雪見障子のガラスの外し方とアクリル板への交換は初心者でも超簡単

木枠ごと外れた雪見障子のガラス 趣味のDIY
雪見障子のガラスは3秒で外れます。(固着や変形が無ければ)

雪見障子って古民家でよく見る半分障子で下の分が大きくガラスになっている障子です。川根本町では特に似たような雪見障子の家が散見されます。

このガラス障子の外し方と、アクリル板への交換費用などを実際に自分でDIYで取り外してはめた経験のある筆者がガラス障子の交換に必要な道具や手順を解説します。

雪見障子は経年劣化で木枠が変形していなければ、なんの道具もいらずに3秒で外す事が出来ます!

張り替え代用品のポリカーボネートについても紹介していますのでご覧ください。

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雪見障子のガラスの外し方とアクリル板への交換は初心者でも超簡単ポイント

  • 雪見障子のガラスは基本的にレアもの。特にすりガラスは製造していないものが殆ど。割れないように大事に使おう。
  • 雪見障子のガラスは経年劣化で木枠の変形が無ければ僅か3秒で外せる。(道具は要らない)
  • アクリル板への交換は簡単だが、アクリル板は意外と高価。但し、安全面で有利。
  • ポリカーボネートは安価で代用品となるが、傷や見た目がイマイチかもしれない。(個人的主観による好みが多きい)
  • 外れない雪見障子のガラスを安全に上手く外すにはゴムハンマーが必須道具!(固着している場合や木枠が変形している場合のみ必要)
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雪見障子のガラスが割れてしまった!外し方の基本を解説

雪見障子のガラスが割れてしまった時は、慌てずにゴム手袋や軍手等をして、まずは周辺に飛び散ったガラスを丁寧に片づけましょう。

ガラスが雪見障子に残っている場合があります。そんな時の取り外し方を解説します。

雪見障子のガラスは取り外す事を前提に接着剤などでは固定されておらず、型枠(木の枠)ではまっているだけなので割れた部分を引っ張ったりすれば簡単に抜けます。

割れた細かいガラスの破片は木枠内部やレールの溝などに挟まっている場合があるので注意が必要です。

通常の雪見障子のガラスの外し方(下半分のガラス部分)

リード文でも触れた通り、雪見障子の木枠に経年劣化による変形や何か異物が挟まったり固着が無ければ3秒もあれば道具なしでガラスを木枠ごと外す事が出来ます。

雪見障子:すりガラスとアクリル板
雪見障子だが、左はすりガラスで、右は割れてしまったのでアクリル板にしている

雪見障子には画像のように、上半分が障子紙になっているタイプと、障子紙の部分がすりガラスでつくられている場合があります。(全部すりガラスの場合は雪見障子といえるかどうかは微妙ですが。ここでは同一として扱います)

雪見障子のガラスの外し方
上にスライドさせて手前もしくは奥に押せば木枠ごと外れる

雪見障子は木枠にガラスがはまっている構造なので、木枠ごと外さない事にはガラス単体で外す事はできません。まずは木枠ごとガラスを雪見障子から分解しましょう。

上にはガラスの木枠が外せるように余分に溝が切ってありますので、限界までスライドさせましょう。

木枠ごと外れた雪見障子のガラス
雪見障子のガラスは3秒で外れます。(固着や変形が無ければ)

上にスライドさせるとご覧の通り、後は手前か奥に押せば外れますが、手で保持していないとそのまま落下して割れますので手で支えてあげてください。

外れた雪見障子の木枠を観察
ご覧の通りかなり余裕のある状態で木枠にガラスがはめられている

外れた雪見障子の木枠を上からのぞいた図です。木枠というか要するにガラスケースと言ったところです。かなりアバウトな作りですね。ガラスもすんなり外す事が出来ます。

外れたガラスは新品でも角が鋭利ですので、ゴム手袋などで作業するなどの工夫が必要です。ガラスは意外にも重いですし、手を切りますから本当に注意してください。

特に、ざらざらのすりガラスは先端や端の部分がギザギザの波刃のナイフのような鋭さです。

雪見障子の溝のきってある部分
ガラスの木枠を固定している部分にも割れたガラスの粉が入る事があるので注意して清掃しよう

外した木枠の溝部分にも割れたガラスが溜まりやすい部分です。掃除しないで気が付かずそのままはめるとガラスがひっかかって外れなくなる原因になりますので、掃除機などでしっかりガラスを吸い取りましょう。

