猫が蜘蛛を食べても問題ありませんが、多量に摂取すると寄生虫やクモの骨格が喉に詰まる可能性もあるので注意が必要です。
家庭によく出る一般的な蜘蛛は、大型のアシダカグモ、バツ印の巣を作るのが特徴的な小型コガネグモや、色彩が毒々しいジョロウグモが出ますが、どれも無毒なので、猫が数匹食べた程度では直ぐに健康被害が出る事はありません。
ただ、殺虫剤で蜘蛛を殺した場合は、殺虫成分を含んだ蜘蛛を猫が食べる事になるので、殺虫剤で駆除した蜘蛛は、猫が食べないように直ぐに処分するように注意しましょう。
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猫が蜘蛛を食べる!蜘蛛を食べても危険は無いのか?猫が食べる虫ポイント
- 猫が蜘蛛を食べる事は基本的には問題ないが、セアカゴケグモ・ハチグモは注意。(殆どいない)
- 猫が食べると危険な蜘蛛は他にもあり、農薬が散布された直後の蜘蛛や、寄生虫のある蜘蛛を食べると健康被害の原因となる。
- 猫についた蜘蛛の巣はタンパク質で毒は無いので、触っても安心だがベタベタして中々取れない事も。
猫が蜘蛛を食べる原因は?食べても問題ないの!?特に問題なし
猫は動くものなら何でも追いかけて捕まえたがり、蜘蛛も例外ではありません。
うちの猫も、よく蜘蛛を見つけては追いかけて遊んでいますが、遊んでいると次第に興奮して大抵は食べてしまいます。
蜘蛛は見た目から毒がありそうで、猫に危険が無いのか心配になりますが、殆どの蜘蛛は無毒なので、食べても心配いりませんし、なんなら最近の昆虫食ユーチューバーの中では、人が蜘蛛食べている姿すらよく動画で見かけます。
家庭にはよく大型で、手のひらサイズのデカいクモの代表である、アシダカグモや、赤と黒と黄色が毒々しいジョロウグモ、バツ印の蜘蛛の巣が特徴的な小型コガネグモが出ますが、どれも無毒で毒は無いので安心して大丈夫です。
どこの家庭にも良く出るアシダカグモは猫が食べる代表の蜘蛛!だけど巣を作らない益虫です。
アシダカグモに関する生態は、下記の記事でまとめていますので、興味のある方は是非ご覧ください。
猫が蜘蛛を食べる理由は、主に狩猟本能・遊び・栄養補給の3つが考えられますが、家ネコの場合は単に遊びでじゃれている事が多いかもしれません。
猫はもともと肉食動物であり、野生の猫は獲物を捕らえて食べる習性があるので、家猫でもその本能が残っており、動くものを見ると追いかけたり、捕まえたりして遊びます。
蜘蛛も動く獲物として猫にとって魅力的な存在であり、じゃれ合うように捕まえて遊んでいるうちに食べてしまうことがあります。
他にも、子猫や若い猫は、特に遊び好きな傾向があり、蜘蛛を捕まえてもすぐに食べるのではなく、長時間じゃれ合ったり、おもちゃのように振り回したりして遊ぶことがあります。
その過程で誤って食べてしまうこともありますが、先ほど解説した通り、家庭に出る殆どの蜘蛛は無毒なので心配いりません。
蜘蛛はタンパク質や脂肪分が豊富に含まれており、猫にとって栄養価の高い獲物なので、野生の猫や栄養不足の猫は、獲物を積極的に捕食して食べることで栄養を補給します。
上記以外にも、誤認やストレスが理由で猫が蜘蛛を食べる場合があります。
子猫の場合、動くもの全てを餌と認識してしまうことがありますので、蜘蛛を昆虫と間違えて食べてしまうことがあります。
猫がストレスを感じている場合、正常な判断ができずに、普段食べないものまで口にしてしまうことがあります。
猫が蜘蛛を食べることは、基本的に問題ありませんが、毒のある蜘蛛・寄生虫のいる蜘蛛・農薬がかった蜘蛛の場合は注意が必要です。
蜘蛛の中には、猫にとって毒を持つ蜘蛛もいるので、猫が蜘蛛を食べた後に、嘔吐、下痢、よだれ、ふらつきなどの症状が現れた場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。
蜘蛛の中には、猫に寄生虫を感染させるものもあり、猫が頻繁に蜘蛛を食べる場合は、寄生虫の駆虫薬を定期的に投与することが大切です。
最も危険なのが、農薬を使用した場所にいる蜘蛛は、農薬が付着している可能性がありますので、猫がそのような蜘蛛を食べることで、農薬中毒を起こす可能性があります。(そもそも猫を農薬を散布した危険な場所に近づけないように配慮しましょう)
猫が蜘蛛を食べるのを心配する場合は、猫に与えるフードを栄養バランスのとれた高品質なものにすることで、猫が獲物を捕食する必要性を減らすことができます。
また、家の周りから蜘蛛の巣を取り除いたり、蜘蛛が寄り付きにくい環境を作ったりすることで、猫が蜘蛛を捕まえる機会を減らすこともできます。
殆どの家ネコの場合は、運動不足や暇つぶしに蜘蛛や虫を追いかけている事が多いと思うので、時間を決めて疲れるまでしっかり遊んであげる事も、虫の誤食防止に有効です。
猫が蜘蛛を食べるのを防止する!蜘蛛駆除して猫の誤食防止!
