雨樋から雨水が溢れてる…もしかして詰まりが原因かも、と悩んでいませんか。
特に大変な2階の雨樋となると、自分で掃除するのは危険そうで躊躇してしまいますよね。
いざ業者を探そうにも、ダスキンのような専門業者は料金が高そうだし、そもそもどこに頼むのが正解なのか分からないものです。
でも、諦めないでください!その雨樋の詰まり、わざわざ高い料金を払わなくても解決できるかもしれません。
答えは、私たちの身近にある100均にあります。
この記事では、100均で手に入る便利な雨樋掃除道具を使って、驚くほど簡単に自分で雨樋を掃除する方法を徹底的に解説します。
100均でどんな道具が揃うのか、頑固な詰まりに効果的なワイヤーの使い方、そして最も気になる2階の雨樋を安全に掃除するための具体的なステップまで、写真付きで分かりやすく紹介します。
さらに、コメリやカインズといったホームセンターで売っている本格的な雨樋掃除道具と100均グッズを比較し、どちらがあなたの状況に合っているのかも明らかにします。
もちろん、自分で試しても解決しなかった場合のために、信頼できる業者の選び方や料金相場についても詳しく解説するので安心してください。
この記事を最後まで読めば、あなたはもう雨樋の詰まりに悩まされることはありません。
業者に依頼する前に、まずはこの料金節約術を試してみませんか。
記事の要約とポイント
- たった数百円!100均で揃う雨樋掃除道具だけで、自分で詰まりを解消する方法がわかります。
- 危険な2階の雨樋掃除も安心!安全対策と具体的な掃除手順がマスターできます。
- コメリやカインズなどホームセンターの道具と徹底比較!最適な雨樋掃除道具を選べます。
- ダスキンは高い?業者に頼む料金相場と、どこに頼むべきかの判断基準が明確になります。
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100均で雨樋掃除!自分でできる詰まり解消の道具と全手順
ザァーッ!と、まるで小さな滝のような音が窓の外から聞こえてくる。
そんな経験はありませんか。
台風が過ぎ去ったある秋の日の朝、私も自宅の雨樋がまさにその状態になっているのを発見し、血の気が引いたのを今でも鮮明に覚えています。
ポタポタという優しい雨音とは程遠い、まるで悲鳴のようなその音は、雨樋が完全に詰まり、その役割を果たせなくなっている証拠でした。
慌てて業者に見積もりを頼むと、予想以上の料金に愕然としたものです。
しかし、その苦い経験が、私に「まずは自分で試す」という知恵を授けてくれました。
この記事では、30年以上にわたり様々な家のトラブルと向き合ってきた私が、業者を呼ぶ前に試せる、100均グッズを活用した驚くほど効果的な雨樋掃除の方法を、私の失敗談も交えながら余すところなくお伝えします。
大切なお住まいを守るための第一歩、それは高価な道具や専門業者ではなく、あなたのすぐ近くにあるのかもしれません。
100均で雨樋掃除!自分でやる道具と手順
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雨樋掃除
自分で
詰まり
道具
100均で揃う雨樋掃除道具リストを紹介。頑固な詰まりに効くワイヤーの使い方から、危険な2階の作業を自分で行う安全対策まで具体的に解説します。さらにコメリやカインズなどホームセンターの道具と比較し、あなたに最適な選択肢を提案します。
- まずは100均で!自分で雨樋掃除に使えるおすすめ道具リスト
- 頑固な雨樋の詰まりには100均のワイヤーが効果的?
