雨樋の接続に塩ビパイプが使えるってご存じですか?雨樋に塩ビパイプが使えたら、塩ビパイプ用の余った材料で雨樋に流用する事が出来て便利ですね!
ホームセンターで揃う塩ビパイプの種類と材料で、雨樋との接続方法や内径・外径などのサイズについても解説します。
雨樋に塩ビ管を接続しても問題ありませんがサイズ上若干入りにくい場合があります。また、色合いが本来の雨樋とは異なるので、景観を多少損なう可能性もあります。
上記の内容を踏まえたとしても、塩ビ管を雨樋の代わりとして使う意味は大きく、通常の雨樋のパイプよりも塩ビ管の方が肉厚ではるかに丈夫です。
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雨樋に塩ビパイプは使ってOK?サイズと接続方法や種類は?ポイント
- 雨樋に塩ビ管を使っても全然OK。サイズは多少きつくなるがエスロンでしっかり接着すれば排水用途なので問題ない。
- 雨樋に塩ビ管を使うときに必要な工具は両方とも共通で、基本的な工具は塩ビ管専用のこぎりとエスロンがあれば最低限の補修が可能。
- 雨樋は通常、白か黒・もしくは茶色が殆どなので灰色の塩ビ管を途中で使うと若干目立つのが見た目上の気になるポイント(写真をみてどうするかご判断下さい)
雨樋に塩ビパイプが使える!サイズと接続方法について解説
雨樋に使える塩ビパイプの種類はそれほど多くないので、以下のサイズを理解すればOKです。
塩ビ管の材質などからサイズを説明すると結構な量になりますし、一部は神社やお寺にしか使われていない銅のパイプもありますので、雨樋の一般的な材質は塩化ビニールで四角いパイプと丸いパイプの二種類があります。
殆どの家庭が、塩ビパイプと同じ丸パイプだと思います。
雨樋の外径のサイズは殆どが42φです。これにVUの塩ビパイプの継ぎ手50が入ります。
超重要なので、赤文字で赤のアンダーラインです!雨樋用の接着剤もありますが、ちょっとしか入ってないコスパの悪い接着剤は必要ありません!容量の大きいVP管用のエスロンを使いましょう。
これで漏れたことは一度もありませんし、仮にちょっと染み出したところで野外ですから問題ありません。
一般的な47φの雨樋の他には37φもありますので、この二種類を覚えておけば問題ないでしょう。
雨樋の外径・内径はどのくらい?
軒樋は、屋根の軒先から垂れ下がる雨樋で、縦樋は、軒樋から下った雨水を集水する雨樋です。
軒樋の内径が105mmの場合は、半円の直径が105mm、外径が120mmとなります。
縦樋の内径が60mmの場合は、半円の直径が60mm、外径が75mmとなります。
なお、メーカーによって、サイズや表記方法が異なる場合がありますので、詳しくは、各メーカーのホームページなどでご確認ください。
塩ビパイプの外径・内径はどのくらい?
呼び径 | 外径 | 内径 |
---|---|---|
20 | 25 | 19.1 |
25 | 32 | 26.7 |
30 | 38 | 31.7 |
35 | 45 | 37.7 |
40 | 50 | 42.7 |
45 | 55 | 47.7 |
50 | 60 | 52.7 |
55 | 65 | 57.7 |
60 | 70 | 62.7 |
65 | 75 | 67.7 |
70 | 80 | 72.7 |
75 | 85 | 77.7 |
80 | 90 | 82.7 |
85 | 95 | 87.7 |
90 | 100 | 92.7 |
呼び径は、管の太さを表す数字で、外径の約90%に相当します。
内径は、外径から管の肉厚を差し引いたもので、塩ビパイプのVU管は、給水・給湯・排水・雨水などの用途に用いられる、一般的な塩ビ管で肉厚が薄いため、軽量で施工が容易です。
塩ビパイプのVP管とVU管と雨樋パイプの種類の違いは?
