スベア123r生産終了?どこで買える?使い方の変更は?

スベア123r 田舎暮らしを楽しむ
付属のカップとスベア123r。カップは軽量のアルミ製

スベア123rは、元々スウェーデンで生産されていたアウトドア用のガソリンストーブですが、2017年に生産が台湾に移されただけで生産終了はしていません。

スベア23rは1955年に発売されて以来、60年以上愛され続けるロングセラーモデルのガソリンストーブです。

マニアックなアウトドアショップやウェブ上を探すと、今も生産終了されたスウェーデン製スベア123rが販売されています。

使い方は生産終了したモデルと同じで、部品なども互換性があるものがありますのでメンテナンスは容易です。

スベア123rの購入を検討している方向けに、プレヒート時の使い方や、購入方法を解説します。

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スベア123r生産終了?どこで買える?使い方の変更は?ポイント

  • スベア23rは生産終了していません!スウェーデンから台湾へ生産が移されただけで、現在もネットや店舗で入手する事が出来ます。
  • 生産終了したスウェーデンモデルのスベア123rも稀に在庫品や未使用品が出回る事がある。
  • 使い方の変更点も無く、プレヒートしてから気化したガスに火を着ける構造は1955年発売当初から変わらない。
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スベア123rは生産終了してない!リアル店舗やネットで入手可能

真鍮の美しい輝きが魅力のレトロなガソリンストーブ”スベア123r”は生産終了しておらず、現在も入手が可能です!

この記事では、スベア123rの購入を検討している方向けに、使い方・メンテナンスの方法・使用時のコツを解説します。

スベア123rは点火して使えるようになるまで少し慣れが必要な癖のある道具ですが、スベア123rは点火時の手間とストーブ独特の癖を楽しむアウトドア道具です。

キャンティーンカップとの比較
キャンティーンカップや水筒よりも小さいストーブだが高火力なスベア123r
スベア123r刻印
見難いけど、svea123rの刻印が見える

スベア123rは、2017年にスウェーデンでの生産が終了し、製造は台湾に移管されました

そのため、現在販売されているものは「MADE IN TAIWAN」と刻印されています。

外観や性能は以前のものと変わりありませんが、製造国が変わったことを懸念する声も一部ありますが、品質管理は徹底されており、信頼性の高いストーブであることに変わりはありません。

スベア123Rは、1955年に発売されて以来、60年以上愛され続けるロングセラーモデルです。

そのコンパクトさ、頑丈さ、シンプルな構造で、登山やキャンプをはじめ、様々なアウトドアシーンで活躍しています。

もし、スベア123Rの購入を検討されている場合は、製造国が台湾製であることを承知の上でご検討ください。

スベア123rの使い方2パターン!ポンピングとプレヒートで点火

スベア123rの使い方は、ガソリンを入れたらポンピングを2,3回だけして後は出てきたガソリンに火を着けてプレヒートを繰り返せば、直ぐに炎が安定し、別途プレヒートジェル等を使用する手間もありません。

水筒・123r・点火ツール
ブログネタに久々に引っ張り出して来たスベア123r
スベア123r点火準備
123r点火の基本セット

どこかへ持っていくときは大体このセットです。

今回は映っていませんが、他にスベア123rがすっぽり入るコッフェルの中に入れて移動しています。

キャンティーンカップでお湯沸かし
小さいけどこれくらいの量なら5分と立たずに湧く
ゴトクが不安定
広げてもこのままでもQTカップとの相性は悪い

同じ円筒形状のコッフェルやシェラカップなら安定するが、キャンティーンカップは形状からオプティマス123rのゴトクと非常に相性が悪い。

ゴトクを広げても閉じた状態で使っても、接地面が3点しかないので非常に安定感が悪い!

プレヒート用のツール
ポンプやパッキンなどは全て防水ケースの中
米軍信管ケース
元々、火薬の入っていたケースなので防水性能は抜群!濡らしたくない小物入れに

画像にも書いてある通り、ミリタリーショップに行くと必ずと言っていい程見かける一般的なミリタリーグッツですね。

元々、火薬などが入ったケースの様で、防水性能は抜群で、おまけにとても肉厚なので、落としても足で踏んづけてもビクともしません。

マッチやライター等濡らしたくないキャンプ用品入れとしては最高級です。

コールマンホワイトガソリン
外出時はこのタンクにレギュラーガソリンを小分けにして入れている
スベア123rガソリン
123rガソリンタンクの口は小さいのでジョウゴ必須

定番のホワイトガソリン!スベア123Rはレギュラーガソリンも問題なく使えますが、ホワイトガソリンよりも多少煤が多く出るような気がします。

スベア123Rのガソリンそそぎ口は非常に小さいので、ジョウゴが無いと入れる事が出来ません。

ポンピングも可能
オプションパーツ購入で123rのポンピング加圧が可能
プレヒート中のスベア123r
ガソリンを出したり止めたりして徐々にタンク内圧を上げていく

上記のポンプ器具はオプションパーツです、パッキンも一緒についてきます。

ただ、コールマンのガソリンバーナーの様に、限界までポンピングすると、プレヒートの時にガソリンが水鉄砲のようにノズルから出てきて大変危険なので、ポンピングは最高でも3回程度に留めておきましょう。