人によっては、蜘蛛を見るもの触るのも抵抗がある方もいると思います。
特に、大型のアシダカグモは、見た目の狂暴性からとびかかってくるのではないかと思いがちですが、殆どの蜘蛛は自分から向かってくることはありませんので、蜘蛛が巣を作らないようにすれば、自然とクモは居なくなりますが、蜘蛛は益虫である事も多く、蜘蛛を完全に駆除してしまうと、今度はゴキブリやムカデ等の不快害虫を猫が食べる事になりかねませんので、注意が必要です。
また、蜘蛛の巣はタンパク質で出来ているので、猫が通ったりすると猫の毛に張り付く事があります。
蜘蛛の巣には毒性はありませんし、単にべとつくだけですので、タオルなどで猫の体を拭いてあげれば簡単に落ちる事が多いです。
特にジョロウグモの巣の粘着性は高く、猫につくといつまでもベタベタしています。
蜘蛛の巣除去の効率的な方法に関しては、下記の記事で解説していますので、是非ご覧ください。
ハイターは強アルカリ性の液体なので、猫にかける事は出来ませんが、タンパク質なので、しつこい蜘蛛の巣の汚れはハイターで落とす事は可能です。
蜘蛛は同じ場所に巣を作る習性があるので、猫がいつも同じ場所で蜘蛛の巣に引っかかるようなら、猫の通り道にハッカ油スプレーを撒くのも忌避効果が期待できます。
但し、猫は精油系の強い匂いを嫌いますので、ハッカ油スプレーをした場合は、匂いが消えるまでその場所に猫が立ち入らないよに注意する必要があります。(他の殺虫スプレーも同様です)
猫が食べると危険な蜘蛛の解説!セアカゴケグモ・ハチグモは危険!
日本で猫が食べると危険な蜘蛛は、主にセアカゴケグモとハチグモの2種類です。
セアカゴケグモは、日本全国に分布する毒グモで、体は黒く、腹部には赤い斑点があります。
神経毒を持ち、刺されると激痛や腫れ、吐き気、嘔吐などの症状が現れる事があり、重症の場合は、呼吸困難やけいれん、最悪の場合は死に至ることもあります。
ハチグモは、体長が1~2cmほどの小さな蜘蛛ですが、見た目が蜂にそっくりなのが特徴で、腹部が茶色や黒色で、背中に白い斑点があります。
毒性はセアカゴケグモほど強くはありませんが、刺されると強い痛みや腫れ、発熱などの症状が現れます。
上記以外にも、海外には猫にとって危険な蜘蛛が多数存在しますので、猫が海外旅行中に蜘蛛を食べてしまった場合は、念のため動物病院を受診することをおすすめします。
海外旅行中に猫が蜘蛛を食べたと思われる場合は、以下の点に注意してください。
猫の様子を観察し、嘔吐、下痢、よだれ、ふらつきなどの症状が現れないかを観察し、もしこのような症状が現れたら、すぐに動物病院を受診してください。
可能であれば、猫が食べた蜘蛛の種類を特定すると、動物病院での治療に役立ちます。
猫が蜘蛛を食べることは、基本的に問題ありませんが、上記の危険な蜘蛛や、猫が異変を示している場合は、適切な対処が必要です。
猫に安全な虫よけは、アース製薬のサイトで詳しく解説がありますので、興味のある方はご覧ください。
猫が蜘蛛を食べる!蜘蛛を食べても危険は無いのか?猫が食べる虫まとめ
猫が食べても平気な蜘蛛と、食べると危険な蜘蛛が居る事を解説したので纏めます。
猫が食べても問題ない蜘蛛は、家庭によく出る蜘蛛の代表のジョロウグモ、アシダカグモ、小型コガネグモです。
ジョロウグモは、かなり大型の蜘蛛で、大きい毒々しい色の蜘蛛は主にメスのジョロウグモですが、毒はありません。(正確には獲物を捕らえる程度の毒は持っているようですが、人には無害と言われています)
また、小型コガネグモも無毒で、巣は特徴的なXの形をしており、ジョロウグモと同様に、巣はタンパク質で出来ており、獲物を捕らえる為にとてもネバネバしています。(タンパク質はハイターで落とせる事も解説しました)
アシダカグモは家に出る蜘蛛で最も大型の蜘蛛で、成長したアシダカグモは手のひらサイズにまで成長する事も珍しくありませんが、巣を作る事はなく、ネズミまでも捕食すると言われる益虫ですので、なるべく殺さないよにしましょう。
猫が食べると危険な蜘蛛は、殆ど見かける事はありませんが、セアカゴケグモやハチグモは毒があるので注意が必要です。
他にも猫が食べると危険な蜘蛛が、農薬や殺虫剤散布直後で死にかけた蜘蛛は、殺虫剤や農薬が含まれているので、猫が食べると健康被害を起こす可能性がありますし、寄生虫が居る蜘蛛は猫に感染して体調不良を起こす可能性がありますので、注意が必要です。
家ネコの場合は、大抵の場合が暇つぶしや遊び目的で蜘蛛を追いかけている事が多いので、なるべく猫が蜘蛛や虫を食べるのを防止するなら、時間を決めて猫としっかり遊んであげる事をおすすめします。
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