雨樋に塩ビパイプが使えるという話は冒頭でお伝えした通りですが、塩ビパイプにはVP管・VU管・HT管というものがあります。
その種類と雨樋パイプへの対応状況の違いをご説明します。
雨樋パイプに使われている主な素材は、塩化ビニール・ガルバリウム鋼板・銅・アルミニウム・ステンレスの5種類あります。
この記事で紹介している素材は塩化ビニールを対象としています。
塩ビパイプのVP管は高圧がかかる水道用途【水道メーターから蛇口までの配管】
塩ビパイプは主に水道配管に使用されています。
灰色と黒色のパイプがありますが、灰色が一般的です。
実は上記の見出しの種類の他にも、黒色でHI・HIVP管というものが存在します。
これを簡単にお話しすると、耐衝撃性のある配管で、これは主に山水の引き込みなどの配管ラインに使われるのが一般的です。
VP管とサイズは同じなので、用途に合わせて使い分けましょう。
VP管も雨樋の配管と混ぜて使えないことも無いのですが、高圧がかかる事を前提に設計されているので、雨樋やVU管よりも肉厚です。
雨樋の配管にVP管を混ぜて使うと、突然肉厚と肉薄の内径が混ざる事になりますので、よくありません。
塩ビパイプのVU管は低圧の排水用【トイレ・キッチン・風呂などの排水パイプ】
VU管は主に排水用途に使用する配管です。
排水という自然落下を利用して排水するだけの為、肉薄の塩ビ管です。
雨樋の配管と最も相性が良いのがこのVU管です。雨樋と塩ビ管を混ぜて使うときはUV管と覚えておきましょう。
雨樋のパイプよりも若干肉厚で強度もあるので、雨樋のパイプの代用として使用する事が出来ますが、問題もあります。
色が・・・色が!黒色なら良いのですが、VU管に黒は基本的にありません。
雨樋のパイプは基本的に灰色か黒なので、見た目と外観を損なう事は間違いありません。
見た目と併せるなら塗装するしかないですね・・・。
塩ビパイプのHT管は高圧・高温の水道配管【ボイラー・給湯器などの高温高圧力の配管】
一般的によく見るのが、高圧のかかる水道配管用の塩ビパイプで色は灰色ですね。
このほかにも耐衝撃性のあるHI・HIVPは黒色で、屋外の山水引き込みなどに利用できる事をご説明しました。
最後に紹介するのがHT管です。
色は茶色で、高温の水道配管に使用されています。
これは高温の温水に塩ビ管が耐えられる設計になっています。(流れる流体の保温を保証するものではありませんのでご注意ください)
一般的なVP管よりも高価ですし、接着剤も違いますので、このHT管を雨樋に使用するのは勿体ないです。
色が茶色なので雨樋の色と併せる事が出来ますが、やはりVUに比べて肉厚設計なので、流体に抵抗が発生して雨樋との相性は良くありません。
塩ビパイプ【VP・VU・HT】と雨樋の決定的な違い
ホームセンターに行って実際に現物を触ってみると、雨樋のパイプの薄さと塩ビ管の強度の違いに驚きます。
雨樋は手で押せば変形する位に強度が弱いですが、一方排水用の塩ビ管であるVU管では手で塩ビパイプを変形させることは出来ません。
ここで一度おさらいですが、強度についてはHI>HT>VP>VU>雨樋となります。
色についてはVPとVU管:灰色。HI管:黒色。HT管:茶色。雨樋:白と黒と茶色が一般的です。
使用する接着剤についても違いがある事をお話ししました。
基本的に雨樋とVU管を混ぜて使う場合は、VP用の接着剤のエスロンで構いませんが、HT管にVPやVUの接着剤を使用すると、熱で配管が外れる可能性があります。
実はHI管にも別の種類の接着剤があるんですけどね。
まぁ、殆どの人が共通でVP管用の接着剤を使っているのが現状で、実際私もVPとVUについては同じ接着剤のエスロンを使っています。
接着剤はこれでOKです。
お湯用のVPHT管に関しては圧力もかかりますし、高温なので専用の接着剤とVP管で配管しないと、かなり高確率で水漏れが発生します。
衝撃と言っても、機械などで常に振動しているような部分ならいざ知らず、ちょっとズレるくらいであれば通常のエスロンで問題ないでしょう。
拘る人は拘って良いと思います。
塩ビパイプは雨樋のDIYに最適で相性が良い!
