パイプユニッシュをお湯で流してしまった場合、死亡する可能性はあるのかについては、その可能性は高いと言えます。
高温のお湯でパイプユニッシュを流すと、塩素ガスが発生して大変危険です。
また、パイプユニッシュ時間置きすぎ問題や、2時間放置でどうなるかですが、放置すると逆に溶けたごみでパイプを詰まらせる可能性があるので、推奨されません。
他にも注意が必要で、家庭の知恵風呂を見て雑菌を抑えるアルミホイルとパイプユニッシュが反応して、爆発の危険がある水素ガスを発生させます。
本記事では配水管が詰まり、パイプユニッシュ洗浄後にお湯で流してしまったら、死亡する危険があるのか?最適につまりを取る方法について解説します。
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パイプユニッシュをお湯で流してしまった!死亡する可能性は?ポイント
- パイプユニッシュをお湯で流してしまったら、毒ガスの塩素ガスが発生して死亡する危険性がある!
- パイプユニッシュの時間置きすぎや、2時間など放置してしまうとパイプの奥にゴミが詰まる可能性があります。
- パイプユニッシュが配管を傷める事はありませんが、パイプ廻りの目皿の金属を傷める可能性は十分にあるので注意が必要です。
- パイプユニッシュが余計詰まったと思われる時は、パイプユニッシュが反応する異物でない物を溶かそうとしているのが原因。
パイプユニッシュをお湯で流してしまったらどうなる?毒ガスで死亡?
結論から言って、パイプユニッシュ洗浄後にお湯で流してしまった場合、塩素ガスが発生して死亡するというのは本当です!
他にも問題があり、熱湯はパイプの配管の接着剤を溶かしてしまったり、貯まったお湯がパイプを変形させる可能性があるので注意が必要です。
但し、これはあくまで排水管の種類がHT以外のもので、茶色の配管のHTは耐熱用の配管なので、HT管で施工されて専用の接着剤でつないでいるなら配管に対する影響はありません。
配管の種類による耐熱温度は下記の記事でまとめていますので、HT管について気になる方は、パイプユニッシュを使う際に、下記の記事も参考にしてください。
メーカーの指示通り、40~50度のお湯ならば問題ないので、バケツに張ったお湯でボトルを温めてから流すと効果的です。
軽い予備知識を踏まえた上で、なぜパイプユニッシュをお湯で流してしまった場合、死亡する危険があるのかを解説します。
水酸化ナトリウムと次亜塩素酸塩を混ぜてお湯をかけると、危険です!
塩素ガスが発生し、健康被害を引き起こす可能性があります。
塩素ガスがはっせいする仕組みは、水酸化ナトリウムと次亜塩素酸塩を混ぜると、以下の化学反応が起こります。
NaClO + NaOH → NaCl + NaOCl + H2O
この反応によって生成される次亜塩素酸ナトリウム (NaOCl) は、不安定な物質で、熱や光によって分解されやすく、塩素ガス (Cl2) を発生します。
塩素ガスは危険性のあるガスで、刺激臭のある黄色いガスで、目、鼻、喉などの粘膜を刺激し、咳、呼吸困難、肺炎などの症状を引き起こします。
高濃度の塩素ガスを吸い込むと、死に至ることもあり、お湯で流してしまった場合の反応速度が上がり、より多くの塩素ガスが発生する可能性があります。
水酸化ナトリウムと次亜塩素酸塩を混ぜてお湯をかけることは、非常に危険なので、これらの薬品を扱う際は、十分注意し、安全な取り扱い方法を徹底しましょう。
パイプユニッシュは反応性の高い非常に危険な薬品が入っていますので、取り扱いには注意が必要です。
使い方は本家サイトが参考になりますが、使うときは軽く考えず、換気の良い場所で、なるべくゴム手袋やゴーグルを着用した上で使用する事をおすすめします。
飛散して目にかかった場合、あわてて二次災害に繋がる可能性もあります。
パイプユニッシュをお湯で流してしまった場合のNG行為
放置しすぎ
換気しない
アルミ
塩素・水素ガス
パイプユニッシュをお湯で流してしまった場合、放置すると再固着して余計詰まる可能性他、反応が加速して急速に塩素ガスが発生します。
塩素ガスは人体に有毒なので、多量に吸い込めば死亡する可能性は十分にありますし、アルミなどの金属と反応すると、水素ガスを発生させて爆発して死亡する可能性もあります。
- パイプユニッシュ時間置きすぎ?2時間放置で配管を傷める可能性!
