LED電球のつけっぱなしで火事になる原因となるのでしょうか?結論から言ってなる場合とならない場合がありますが、LEDイルミネーションや電球は布や紙で覆うと焦げる可能性がありますので、基本的にLED電球やイルミネーションを紙は勿論、布で覆うべきではありません。
何故、火事の原因になるかというと、LED電球の発熱には消費電力が関係しており、消費電力の高いLED程発熱し、布や紙で覆うと熱の逃げ場がなくなり火事の原因となります。
旅行中に防犯の目的で、トイレの電気や洗面台の電気をつけっぱなしにしても、LED電球には放熱対策が十分に施されていますし、LED電球は白熱電球や蛍光灯と違って消費電力も少ないので火事の心配はありません。
本記事では、LEDのつけっぱなしで火事になる可能性について、様々な角度から解説します。
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LEDのつけっぱなしで火事!LED電球は布で覆うと焦げる原因に!ポイント
- LED電球が熱いのは消費電力が関係しています。諸費電力(ワット数)の高いLED電球程明るいですが熱を出すので燃えやすい紙は勿論、つけっぱなしの状態で布で覆うべきではありません。
- LED電球や照明は基本的に放熱設計がされているので、旅行でトイレや洗面台のLEDをつけっぱなしにしても火事になる可能性は少ないです。
- LEDイルミネーションは他の照明機器と違って最も低消費電力で動作するテープ型の照明ですが、ショート等で火事の原因になるので、やはりつけっぱなしの状態で布や紙で覆うべきではありません。
旅行でトイレ・洗面台・イルミネーションLEDはつけっぱなしで火事の可能性は?
旅行中にトイレの照明や、洗面台・イルミネーションをつけっぱなしにしてもOKですが、条件もあります。
LEDに関わらず、照明器具には火災が起きないよに、必ず放熱対策が施されていますので、トイレの電気をつけっぱなしで火事になる事はほぼないでしょう。
但し、イルミネーションLEDや洗面台の照明に関しては注意が必要な場合があります。
LED照明をつけっぱなしの注意点
消費電力
発熱
防水性能
耐久性
AC/DC
LEDをつけっぱなしで火事にしないために、LED照明は発熱の少ない低消費電力のものを選択し、水のかかる可能性のある野外で使用する場合は、防水性能の有無と、耐久性。
なるべくコンセントから電源を取るACタイプのものよりもDCタイプの製品をお勧めします。
- LEDのイルミネーションのつけっぱなしに関する注意点
- 洗面台をつけっぱなしにする時の注意点
LEDのイルミネーションのつけっぱなしに関する注意点
LEDはテープ型のイルミネーションですが、多くは装飾として利用する事が一般的です。
このLEDテープのイルミネーションは、他のLED照明に比べて消費電力が少ない設計です。
消費電力が少ないという事は、ほぼ発熱が無いという事ですが、油断は禁物です!つけっぱなしによる火事は殆どないとは思いますが、テープという性質上、切れやすく断線に伴うショートで火事の危険が無いとは言い切れません。
つけっぱなしにした時に、ペットなどLED型のイルミネーションをおもちゃにして遊ばないよに注意してください。
工事用のイルミネーションテープなら問題ありませんが、家電量販店のインテリアコーナーで販売されている殆どのテープ型イルミネーションは、防水処理がされていないので、外でのつけっぱなしはNGです。
洗面台をつけっぱなしにする時の注意点
意外と注意が必要なのが水回りです!勿論水がかからなければ問題ないのですが、水が洗面台に跳ねてしまったりしたら大問題です。
つけっぱなしは勿論、即電気を切って水漏れの原因を調査する必要があります。
他にも、洗面台の照明をつけっぱなしにする注意点として、洗面台の上の方には大抵タオルや洗面道具を入れる棚があると思いますが、そこから垂れたシャンプーやリンス・液体石鹼が洗面台の照明にかかると一大事です。
旅行でトイレや洗面台、イルミネーションをつけっぱなししても基本問題はありませんが、水回りにやペットには注意して、思わぬところから火事につながらないように注意しましょう。
LEDを紙や布で覆うのはNG?つけっぱなしで焦げるし最悪火事の原因に!
