電気代が急に先月の3倍になったらおかしいと驚きますよね?使ってないのに、異常に高い原因は昨今の電気料金の高騰だけが原因でしょうか?
電気代が先月の3倍になった原因は、勿論基本料金が高騰した事も原因の一つですが、電気代がかかる家電というものが存在する事も事実です。
今回の記事では、高額請求されずに済む方法や、おかしい電気代がかかる家電のランキングについても元電気技術者目線でお伝えします。
スポンサーリンク
電気代が先月の3倍!異常に高い原因を技術者目線で徹底調査した結果ポイント
- 電気代が先月の3倍になってしまい、おかしい時に見直すポイントは家電の消費電力!新規導入した家電の消費電力を計算すると、異常に高い電気代の原因を突き止められる。
- 電気代が異常に高い高額請求される、おかしい原因のある家電の代表は1位がエアコン・2位がドラム式乾燥洗濯機・3位が食器洗い乾燥機(温水洗浄機能付)。
- 高額請求される家電やおかしい原因を調査するには、家電ワットチェッカーを導入するのが一番簡単!なければ消費電力×使用時間×単価(約31円)で計算可能。
電気代が先月の3倍の原因は?異常に高いおかしい電気代の高額請求
電気代がかかる家電を知れば節約につながりますので、なぜ電気代が先月の3倍になったのか?電気代はどのようにして異常に高くなるのか、おかしい原因と確認方法も含めて解説したいと思います。
初めに予備知識として、電気代が高額請求される原因になる家電の特徴について解説します。
電気代が先月の3倍になったり、電気料金がおかしい原因は、負荷【ワット数:消費電力】の高い家電です。
一般的に、モーターは駆動するのに大きな電力を必要としてますし、何かを温める目的でヒーターを加熱する必要のある、電熱線タイプの家電製品は電気代が高額請求される原因となります。
その代表例が、エアコン・ドラム式乾燥洗濯機です。
他にも、意外に消費電力が高い家電製品の代表は、電気タイプの瞬間湯沸かし器です。
洗面所などに取り付けられる事が多く、タンクを持たない分、小型で省スペースなのが特徴ですが、一瞬で水をお湯に変える必要がある為、消費電力が半端ないです。
電気代高騰の昨今、新規で電気タイプのタンクレス瞬間湯沸かし器を導入した家庭は、電気代が先月の3倍どころかそれ以上かかってしまう可能性があります。
電気代が先月の3倍!高額請求される家電の特徴
モーター
ヒーター
ポンプ
加熱
上記のようなキーワードを含む家電は、電気代が先月の3倍以上高額請求される原因になります。新規で、冷蔵庫・洗濯機・エアコン・湯沸かし器を導入した場合は電気代に注意しましょう。
- 電気代がかかる家電!高額請求される家電の調査の仕方
- 高額請求される家電を調べる道具は?これがあれば電気代を円に変換
電気代がかかる家電!高額請求される家電の調査の仕方
電気代がかかる家電のランキングを調査する上で、私たち個人が知って居なければならない基礎がいくつかあります。
電気というと難しく聞こえますが、初めての方にも分かりやすく解説するので大丈夫です!
電気代がかかる家電=消費電力の高い家電
基本的には消費電力と時間ですね。
電気を沢山食う家電なら、短時間でも電気代を高額請求される可能性があります。
消費電力が少ない家電でも、昼夜問わず時間を気にせずずっとつけっぱなしにしていれば、それだけ高額請求され、電気代がかかる原因となります。
電気代は、ワット数と時間に依存して大きく変化することが前提です。
では、その商品電力を画像と計算式でご説明します!私のサイトでも何度か出てきている電気の基本的な公式です。
\[消費電力(P)=電圧(V)×電流(A)\] \[ P(W)=\frac{V^2}{R} \] \[ P(W)=RI^2 \]この通り、電気代のかかる家電を調査するに当たり、消費電力の高い家電を見つけて、それをメインに節電すれば良いという事になります。
実際の消費電力の表記はどんな感じか?
