差し込み型コネクタの再利用は禁止されておらず、基本的には再利用可能ですが、推奨されておらず一旦外したものは新品と交換する事をおすすめします。
外し方のコツは左右に引っ張りながらゆするだけで外す事ができ、取り付けも取り外しも特別な工具は不要です。
差し込み型コネクタの屋外使用においても禁止行為ではないものの、劣化を早める原因となる為推奨はされていません。
今回は差し込み型コネクタの禁止行為や外し方のコツについて、筆者が今まで工場や現場の電気工事で体験した事を、画像を交えて解説します。
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差し込み型コネクタの屋外使用禁止!外し方のコツと再利用の目安は?ポイント
- 差し込み型コネクタは屋外利用が完全に禁止されている訳ではないが、湿気や紫外線で劣化しやすいのであまりおすすめしない。
- 差し込み型コネクタの再利用についても禁止行為ではないが、配線も差し込み型コネクタも新品を使用して配線する事が推奨される。
- 差し込み型コネクタの外し方のコツは左右にゆすりながら引っ張ると簡単に外す事が可能。再利用も基本的には可能だが、メーカー要確認。
差し込み型コネクタの外し方のコツは?捻じりながら引っ張る
差し込み型コネクタの外し方は、VVFケーブルを左右に捻じりながら引っ張れば、少しずつ抜けていきます。
あまり強く左右に振り過ぎると、配線に傷がついてしまいますし、差し込み型コネクタの劣化を早めてしまいますので、ほどほどに。
差し込み型コネクタを取り外した後の再利用は基本的には可能ですが、電気工事士の試験を受ける場合は推奨されていません。
配線を外した場合、新品の差し込み型コネクターを使用し、かつVVFケーブルを新たに剥きなおします。
今回は、実験で撮影目的の為、露出させた配線の長さは適当(というか、その辺にあった端材をそのまま使用w)ですが、本来であれば12mm-13mmの間で正確にカットします。
露出された配線を見てわかりますが、差し込み型コネクタに差し込む前の銅線は、傷が無くとても綺麗です。
差し込み型コネクタに、VVFケーブルを差し込んだ状態です!
リングスリーブと比べて圧着工具が不要なので、簡単にコスパ良く配線を取り付け・取り外し出来てとても便利です。
今回、使用した差し込み型コネクタは差し込み口が2穴しかないが、様々な穴の数の差し込み型コネクタが販売されています。
撮影だけの為に、新たに線を剥くのが面倒だったので、その辺の端材を適当に使って差し込み型コネクタの配線を行ってしまいました。
しかし、これは悪い例で、明らかにむき出しにした銅線の長さが足りず、差し込み型コネクタの奥まで届いていないのが画像でも分かります。
配線は奥まで差し込んだ時に、差し込み型コネクタの天辺付近まで差し込まれているのが正解です。
差し込み型コネクタに差し込んだ銅線が、短い場合は接触不良を起こします。
ケーブルや、差し込み型コネクタが加熱し火災の原因になりますし、逆に配線が長くて差し込み型コネクタからはみ出している場合、漏電・ショートが起きて火災の原因になります。
どちらにせよ事故の原因になりますので、配線は正しく行いましょう!
これは良くない配線の事例で、ホコリや施工具合から素人が配線作業を行ったものと思われます。
実際に、よくあるんですよ、現場では。
私も、いくつかの工場・現場で配線の作業を行ってきた経験がありますが、勉強の目的で配線作業をさせて、後チェックしない人とか。
VVFケーブルの配線作業って結構工数の多い作業なので、一旦ポイントだけ教えて『後よろしく!』みたいな状況w
資格取得勉強の為に、配線をさせるというのはよくある話で、実際に私もやらせてもらってましたが、ここまでひどいのは、根本の安全性や電気の基礎知識が不足していると言えます。
素人が間違えて配線した結果、電子機器から煙が出たりなんて事も実際にあった話です。
差し込み型コネクタの外し方!
再利用非推奨
回しながらねじる
引っ張る
差し込み型コネクタの外し方のコツは、ねじりながら引っ張るしかありません。
差し込み型コネクタを分解する方法や、他の方法で取り外す術がないので、配線になるべく傷をつけないように外します。
再利用は可能な製品もありますが、差し込み型コネクタから配線を抜くと傷がつくので推奨されていません。
- 差し込み型コネクタとは?
- 基本手順は電源を切る事が第一!
- 差し込み型コネクタの外し方に関するコツ
- 外すときの注意点
差し込み型コネクタとは?
