庭で使用されている殆どの包丁はステンレス包丁で、洋包丁と呼ばれるもの。地金の中に鋼を挟む構造になっている事が一般的。
研いでも切れないステンレス包丁の例を動画と文章で解説!
荒砥石・中砥石・仕上げ砥石・段ボール・段ボール+研磨剤で磨く前の刃こぼれした我が家の3000円のステンレス包丁の切れ味です。
新聞紙を切ろうとしても、刃が全然食い込みません!押しても引いても全く切れませんが、この後上記の各工程を経て研いでも切れない安物ステンレス包丁が剃刀級の切れ味に蘇ります。
下記の動画は、研いでも切れないステンレス包丁に、刃がついて居るか確認する方法です!
研いでも切れないステンレス包丁を、刃がついて居るか確認するには、爪に包丁を当てるという方法もあるようですが、危険ですし爪も痛むので良くありません。
そこでおすすめなのが、スポンジを使用する方法です。(乾いたスポンジを用意してください)
画像の様に、乾いたスポンジにステンレス包丁を軽く滑らせると、微かにパリパリ・チリチリと所々聞こえる部分があると思います。
この音のする部分はバリがわずかに残っており、ステンレス包丁が完全に研げていない証拠ですので、この音がなくなるまでしっかりと研ぎましょう!
研いでも切れないステンレス包丁のメンテナンス
荒砥石
中砥石
仕上げ砥石
新聞紙・段ボール
青棒
研いでも切れないステンレス包丁を研ぐ方法としてお勧めなのが、荒・中・仕上げ砥石の順番で磨いた上で、新聞紙や段ボールに青棒をこすりつけて磨き上げます。
もっと切れ味を上げたいときは、つるつるの広告用紙を使用するのがお勧めです。
砥石は慣れないと、手を切ったりけがをする可能性がありますので、無理な力を加えずに慣れるまで慎重に作業するのがポイントです。
- ステンレス包丁の寿命が縮む理由は?切った後のメンテナンスが重要
- ステンレス包丁を研ぐときに必要な道具や材料を紹介
- 砥石は荒砥石・中砥石・仕上げの三つ!
- 仕上げ用研磨剤は切れ味を極限まで高める
- 新聞紙は切れ味の確認用に使用する。研磨用としてもOK!
- 角が平らな段ボールはステンレス包丁の仕上げ研磨用として最高!
- 水を含まない乾いたスポンジは包丁のバリの確認用!
- 洗面器に張った水は砥石を漬ける時に使用!砥石に水を含ませよう
ステンレス包丁の寿命が縮む理由は?切った後のメンテナンスが重要
ステンレス包丁は鋼の包丁に比べて長寿命と言われており、大切に使えば安物でも数十年は持つと思われます。
但し、メンテナンスを怠ると、鋼であれステンレス包丁であれ寿命が大幅に縮みますし、メンテナンスの方法が悪くても寿命を縮める原因となります。
包丁全般に言える事ですが、包丁は基本的に鉄やステンレスなどで出来ていますので、錆には弱いです。
ですので、酸の強い食材を切った後は直ぐに洗って乾かさないと、直ぐに錆びてしまいます。
表面上はなんともなさそうでも、鋭い刃先の部分や切刃の部分は確実に劣化しているでしょう。
また、持ち手が木製の和包丁などは乾かさないと木も腐ります。
ステンレス包丁を研ぐときに必要な道具や材料を紹介
ステンレス包丁を研ぐときには、最低限砥石がない事には始まりませんが、砥石さえ用意してしまえば後は家庭にある段ボールや表面がツルツルの雑誌や新聞紙だけで、トマトのスライスも可能な驚異的な切れ味にすることが可能です。
もし、包丁研ぎに自信がない場合は、包丁をうまく研げるガイドも販売されていますので、利用するとよいでしょう。
ただし、ガイド付きの包丁砥石や、差し込んで滑らせるだけのシャープナーは砥石の粗さを選択できないので、どうしても切れ味に影響が出ます。
トマトのスライスなどは必要なく、そこそこの切れ味で満足なら、市販のシャープナーやガイドを使用して研ぐのもありかもしれません。
砥石は荒砥石・中砥石・仕上げの三つ!