”電気代がかかる家電のランキング!高額請求される家電を調査”
次項画像で確認してみましょう。
電気の基本的な公式は上記で求められ、例えば消費電力が書かれていない場合は、電流と抵抗が記載されていれば消費電力を求める事が出来ます。
単純に、消費電力の高い家電=高額請求される原因と考えて問題ありませんが、これだけと金額ベースではないので、分かりにくいですよね?
ですので、そんな時の為に消費電力から円へ変換するツールや道具をご紹介します。
上記の”電気料金計算”というサイトでは、必要なパラメーターをテキストボックスに入力するだけで、電気料金を自動で計算する事が出来ます。
但し、このサイトでは、実際の計算公式がブラックボックスの為、どのようにして消費電力から電気料金を計算するのか基本的な概念を解説します↓
次式をご覧ください。
\[電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(h)×電気料金単価(円/kWh)\]標準的な電気料金の平均単価は、約31円として計算します。
具体的な例を挙げると、消費電力が1000Wの電気製品を1時間(h)使用した場合、標準的な電気料金単価を31円として計算すると。
\[31円=\frac{1000Wの電化製品}{1000}×1(h)×31(円)\]1000Wの消費電力の家電を1時間使用した場合、31円かかるという事です。
自宅にある、一般的な家電の消費電力の記載状況について調べてみました。
どの家電にも共通して言えることは、抵抗や電流の記載はほぼなく、代わりに消費電力と使用できる周波数や電圧が記載されている点です。
左の画像から、電子レンジ・ドライヤー・電気ポットの消費電力です。
高額請求される家電を調べる道具は?これがあれば電気代を円に変換
計算式でも高額請求される家電を調べ、なんとなく計算できることはご理解いただけたと思いますが、それでも一々計算していたのでは大変面倒ですよね?
そんな時に便利な道具を紹介します。
小難しい計算式など知らなくても、コンセントに差すだけで現在の消費電力は勿論、電気料金までも表示してくれる便利で低価格な測定器械です。
昨今の電気料金値上がりは家計を直撃していますので、このような節約を意識できるツールがあるのは、専門知識が無くても簡単に電気料金を知る事が出来るので、私たち一般消費者にとって大変便利でありがたいものです。
上記の家電ワットチェッカーは大変便利な機器ですが、様々な機器の消費電力を知りたい場合は、デジタル電圧計のようなテスターが必要です。
家電ワットチェッカーでは、電気料金の計算がダイレクトに出来るものの、あくまで家庭用のコンセントから取る100Vの機器が対象ですし、消費電力が書かれていない場合は、自分で抵抗を測って加える電圧や電流から消費電力を計算する必要があるからです。
機器の電流を計る場合、テスターと言えば機器の端子にテスターの端子を当てなければ、電流は測れないと思っていませんか?
普通のテスターより若干高価になりますが、機器の電流を測定するのに、いちいち配線を切ったりする必要がないので、クランプ式のテスターは非常に便利です。
以下の商品画像のようなテスターはクランプ付きデジタルマルチメーターで、クランプメーターとも呼ばれます。
機器に電源を入れると、磁界や電界が発生しますが、その大きさから電流を求めています。
電気代が先月の3倍かかる可能性の家電3選!異常に高い原因調査
上記の基本的な計算式や概念を踏まえた上で、高額請求される原因の電気代がかかる家電のランキングについて、概要と共にいくつか家電を紹介したいと思います。
電気代が先月の3倍になる高額請求家電の1位はエアコンですが、3位の食器洗い乾燥機の商品電力も無視できません。
瞬間的に消費する消費電力は、高いものだと3kWもかかり、長時間何回も使用すれば電気代は先月の3倍どころかそれ以上に高額請求される原因にもなります。
電気代が先月の3倍かかる家電とは?
エアコン
コンプレッサー
ドラム式乾燥洗濯機
瞬間湯沸かし器付食器洗い機
電気代が先月の3倍以上高額請求される可能性のある家電製品のキーワードリストです。
何度か解説している通り、これらの家電に使われている部品はモーターや電熱器など電気代が高額請求される原因を多く含んでいます。
- 1位 エアコン 本体とコンプレッサーの両方で電気代がかかる
- 2位 ヒートポンプ式のドラム式乾燥洗濯機は電熱線の消費電力がエグい!