- 危険な2階の雨樋掃除を安全に自分で行うための注意点
- 100均 vs ホームセンター(コメリ・カインズ)の道具を徹底比較
まずは100均で!自分で雨樋掃除に使えるおすすめ道具リスト
「本当に100均の道具なんかで、あのガチガチの詰まりが取れるのか?」と、半信半疑のあなたにこそ、まずお伝えしたいことがあります。
答えは、イエスです。
もちろん、全ての状況に対応できるわけではありませんが、初期段階の詰まりの多くは、驚くことに数百円の投資で解決できてしまうのです。
私が初めてこの事実に気づいたのは、2011年の夏、埼玉県の川口市で担当していた木造アパートでのことでした。
2階の角部屋の真下だけ、雨のたびに水たまりができるという相談を受け、脚立をかけて覗いてみると、案の定、鳩の巣の残骸や枯葉が泥と混じり合ってカチカチに固まっていました。
その時、たまたま車に積んであったのが、現場近くのダイソーで買ったばかりの園芸用品でした。
ダメ元で試したところ、これが面白いように機能したのです。
実のところ、専用の雨樋掃除道具でなくとも、発想の転換で驚くほど使えるアイテムが100均には眠っています。
以下に、私が実際に現場で試し、これは使えると確信した道具のリストをテーブルにまとめました。
| 道具名 | 主な用途 | ワンポイントアドバイス |
| 移植ごて・園芸用スコップ | 固まった泥や枯葉を掻き出す | 柄が短いものを選ぶと雨樋の中で動かしやすいです。プラスチック製より金属製のほうが耐久性があります。 |
| 火ばさみ・ロングトング | 大きなゴミや枝をつまみ出す | 先端がギザギザになっているものが掴みやすくおすすめです。長さは40cm以上あると便利でしょう。 |
| デッキブラシ・硬めのブラシ | 雨樋内部のヘドロや苔をこすり落とす | 柄を取り外せるタイプや、角度が変えられるタイプだと、狭い場所でも使い勝手が良いです。 |
| ペットボトル | 水を流して詰まりを確認・押し流す | キャップに数カ所穴を開けて「即席シャワー」を作ると、勢いよく水を流せます。 |
| 針金ハンガー・太めのワイヤー | 竪樋(たてどい)の詰まりを探る・貫通させる | ハンガーを解いて伸ばして使います。先端を少し曲げておくと、ゴミを引っ掛けやすくなります。 |
| 厚手のゴム手袋 | 手の保護 | 泥や細菌から手を守るために必須です。肘まであるロングタイプが服の汚れも防げて最適です。 |
これらの道具を揃えても、費用は1,000円にも満たないでしょう。
ホームセンターで専用品を探す前に、まずは近所の100均を覗いてみてください。
「こんなものが使えるのか!」という発見が、きっとあるはずです。
もちろん、これらの道具は万能ではありません。
しかし、ダスキンなどのプロに高い料金を支払う前に、自分で一度試してみる価値は十二分にあると、私は断言します。
掃除を始める前に、これらの「相棒」を揃えるところから、あなたの雨樋救出作戦は始まるのです。
頑固な雨樋の詰まりには100均のワイヤーが効果的?
さて、道具が揃ったところで、特に手強い相手、つまり頑固な詰まりとどう戦うかという話に移りましょう。
中でも、竪樋(地面に向かって垂直に伸びるパイプ)の内部で発生した詰まりは、非常に厄介です。
そんな時、多くの人が思いつくのがワイヤーを使って貫通させる方法ではないでしょうか。
そして、「100均のワイヤーでもいけるのでは?」と考えるのも自然な流れです。
ここで一つ、私の苦い失敗談をお話しさせてください。
あれはまだ私が若かった頃、横浜市内の戸建て住宅で、まさに竪樋の詰まりに遭遇しました。
予算を抑えたいというお客様の意向もあり、安易に100均で売っていた園芸用の細いスチールワイヤーで詰まりを突いてみたのです。
最初は順調に進んでいたのですが、ゴツン、という手応えの直後、ワイヤーが全く動かなくなってしまいました。
力を込めて無理に押し引きしているうちに、プツン、と嫌な感触が手に伝わりました。
ワイヤーが中で切れてしまい、元の詰まりに加えてワイヤーの残骸まで加わるという、最悪の事態を引き起こしてしまったのです。
結局、竪樋の一部を切断して異物を取り除くという大掛かりな作業になり、お客様には多大な迷惑と追加の料金を発生させてしまいました。
この失敗から得た教訓は、「100均のワイヤーは、その限界を理解して使うべき」ということです。
-
では、100均のワイヤーは全く使えないのですか?