補足として、差し込み型コネクタについて解説します。
差し込み型コネクタは、電気配線や電子機器の接続に広く使用される便利なアイテムです。
しかし、いざ外すときに「どうやって外すんだ?」と戸惑うことがありませんか?
以降では、差し込み型コネクタの外し方について詳しく解説し、初心者でも簡単に外せるコツを紹介します。
さらに、作業中の注意点も合わせてご紹介するので、安全に作業を進めるための参考にしてください。
差し込み型コネクタとは、電線やケーブルを差し込むだけで接続できるタイプのコネクタです。
工具を使わずに接続できるため、配線作業が素早く行えるのが特徴です。
よく見られる場面としては、電気工事やネットワーク配線、家庭用電化製品の内部配線などが挙げられます。
この便利なコネクタですが、正しく取り外すためにはいくつかのポイントがあります。
基本手順は電源を切る事が第一!
差し込み型コネクタの外し方には、いくつかのステップがありますが、以下の手順を守れば、無理なくスムーズにコネクタを外すことができます。
- 電源を必ず切る
まず最初に行うべきは、安全のために電源を切ることです。電気が流れている状態で作業を行うと、感電の危険があります。スイッチだけでなく、可能であればブレーカーを落としてから作業に取り掛かりましょう。 - コネクタを確認する
次に、取り外す差し込み型コネクタの構造を確認します。差し込み型コネクタにはさまざまな種類があり、ロック機構が付いているものもあります。ロックが付いている場合は、まずロックを解除する必要があります。多くの場合、コネクタの側面や中央に押し込み部があり、そこを押しながら引き抜くことで外すことが可能です。 - ケーブルを引き抜く
ロックを解除したら、コネクタ本体を持ち、ケーブルをまっすぐ引き抜きます。このとき、ケーブルやコネクタを強く引っ張らないように注意しましょう。無理に引っ張ると、コネクタ内部のピンやケーブルが破損する可能性があります。もし固くて外れない場合は、ケーブルやコネクタを軽く揺らすようにしながら引き抜くと、抵抗が減少してスムーズに外れます。 - 専用工具を使う
一部の差し込み型コネクタには専用の工具が用意されています。このような工具を使用すると、力を入れずに簡単にコネクタを外すことができます。特に複雑な配線や高密度の接続がある場合、工具の使用を検討することをお勧めします。
差し込み型コネクタの外し方に関するコツ
次に、差し込み型コネクタの外し方のコツについて詳しく説明します。
特に初めて作業する場合や、何度も同じ作業を繰り返すプロフェッショナルの方にとっても役立つポイントです。
- 慎重に力を加える
コネクタを外すときに、力加減は非常に重要です。無理に引っ張るとコネクタやケーブルが損傷するリスクがあります。力をかける際は、まっすぐに、かつ均等に引くように心掛けましょう。もし手での作業が難しい場合、ペンチやピンセットを使うと力を均等に加えることができ、簡単に外れる場合もあります。 - 清掃を忘れずに
コネクタが長期間使用されている場合、ホコリや汚れが詰まっていることがあります。このような場合、エアダスターなどで軽く吹き飛ばしてから外すとスムーズです。汚れが内部に入り込むと、コネクタがスムーズに外れないだけでなく、接触不良の原因にもなります。 - コネクタを観察する
コネクタの外れにくさは、接触部分の形状やロック機構によるものです。特に、差し込み口が狭い場合や、コネクタが特殊な形状をしている場合は、無理に外そうとすると破損する危険があります。外す前に、コネクタ全体を観察し、正しい手順を見極めることが重要です。
外すときの注意点
差し込み型コネクタを外す際には、いくつかの注意点がありますので、これらを守ることで、トラブルを防ぎ、安全に作業を行うことができます。
電源が完全にオフか確認する |
繰り返しになりますが、作業前には必ず電源が切れていることを確認してください。電気が通っている状態で作業すると、感電や機器の故障を引き起こす可能性があります。特に高電圧の機器や配線を扱う場合は、慎重さが求められます。 |