結論から言って何が起こるか分からないので、燃えやすいものを電化製品の上にかぶせる行為は基本NGです。
他の見出しでも解説していると通り、LEDは他の発光デバイスと比較しても抜群に低消費電力で高効率なので、発熱がすくないデバイスですが、電気を扱うという性質上、燃えやすい火事になりやすいものの上で使うべきではありません。
大事な事なので、もう一度LEDイルミネーションやLED電球を紙や布で覆う事の危険性についてまとめます。
乾電池で3V程度のリモコンの点灯に使われるくらいのLEDであれば、火事が起きる事はまずないと思うので、夜中まぶしければ布で覆っても大きな事故につながる事は想定しにくいが、この場合は電源をOFFにするのが適切で、LED照明で使用している電気は家庭用のAC100Vで、条件が整えば簡単に火事が起きるので、注意が必要です。
照明の種類にもよりますが、白熱電球は特にLEDよりも発熱量が多く、火事の事例が多い照明器具です。
最近のニュースで、学生が展示した作品が原因で死亡事故が起こったことは、記憶に新しい事件です。
- LED電球が熱いのは大丈夫?電圧・電流・消費電力から徹底解説
- アイリスオーヤマのLED照明は発火するの?おすすめのLED照明は?
- LED電球に関する豆知識を電気電子工学科の筆者が解説!
LED電球が熱いのは大丈夫?電圧・電流・消費電力から徹底解説
LEDは他の照明器具とは違い、低消費電力である事は間違えありませんが、消費電力がゼロというわけではありません。
上記の公式からもわかる通り、LEDバルブを見ると、電圧や消費電力が書かれており、そこから電流を求める事が出来ます。
LEDにもかける電圧や、流せる電流が製品ごとに異なり、消費電力もまちまちです。
上記は、LED照明を点灯する時の基本回路です。
LED部分の回路がブラックボックスになっていますが、LEDは交流の100Vでは直接点灯させる事が出来ず、内部でLEDを点灯させる電圧約3.7V-12Vまで電圧を落としてから点灯させています。
もし、LEDに直接100Vを印加すれば即時焼き切れて燃えます。
何度も説明した通り、LEDは他のデバイスと比べて消費電力が低いので、一時的ならば布などをかけても大丈夫な場合が殆どですが、何らかの原因で内部回路がショートしたりすると、火事の原因になりかねないので、紙や布で覆うべきではありません。
こちらの記事では、小学生でも理解できるLEDを点灯させる実験について解説していますので、LEDを電池で点灯させる場合、どのような回路が必要か気になる方はこちらの記事をご覧ください。
アイリスオーヤマのLED照明は発火するの?おすすめのLED照明は?
サジェストワードで、アイリスオーヤマのLED照明が発火というワードを見つけたので、真相を調査してみます。
アイリスオーヤマさんは大企業ですね、LED照明だけに関わらず家具やインテリアを始め、DIYに使用する工具などの販売も展開しています。
下記にアイリスオーヤマ株式会社の公式サイトを載せておきます。
結論から言って、アイリスオーヤマ株式会社のLED商品が発火しやすいという事は無いかと思います。
実際、私も室内の照明でいくつかアイリスオーヤマ株式会社さんのものを使用させて頂いていますが、電気をつけっぱなしにして不具合が起きる事は勿論、発火のような火事につながるような不具合は起こっていませんが、実際に火事一歩手前の事件も報告されています。
どのような使用法や環境だったのか詳細は分からないので、部品との因果関係やアイリスオーヤマの特定商品の不具合なのか、元電気電子工学科の私から見ても何とも言えないというのが正直なところです。
と、言うのも当然のことながら、以下の事は電気関係のお仕事に従事されている方なら想像がつくので、勿論、製品の不良や不具合などもゼロとは言い切れませんが、必ずしもアイリスオーヤマの製品が原因だと言い切れない部分もあります。
LED照明の発火が起きる原因は?