余談ですが、雪見障子は意外とレトロな骨とう品で、今でも多くの家で使われています。そのまま捨ててしまうのは勿体ないです。フリマサイト等で販売できる可能性があります。

その他レトロでマニアックなゆらゆらガラスを使った捨てると勿体ない田舎の照明などは、この記事を参考に捨てるかどうかを見極めましょう。

捨てたら勿体ないゆらゆらガラスのレトロな照明器具

上が障子紙ではなくガラスタイプの雪見障子の外し方

全部すりガラスなので雪見障子と言えるか微妙ですが、下半分の外し方はこちらも通常の雪見障子と同じです。

ただ、上部の障子紙部分のガラスを取り外すには、ネジで固定されているのでマイナスドライバーが必要です。

全てすりガラスタイプの雪見障子
すりガラスは貴重品なので割れないように大切に使おう

上記の画像をご覧ください。3×3のマス目でガラスが9枚はまっているように見えますが、実際は木枠に固定されて横に3枚繋がってはまっているだけです。

雪見障子のガラス障子上部
上部が障子紙ではなくガラスタイプのものも外すのは簡単

私の自宅の雪見障子はちょっとネジが錆びていて外すのが面倒なので、あえてずらしてみました。

上と下のガラスが独立している事が分かります。

雪見障子の上部ガラスを外す
雪見障子の上部ガラスを外す場合はマイナスドライバーが必要です

もともと湿気の多い部屋の雪見障子を別の部屋に取り換えたので、ネジがかなり錆びています。

通常ならこのネジは簡単に外れる事でしょう。錆が浮いて周りの木枠にしみついてるのが画像でもよくわかります。

本当なら分解してお見せしたいところですが、錆びたネジでガラスも割れていないので、折れたり割れたりしたら面倒なのでこのままで説明しました。

このガラスを交換する時の重要なポイントがあります。それは、雪見障子を外して寝かせた状態で作業する事です。

レールにはまったままの状態で木枠を外すとガラスが二枚同時に外れたりしていきなり落下する可能性があるからです。そうすると足に落ちたりして怪我をするので、このガラスを外すときは出来れば寝かせた状態で作業しましょう。

雪見障子をアクリル板に交換した時の費用は?

費用の説明をするにはアクリル板とガラス板の材料や製造方法の違いについて知る必要があります。

ガラスは石英やソーダ灰は量産でき、原材料費も安いことから一般的にアクリル板と同じ厚みであればガラスの方が安価です。

一方、アクリル板は、石油化学製品であるメタクリル酸メチルを原料とするため、原材料の価格が高騰すると、アクリル板の価格も上昇します。

ただ、前述したようにアクリル板は柔軟性があり、割れてもガラスのように粉々に飛び散る危険はありません。熱にはガラスに比べてかなり弱いです。石油化学製品であるアクリル板は、熱に大変弱くストーブなどが当たれば容易に変形しますし、最悪火災の危険があります。

ガラスに比べて細かい傷もつきやすいです。ガラスはスポンジやたわしで擦っても傷はつきませんが、アクリル板は簡単に傷がつきます。光の加減によっては掃除した傷が目立つことがあります。

費用は、厚さ3mm、サイズ200mm×300mmの場合、アクリル板はガラス板の約1/4以下の値段になります。

ガラスは強化ガラスにおいてもアクリル板よりも価格が安いです。

アクリル板とガラスは使用用途によって決めましょう。お子様のいる家庭なら雪見障子にガラスは向きません。

雪見障子のガラスを自分で交換する時の道具は?