一番下の黒い砥石が荒砥石で、青色の砥石が仕上げ部分で、裏側には中砥石がついて居ます。
単に食材を切るだけならこれくらいでも十分いけますが、ステンレス包丁の更なる切れ味を求める方には、これから紹介する下の材料と道具も全て用意すると良いでしょう。
特に、研いでも切れないステンレス包丁をメンテナンスする場合は、荒砥石が最も重要です。
必要に応じて、回転砥石やグラインダーを使って刃付けする前に、刃の凸凹を平らにする必要があります。
仕上げ用研磨剤は切れ味を極限まで高める
最初段ボール単体で研いでから、更にこの研磨剤を付けて磨くと切り刃である鋼の部分が鏡のようにピカピカになります。
新聞紙や段ボールにこすりつけてもよいです。
試しに、この青棒を塗りつけた紙で、包丁を研いでみてみください!通常の砥石とは一味違った切れ味を体感できるはずです。
この青棒と呼ばれる研磨剤は、特別なものではなく、ダイソーや100均で普通に売っている研磨剤で、どこでも手に入れることが出来ます。
新聞紙は切れ味の確認用に使用する。研磨用としてもOK!
私の場合、新聞紙は主に切れ味の確認用に使用していますが、たまに気分で研磨用途として使う事もあります。
マンションやアパートだと段ボール類や研磨剤、ツルツルの雑誌等が無い場合は代用として新聞紙も仕上げの研磨用として使用できる事を覚えておくと良いでしょう。
新聞紙の表面は意外とざらざらしており、さらに新聞紙についたインクが研磨剤の役割を果たします。
新聞紙もよいですが、より鋭いシャープな切れ味を目指すなら、カーディーラーに置いてあるような、車の雑誌がお勧めです。
つるつるの表面と、車の写真に使われている細かいインクが、新聞紙よりも鋭い切れ味に仕上げます。
段ボールでも構いませんが、いちばんのお勧めは、表面がツルツルで、カーディーラーに置いてある車の広告雑誌です。
角が平らな段ボールはステンレス包丁の仕上げ研磨用として最高!
普通の四角の段ボールで全然OKですが、個人的にこの角度と大きさがめちゃくちゃ研ぎやすいです。
このまま表面を使って研いだり、研磨剤を着けて表面をツルツルにして仕上げ用の砥石『ヤスリ』の代わりとして使用します。
倒した状態の段ボールを強力なプライヤーなどで机に固定して使うと、ストレスフリーで作業がはかどります。
この段ボールに張り付けてあるような、表面がツルツルのガムテープも意外と使えます。
表面積が少ないので研ぎにくいですが、段ボールでざっくり研いだ後に表面がツルツルのガムテープで仕上げると結構な切れ味になります。
身近なものでもいろいろ砥石として使えるものはたくさんあるので、試してみるとよいでしょう。
人によってはパソコンのCPUの表面で、剃刀級の刃物に仕上げる方もいるようです。
水を含まない乾いたスポンジは包丁のバリの確認用!
包丁が正しく研げているかどうかを確認する為にスポンジを使用します。
どうやって使うのかというと、静かな場所で包丁をスポンジにかるーく当てて引いたり押したりします。
そうすると、パリパリ・チリチリと言った音がすることがありますが、この音の正体はバリがスポンジに引っかかっている音ですので、この音の判断で包丁が研げているか判断します。
刃先から根元までしっかり包丁を当てて押したり引いたりして、音が出ないか確認しましょう。
この時、スポンジを使うときのポイントはなるべく下記の画像のようなものを使うことと、バリの確認前にスポンジをぬらさないことです。
乾いた状態で包丁をスポンジに当てないと、音が水分に吸収されて聞こえにくくなるからです。
洗面器に張った水は砥石を漬ける時に使用!砥石に水を含ませよう
使用前の砥石は、ダイヤモンド砥石等を除いては、必ず水に5分くらい漬けてから使用する必要があります。
注意点ですが、水に漬けて使用中の砥石にはとぎ汁が出ますが、その研ぎ汁が研磨剤となるので、研ぎ汁が出たからと言って、研磨中に流してはいけません!
砥石をすべて水に漬けられるなら、なんでも構いません。
ただし、とぎ汁で結構汚れるので、画像のような白い洗面器だと汚れが結構目立ちます!