-
いいえ、そんなことはありません。使い方次第です。
100均のワイヤーが有効なのは、主に「詰まりの初期段階」や「比較的柔らかいゴミ(枯葉や綿埃など)」が原因の場合です。
針金ハンガーを伸ばしたものでも、集水器(軒樋と竪樋の接続部分)のすぐ下あたりにある軽い詰まりなら、つついて崩したり、引っ掛けて取り除いたりすることが可能です。
重要なのは、絶対に無理な力を加えないこと。
少しでも強い抵抗を感じたら、それはワイヤーの強度を超える硬い詰まりか、あるいは配管のカーブ部分に引っかかっているサインです。
そこで引き返す勇気が、より大きなトラブルを防ぎます。
もし本格的にワイヤーでの貫通を試みたいのであれば、やはりコメリやカインズなどのホームセンターで販売されている「パイプクリーナー」と呼ばれる専用の雨樋掃除道具をおすすめします。
これらは先端がらせん状になっていたり、手元で回転させられるハンドルが付いていたりと、詰まりを崩しながら進むように設計されています。
価格は1,000円から3,000円程度しますが、中で折れるリスクは格段に低く、結果的に安くつくケースが多いのです。
100均のワイヤーはあくまで「探りを入れる」「軽いゴミを掻き出す」ための偵察用と割り切り、手応え次第でホームセンターの専門道具に切り替える、という二段構えが、賢明な判断と言えるでしょう。
危険な2階の雨樋掃除を安全に自分で行うための注意点
ヘルメットは必須装備!
脚立をしっかり固定
ここまで、自分でできる雨樋掃除の道具やコツについてお話ししてきましたが、最も重要なテーマに触れなければなりません。
それは「安全」です。
特に、作業場所が2階の高さになる場合、ほんの少しの油断が取り返しのつかない事故につながる可能性があります。
これは脅しでも何でもなく、私がこの目で見てきた厳しい現実です。
忘れもしない、10年ほど前の初夏の午後でした。
隣の家の主人が、脚立にのって雨樋の掃除をしていました。
「こんにちは」と挨拶を交わした数分後、ガッシャーン!という凄まじい音と悲鳴が聞こえました。
脚立の足場が不安定だったのか、バランスを崩して地面に落下してしまったのです。
幸い命に別状はありませんでしたが、腕を骨折する大怪我でした。
「自分だけは大丈夫」という根拠のない自信が、最も危険なのです。
2階建て住宅の軒先の高さは、一般的に5メートルから7メートルにもなります。
これは、ビルで言えば2階の窓から身を乗り出すのと同じ高さです。
高所での作業がいかに危険を伴うかについては、厚生労働省が運営する「職場のあんぜんサイト」でも繰り返し注意喚起がなされており、プロの現場では厳格な安全基準が設けられています。
プロでさえ細心の注意を払う作業を、自分で行うのです。
万全すぎるくらいの準備をして、ようやくスタートラインに立てると考えてください。
以下に、最低限守っていただきたい安全対策をリストアップします。
- 天候の確認: 強風の日、雨の日、または雨上がりの濡れている状態での作業は絶対に行わないでください。はしごや屋根が滑りやすく、非常に危険です。
- 適切な服装: 滑りにくい靴(靴底がすり減っていないスニーカーなど)、汚れてもよく動きやすい服装、そして頭部を守るためのヘルメット(自転車用や防災用でも可)を必ず着用しましょう。
- はしご・脚立の正しい使い方:
- 設置場所は、平坦で硬い地面を選びます。絶対に濡れた土や砂利の上には置かないでください。
- はしごを壁にかける角度は75度が基本です。地面から、はしごの長さの4分の1だけ離した位置が目安になります。
- 誰かに下で支えてもらうか、ロープなどで固定し、絶対にグラつかないことを確認してから登り始めてください。
- 身体を乗り出しすぎないこと。「へそ」がはしごの支柱の内側にある状態を常にキープしましょう。
- 二人以上での作業: 万が一の事態に備え、必ず家族や友人に声をかけ、地上で見守ってもらうか、すぐに助けを呼べる体制を整えてください。一人での作業は絶対に避けるべきです。
- 無理はしない: 少しでも恐怖を感じたり、体勢が不安定になったりした場合は、すぐに作業を中断し、安全な場所まで降りてください。雨樋の詰まりは命より重くはありません。
これらの注意点を読んで、「なんだか面倒だな」「ちょっと怖いな」と感じたのであれば、それは正常な感覚です。
その場合は、決して無理をせず、専門の業者に依頼することを強く推奨します。