工具は基本的に一本だけ用意すれば大丈夫です。それがゴムハンマーです。

雪見障子はガラスをはめているのが木枠ですし、ガラス製品はカナヅチが当たれば簡単に割れます。意図しないガラスの破損を避ける為にもゴムハンマーは必須です。

ゴムハンマーにしたからと言って、ガラス部分を強くたたけば当然割れますので注意してください。

木枠やガラスは傷がつきやすいので、カナヅチではなく必ずゴムハンマーを使用する事で傷の防止や怪我の防止、ガラスの破損防止になります。

万が一、ガラスが割れた時の事を考慮して、手袋などは必須です。

雪見障子のガラスを交換する時はゴムハンマーとゴム手袋は必ず用意しましょう。

ゴムハンマーは必須ですと書いていますが、これは木枠が変形したりしている場合です。古民家や空き家物件などで木枠が変に変形したりしていなければ、通常はなんの道具もいらず手だけで簡単に外す事が出来ます。

もう一つ、上記画像の様に上の部分が障子紙ではなくガラスになっている場合はネジで固定されているのでマイナスドライバーも必要になります。

雪見障子の張り替え代用品となるか。ポリカーボネートVSアクリル

ポリカ板とアクリル板は、どちらもプラスチック製の透明板ですが、以下の点で大きな違いがあります。

項目ポリカ板アクリル板
素材ポリカーボネートアクリル樹脂(PMMA)
透明度アクリル板の方が高いポリカ板の方が高い
耐衝撃性ポリカ板の方が高いアクリル板の方が低い
耐熱性ポリカ板の方が高いアクリル板の方が低い
加工性アクリル板の方が高いポリカ板の方が低い
価格アクリル板の方が安いポリカ板の方が高い

透明度:ディスプレイ用途に使うなら透明度の高いアクリル一択

ポリカ板とアクリル板は、どちらも透明度が高いですが、アクリル板の方が透明度が高い傾向にあります。

アクリル板は、ポリカ板に比べて屈折率が高いため、光の屈折が少なく、透明度が高くなります。

耐衝撃性:アクリル板は擦っただけで傷つくがポリカ板は強い!

ポリカ板は、アクリル板に比べて耐衝撃性に優れています。

ポリカ板は、アクリル板に比べて弾性率が高いため、衝撃を受けても割れにくく、飛散しにくいという特徴があります。

耐熱性:ポリカ板は屋根でおなじみアクリルより耐熱性が高い!

ポリカ板は、アクリル板に比べて耐熱性に優れています。

ポリカ板は、アクリル板に比べて耐熱温度が高いため、屋外での使用や、熱による変形や劣化を気にする用途に適しています。

加工性:アクリル板は柔らかくポリカ板より加工しやすい

アクリル板は、ポリカ板に比べて加工性に優れています。

アクリル板は、ポリカ板に比べて柔らかいため、切断や曲げ加工が容易です。

価格:アクリル板<ポリカ板

アクリル板は、ポリカ板に比べて価格が安いです。

アクリル板は、ポリカ板に比べて生産量が多く、原材料費も安いため、価格を抑えることができます。

用途:ポリカは衝撃でアクリルはディスプレイ

ポリカ板は、耐衝撃性や耐熱性に優れているため、屋外での使用や、衝撃や熱に強いことが求められる用途に適しています。

例えば、カーポートや物置、アクリル水槽などの屋外用品、建築用窓やドアなどの建材、防弾ガラスなどの安全関連製品などに使用されています。

アクリル板は、透明度や加工性に優れているため、ディスプレイや照明、看板などの光学製品、模型や工作などのDIY用品、化粧品や医療器具などの透明性や加工性が求められる用途に適しています。

雪見障子をリフォームして別の引き戸に交換するには?

雪見障子を引き戸に交換するには、以下の手順で行います。

雪見障子の解体

まず、雪見障子を解体します。雪見障子は、通常、下地となる枠組みと、その上に乗せる障子紙で構成されています。

枠組みは、釘やビスなどで固定されているため、それらを外して解体します。障子紙は、桟に釘や糊で固定されているため、それらを外して解体します。

引き戸の設置

次に、引き戸を設置します。引き戸は、引き戸枠と引手、蝶番などで構成されています。

引き戸枠は、既存の雪見障子の枠組みを取り外した場所に設置します。引手は、引き戸の下部に取り付けます。蝶番は、引き戸枠と枠組みに取り付けます。

引き戸の調整

最後に、引き戸の調整を行います。引き戸がスムーズに動くように、蝶番の調整を行います。

また、引き戸が枠組みからずれないように、調整金具などで固定します。

以下に、各手順の詳細を説明します。

1. 雪見障子の解体

雪見障子の解体は、以下の手順で行います。

  1. 釘抜きやマイナスドライバーなどの工具を用意します。
  2. 雪見障子の下部から、桟の釘やビスを外していきます。
  3. 桟を外したら、障子紙を外していきます。