- パイプユニッシュで溶けるものは?金属が詰まった場合は危険!
パイプユニッシュ時間置きすぎ?2時間放置で配管を傷める可能性!
公式サイトのQA問題にもある通り、2時間も放置すると詰まりを取るどころか逆に詰まり、配管を傷める可能性があります。
冒頭でも解説した通り、高温のお湯で流した後の反応は顕著で、高温に非対応のVUパイプを物理的に変形させる可能性がある他、再固着したゴミがつまりの原因になります。
それならばまだ、2回にわけてやる方が効果的です。
パイプユニッシュは安い薬ではないので、コストがかかることになります。
パイプユニッシュ公式サイトでは、時間を置きすぎるのは推奨されず、最高でも30分前後で洗い流す事と説明しています。
30分以上の放置は、流れたごみが逆にパイプの奥に詰まってしまう可能性もあり、推奨されないとの事です。
排水配管に代表される配管の材質は塩ビパイプです。
主にVU管が使われますが(手洗いのみだと途中までVP管の場合もある)、VU管にしろVP管にしろ塩ビパイプは、パイプユニッシュの薬剤に耐性があります。
その為、長時間放置してもパイプが傷むことはありません。
パイプは痛まなくても、流すときに排水溝廻りのステンレス目皿にかかった場合は、金属を腐食する可能性がありますので、注意が必要です。
この場合、長時間放置すると錆びや腐食などの別の問題が発生するので、パイプユニッシュの2時間放置が推奨されない理由です。
また、田舎の場合は、公共の排水管が整備されておらず、各家庭には浄化槽が設置されています。
私の家も浄化槽が設置されています。
単独浄化槽で昔のタイプの浄化槽ですが、これも公式サイトに記載がある通り、単独浄化槽や合併浄化槽のバクテリアにパイプユニッシュが与える影響は少ないです。
以降予備知識になりますが、なぜ配管内が詰まるのかというと、排水管には虫の侵入や浄化槽からの匂いを防止する為に、トラップがついて居ます。
このトラップがついている事で、悪臭や虫の侵入を防止できます。
トラップには水が貯まっているので、大量にゴミや髪の毛などが混じった排水を流すと、排水管が詰まる事になります。
パイプユニッシュに含まれる強アルカリ性の薬剤は、油分やタンパク質を強力に分解する役割があります。
からまった髪の毛が詰まったりした場合は取る事が出来ますが、プラスチック製のおもちゃや金属製のおもちゃが詰まった場合は、異物自体を取り除く必要があります。
パイプユニッシュで溶けるものは?金属が詰まった場合は危険!
パイプユニッシュで溶けるものは限られており、パイプに詰まった全ての異物を溶かす万能の洗浄剤ではありませんし、溶けるものにも注意が必要です。
特に、アルミホイルが詰まった状態で、パイプユニッシュを使いお湯で流してしまったとなると、反応した水素ガスで爆発して死亡する危険性もゼロではありません。
溶けるものの一つに金属がありますが、この金属が詰まった状態でパイプユニッシュを流した場合、水素ガスが発生して、最悪爆発する可能性があるので注意が必要です。
家庭でよくある知恵袋として、台所のシンクには、アルミホイルを丸めていれておくと、溶けだした金属イオンの働きで、細菌の増殖を抑える効果があります。
もしこのアルミホイルが詰まった状態でパイプユニッシュを使うと大変危険ですので、絶対にやめて下さい。
パイプユニッシュを締め切った室内で使う人がいるとは思いたくないですが、世の中全ての人が薬剤や製品について深い知識がある訳ではないので、注意が必要です。
シンクの廻りに有るモノと言えば、ガスレンジや電子レンジ、照明器具ですが、これらすべて内部でスパークを発生させる可能性があります。
密室で発生した水素ガスが、ガスレンジや電子機器のスイッチを入れたスパークで爆発する可能性があります。
パイプユニッシュとアルミなどの酸やアルカリにも反応しやすい両性金属が化学反応すると、水素ガスを発生させます。
水酸化ナトリウムとアルミが水素を発生させる時の反応式は、以下の2段階に分けて書くことができます。
アルミニウムの溶解
2Al + 6NaOH + 6H2O → 2NaAl(OH)4 + 3H2↑
この反応式では、アルミ (Al) が水酸化ナトリウム (NaOH) と水 (H2O) と反応して、水酸化アルナートナトリウム (NaAl(OH)4) と水素ガス (H2↑) を生成します。
生成する水素ガスの量は、反応式からも分かるように、使用したアルミのモル数に対して3倍のモル数になります。
水酸化アルナートナトリウムの分解
NaAl(OH)4 + 2NaOH → 3Na(OH) + Al(OH)3↓
生成された水酸化アルナートナトリウム (NaAl(OH)4) は、水酸化ナトリウム (NaOH) とさらに反応して、水酸化ナトリウム (NaOH) と水酸化アルミニウム (Al(OH)3↓) を生成します。
この反応では、水素ガスは生成されません。
上記の2つの反応式を組み合わせると、以下の全反応式になります。
2Al + 6NaOH + 6H2O → 2Na(OH)3 + Al(OH)3↓ + 3H2↑
この全反応式では、アルミ (Al) が水酸化ナトリウム (NaOH) と水 (H2O) と反応して、水酸化ナトリウム (NaOH) 、水酸化アルミニウム (Al(OH)3↓) 。
そして水素ガス (H2↑) を生成することが分かります。
パイプユニッシュをお湯で流してしまった!しかも余計詰まった原因は?