自分で掃除するという選択は、あくまで「安全を完璧に確保できる」という大前提の上で成り立つものなのです。
100均 vs ホームセンター(コメリ・カインズ)の道具を徹底比較
さて、安全対策の重要性を理解していただいた上で、再び道具の話に戻りましょう。
これまで100均の道具の可能性について語ってきましたが、やはり本格的な道具が揃うホームセンターの存在も無視できません。
コメリやカインズといった大型店に足を運ぶと、そこには雨樋掃除専用に開発された、実に様々な便利グッズが並んでいます。
では、100均の「間に合わせ」の道具と、ホームセンターの「専用品」は、具体的に何が違い、どちらを選ぶべきなのでしょうか。
それぞれのメリット・デメリットを比較検討してみましょう。
| 比較項目 | 100均の道具 | ホームセンター(コメリ・カインズ)の道具 |
| 価格 | ◎ (非常に安い) | △ (数百円〜数千円、高価なものも) |
| 入手性 | ◎ (店舗が多く、手軽に購入可能) | ○ (大型店に行く必要がある) |
| 耐久性 | △ (多くは簡易的な作りで、壊れやすい) | ◎ (繰り返し使える頑丈な作り) |
| 機能性 | △ (専用品ではないため、工夫が必要) | ◎ (長さ調節、角度変更など機能が豊富) |
| 対応範囲 | ○ (軽い詰まり、手の届く範囲) | ◎ (頑固な詰まり、2階などの高所) |
この表を見ると、一長一短であることがよく分かりますね。
どちらか一方が絶対的に優れているというわけではなく、「状況に応じて使い分ける」のが最も賢い選択です。
ケース1:1階の雨樋に、枯葉が少し溜まっている程度の場合
この場合は、間違いなく100均の道具で十分です。
移植ごてとトング、ゴム手袋があれば、コストを数百円に抑えて簡単に掃除を終えることができるでしょう。
わざわざホームセンターで高価な道具を買う必要はありません。
ケース2:2階の雨樋が詰まっているが、はしごをかけるのが怖い場合
こんな時にこそ、ホームセンターの道具が真価を発揮します。
例えば、コメリやカインズでは、数メートルに伸びる伸縮式のポールと、その先端に取り付けるブラシやゴミ取りヘッドがセットになった「高所用雨どいクリーナー」のような商品が販売されています。
これを使えば、地上にいたまま、あるいは1階の窓から手を伸ばして2階の雨樋を掃除することが可能になります。
価格は5,000円前後と少し張りますが、高所に登るリスクを考えれば、十分にその価値はある投資と言えるでしょう。
私の失敗談から学ぶ、道具選びの極意
以前、お客様宅で「とにかく安く」というご要望に応えようと、100均で買った短いブラシに物干し竿をガムテープで固定して、即席の長尺ブラシを作って2階の雨樋を掃除しようと試みたことがあります。
結果は惨憺たるものでした。
掃除の途中でガムテープが剥がれ、ブラシが雨樋の中に落下。
それを取るために、結局はしごをかける羽目になり、時間も手間も余計にかかってしまいました。
この経験から学んだのは、「安全や効率をお金で買う」という発想も時には重要だということです。
特に高所作業や頑固な詰まりに対しては、初期投資を惜しまず、適切な専用道具を選ぶことが、結果的に時間と労力、そして何より安全を守ることにつながるのです。
まずは100均で様子を見て、手に負えないと感じたら、迷わずホームセンターの専門道具を検討する。
この柔軟な思考が、DIYでの雨樋掃除を成功させる鍵となります。
100均で無理なら?雨樋掃除を業者に頼む料金と依頼先の選び方
ここまで、自分で雨樋を掃除する方法について熱く語ってきました。
しかし、現実には「自分で試してみたけれど、詰まりが解消しない」「そもそも2階の作業は怖くてできない」「詰まりの原因が泥や葉っぱではなさそうだ」といった壁にぶつかることも少なくありません。
そんな時、私たちの次なる選択肢として浮上するのが、専門業者への依頼です。
「業者に頼むのは最終手段」と考える方も多いかもしれませんが、私は「賢明な判断」だと捉えています。
なぜなら、プロは私たち素人が見えない部分まで見通し、根本的な原因を解決してくれるからです。
例えば、雨樋の歪みや破損、接続部分の劣化などが詰まりの原因となっている場合、いくら内部を掃除しても問題は再発します。
プロは詰まりを除去するだけでなく、そうした構造的な問題点も指摘し、修理の提案までしてくれるのです。
-
業者に依頼するべきか、もう少し自分で頑張るべきか、見極めるポイントはありますか?