排水用VU塩ビパイプが雨樋のパイプとの相性が良い理由は、肉厚も似ているのと接着剤も流用できますが、他にもあります。
それが加工のしやすさです。
VU塩ビパイプも雨樋のパイプも、基本的に同じ工具でカットできます。
通常は、塩ビパイプ用ののこぎりを使って加工しますが、チップソー切断機などがあると、一瞬でカットできるので本当に便利です。
チップソー切断機なら、のこぎりよりも切り口が綺麗でバリも少ないですし、精密な角度調整が出来るので、45度等の特殊なカットも思いのままです。
雨樋パイプの寿命は?塩ビパイプより短いってホント?
塩ビパイプにもVP・HI・HT・VU等があり、雨樋のパイプはそれよりも強度が低いので、結果的に寿命は短くなりますが、余程台風などで外的要因の衝撃が加わらない限り、ひび割れたりして崩壊するような心配はいりません。
雨樋のパイプは五種類あると説明しましたが、金属タイプのものは経年劣化や外的要因で傷がつき手で崩れる位ボロボロになった事例も数多いです。
金属は価格が高騰していますし、銅の雨樋パイプなんて神社かお寺位です。
雨樋や塩ビ管の部品は全てホームセンターで揃えよう!
雨樋と塩ビパイプの部品は、一般家庭用の標準サイズの雨樋であれば、全てホームセンターで揃える事が出来ます。
雨樋の部品は、家庭のDIYに密接に関係しており、特にむき出しのパイプは損傷を受けやすいため、直ぐに交換部品が手に入るようにどこの小規模なホームセンターにも必ず雨樋パイプのコーナーがあります。
雨樋が外れてしまった時や、雨樋の詰まりを修理する方法はこちらの記事でまとめていますので参考にしてください。
雨樋の部品や各種の名称などについては、コメリさんのサイトが非常に分かりやすかったのでリンクさせていだきました。
雨樋にはどんな部品があるのか全てが理解できますのでおススメです。
雨樋に塩ビパイプは使ってOK?サイズと接続方法や種類は?まとめ
雨樋のパイプには材質が様々な種類があります。
材質による違いは、塩化ビニール・ガルバリウム鋼板・銅・アルミニウム・ステンレスの5種類です。
この中で一般的に復旧しているのが、塩化ビニールの塩ビパイプや塩ビ管と呼ばれているものです。
塩ビ管の形には角形と丸型がありますが、殆どの家庭は丸型です。
雨樋には、塩ビパイプを接続する事が可能です。
雨樋のサイズは47φが最も一般的で、これにVUの排水塩ビパイプの50の継ぎ手(エルボやチーズ・ストレート継ぎ手)を使用する事が出来ます。
接着剤も、雨樋や塩ビパイプにはそれぞれ専用のものが用意されていますが、基本的にVU配管用のエスロン接着剤を使って問題ありません。
事実いままで漏れたことは一度もありません。
強度に関しては雨樋パイプが一番弱く手で変形する事が出来るほど柔らかいですが、それくらいで壊れる心配はありませんし、外的要因が加わらなければ金属の様に錆びて劣化する事もありません。
加工についてもDIYとの相性は抜群です。
塩ビ管用ののこぎりがあれば雨樋は勿論、VP・VU・HI・HT等も切断する事が出来ます。
切断する数が多いときは、チップソー切断機がおススメです。
カットも手動よりきれいですし、バリも少ないです。おまけに角度調整が出来るので、精密なカットもお手の物です。
最後に、雨樋と塩ビパイプを混ぜて使うときはVU管と覚えておきましょう。
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