- 3位 意外と食器洗乾燥機がヤバい!温水と乾燥で電気代が先月の3倍にUP
- その他 電気代が安い機器は断トツでLED照明など
1位 エアコン 本体とコンプレッサーの両方で電気代がかかる
これは電気代がかかる家電の代表として、譲れない不動の1位ですね!
エアコンはつけっぱなしにすることも多く、時間単位当たりの消費電力も大きいため、節電意識を持って使わないと、たちまち電気代が先月の3倍になった!
なんて、慌てる原因になる事も不思議ではありません。
エアコンは、外の室外機で圧縮した冷媒を循環させて室内機で冷やしていますが、室外機と室内機の両方で電気代がかかります。
消費電力の大きなエアコンでは、取り換え後にたちまち電気代が先月の3倍になったという事になるわけです。
電気代が先月の3倍になったと慌てない為にも、消費電力の低い省エネタイプのエアコンを選択する事は重要です。
まだ夏直前ですので、この機会に古いエアコンの取り換えを再検討してみてはいかがでしょうか?
古いエアコンも熱変換効率が悪く、電気代が高額請求される原因になりかねません。
以下の商品リンクは、工事費込みで78800円のアイリスオーヤマの低消費電力(省エネ)エアコンです。
2位 ヒートポンプ式のドラム式乾燥洗濯機は電熱線の消費電力がエグい!
我が家の洗濯機は、東芝のドラム式乾燥洗濯機ザブーンを使用しています。(お値段約15万円)
ドラム式乾燥洗濯機には、主に2種類の洗濯機があり、水冷式とヒートポンプ式の二種類が代表です。
それぞれの特徴を簡単に説明すると、ヒートポンプ式はコンプレッサーを使用して冷媒の圧縮で発生した熱を衣類に当てて乾燥し、冷えた冷媒で水滴を作り乾燥させます。
つまり、エアコンの室内機と室外機がそのまま洗濯機の内部に入っているようなもので、構造は複雑ですが、早く衣類を乾燥させることが出来ます。
但し、洗濯機本体販売価格も高いです。
一方、我が家で使用しているのが、水冷式のドラム式乾燥洗濯機で、電熱線で温めた空気を衣類に直接当てて乾かし、水蒸気となった空気を水を流した配管に通して結露させ、乾燥させる方式です。
ヒートポンプ式よりも乾燥に時間がかかり、電熱線を使って加熱するので電気代がとてもかかりますが、本体の構造が単純なので低価格なのと、故障しにくい構造である所がメリットです。
両方使ってみてやはり値段は高いですが、乾燥時間やコスパを考えると洗濯機は毎日使うものですので、ヒートポンプ式をおすすめします。
下記の商品は、198000円と初期投資がかかるドラム式乾燥洗濯機ですが、他のドラム式乾燥洗濯機に比べてもまだ低価格な方です。
11kgと容量もそれなりにあり、かつヒートポンプ式ですのでおすすめです。
私も使用経験があります。
3位 意外と食器洗乾燥機がヤバい!温水と乾燥で電気代が先月の3倍にUP
最近では、めんどうな洗い物の手間を省きたいと、食器洗い乾燥機を使っているご家庭も多いと思いますが、これが意外とヤバいです。
まずは、食器を洗うときの水道代ですが、これはまだ微々たるもので済みますが、食器を洗うときって冬場なら冷たい水よりも暖かい水の方が洗浄効果は高いのは体感的にもご理解いただけると思います。
しかし、食器洗い機に、温水機能がついて居ると大変です。
水を電気で瞬間的に温めるのは、相当な消費電力が必要なんです!
食器洗い機にも寄りますが、実用レベルまで水を一瞬で温水まで温めるとなると、その消費電力何と3000W【3kW】です。
ドライヤーや、ドラム式乾燥洗濯機も消費電力が高いですが、食器洗い乾燥機はそれをはるかに凌ぐ消費電力です。
なぜ、この家電を1位にしなかったかというと、普及率はエアコンと洗濯機に比べれば低いからですが、それでも1時間使っただけで概算で約93円近い電気代がかかるわけです。
おまけに、温水での洗浄が終わった後には温風での乾燥が待っています!