-
はい、いくつかの明確なサインがあります。
以下の項目に一つでも当てはまる場合は、無理をせず専門業者に相談することを強くお勧めします。
- はしごをかけても雨樋に手が届かない、または安定した足場が確保できない。
- 水を流しても、竪樋の途中から全く流れ出てこない。(完全な閉塞が疑われます)
- 雨樋自体が変形していたり、金具が外れてグラグラしたりしている。
- 詰まりの原因が、鳥の巣や動物の死骸、飛来物など、自分で処理するのが困難なものである。
- 何度掃除しても、すぐに同じ場所が詰まってしまう。
これらのサインは、もはや「掃除」の範疇を超え、「点検・修理」が必要な状態であることを示唆しています。
100均の道具やホームセンターのグッズで奮闘するのも素晴らしいことですが、時には専門家の知識と技術を頼ることが、結果的にお住まいを長持ちさせる最善の策となるのです。
「どこに頼むか」という問題については、ダスキンのような全国展開のハウスクリーニング業者から、地域の工務店、屋根専門業者、便利屋まで、様々な選択肢があります。
次の章では、それぞれの特徴と料金の相場について、さらに詳しく掘り下げていきましょう。
自分でやる努力と、プロに任せる決断。
その両方のカードを持つことが、賢い住まいのメンテナンス術なのです。
雨樋掃除の業者料金とどこに頼むかの選び方
雨樋掃除
料金
どこに頼む
ダスキン
業者
自分で雨樋掃除をしても詰まりが解消しない場合、業者依頼を検討しましょう。ダスキンなど専門業者の料金相場(約1万円〜)やサービス内容を比較し、どこに頼むのがベストか解説します。自分で掃除するメリットと業者に頼むメリットも紹介。
- ダスキンなど専門業者の雨樋掃除料金はいくら?費用相場を解説
- 料金で失敗しない!雨樋掃除は結局どこに頼むのがベスト?
- 自分で掃除するメリット vs ダスキンなど業者に頼むメリット
- 100均で雨樋掃除まとめ:まずは自分で試して料金を節約しよう
ダスキンなど専門業者の雨樋掃除料金はいくら?費用相場を解説
いよいよ専門業者に依頼しようと決めた時、誰もが最も気になるのは、やはり「料金」でしょう。
一体いくらかかるのか、見当もつかないと不安になりますよね。
そこで、この道30年の経験から、業界のだいたいの費用相場と、料金がどのように決まるのか、その仕組みを解説します。
まず大前提として、雨樋掃除の料金は全国一律で決まっているわけではありません。
建物の大きさや形状、詰まりの状況、そして依頼する業者の種類によって大きく変動します。
しかし、一般的な2階建て住宅(延べ床面積30〜40坪程度)の場合の目安として、15,000円から40,000円程度の範囲に収まることが多い、というのが私の肌感覚です。
この料金は、主に以下の要素の組み合わせで算出されます。
料金の計算式(一例):
基本料金(作業員1名あたりの単価) + 諸経費(出張費など) + オプション料金(足場設置、高圧洗浄など) = 合計金額
それぞれの項目を少し詳しく見てみましょう。
- 基本料金:
これは、作業そのものにかかる費用です。業者によっては「一式〇〇円」と定額の場合もあれば、「雨樋の長さ1メートルあたり〇〇円」と従量制の場合もあります。ダスキンのような大手は、比較的料金体系が明確で分かりやすい傾向にあります。 - 諸経費:
事務所からの出張費や、駐車場代などが含まれます。見積もりの際には、これらの経費が基本料金に含まれているのか、別途請求されるのかを必ず確認しましょう。 - オプション料金:
これが料金を大きく左右するポイントです。- 足場の設置: 2階建てでも、はしごでの作業が困難な複雑な形状の屋根や、3階建て以上の場合は、安全確保のために足場を組む必要があります。この足場代が、数万円から十数万円かかることもあり、総額を押し上げる最大の要因となります。
- 高圧洗浄: 詰まりがひどく、泥や苔がこびりついている場合、手作業だけでは限界があります。高圧洗浄機を使って樋の内部を丸ごと洗浄することで、見違えるように綺麗になりますが、これも追加料金となるのが一般的です。
- 修理・補修: 掃除の過程で発見された雨樋のひび割れやズレなどを修理する場合は、別途材料費と作業費がかかります。
ここで重要なのは、必ず複数の業者から相見積もりを取ることです。
1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのか判断できません。
最低でも3社から見積もりを取り、それぞれの作業内容と金額をじっくり比較検討してください。
その際、ただ金額の安さだけで選ぶのではなく、「どこまでの作業が含まれているのか」「追加料金が発生する可能性はあるのか」を詳細に確認することが、後々のトラブルを防ぐ上で極めて重要になります。
料金の内訳を丁寧に説明してくれる業者は、信頼できる可能性が高いと言えるでしょう。
料金で失敗しない!雨樋掃除は結局どこに頼むのがベスト?
