壁紙のヤニは、どこの家庭にもある漂白剤のキッチンハイターを使えば壁紙ヤニは一瞬で落ちます。
結論から言って、壁紙のヤニ落としにはキッチンハイターを使ったヤニ落としが簡単ですし、最強です。(配合量的にはカビキラーや強力カビハイターに軍配が上がりますが、どこの家庭にもあり壁紙のヤニを落とすだけならコスパ的にもハイターで十分と言えます)
カビキラー・強力カビハイターやウタマロクリーナー・セスキ炭酸ソーダなどの洗剤についても、壁紙ヤニ落とし効果を検証!
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壁紙のヤニをまずは写真で結果からご覧ください!この違いです。
私の家は、古民家で前のオーナーがヘビースモーカーで、しかも夏になると蚊取り線香を頻繁に焚いていたらしく、たばこのヤニと蚊取り線香のヤニで壁紙がべったべたでした。
一番は比較の為にあえて一部分だけ壁ヤニの汚れを残しています。
➁番はキッチンハイターの原液をそのまま使って掃除した壁紙です。これだけ白く綺麗になるのです!
ちょっとすごくないですか?
壁紙のヤニはキッチンハイターで落ちる!簡単で最強のヤニ落としポイント
- 壁紙のヤニ落としにはキッチンハイターが簡単で最強の汚れ落とし
- 強力カビハイター>カビキラーの次に最強の壁紙ヤニ落としはキッチンハイターで決まり!
- 繊細な壁紙や人体への影響を無視できないならウタマロクリーナーが安全。だがヤニ落とし効果は弱い!
- 壁紙のヤニがキッチンハイターで落ちる理由を簡単に説明
- 壁紙にキッチンハイターを使って変色しないの?壁紙ヤニも大丈夫!
- でこぼこの壁紙についたヤニもキッチンハイターで大丈夫!
- キッチンハイターは壁紙のヤニ落としに強力ビハイター・カビキラーに次いで強力な洗剤!
- ウタマロクリーナーで壁紙のヤニは落ちるのか?
- セスキ炭酸ソーダで壁紙のヤニはほぼ落ちない!衝撃の事実
- 壁のヤニとり洗剤を実際に使ってみた。最強のヤニとり洗剤ランキング!
- 壁ヤニを落とすのにキッチンハイターやカビキラーを使うときの注意点は?
- 壁紙ヤニを漂白剤を使って落とすときに必要な掃除用具は?
- しみついた匂いがなかなか取れない時はオゾン脱臭機がお勧め!
- あまりに酷い壁ヤニや匂いは賃貸の場合は損害賠償を請求される可能性!
- 壁紙のヤニをキッチンハイターで落とす方法まとめ
壁紙のヤニがキッチンハイターで落ちる理由を簡単に説明
壁紙のヤニ落としをする前に、たばこのヤニについて知る必要があります。
タバコのヤニは主に酸性の壁ヤニで、壁についた壁ヤニは漂白剤であるアルカリ性洗剤で落とす事が出来ます。
酸性の汚れがアルカリ性洗剤で落ちる理由は、酸性とアルカリ性の性質が反対であることによるものです。
酸性とアルカリ性は、水溶液中の水素イオン濃度(pH)の違いによって分類されます。
pHが7より低い溶液を酸性、pHが7より高い溶液をアルカリ性と呼びます。
酸性の汚れには、油汚れ、手垢、食べこぼし、落書きなどがあり、これらの汚れは、酸性であるため、水に溶けにくく、固着しやすいという性質があります。
アルカリ性洗剤は、水溶液中の水素イオン濃度を高める働きがあり、酸性の汚れにアルカリ性洗剤を作用させると、酸性とアルカリ性が中和されて、水に溶けやすい中性になります。
中性になった汚れは、水に溶けやすくなり、簡単に落とすことができるのです。
具体的には、アルカリ性洗剤の成分である水酸化ナトリウムや炭酸水素ナトリウムが、酸性の汚れの表面に結合して、その性質を中和します。
これにより、汚れが水に溶けやすくなり、落としやすくなります。
また、アルカリ性洗剤には、汚れを分解する働きもあり、油汚れは、脂肪酸とグリセリンのエステル結合によって構成されています。