2. 引き戸の設置

引き戸の設置は、以下の手順で行います。

  1. 引き戸枠のサイズを測り、既存の雪見障子の枠組みのサイズに合わせてカットします。
  2. 引き戸枠の下部に、引手をビスで取り付けます。
  3. 引き戸枠の上下左右に、蝶番を取り付けます。
  4. 引き戸枠を、既存の雪見障子の枠組みに取り付けます。

3. 引き戸の調整

引き戸の調整は、以下の手順で行います。

  1. 引き戸を閉めた状態で、引き戸がスムーズに動くか確認します。
  2. 引き戸がスムーズに動かない場合は、蝶番の調整を行います。
  3. 引き戸が枠組みからずれないように、調整金具などで固定します。

注意点

雪見障子を引き戸に交換する場合、以下の点に注意が必要です。

  • 雪見障子の枠組みのサイズが、引き戸枠のサイズに合う必要があります。
  • 引き戸枠の下部に、引手を取り付ける必要があります。
  • 引き戸枠の上下左右に、蝶番を取り付ける必要があります。
  • 引き戸がスムーズに動くように、蝶番の調整を行う必要があります。
  • 引き戸が枠組みからずれないように、調整金具などで固定する必要があります。

また、DIYで引き戸を交換する場合は、以下の点に注意が必要です。

  • 工具の扱いに慣れている人が行う必要があります。
  • 安全に作業を行うために、必要な安全対策を講じます。

もし、DIYで引き戸を交換するのが不安な場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

障子部分も従来の紙ではなく、破けないプラスチックタイプがおすすめ

障子といったら全て紙だと思っていませんか?最近はネコにひっかかれても破けないと宣伝しているプラスチック障子もあるのです。

普通の障子紙よりはかなり高価ですが、私のようにネコのいる家庭では利用価値は高いと思います。

実際ネコはあきらめました。ただ障子を4枚分交換するのに1万円前後かかりました。しかも、木枠に固定する部分はノリではなく、両面テープなので作業がめちゃくちゃ面倒です。

しかもこの両面テープが曲者で、強力なブチルゴム両面テープではなく、通常の薄い弱い両面テープなので、破けはしないもののネコが体重をかけると直ぐにはがれます。

何度も繰り返すとネコが剥がれた隙間から飛び出すようになりますし、自然とはがれてくっつきません。

雪見障子のガラスの外し方とアクリル板への交換は初心者でも超簡単まとめ

雪見障子のガラスは3秒で外せる事が分かりました。ガラスは木枠に入っているだけなので、まずは木枠事雪見障子から外しましょう。

外すときに手を添えて外さないと木枠ごと落下して大切なガラスを破損する原因になりますので注意が必要です。

また、外したガラスは角がかなり鋭利な刃物状態です。必ずゴム手袋を着用してガラスを外しましょう。

木枠の溝に残ったガラスもしっかり掃除してから取り付けないと、ガラスが引っ掛かって次に取り外すときに取り外せなくなりますし、木枠に傷もつきます。

固着した木枠を外すときはゴムハンマーが必要ですが、実際殆どの場合は道具なしで取り外せることが多いです。

雪見障子の上部がガラスタイプのものはネジで固定されているので、木枠を外すためにマイナスドライバーが必要になります。

交換費用に関しては、厚さ3mm、サイズ200mm×300mmの場合、アクリル板はガラス板の約1/4以下の値段になります。

不安な方は近くの工務店などに交換依頼をされると良いかもしれません。そもそもガラスのストックなんて無いと思うので、ガラスの発注は工務店さんに依頼することになります。

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