日々の生活の中で、排水溝の詰まりは誰もが一度は経験する悩みです。
キッチンやお風呂、洗面台の排水溝が詰まると、すぐに何とかしなければという気持ちになります。
そんなときに便利なのが、強力な排水管クリーナーである「パイプユニッシュ」です。
しかし、使用方法を間違えると逆にトラブルを引き起こすことがあります。
以降では、「パイプユニッシュをお湯で流してしまった」というシチュエーションに注目し、なぜこれがさらに詰まりを悪化させる原因になるのか、正しい対処法を詳しく解説します。
パイプユニッシュは、詰まりや悪臭を取り除くために使われる強力な排水管クリーナーです。
家庭用の排水溝に蓄積された汚れや髪の毛、食品カスなどを分解し、詰まりを解消する効果があります。
酸素系、塩素系などのタイプがあり、目的や状況に応じて使い分けることができます。
本来、パイプユニッシュは冷水で流すことが推奨されています。
では、なぜパイプユニッシュをお湯で流してしまった場合にトラブルが発生するのでしょうか?以下に、その原因を説明します。
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パイプユニッシュが高温で起きる化学反応変化は?
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パイプユニッシュは、冷水や常温の水で使用するよう設計されています。お湯で流すと、クリーナーの化学反応が想定外の形で進行する可能性があります。特に塩素系クリーナーの場合、高温のお湯で反応が加速し、ガスが発生するリスクがあります。このガスが排水管内に溜まると、詰まりを悪化させるだけでなく、最悪の場合、健康被害を引き起こすこともあります。
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パイプユニッシュを長時間放置してしまった場合に詰まるのは何故?
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お湯で流すことにより、パイプ内に蓄積された油脂や食物残りが再び溶け出し、一部は流れますが、その後冷えると逆に固まることがあります。これにより、パイプ内部に汚れが固着し、以前よりも深刻な詰まりを引き起こす可能性があります。パイプユニッシュをお湯で流してしまった場合、この現象が詰まりをさらに悪化させる主な原因となります。
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パイプ自体へダメージはありますか?
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排水管の素材によっては、熱に弱いものもあります。特に古い家の排水管は熱による変形や劣化の影響を受けやすく、お湯でパイプユニッシュを流すことで、パイプ自体に損傷が発生することもあります。これは結果的に排水管の詰まりを解消するどころか、配管工事が必要になるケースも少なくありません。
パイプユニッシュで余計詰まった原因!