これと、1位と2位の家電を同時に使ったらどうなるでしょうか?考えただけで恐ろしいですね。
と、いう事でまだ安心出る商品電力が低めの食器洗い乾燥機を紹介します。
消費電力がとても高い食器洗い乾燥機の中で、数少ない省エネタイプの食器洗い乾燥機です↓
その他 電気代が安い機器は断トツでLED照明など
電気代が高い電気製品ばかりを紹介しましたが、家庭で使用される電気製の中で、電気代が断トツに安いものの代表と言えばLED等を使用した照明です。
同じLEDの仕組みを利用した家電として、液晶テレビや有機ELテレビがありますが、これはテレビの表示デバイスだけではなく、周辺機器にかなりの消費電力がかかると言えます。
白熱電球と比べて、ただでさえ低消費電力なLED照明ですが、こちらは更に省エネ設計の室内照明で、6畳50W前後のLED照明が多い中、このLED照明はなんと約半分の26Wの消費電力です。
電気基本料金が高騰している昨今、削れるものは削りたいですね。
LED照明をつけっぱなしにした時の消費電力や、火事の危険性について解説した記事もありますので、LED照明について気になる方は、こちらもご覧ください。
また、以下の記事では、消費電力がかかりがちな昔の買ってはいけない液晶テレビについて動作原理や構造について解説しています。
技術者目線でのおすすめのテレビが知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
記事の概要をざっくり解説すると、昔のモデルの液晶テレビには古い技術の液晶テレビ用バックライトが使用されています。
このタイプの液晶テレビは、部品の替えなども無いため、ユーザーにとってもメリットは少なく、買ってはいけないテレビという事になります。
このタイプのテレビは、バックライトに放電管(冷陰極管CCFL)を使用しており、動作電圧も高い事から、電気代のかかる家電という事になります。
電気代が先月の3倍!異常に高い原因を技術者目線で徹底調査した結果まとめ
電気代が先月の3倍になる高額請求の原因を技術者目線で解説してきました。
電気代が異常に高いその原因の根本は、昨今の電気基本料金の値上げも去ることながら、使用する電気製品の消費電力がメインである事を解説しました。
消費電力の高い家電ならば、単位時間当たりの電気代もかかりますし、逆に消費電力が低い家電でも油断は出来ません。
長く使用すれば、それだけ異常に高い電気代の原因となりますので、家電ワットチェッカー等を使用して節電の意識を持つことが重要です。
家電ワットチェッカーは、手軽で簡単に高額請求を警告してくれる電気料金チェックツールです。
電気料金計算の仕組みとしては、先の公式でも触れた通りです。
消費電力は電圧(V)×電流(I)で求める事が出来、単位時間当たりの電気料金の計算方法は、電気料金単価(31円)×使用時間(h)×消費電力(Kwh)で求める事が出来ます。
これらの面倒な計算式を無視してパラメーターだけ入力すれば、簡易的に電気料金を計算してくれるサイトについても紹介しました。
電気料金が高い家電の代表は、やはりエアコンで、コンプレッサーと室内機の両方で電気代がかかります。
エアコンは、長時間つけっぱなしにして使用する事が多い家電ですので、断トツで1位の電気代が先月の3倍になる家電の代表です。
電気料金が高額請求される可能性のある家電の2位は、ドラム式乾燥洗濯機で、水冷式の製品です。
価格は、ヒートポンプ式に比べて安い物の、直接電熱線を加熱して衣類を乾燥させる方式の為、時間もかかりますし、消費電力も高いです。
続いて、意外というかやばすぎる家電が、食器洗い乾燥機です!
これは、水を一瞬で汚れが落ちる温度まで加熱する必要があり、消費電力が高いものだと3000Wなんて食器洗い乾燥機も存在します。
電気代を湯水のように使える経済力のある方は、このタイプの食器洗い機や瞬間湯沸かし器を使用してもよいかもしれません。
本体価格自体は、電気ポットより安いです。
食器洗い機は、それほど普及していないのと、使用頻度も短めなので3位でしたが、瞬間的な消費電力だけを見れば、他の家電の追随を許さない断トツで一位の消費電力を誇る家電です!
食器洗い乾燥機を導入したら、電気代が先月の3倍なんて余裕で超す事も珍しくありませんので、注意が必要な家電です。
コメント