室内の湿気や雨漏り
当然のことながらアイリスオーヤマの製品に限らず、室内で使う照明はIP65等の防水性能を有しているわけではありません。
従って、室内の状況によっては雨漏りや湿気で内部の回路がショートした可能性もあります
劣化部品に関する事
LEDは通常の白熱電球と違い、リモコンの操作部分を含め、かなり複雑な電子制御がされています。部品の多さや密度・複雑さも白熱電球とはくらべものにならないので、コンデンサー等真っ先に劣化しやすい部品が故障した可能性はあります。
想定されていない使用方法
多分これは当てはまらないと思いますが、正弦波ではいインバーターなどを使用し、照明器具を点灯すると、部品の過負荷や劣化を早める原因となる事があります。
埃や虫によるショート
これも無いとは言い切れません。回路基板内部に虫が入る事は稀ですが、ゼロではないので、たまたま虫や埃が入ってショートした可能性もゼロではありません。
いくつか自分なりに、アイリスオーヤマの照明器具が発火した原因について、他のブログやツイートなどを参考に調査してみましたが、そこにあるのはただ焦げたという結果だけで、必ずしもアイリスオーヤマのLED照明が原因で発火したり、焦げたと断定するのは難しいという事でした。
実際、筆者の自宅では、アイリスオーヤマのLED照明を何の不具合も無く、5年も使用しているので、なぜここまでの事態に発展したのか気になる所ではあります。
LED電球に関する豆知識を電気電子工学科の筆者が解説!
LED電球というか、LED全般に関する豆知識について電気電子工学科の筆者が解説します。
LEDとは、ライトエミッティングダイオードの頭文字をとったもので、LEDはまたの名を発光ダイオードとも呼ばれます。
LEDは私のブログでも何度もテーマに挙げている発光デバイスですが、今回は他の記事よりももっと詳しくLEDの発光原理について解説したいと思います。
LEDについて特徴を挙げると、他の発光デバイスよりも比較にならない位長寿命である事が言えます。
LEDは白熱電球などと比べ、電気を熱に変えて発光するという仕組みではなく、半導体そのものが発光します。
半導体?また訳の分からない単語が出てきてしまいましたが、LEDはP型半導体とN型半導体を貼り合わせたような形になっています。
PN接合半導体とは、ガリウム窒素やガリウムヒ素を貼り合わせたものだという事をなんとなく覚えておいてください。
PN接合半導体には、プラスとマイナスで流せる方向が決まっており、これを順方向電圧といい、LEDでは3Vが一般的です。
PN接合半導体に順方向電圧をかけると、P型は+・N型は-の電子が接合部分に引き寄せられて、再結合します。
この再結合の時に余ったエネルギーが光として発光します。
イメージとしては、高い所から投げた石(-の電子)が、下のプラスで満たされた池に落ちた時に跳ねる水が光として出ている??という感じですか?分かります?(笑)
ちょっと分かりにくかったかもしれませんが、ただフィラメントの電気抵抗を利用して発光させる白熱電球は、一部光が熱で無駄になりますが、半導体である発光ダイオードはそのような事が起こらず、電子が正孔と再結合する時に発生するエネルギーの余を利用して発光しているのです。
詳しくは半導体物理などの本を参考にするとよいかもしれません。
LEDに関する発光原理で前置きが長くなりましたが、LEDの豆知識を纏めます。
LEDのつけっぱなしで火事!LED電球は布で覆うと焦げる原因に!まとめ
旅行でLEDのつけっぱなしが火事になる可能性がある事は、今回の記事で十分にご理解いただけたと思います。
LEDは確かに長寿命で発熱の少ない効率の良い発光素子ですが、消費電力がゼロという訳ではなく、使い方や製品によっては、触れない位発熱するものもありますので、紙や布で覆うのはNGです。(異常という訳ではない)
テープ型のイルミネーションに関しては、低消費電力ながらも断線のリスクがあり、そこからショートして発火する可能性もありますし、洗面台やトイレの照明に関しては水回りですので、思わぬ事が火事につながりかねませんので、旅行でつけっぱなしにするなら、十分な安全管理が必要です。
アイリスオーヤマのLED照明に関しては、実際に火事一歩手前というボヤ騒ぎも報告されていますが、LEDデバイス単体というより、部品の劣化や環境・様々な要因が重なったことが原因かもしれませんが、真相は不明です。
いずれにせよ、目に見えない電気を扱うという事は、想定外の事故が起こらないように、消費電力や発熱の大小に関わらず、安全管理に注意して使用する必要があるという事です。
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