お湯で流してしまった
再固着
非対応のゴミ
パイプの変形
パイプユニッシュをお湯で流してしまった場合、上記の様に冷えて固まった固形物が再固着する事で余計詰まった!という原因になる他、非対応のゴミを無理やり溶かそうとしたりすることで発生します。
また、お湯でながしてしまった場合、あまりに高温のお湯を流し続けると、非対応のパイプの場合に変形して詰まる事もあります。
- パイプユニッシュをお湯で流してしまった場合の正しい対処法
- パイプユニッシュ使用時の注意点
パイプユニッシュをお湯で流してしまった場合の正しい対処法
では、誤ってパイプユニッシュをお湯で流してしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?以下の手順に従って、安全に対応しましょう。
- 1まずは換気
もしパイプユニッシュをお湯で流してしまった場合、最初にすべきことは十分な換気を行うことです。特に塩素系のクリーナーを使っていた場合、有害なガスが発生している可能性があります。窓を開けたり、換気扇を回して空気の流れを良くしましょう。
- 2冷水で再度洗い流す
次に、排水溝に冷水を流してパイプユニッシュを洗い流しましょう。冷水を大量に使うことで、排水管内の化学反応を抑え、固着した汚れやクリーナーの残留物を少しでも取り除くことができます。
- 3時間をおいて様子を見る
冷水で流した後、すぐに詰まりが解消されない場合でも、少し時間をおいて様子を見てください。パイプ内で詰まりが自然に解消される可能性もあります。ただし、数時間経っても改善が見られない場合や悪臭が強まる場合は、次のステップに進みましょう。
- 4専門業者に依頼する
もし状況が改善しない場合は、無理に自力で対処せず、専門の排水管クリーニング業者に依頼するのが賢明です。業者は専用の工具や薬剤を使って詰まりを取り除き、パイプのダメージも確認してくれます。無理に市販のクリーナーを追加使用するのは、状況をさらに悪化させる原因になるので避けましょう。
パイプユニッシュ使用時の注意点
今回のケースを踏まえ、パイプユニッシュを安全に使用するための注意点を改めて確認しておきましょう。
使用前に取扱説明書を必ず読む
すべてのクリーナーには使用方法が記載されています。
特に「お湯で流してはいけない」や「換気が必要」といった注意事項が明記されている場合も多いので、使用前にしっかり確認しましょう。
定期的なメンテナンスを心がける
詰まりが発生する前に、定期的にパイプユニッシュなどのクリーナーを使ってメンテナンスを行うことで、大きな詰まりを未然に防ぐことができます。
ただし、頻繁に強力な薬剤を使用するのは逆効果の場合もあるので、バランスが大切です。
お湯を使用しない
パイプユニッシュの使用時には、絶対にお湯を使用しないことが重要です。
冷水を使うことで、安全かつ効果的に詰まりを解消でき、トラブルを回避できます。
「パイプユニッシュをお湯で流してしまった」場合、詰まりを悪化させる原因は主に化学反応の変化や汚れの再固着、そして排水管へのダメージです。
このようなトラブルを防ぐためには、使用時に必ず冷水で流すことが大切です。
万が一お湯で流してしまった場合は、適切な対処を行い、状況が悪化する前に専門家に相談することをお勧めします。
パイプユニッシュは便利なアイテムですが、正しい使い方を守ることで、その効果を最大限に引き出し、安心して使用することができます。
次回使用する際には、ぜひ今回の注意点を思い出してみてください。
パイプユニッシュをお湯で流してしまった!死亡する可能性は?まとめ
今までの解説から、パイプユニッシュをお湯で流すと場合によっては塩素ガスが発生して死亡する可能性がある事を解説しました。
パイプユニッシュは強アルカリ性の液体です。
家庭の知恵袋を斜め読みして、アルミホイルが排水溝のぬめり防止に効果的だからと、入れたまま放置するのは危険です!
入れたアルミが排水溝に詰まった場合に、パイプユニッシュでアルミを溶かそうとすると、パイプユニッシュにはアルミを溶かす効果はありますが、その結果水素ガスが発生します。
水素は、電子機器のスイッチを入れた瞬間に、爆発する可能性についても解説しました。
パイプユニッシュは、そのままでも十分な効果を発揮する薬剤です。
つまりの原因が、髪の毛や動物性たんぱく質が原因のものであれば、30分程度の流して放置するだけで、詰まりを取る事が出来ます。
2時間放置するのは、配管を傷める事にはなりませんが、別の部分に注意が必要です。
排水管周りの目皿には、大抵の場合ステンレスやアルミの金属が使われていますので、こういった金属と反応して、水素ガスが発生する可能性があります。
金属を腐食させる原因になりますので、長期間の放置が推奨されない理由です。
排水パイプが良く詰まる原因は、S字トラップにあります。
S字トラップは排水の集合管や、浄化槽から上がってくる悪臭、虫の侵入を防止してくれる効果があります。
配管がS字状に曲がっており、内部には水が貯まっているので、この部分が原因で流れた髪の毛やごみが詰まって流れないし、余計詰まったという悲惨な結末を迎えます。
浴槽は、外にあるトラップで詰まりを取る事が出来ます。
S字トラップの場合は、大抵分解する事が出来ますので、配管を外して内部を洗浄すれば、パイプユニッシュが無くてもより高い効果を期待できます。
その他、排水周りの詰まりや匂い対策についてもまとめた記事がありますので、併せてご覧ください。
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