アルカリ性洗剤の成分である水酸化ナトリウムや炭酸水素ナトリウムは、このエステル結合を切断して、脂肪酸とグリセリンに分解します。
分解された脂肪酸は、水に溶けやすくなるため、簡単に落とすことができるのです。
このように、酸性の汚れがアルカリ性洗剤で落ちるのは、酸性とアルカリ性の性質が反対であることによるものです。
つまり、壁紙のヤニは、キッチンハイターで落ちるという事です!キッチンハイターの他にも酸性の洗剤は沢山あるので、自分の使いやすいものを試してみるのも良いかもしれません。
同じ洗浄剤でも、酸性とアルカリ性では全く異なる事が何となく理解できたかと思います。
酸性のサンポールをこぼすとどうなるかについて、危険性などを踏まえた実験をしている記事はこちらが参考になります。
また、この記事では酸性のサンポールの他に、アルカリ性洗剤をこぼす事の危険性についても言及しています。
壁紙にキッチンハイターを使って変色しないの?壁紙ヤニも大丈夫!
壁紙にキッチンハイターをつけた場合、変色する可能性があります。
キッチンハイターは、塩素系漂白剤です。
塩素系漂白剤は、酸性汚れを落とすのに効果的ですがアルカリ性で、アルカリ性洗剤は、酸性汚れと反応して中和する性質がありますが、壁紙の素材によっては、この反応によって変色することがあります。
具体的には、白以外の壁紙や、柄のある壁紙、フッ素加工やシリコン加工などの特殊な加工が施された壁紙は、変色しやすい傾向があります。
また、壁紙の表面が傷んでいる場合も、変色しやすくなります。
そのため、壁紙にキッチンハイターをつける場合は、目立たない場所でテストして、変色などが起こらないか確認することをおすすめします。
また、原液のまま使用すると、変色や壁紙の剥がれの原因になるため、必ず水で薄めて使用するようにしましょう。
壁紙の変色を防ぐためには、以下の点に注意しましょう。
- 目立たない場所でテストする
- 原液のまま使用しない
- 使用後は、よくすすぐ
また、壁紙のカビ取りには、キッチンハイター以外にも、カビ取り剤やセスキ炭酸ソーダなど、壁紙に適した洗剤を使用するとよいでしょう。
では、実際にハイターやカビキラー等の漂白剤を使用して普段から掃除している壁紙を見てみましょう。
壁や天井だけじゃなく、料理や食べこぼしで床にとびちった酸性の油にも有効!
フローリングなどの表面にニスや何らかの加工がしてある場合は、漂白剤を原液のまま使用してもなんら問題ないことが分かります。
ただし、昔の床などのように無垢材でなんの表面処理も施していない床には要注意で、こぼれたカビキラーやハイターがシミになります。
無垢材か表面になんらかの加工がしてあるかどうかがハイターを使う一つのポイントです。
キッチンハイターは、壁紙についたシールも剥がす事が出来ます!この場合は、キッチン泡ハイターがお勧めです。
キッチンハイターは壁紙についたヤニと、張り付けてしまったシールを同時に落とす事が出来ます!但し、シール剥がしにキッチンハイターを使う場合は、張り付けてあるシールの種類にもよるので、具体的なシールの種類や剥がし方は、以下の記事を参考にしてください。
でこぼこの壁紙についたヤニもキッチンハイターで大丈夫!
でこぼこの壁紙についたヤニもキッチンハイターで大丈夫です。
壁紙がでこぼこしているのでヤニ汚れも貯まりやすいですが、キッチンハイターのくっつきも良いです。
ストレートででこぼこしていない壁紙の場合は、キッチン泡ハイターがおススメですが、雑巾に薄めたキッチンハイターで壁紙をこすっても壁紙のヤニに効果的です。
壁紙ヤニだけではなく、ほこりを始め細菌やウイルスも同時に落としてくれるのでとても良い掃除方法と言えると思います。
ただし、上記でも書いた通り、壁紙の色によっては変色する事があるので注意が必要です。
キッチンハイターは壁紙のヤニ落としに強力ビハイター・カビキラーに次いで強力な洗剤!