途中で、砥石が乾いてしまった場合は水をさす必要があるので、スポイトを別途用意すると便利です。
スポイトがなければ、ペットボトルの蓋に小さな穴を開けて、水をさすのが簡易的で処分も容易なのでお勧めです。
研いでも切れないステンレス包丁の寿命を延ばす研ぎ方や研ぐ頻度は?
この見出し内の内容では、荒砥石から段ボール+研磨剤を使って包丁を研ぐ方法や、切れ味の確認について動画と文章で説明しています。
3000円の安物ステンレス包丁でも必ず剃刀級の切れ味に回復できるので、包丁が切れなくて困って居る方は動画を見ながら試してみましょう!
包丁は金属なので、寿命を延ばしたいなら、水や酸のついた食材を切った後は、なるべく早めに洗ってきちんと乾かす事をお勧めします。
長期間使用しない場合は、さび止めスプレーを塗布するなどして湿気からも包丁を守る必要があります。
ステンレス包丁の寿命を延ばすには?
乾かす
さび止め
酸に注意
メンテナンス頻度
包丁の寿命を延ばすには、食材を切った後はよく洗い(特に酸性食材)、なるべくまめに包丁研ぎを行い、長期保管する場合はさび止め処理をすること。
- 【荒砥石編】刃こぼれしたステンレス包丁を荒砥石でまずは刃付け
- 【中砥石編】ステンレス包丁を中砥石で研磨する動画
- 【仕上げ砥石編】仕上げ砥石を使ってステンレス包丁を磨き上げる
- 【段ボール+研磨剤】ステンレス包丁に研磨剤と段ボールで剃刀級の刃付
- ステンレス包丁の切れ味確認!剃刀級★トマトのスライスも余裕!
- ステンレス包丁のデメリット!何年で買い替えする?
- グローバル包丁とはなんなのか気?になって調べてみたら包丁メーカー
【荒砥石編】刃こぼれしたステンレス包丁を荒砥石でまずは刃付け
荒砥石でガッツリゴリゴリ削ると、挟んでいる内部の鋼が極端に減ってしまいステンレス包丁の寿命を知事める事があるので、殆どの場合、2,3回軽く撫でる程度でも大丈夫だと思います。
荒砥石は日常使用した程度の刃こぼれでは使い過ぎると鋼が減り過ぎてステンレス包丁の寿命を縮める場合があります!刃こぼれの回復が目視で確認出来て、バリが全体的に出来ているか確認出来たらほどほどでやめておきましょう。
【中砥石編】ステンレス包丁を中砥石で研磨する動画
中砥石を使用したステンレス包丁研磨の動画を製作しましたのでご覧ください!
一般的に言われている事で、10円玉くらい浮かせる等のうんちくがありますが、この覚え方は非常に分かりにくいので、実際にスポンジを用意してバリがうまく取れているか確認しながら微調整して研いでいくと分かりやすいです。
因みに伝わりにくいですが、荒砥石よりは若干立てています。
持ち方に関してはみんな共通で大体動画のような感じで構いませんが、とにかく手だけ切らないように注意しましょう。
【仕上げ砥石編】仕上げ砥石を使ってステンレス包丁を磨き上げる
こちらは仕上げ砥石でステンレス包丁を研いでいる動画です。
持ち方や研ぎ汁を捨てないというルールは変わりませんが、仕上げ砥石の場合、中砥石より更に少しだけ立てて磨いています。
すべての砥石に共通する事ですが、砥石を使う前はなるべく表面の凸凹や傷をとってから研ぐ事をお勧めします。
表面の凹凸を取るには、砥石同士を併せてこするとよいです。
【段ボール+研磨剤】ステンレス包丁に研磨剤と段ボールで剃刀級の刃付
研磨剤は青棒と呼ばれているもので、ダイソーとかの100均で手に入れた超安物研磨剤です。
家庭用の包丁であれば、研磨剤もわざわざ高級なものを買わなくてもこんなもので十分です。
冒頭でもお伝えした通り、最初は段ボール単体で刃付けを行い、最終的には段ボール+金属研磨剤を使用してステンレス包丁を磨きます。
研磨剤は段ボールの表面に適当にこすりつければOKです。
この状態で研磨を行うと、段ボール単体で研磨したときよりも明らかに滑りが良くなっている事がわかります。
ステンレス包丁の切れ味確認!剃刀級★トマトのスライスも余裕!