私はいつも1回だけ空気を入れて、ガソリンがノズルから出れば十分だと考えています。

ポイントはポンピングを一回だけして、ノズルを徐々に開けてガソリンでバーナーヘッドを湿らせたら、一度コックを閉にして、ガソリンに点火。

ガソリンが消える直前にまた少しだけコックを開けてガソリンを出し、追加プレヒート。

この繰り返しを3回程度行うと勝手にタンク内圧が上がり、直ぐにブルーの炎で轟音と共に燃焼し始めます。

非常食と1QT
ベトナム戦争時の水筒

折角お湯を沸かすので、非常食と、米軍のMREに入っているコーヒーを頂きます。

レギュラーガソリンを入れたスベア123rが爆発!灯油は使える?

結論から言って灯油は使えない事はありませんが、いくつか問題もありますので、ガソリンストーブに灯油を使用した場合のメリットやデメリット、使用方法についてお話しします。

ガソリンストーブに灯油を入れて使用した場合、殆どのメーカーで灯油が使えますが、これはあくまで緊急用途に限ると考えた方が良いです。

中には、軽油・ガソリン・灯油などが使用できるストーブもありますが、アウトドア用品の大手会社のコールマンで販売しているガソリンストーブやガソリンランタンの殆どは、レギュラーガソリンオンリーでの使用を前提としています。

スベア123rが意図せず爆発したり炎上したりするケースについても解説します。

スベア123rが火だるまに!爆発したケースも。慌てずに消化を

スベア123rはプレヒートをするというストーブの機能上、室内での使用は大変危険です。

スベア123rが火だるまや爆発炎上する原因として最も多いのは、タンク内圧の上昇のし過ぎです。

スベア123rのようなストーブは、ポンプ加圧式と比較してタンク内圧を調整する事が非常に難しいので、マックスの火力でストーブより大きなフライパンを使い続けると、反射熱で異常加熱し、タンク内圧が上がり過ぎて、安全弁から気化したガソリンが漏れ出し火が着きます。

私も何度か同様のケースになったことはありますが、慌てる必要はありません!消化するのに水も必要ありません。

必要なのは、ただ一つだけ!空気の遮断です。

私は、スベア123Rを使用する時に、スベアがすっぽりと入るコッフェルを持参しています。

もし、スベア123Rが火だるまで爆発寸前の時は、慌てずにこのコッフェルをすっぽり上から被せれば一瞬で火が消えます。

ガソリンストーブで灯油を使用する事のメリットは安全性と価格

ガソリンストーブは、ガソリンという性質上、気化しやすく空気中の気化したガソリンガスで容易に点火して爆発や発火の危険性がありますが、灯油は引火点が低いため、こぼしてそこに火を着けたとしても、可燃物と一緒でなければ燃える事はありません。

しかも、燃えたとしても炎の勢いはじわじわと燃えるだけなので、引火した時のガソリンより慌てる事が少ないです。

価格も一般的にガソリンよりも灯油の方が安価なので、運用コスト面でもメリットがあります。

また、ガソリンは一般的に専用の許可された耐圧容器にしか入れる事が出来ませんが、灯油は気化する事が少ない為、ガソリンのような耐圧容器が不要です。

ガソリンストーブで灯油を使用する事のデメリットはメンテナンス性と操作性

ガソリンストーブは本来ガソリンを使用する事で100%の能力を発揮できるように設計されているので、可能な限りガソリンを使用するべきですが、緊急用で灯油も使用できる事を解説しました。