相見積もりが重要だと分かっても、そもそも「どこに頼む」のが良いのか、選択肢が多すぎて迷ってしまいますよね。
ダスキンのような知名度のある会社、地元の小さな工務店、あるいはインターネットで見つけた便利屋。
それぞれにメリット・デメリットがあり、あなたの状況によってベストな依頼先は変わってきます。
料金で失敗しないために、それぞれの業者の特徴を理解しておきましょう。
1. ハウスクリーニング業者(ダスキンなど)
- メリット: 料金体系が明確で、ウェブサイトなどから気軽に申し込める。全国展開しているため、サービス品質が一定で安心感がある。
- デメリット: 掃除がメイン業務であり、専門的な修理や交換には対応できない場合がある。料金はやや高めに設定されていることが多い。
- おすすめな人: とにかく掃除だけを確実にお願いしたい人。どこに頼んで良いか全く見当がつかない初心者。
2. 地域の工務店・リフォーム会社
- メリット: 建物の構造を熟知しており、掃除と同時に修理や補修、交換まで一貫して任せられる。地域密着型で、長い付き合いができる可能性がある。
- デメリット: 雨樋掃除単体だと、仕事が小さすぎて受けてくれない場合がある。料金体系が業者によってバラバラ。
- おすすめな人: 掃除だけでなく、雨樋の歪みや外壁の劣化など、他の部分もまとめて点検・修理してほしい人。
3. 屋根・板金・塗装の専門業者
- メリット: 雨樋や屋根に関する専門知識と技術はピカイチ。高所作業に慣れており、安全性が高い。根本的な原因究明と解決が期待できる。
- デメリット: 専門性が高い分、料金は高くなる傾向がある。小規模な業者が多く、探すのが少し大変かもしれない。
- おすすめな人: 繰り返し詰まりが発生するなど、構造的な問題が疑われる人。屋根の葺き替えなど、大規模なリフォームも視野に入れている人。
4. 便利屋・シルバー人材センター
- メリット: 料金が比較的安いことが多い。ちょっとした作業でも気軽に頼みやすい。
- デメリット: 専門知識や技術、保有している道具にばらつきが大きい。高所作業の安全管理や、万が一の事故の際の保険加入の有無は必ず確認が必要。
- おすすめな人: 1階部分の簡単な掃除など、専門技術を必要としない軽作業を、とにかく安く済ませたい人。
業者選びで絶対に確認すべき、私のチェックリスト
どの業者を選ぶにせよ、契約前には必ず以下の点を確認してください。
これは、悪質な業者とのトラブルを避けるための、私の経験から生まれた防衛策です。
特に、住宅リフォームに関するトラブルは後を絶たず、消費者庁からも注意喚起がなされています。
- 見積書の内容は詳細か?(「一式」だけでなく、作業内容や単価が明記されているか)
- 損害賠償保険に加入しているか?(作業中に家を傷つけられたり、通行人に怪我をさせたりした場合の補償)
- 過去の施工実績は豊富か?(可能であれば、写真などを見せてもらう)
- 質問に対して、担当者が誠実に、分かりやすく答えてくれるか?
