トイレの換気扇。丸型タイプのカバー外し方と掃除方法を徹底解説

トイレの丸型換気扇 電気電子・情報工学
トイレの丸型換気扇はVUパイプに爪ではまっているだけ

古い丸型タイプのトイレの換気扇のカバー(グリル)の外し方が分かれば掃除をして空気の流れをよくする事が出来ます。

トイレの換気扇は丸型タイプでも四角のタイプでも基本的には全て取り外す事が出来、やろうと思えばプロペラやシロッコファンまで分解して清掃する事が出来ます。換気口のフィルターはガラリにもついています。

今回は外のガラリから、内壁のダクトパイプに至るまで換気扇を自分で何個も施工経験のある筆者がトイレの換気扇の全てを分かりやすく解説します。

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古いトイレの換気扇。丸型タイプのカバーの外し方と掃除のポイント

  • カバー(別名:グリル)は古いタイプのトイレ換気扇でも必ず外れるような仕組みになっている。
  • トイレの換気扇は分解しようと思えばシロッコファンやプロペラも分解できる!
  • 四角タイプの換気扇でも本体は丸型でダクトにつながっている事が多い。
  • 掃除に使う洗剤は中性洗剤で付け置きすればOK。頑固なトイレ汚れには酸性洗剤がおすすめ。
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トイレの換気扇。丸型タイプ本体とカバーの外し方と掃除方法

トイレの換気扇で丸型タイプの換気扇は簡単に外せます。先ずはタイプ別にその理由をご説明します。

トイレの換気扇についているカバーは別名グリルとも呼ばれます。このカバー(グリル)を外して掃除出来れば、本体は無理でもプロペラなどは外して掃除できる可能性があります。

トイレの丸型換気扇カバー(グリル)
換気扇のカバーはただ溝に合せてはまっているだけ

カバー(グリル)は画像で見てもらうとお分かりの通り、基本的にネジなどで固定されている事はありません。このカバーは外して掃除する必要がある為、どのメーカーも簡易な固定方法を採用しています。

トイレの換気扇本体は建材内側に通してある排水用のVUパイプ(うちの自宅はVU100)に差し込んであるだけなのです。

ガラリと換気扇にはまっているパイプ
サイズは大抵VU100でガラリと換気扇が接続されている

VUパイプとは主に排水用に使われる塩ビパイプの事だが実は気体の排気用にも使われる。

外のガラリという金属製の換気口も同様です。基本的にはパイプにはまっているだけです。(但し、外の換気口については雨仕舞の為、シリコンコーキングされている事が殆どです。シリコンコーキングについて剥がせるのであれば剥がしてしまっても問題ありません。後で簡単に施工できます。)

外の換気口はガラリという名称
ガラリもコーキングがされていなければそのまま外せる

これが外に接続されているガラリです。基本的にVUパイプにはまっているだけですが、画像の様に白い部分はコーキング剤です。もし、掃除の為にはがした場合はきちんとコーキング処理をして雨仕舞をしないと雨漏りの原因になります。

トイレの換気扇のプロペラを外して掃除する。格子付きタイプでも簡単に外せる!

新東芝(画像左)と旧タイプの丸型換気扇の東芝(画像右)

カバーを外した換気扇
プロペラは普通の扇風機と同じで逆に回せば外れる
古い丸型のトイレの換気扇
このタイプのプロペラも扇風機と同じで逆に回せば外れる

東芝の最新型のパイプファンについてはメーカーサイトを参考にしてください。

パイプ用ファン|換気扇|日本キヤリア株式会社
換気扇の各種情報をご提供します。仕様図、CAD図、取扱説明書、据付説明書のダウンロードサービス、換気システム計算ソフトのダウンロードサービス、カタログの閲覧・請求、掃除方法のご紹介など。

上記二枚の画像をご覧ください。両方とも東芝の製品です。40年前後製造年数の違うトイレの丸型換気扇ですが、構造にほとんど違いはありません。右の換気扇はレトロでおしゃれだったので捨てずに外してとってあるものです。カバー(グリル)は網タイプだろうと格子タイプだろうと基本的には爪で止まっているだけなので、ドライバーなどが必要になる事はありません。手で簡単に外す事が出来ます。

上記二枚はカバーを外した状態です。当然、普段カバーが付いてますがたまに外すとこの有様です。大分埃が溜まっていますね。

人によってはこのプロペラ部分も分解して清掃したいと考える事でしょう!全く問題ありません。

プロペラは扇風機と基本的に一緒でネジが切ってあるものが殆どで逆に回せば外せます。そしたら後は中性洗剤や酸性洗剤で洗えば良いのです。(ポイント:基本的にトイレの汚れはアルカリ性なので、酸性の洗剤が有効に作用する)

古いタイプのトイレの換気扇で外せないタイプはあるの?