破損を防ぐための力加減 |
差し込み型コネクタは比較的頑丈に作られていますが、過剰な力をかけるとコネクタやケーブルが損傷します。特に、外す際に左右にねじったり、ケーブルを引きちぎるような動作は避けましょう。コネクタを適切な方向に引くことが、破損を防ぐための基本です。 |
確実なロック解除 |
ロック機構があるコネクタの場合、ロックが完全に解除されていない状態で引き抜くと、コネクタ自体が壊れる可能性があります。必ずロック解除が確実に行われているか確認してから外すようにしましょう。ロック機構は、軽く押し込むタイプや、スライドさせるタイプなどさまざまなので、事前に確認しておくと安心です。 |
差し込み型コネクタの外し方は、一見簡単そうに見えるものの、正しい手順とコツを守ることが重要です。
特に初めての方や慣れていない方は、力加減や構造の確認が鍵となります。
安全な作業を行うために、電源を必ずオフにし、無理な力を加えずにコネクタを取り扱いましょう。
このようにして差し込み型コネクタ 外し方のポイントを押さえておけば、作業効率が上がり、トラブルを未然に防ぐことができます。
コネクタの取り外しに困ったときは、ぜひこの記事を参考にして、安全かつ効率的に作業を進めてください。
屋外使用は禁止?防水仕様のジョイントボックスと差し込み型コネクタ
私がDIY小屋で施工した、差し込み型コネクタとジョイントボックスの明らかな禁止施工事例から紹介します。
詳しくは各見出しで解説していますが、ポイント一旦冒頭でまとめます。
絶対禁止行為(使用する材料や状況による)ではありませんが、基本的に差し込み型コネクタを屋外で使用するのは推奨されていません。
ましてや、左下の画像のように、屋内用のVVFジョイントボックスを使い、差し込み型コネクタで防水処理をせずにまとめるのは結構危険な行為と言えます。
差し込み型コネクタの再利用も基本的には可能ですが、おすすめはされず、一旦使用したものは破棄して新品の差し込み型コネクタと、新しく配線を剥きなおして配線する事をお勧めします。
一応、屋根の直下で水がかからないことを確認しているのと、予算の問題で安い方法で施工しています。
しかし、この方法だと、蜘蛛がジョイントボックス内部に巣を作る可能性もあります。
クモの巣が湿気で、漏電や火災の原因となるので、もし私の様な施工を真似する場合は定期的なメンテナンスが必須です。
余談ですが、VVFケーブルを今回の画像の様に、導電性のパイプや配管類に這わせてステップルで固定するのは禁止行為です。
VVFケーブルの固定間隔も法律で定められた間隔があるので、仕事で配線する場合は、私の様に適当な間隔でVVFケーブルを固定しないように注意しましょう。
ここは自宅なので、問題が起きても自己責任の範囲で修まりますが、仕事で金銭が発生している状態ではシャレになりません。
ただ、実際の所、結構どの業者も屋外でVVFケーブルを使っていたり、勉強の為に無資格者に配線させたり、電気工事界隈は結構自由度の高い配線をしているのが現状です。
そもそも、学校の先生なんて明らかに無資格なのに、100Vで電気パンを作る実験をしたり、技術課の先生が生徒にテーブルタップを作る実習をさせたりしてますよね。
これも厳密には言えば違法(禁止)行為ですw
だからと言って私個人が咎めるつもりはありませんし、時と場合、先生の力量や安全対策にもよるので何とも言えません。
差し込み型コネクタ屋外使用は禁止?
防水ジョイントボックス
自己融着テープ
差し込み型コネクタは、何が何でも屋外で使用が禁止されているわけではありません。
電気という性質上、防水が問題なので、防水使用のジョイントボックスを使い、配線をPF管で保護すれば屋外使用も禁止されていません。
- 屋外使用が禁止された差し込み型コネクタ以外の配線接続方法は?
- 差し込み型コネクタ再利用の目安は?傷がついて居たら使用禁止!
屋外使用が禁止された差し込み型コネクタ以外の配線接続方法は?
屋外では、基本的に差し込み型コネクタの使用が禁止されている事をお話ししましたが、屋外での配線は一般的にどの様に行うのが正解なのでしょうか?