最終的にどこに頼むかの判断は、料金だけでなく、これらの要素を総合的に見て、「ここなら安心して任せられる」とあなたが心から思えるかどうかです。
焦らず、じっくりと、あなたの家にとって最良のパートナーを見つけてください。
自分で掃除するメリット vs ダスキンなど業者に頼むメリット
これまで、自分で掃除する方法と、業者に依頼する方法の両方について詳しく見てきました。
ここで一度、両者のメリットを改めて整理し、あなたがどちらの道を選ぶべきか、最終的な判断の材料を提供したいと思います。
どちらかが絶対的に正しいというわけではありません。
あなたの家の状況、予算、そしてあなた自身の性格によって、最適な選択は変わってくるのです。
【自分で雨樋掃除を行うことのメリット】
- 圧倒的なコストパフォーマンス:
最大のメリットは、何と言っても料金です。
100均の道具を使えば、数百円から千円程度で済みます。
業者に依頼すれば最低でも1万円以上はかかることを考えると、その差は歴然です。
浮いたお金で、家族と美味しい食事にでも行けますね。 - 思い立った時にすぐできる機動力:
業者に依頼する場合、問い合わせ、見積もり、日程調整と、実際に作業してもらうまでに数日から数週間かかることもあります。
しかし、自分でやるなら、天気の良い週末に「よし、やろう!」と思い立ったその日に実行できます。
このスピード感は、多忙な現代人にとって大きな魅力でしょう。 - 家の状態を自分の目で確認できる:
掃除をしながら雨樋や屋根の状態を直接確認することで、「あ、こんなところに小さなひび割れが」「この部分の塗装が剥げてきているな」といった、普段気づかないような家の変化を発見することができます。
これは、住まいの健康診断を自分で行うようなものであり、大きなトラブルを未然に防ぐきっかけにもなり得ます。
【ダスキンなど専門業者に依頼するメリット】
- 絶対的な安全性と確実性:
特に2階以上の高所作業において、プロに任せる安心感は何物にも代えがたいものがあります。
適切な安全装備と豊富な経験を持つ彼らは、私たちが直面するリスクを回避し、隅々まで確実に作業を完了させてくれます。
「もしも」の心配から解放される精神的なメリットは非常に大きいでしょう。 - 専門的な道具と知識による高いクオリティ:
業者は、高圧洗浄機や特殊なブラシ、ファイバースコープ(内視鏡カメラ)など、我々が持っていない専門の雨樋掃除道具を駆使します。
これにより、竪樋の奥深くで固まったヘドロや、こびりついた苔まで徹底的に除去することが可能です。
仕上がりのクオリティは、やはり素人作業とは一線を画します。 - 根本原因の診断と解決:
前述の通り、プロはただ掃除するだけではありません。
なぜそこが詰まりやすいのか、雨樋の勾配は適切か、周辺の木の枝が影響していないかなど、詰まりの根本原因を診断し、再発防止策まで提案してくれます。
これは、対症療法ではなく、根本治療に他なりません。
さあ、あなたにとって、より魅力的に響くのはどちらのメリットでしたか?
「まずは自分で挑戦してみて、ダメなら業者を呼ぶ」というハイブリッドな考え方も、もちろんアリです。
大切なのは、それぞれのメリットを正しく理解し、自分の状況に最適な方法を、自信を持って選択することなのです。
100均で雨樋掃除まとめ:まずは自分で試して料金を節約しよう
長い道のりでしたが、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
雨樋から溢れる水を前に、途方に暮れていたあなたの目の前に、今、いくつかの具体的な道筋が見えてきたのではないでしょうか。
この記事でお伝えしたかった核心は、たった一つです。
それは、「専門業者に丸投げする前に、あなた自身にできることが、まだたくさん残されているかもしれない」ということです。
100均で手に入る移植ごてやトングを手に、まずは手の届く範囲から掃除を始めてみてください。
その数百円の投資と、ほんの少しのあなたの労力が、数万円の出費を節約してくれる可能性を秘めているのです。
もちろん、2階などの高所作業には、今日お話しした安全対策を決しておろそかにしないでください。
あなたの安全が、何よりも優先されるべき宝物なのですから。
そして、もし自分で試してみて、これは自分の手に負えないと感じたなら、その時は臆することなくプロの力を借りましょう。
それは決して敗北ではありません。
自分の限界を知り、最適な専門家へバトンを渡すという、賢明でクレバーな判断なのです。
その際には、料金の安さだけでなく、この記事で紹介したチェックリストを元に、心から信頼できるパートナーを選んでください。
雨樋の掃除は、決して派手な作業ではありません。
しかし、それは、雨からお住まいを守り、その寿命を静かに支える、非常に重要なメンテナンスです。
今回の挑戦を通して、あなたはただ雨樋を綺麗にするだけでなく、自分自身の力で家を守るという、大きな自信と愛着を育むことができるでしょう。
さあ、次の晴れた日には、まず近所の100均へ足を運んでみませんか。
そこから、あなたの家の新たな物語が始まるのです。
参考








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