最後に3000円程度で購入した安物のステンレス包丁の切れ味を確認します!新聞紙でしか切れ味を確認していませんが、トマトを置いたままスライスする事も余裕ですし、腕の毛や髭も剃れます。
あんなに刃こぼれして切れなかった安物ステンレス包丁が、メンテナンスすればここまで切れるようになるのです。
もったいないので試していませんが、ティッシュペーパーも切断することが出来ます。
ステンレス包丁のデメリット!何年で買い替えする?
ステンレスの包丁で一般的に言われている事は、鋼メインの包丁より長持ちしやすいという点でしょう。
ステンレスは鋼よりも錆に強いですし、他の鋼材よりも安価な点も上げらます。
デメリットとしては、鋼の包丁よりは切れ味が劣る点ですが、一般家庭で使うような両刃包丁ではステンレスで十分でしょう。
先の研ぎ方やデモンストレーション動画でも紹介したように、砥石以外で一般家庭にある段ボールや新聞紙、古雑誌でも十分にトマトのスライス位なら出来ます。
私が今までメンテナンスした包丁やナイフの感想として、ティッシュを切れる位剃刀級の切れ味を求めるなら、鋼がメインの包丁が良いと思います。
鋼の包丁なら無駄に鋭く、シャープな切れ味を出す事が出来ます。(鋼が研ぎやすく刃も付けやすいですが、ステンレス包丁でティッシュが切れないという訳ではありません)
グローバル包丁とはなんなのか気?になって調べてみたら包丁メーカー
私はナイフなどの刃物が好きで様々なメーカーのナイフを持っています。
トップス・ガーバー・リントン・ビクトリノックス・エマーソン・コルト・スパイダルコ・レザーマン等のナイフがお気に入りです。
中には有名な銃器メーカーのものや、ハンテット等の映画でおなじみの、トラッカーモデルを製作しているトップス等があります。
ナイフのうんちくやメーカーはともかく、包丁には私の知らないメーカーも沢山あるようで、グローバルというメーカーのステンレス包丁がある事も初めてしりました。
企業情報の部分を見ると1983年創業の老舗企業のようで、包丁も主に寿命の長いステンレス包丁を販売しているようです。
値段は平均1万円以上と若干高めですが、柄の部分までフルメタルでとても丈夫そうな包丁です。
ただ、フルタングな分切る力は少なくて済みますが、少々重いかもしれません。
ステンレス包丁の寿命と刃こぼれして研いでも切れない包丁の研ぎ方!まとめ
研いでも切れない安物のステンレス包丁でも、ポイントを抑えて研いでいけば、トマトのスライスは勿論、剃刀級の切れ味になります。
玉ねぎのカットなんて朝飯前です!
ステンレス包丁に限らず包丁全般に言える事ですが、金属は酸に弱いので、特に酸性の食材をカットした後は直ぐに流水で綺麗に洗い流すなどの処理が、切れ味の寿命を保つ秘訣です!
研ぎ方は、日常使用の刃こぼれであれば、荒砥石で2,3回撫でれば既に刃は回復し、均等にバリがつくはずです。
荒砥石での研磨が終わったら中砥石での研磨です。
中砥石の研磨は荒砥石のバリが取れて、中砥石でのバリが確認できるまで丁寧に研ぎましょう。
砥石を使用する前は、必ず水に漬けて水分をよく含ませて、研ぎ汁はふき取ったりしない事がポイントです。
最後に仕上げを行いますが、私の研ぎ方は段階を上げるごとに、包丁の傾きを工夫し若干立て気味にしています。
仕上げの砥石での研磨が終わったら、次は段ボール単体でしばらく研ぎます。
この状態では切刃付近はくすんでいますが、研磨剤を塗布した段ボールで磨くことで鏡のようになります。
最後に、バリが無いかスポンジを使ってチェックしたら、新聞紙やティッシュを切って切れ味を確認してみましょう。
内容は多少異なりますが、チェーンその刃の目立てはこちらで紹介しているので、他の刃物の研ぎ方について興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
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