様々な配線方法がありますが、基本的に防水仕様のVVFジョイントボックスを使用して、絶縁被覆付閉端子を使用して、その上から自己融着テープで保護するのが一般的なようです。
防水仕様のVVFジョイントボックス内部であれば、例外的に差し込み型コネクタを使用しても問題ないという意見もありますし、実際防犯灯でそのような配線も見たことがあります。
差し込み型コネクタによる配線は、作業時間の短縮にもなる為、私自身も屋外で使用しています。
但し、本来差し込み型コネクタの屋外使用は推奨されていないので、屋外で使用する場合、定期的な点検やメンテナンスが必要です。
と、言うのも差し込み型コネクタは、リングスリーブで自己融着テープで留める場合と比較して、劣化が早いのが理由です。
また、自己融着テープで保護した場合と比べ、外気・湿気に触れる機会が増えて、錆びる可能性も高いので、あまりおすすめされないのです。
かつ、いつら防水のボックス内部に入れたとしても、屋外に設置したものは数年越しに開けると意外とほこりや細かい虫が入っている事が多く、これも劣化の原因となるからです。
私の様に、頻繁にメンテンナンスや配線の変更を行う場合は自己責任と考えて使っていますし、現場によっては実際、差し込み型コネクタを屋外で使用している業者もいる事は確かです。
右の防犯灯が着いた部分の下の単管パイプの画像をご覧ください。
片流れ屋根小屋をDIYした時に取り付けた屋外の防犯灯の施工事例です。
ぶっちゃけ良くない屋外配線の例ですが、材料費を安くする為・作業性をよくする為に屋内用のVVFジョイントボックスを屋外で使用しています。
かつ、屋外での使用が禁止された差し込み型コネクタを、何の防水処理もせずに使用しています。
屋外ではありますが、屋根の直下であるという理由(言い訳)で、無理やり取り付けました(笑)
一応、屋根の直下で水は掛からないとは言え、屋外でむき出しの状態でVVFケーブルを使用して、インシュロックで導電性のある単管パイプに留めるという時点で既にNGです。
一応自己責任という形で・・・。
先に、悪い配線例を紹介してしましましたが、本題に戻すと絶縁被覆付閉端子とは、下記のようなものです。
この上から自己融着テープでぐるぐる巻きにしてVVFジョイントボックスの中に収納します。
これは、イレクターパイプを使って屋内で照明やコンセントの配線を施工した時の例で、画像でも解説がある通り、工場ではイレクターパイプの作業台に、この様に配線するのが定番です。
差し込み型コネクタ再利用の目安は?傷がついて居たら使用禁止!
差し込み型コネクタに接続されたVVFケーブルを、強引に左右に捻じりながら取り外した時の拡大写真を載せました。
私は、差し込み型コネクタを取り外す時、可能であれば左右に捻じりながら取り外す事はせず、VVFケーブルは真っすぐの状態で、差し込み型コネクタの方をくるくる回しながら外します。
そうすると、抵抗なくVVFケーブルの傷も最小限で、差し込み型コネクタからケーブルを外す事が可能です。
拡大しても少し判り難いのですが、良く右下の方を見ると、一か所ケーブルに傷というかカケた様な跡がある事が分ります。
ケーブルに、表面上多少の傷がつくようならまだ再利用可能ですが、カケの様な傷が出来てしまうと再利用する事は出来ませんので、新しく配線をカットしなおす必要があります。
ケーブルの再利用が出来ない場合が多いですが、差し込み型コネクタ自体は何回か使用しても問題ありません。
差し込み型コネクタを再利用して、新しくケーブルを差し込んだ時に、抜けやゆるみが無ければ使っても問題ないでしょう。
差し込み型コネクタを一旦取り外して再利用する場合、差し込み型コネクタ内部に銅線や被膜等の異物が入ってないか、内部の金具の変形は無いかなど、最低限のチェックをしてから再利用する事をおすすめします。
差し込み型コネクタの屋外使用禁止!外し方のコツと再利用の目安は?まとめ
差し込み型コネクタの禁止行為や、外し方のコツについて解説したのでまとめます。
一旦取り外した差し込み型コネクタの再利用は可能(メーカーにもよるが)ですが、推奨はされておらず、基本的に一旦取り外した差し込み型コネクタは再利用せず新品に取り換えるのが一番安全です。
その際、傷ついた電線も新たに剥きなおして配線します。
差し込み型コネクタの再利用が禁止でないものの、推奨されない理由は、傷がつくことで電線が劣化しやすいためです。
また、傷が原因で差し込み型コネクタの接触不良が起こり、発熱や火災の原因となるからです。
差し込み型コネクタの外し方は、線をぐりぐりと左右にゆすりながら引っ張ると、何れ外す事が出来ます。
差し込み型コネクタの屋外使用についても言及しました。
差し込み型コネクタは、ケーブルに差し込めばすぐに固定できます。
抜くときも、特別な工具が要らずに配線や取り外しが可能なので、便利な材料です。
しかし、屋外で差し込み型コネクタを使うと、湿気や蜘蛛の巣が原因で端子がさびたり紫外線で劣化しやすく、最悪の場合ショートして火災が起きる可能性があります。
その為、私の様にあえてイリーガルな方法で施工を行う場合は、定期的なメンテナンスを行うなど十分注意して配線しましょう。
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