換気扇で基本的に外せないものは一切ありません。外せる技術があるかどうかだけの話です。

但し、天井据え付け型の換気扇の場合は取り外しや清掃にかなり難儀します。絶対に必要な道具は脚立とドライバーです。

後述しますが、天井据え付け型のはネジで止まっているので、ネジを外さないといけません。しかも、下手にインパクトを使ってネジを止めたり外したりすると、天井の石膏ボードが崩れてネジが効かなくなる可能性があるので、作業は外す作業以外は普通のドライバーを使用して慎重に進める事をおすすめします。

天井のシロッコファンタイプの大型換気扇
サイズもまちまちだが、大きいものだと1kg前後ある

意外とシロッコファンタイプの換気扇は重いです。モーターも鉄の塊ですし、1kg前後あるので怪我にも注意しないといけません。取り付ける時も片手で保持しながら一人で作業するのはかなりきついです。とにかくネジが長いことが多いので、ドライバーを回している間、保持している手がきついです。

シロッコファンタイプのトイレの換気扇を外すには?

上記の見出しでシロッコファンタイプのトイレ換気扇は1kg前後の重量があると言いましたが、これはあくまで最大の場合でトイレの換気扇に使われているタイプは片手に乗るサイズのものが多いので安心してください。

それでは実際に外し方を見て行きましょう。

天井据え付けタイプの換気扇
このタイプの換気扇の分解は厄介だ。天井に固定されているネジをはずさないと取れない

これが天井据え付けタイプの換気扇を分解・取り外しした所です。

四隅に穴が開いていますが、これが固定用の穴です。全てネジで固定されています。木枠を作ってしっかり固定されているものもあれば、石膏ボードに穴を開けてビス止めしているもの等固定方法は様々です。

私の家は石膏ボードになんのアンカーも無く直接ビス止めしてありました。無理に作業したのかネジが何本か効かない部分がありました。

しかし、心配する必要はありません。そういう時は、石膏ボード用のアンカーもあるので、そういうものを使うもよし。ちょっと接着剤をたらし込めばビスは結構効くことが多いので、この方法もおすすめですね。

トイレのシロッコファン換気扇
コンセントのプラグやネジが見える。基本的には全部分解清掃出来る

この画像は換気扇の上部です。中心の円筒形状の突起はモーターです。その横にはモーターを回すための電源の供給コード接続口が見えます。

接続口というか、このタイプはVVFケーブルを剥いて、剥いた端子を差し込んで固定するタイプのものですね。つまり、この作業は基本的には電気工事士の資格が無いとできない作業になります。

正直な感想を述べると、もともと剥いてある配線を外す位ならちゃんとブレーカーを切ってやれば電気工事士の資格が無くても別にイイっしょ!←てきとーw

流石に切れた配線を剥きなおす・・・とかだと危険ですけど、中学の理科の授業や図工の時間を思い出してみてください。普通に電気パンとか交流で無資格の先生がやってますし、図工の授業ではみんなテーブルタップとか資格ないのにつくってますよね?

第二種電気工事士の資格とはなんなのかwwwwwwwww

シロッコファンが見える換気扇
吸い込んだトイレの空気はここから排出される

さて、続いて他の写真も見てみましょう。この白いファンがシロッコファンです。取り外した時に外して水洗いしてアルカリ性の洗剤で漬け置きしたので綺麗です。

なんかの記事でも書きましたが、私の家の前オーナーは元々ヘビースモーカーでシロッコファンも取り外した時は茶色でした。それが外して清掃すればここまで綺麗になるんです。

タバコのヤニでべたべたになった壁紙の清掃方法はこちらの記事が参考になります。

タバコのヤニでべたべたの壁紙をよみがえらせる!