では、ここで一般的なアルカリ性洗剤の濃度について商品名とメーカーごとにまとめてみます。
結論から言って最も壁ヤニ落としに効果的で高濃度の製品は花王の強力カビハイターの圧勝です!
強力カビハイターは花王の製品で、詳細は下記の本家サイトで解説していますので、購入前に参考にすると良いでしょう。
カビキラーとキッチンハイターの濃度は、メーカーや商品によって多少の違いがありますが、一般的には、カビキラーの方がキッチンハイターよりも濃度が高い傾向にあります。
カビキラーの濃度は、商品によって異なりますが、0.7%〜1.0%程度が一般的です。
キッチンハイターの濃度は、商品によって異なりますが、0.5%〜0.6%程度が一般的です。
濃度が高いほど、壁紙ヤニや汚れを落とす効果が高くなりますが、肌や目への刺激も強くなります。
そのため、使用時には、手袋やマスクを着用するなど、適切な保護対策をとるようにしましょう!マスクも通常のマスクではなく、防毒マスクをおすすめします。
また、濃度が高い洗剤は、原液のまま使用すると、金属やプラスチックなどの素材を傷める可能性があるため、必ず水で薄めて使用するようにしましょう。
以下に、カビキラーとキッチンハイターの濃度の一例を示します。
商品名 | 濃度(%) |
---|---|
カビキラー(ジョンソン) | 0.7% |
強力カビハイター(花王) | 0.9% |
キッチンハイター(花王) | 0.6% |
なお、カビキラーとキッチンハイターは、どちらも次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした塩素系漂白剤です。
そのため、壁紙ヤニや汚れに対する効果は、どちらもほぼ同じと言えます。
ウタマロクリーナーで壁紙のヤニは落ちるのか?
ウタマロクリーナーで壁ヤニは落ちます。
ウタマロクリーナーは、中性洗剤なので、壁紙を傷めずにヤニ汚れを落とすことができます。
ウタマロクリーナーのヤニ汚れ落としの原理は、ヤニ汚れの成分である炭素と結合して、汚れを浮かせるというもの。
ウタマロクリーナーの成分であるアミノ酸系洗浄成分は、炭素と結合しやすい性質があるため、ヤニ汚れを効果的に落とすことができます。
但し、キッチンハイターやカビハイター・カビキラーなどのアルカリ性洗剤と比べると効果は弱いです!
ウタマロクリーナーは効果は弱いが低刺激なので、子供やペットの居る家庭や、軽めの汚れに最適な洗剤と言えます。
セスキ炭酸ソーダで壁紙のヤニはほぼ落ちない!衝撃の事実
セスキ炭酸ソーダで壁紙のヤニは落ちます。
セスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸ナトリウムの中間的な性質を持つアルカリ性洗剤で、アルカリ性洗剤は、酸性の壁紙のヤニ汚れを落とすのに効果的です。
セスキ炭酸ソーダのヤニ汚れ落としの原理は、ヤニ汚れの成分である炭素と結合して、汚れを浮かせるというものです。
セスキ炭酸ソーダの成分である炭酸水素ナトリウムは、炭素と結合しやすい性質があるため、ヤニ汚れを効果的に落とすことができます。
落ちない事は無いけど・・・。効果はウタマロクリーナーと同じくらい微妙です。
私はあえてウタマロクリーナーとセスキ炭酸ソーダなどの中途半端なクリーナーを選択する事はありません。
キッチンハイターやカビキラーなら、その場で汚れが消えるのが目に見えてわかるのに、時間を置かないと効果が確認できないのは作業効率的にも無駄が多いので、合理的とは言えません。
ただ、刺激物が換気できない場合やペットや子供いる家庭なら安全面から良い選択と言えるかもしれません。