ガソリンストーブには主に2つの加圧方法が存在し、加圧方法の違いでも灯油向きかそうでないかが分かれてきます。

プレヒート式:ガソリンを垂らしてガソリンタンクを直接焙ってガソリンを気化させる方法。

ポンプ加圧式:ポンプ加圧式のガソリンストーブは、空気をタンク内に注入し、空気を気化したガソリンを混ぜてノズルから噴射する方式です。

二つの加圧方式の違いがありますが、灯油に向いているのはポンプ加圧式のガソリンストーブです。

私は、二つの加圧方式の違いで実際に灯油を使用して試したことがありますが、ガソリンストーブで灯油を使うなら、明らかにポンプ加圧方式が有利でした。

ポンプ方式なら強制的に加圧して灯油と空気を混ぜるので、かなり限界までポンピングしてしっかりプレヒートしてやれば、灯油でも十分に青い炎で燃焼します。

対して、スベア123rのプレヒート式のガソリンストーブは、点火こそするものの、炎が安定しないばかりかオレンジの炎がかなり出て、未燃焼時のススが凄いです。

キャンティーンカップの焦げ付き
ほんの少し焦げた跡が残るが洗えば落ちるレベル

スベア123rは本来推奨されているガソリンを使用しても煤が付くのですから、灯油であれば尚更です。

この煤はガソリンの時よりも厄介で、洗剤程度では擦っても落ちません!ハイターで漬け置きすればかなり落ちますが、ここに落とし穴があります。

スベア123rは軽量のアルミをコッフェルに利用していますので、ハイターなどのアルカリ性洗剤や酸性洗剤を使用すると、錆や劣化を早める事になります。

スベアの油汚れならパーツクリーナーをしみ込ませた布で拭くのがお勧めです。

\パーツクリーナーで金属部分を綺麗に掃除!/

パーツクリーナーを使ってスベア123rの汚れを取る

灯油は発火点が非常に低いので、プレヒートしてもなかなか加熱されませんし、あまり長くプレヒートしすぎると、内部のパッキンや芯に対する影響も懸念されますので、おすすめできない理由の一つです。

ガソリンストーブに灯油を使用した場合の消化方法ですが、ガソリンストーブは、コックを消化側にすれば消化しますが、灯油を入れた場合、タンクの蓋を開けて圧力を抜く方法でも消化可能です。

但し、ガソリンが入ってない事前提です!ガソリンを入れた状態でこの操作をすれば大事故に繋がりますので、可能という事実だけでおすすめできません。
というか、万が一の事故を避ける為に燃料タンクの蓋を開けて圧力を抜く方法はやめましょう!

もう一度書きますが、タンク内圧を抜く事で消化は出来るという事実はありますが、もしガソリンで間違えて同じことをすると危険なので、タンクの蓋を開けて圧力を抜くのは、コックを消化側に回して消えたことを確認した上で圧力を抜きましょう

最後に両方の加圧方式に共通して言える事ですが、ガソリンストーブで灯油を使用すると炎の調整が非常に難しいという事です。

弱火でコトコトとじっくりなんて用途には全く向かず、最大火力か消化のどちらかの選択しか出来ません。

スベア123rのメンテナンス。ノーメンテナンスで10年使用劣化無!

スベア123rは、世界で愛されるロングセラーのガソリンストーブです。

構造自体が大変シンプルな為、購入してからキャンプにアウトドアにと何度も使用していますが、一回もメンテナンスしたことはありません。

判り難い安定炎
炎は綺麗なブルーフレーム

人によってはピカールなどで真鍮を磨くようですが、私の場合、使用感がある位に汚れた方がレトロでかっこいいと感じているので、この辺は好みの問題ですがそういったメンテナンスすらしていません。

ポンプ加圧式のガソリンストーブは、ポンプで加圧するという構造上、パッキンやオイルの注入等、メンテナンスが欠かせません。

ただ、プレヒート式よりも炎は綺麗で安定しますし、火力の調整もしやすいです。

逆にスベア123rのプレヒート式は、炎が安定するまで時間がかかりますが、思いついた時にいつ使用しても動かない!といった事が全くありません。

これはスベア123rが非常にシンプルな構造で動作しているからです。

スベア123rは小型ながらオール真鍮製で、見た目以上に持った時の重量感はすごいです。

スベア123rは躯体全体がポンプになっており、ウィックで吸い上げたガソリンをタンク事直接加圧して使用するので、壊れる部分が殆どありません。

この仕組みはまるで理科の実験で使用したアルコールランプと殆ど同じと言えます。

スベア123r生産終了?どこで買える?使い方の変更は?まとめ

スベア123rはスウェーデンから台湾に生産場所を移しただけで、生産終了されておらず、現在も販売され続けて居ます。

購入は、主に登山用品店や大型アウトドア専門店で見つける事が良くありますが、購入はインターネットが一般的に低価格で入手する事が可能です。

スベア123rはプレヒート型のシンプルなストーブですが、燃料注ぎ口をオプションパーツのポンプ接続キャップを取り付けてポンピングする事で、空気加圧式のストーブに変更する事が出来ます。

加圧しすぎると使用時にタンク内圧が上がり過ぎたり、ガソリンが噴き出す事があるので、ポンプでの過剰な加圧は避けて1回程度のポンピングに留めるのが最適です。

もし、減圧弁から炎が噴き出しても慌てずに同じ大きさの鍋などを上から被せれば直ぐに消化は可能です。

ガソリンストーブに灯油が使えるかどうかについても言及しましたが、使えない事はないものの、プレヒート型のオプティマス123rではなかなか完全燃焼せずに、コッフェルやシェラカップの底に大量の煤が付く原因となりますのでおすすめしません。

メンテナンスに関しては、10年以上の使用履歴があり、一度もメンテナンスは行っていませんが、他のストーブと違い構造がシンプルなので、思い立った時に使用できるのはアウトドアを始め災害時も強い味方と言えます。

もし、スベア123rのオプションパーツや動かない時の修理はスター商事さんが有名ですので、トラブル時は相談してみると良いかもしれません。

123R スベアストーブ
100 年以上変わらない姿であり続ける小型ガソリンストーブの代名詞的存在。美しいブラスの本体は使い込む程に風合いを増し愛着の湧く逸品です。

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