ちなみに、この穴は排気口です。

排気ダクトにつながるフランジ
排気弁がついている。通常は閉じているが排気風で開く仕組みである

この部品はフランジで、シロッコファンの排気口に取り付けます。このフランジの反対側は円形になっており、排気ダクトや塩ビ管を取り付けられるようになっています。

私の家ではフレキシブルなアルミダクトがついていました。奥のフラップは逆止弁の役割を果たします。つまり、室内の空気を排気していない時にはフラップが閉じて外からの空気をシャットアウトするという訳です。

シロッコファンの固定用部分
基本的にネジで固定されているのでネジを外せばOK

続いてシロッコファン本体の分解です。

シロッコファン本体も基本的には全てネジで固定されているだけなので、ネジを外せば全ての部品をばらして清掃する事が出来ます。ここまで分解清掃する人はなかなかいないので、全て分解清掃するとめちゃくちゃ気持ちいいですよ!

それでは画像に振ってある番号を元に分解の方法を説明します。

1.これはズレ防止の為の突起です。周辺のネジを外せば特に気にする必要は無いでしょう。

2.シロッコファンの固定ネジです。3のネジを外してシロッコファンのカバーを外してから2のネジを外せばシロッコファンは普通に抜けます。

3. 2でも説明しましたが、シロッコファン固定用のネジです。ここだけでなく、数か所について居ますので探してください。また、ネジはかなり奥の方にあるので、柄の長いドライバーが必要です。短いドライバーではネジ迄届きません!

換気口のフィルターも掃除しよう!外のガラリも接着されてなければ外せる

内側の換気口だけ掃除しても外側を疎かにしていると排気不良の原因になります。

ガラリのフィルタ
これを外すには透明なコーキング剤を剥がすしかない

外の換気口のガラリについては先に少し触れましたが、ガラリを下から見るとメッシュのフィルターがついて居るのが分かります。これは虫の侵入や細かい埃をシャットアウトするメッシュですが、外ですので意外に汚れやすいです。私はたまにガラリも外してお掃除しています。

当然ですが、いくら内側の換気口を掃除しても外側の換気扇をスルーした結果、枯葉やクモの巣や蜂の巣になって結局トイレの臭気が排気できないなんて事にならないようにしましょう。

ただし、マンションなどの壁面に取り付けてある場合は清掃や取り外しは不可能ですのであきらめましょう。

田舎だとガラリが蜂の巣になっていたなんて事は結構ありますので、内側の換気口を掃除してもイマイチ臭気が逃げない。排気が悪いときは外のガラリを疑ってみるとよいでしょう。

トイレの換気扇で丸型タイプの外し方と掃除方法まとめ

最後にトイレの換気扇の外し方と清掃方法をまとめます。トイレに関わらず、換気扇は基本的に全て外せる構造になっています。基本的にねじ止めがされているだけなので、外せる技術や道具があるかどうかが掃除可能かどうかの分かれ道です。

カバー(グリル)についてはどのタイプのトイレ換気扇も何の知識や道具もいらずに外す事が出来ます。基本的に溝にはまっているだけなので、手前にちょっと引けば外れるでしょう。

丸型タイプのトイレの換気扇は外し方や掃除が最も簡単です。なぜなら塩ビパイプにバネ状の爪で固定されているだけだからです。

バネ状の爪で固定されているだけなので、手前に引けば必ず外す事が出来ます。

プロペラを外すのもとても簡単です。基本的には扇風機と一緒です。左にまわせば外せる事が殆どです。

外したプロペラやファン、そしてカバー類は中性洗剤もしくは酸性の洗剤で漬け置きすれば汚れは直ぐに取れます。(トイレのよごれはアルカリ性なので、酸性の洗剤が有効です。ちょっと薄めたサンポールが効果てきめんでしょう)

内側の換気口ばかり清掃して外側の換気口であるガラリ等に気を配らないと、ガラリが蜂の巣やクモの巣で排気の流れを妨げているかもしれません。ガラリも基本的には爪ではまっているだけなので、引けば取れます。

一軒家など手の届く範囲のガラリなら良いでしょうが、マンションなど垂直の壁面に固定されている時はあきらめた方が賢明です。けがや失敗して保証問題になりかねません。大家さんに相談しましょう。

天井に据え付けてあるタイプのトイレの換気扇は清掃に少々難儀するでしょう。狭いですし、天井についている換気扇を掃除するには脚立やドライバーが必要です。

大きなものだと1kg前後の重量があるので、一人より二人の作業が効率的と言えます。

石膏ボードに直接固定されているトイレの換気扇は、インパクトなどでボード側のネジ山を傷めないように十分に注意して作業する必要があります。取り外せたら、シロッコファンの分解まであと少しです。

全てネジを外したらシロッコファンを無事に取り外す事が出来ます。

見えない部分は掃除を怠りがちなので、一度徹底的に掃除してみるととても気持ちが良いです。

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