笹竹を枯らす方法について解説した記事です。
家に笹竹や笹が生えると厄介で、笹は植えてはいけない植物のランキング上位に入るほど駆除するのが大変な植物です。
竹は地中に太い根を張って繋がっているので、地上に出ている笹や竹を切ったところで竹が枯れる事は永遠にありません。
笹竹を枯らす方法は、塩や石灰などもってのほかで、効果が無いばかりか塩は永遠に地中に残るので、まいた所に二度と植物が育ちませんし笹や竹に浸透する程の効果はありません。
笹竹を枯らす方法は、根から根絶する抜本的な駆除しかなく、私の自宅に生えている笹や竹を例に簡単な笹駆除の除草剤や道具と駆除のコツを解説します。
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笹竹を枯らす方法!笹駆除の除草剤と道具のポイント
- 笹竹を枯らす方法で一番のおすすめで簡単な笹駆除法は、ランダムに切った竹にラウンドアップなどの除草剤を直接注射器で注入し、防水テープで蓋をして放置すると簡単!
- 崖や傾斜地などの竹は、むやみ枯らすと丈夫な根の土留め効果が無くなり土砂崩れの原因になることもあるので注意が必要!意外な落とし穴です。
- ユンボでの駆除経験もあるが、取り残しがあるとやはりそこから生えてくる。竹の生命力はすさまじい!
- ユンボ以外の道具で笹竹の根を掘り起こすのはお勧めしない。あまりにも効率が悪く笹竹は人力で掘り起こせる代物ではない。
笹竹を枯らす方法は結局なにがお勧めなのよ?竹の根も枯らす薬が鍵
冒頭でも書きましたが、笹や竹はその辺に生えている雑草とは違い、小手先のテクニックでは簡単に駆除・枯らす事が出来ません。
例えば熱湯等が良い例で、竹の根はとても深く丈夫で、熱湯はとても根には届かず簡単には駆除出来ません。
笹竹を枯らす方法で同様に、除草剤を含む塩や石灰もですし、竹を枯らせる時期も関係ありません。
こんなものを適当にまいたところで、熱湯と同様に竹の根まで浸透しません。
第一竹の根は固まって生えるわけではなく、かなりまばらで広範囲なので、いくら除草剤を含む薬剤をまいたところで焼け石に水です。
つまり、笹竹を枯らす方法で、簡単に枯らしたり駆除したりする方法は、限定的であるという事です。
冒頭で竹の根を枯らす薬が鍵と書きましたが、笹竹を枯らす方法はコツがあり、薬剤を撒くのではなく、竹を切って直接入れて蓋をして後は放置するだけです。
もう一度書きますが、笹竹を枯らす方法でお湯をかけたり塩を撒いたりしたところで、地中の笹竹は広範囲にわたり根を張っているので、範囲が限定的で、土から露出している部分しか枯らす事が出来ません。
土に埋まった笹竹の根の画像をご覧ください。
地面に生えた笹竹の根っこの分かりやすい写真ですが、これはユンボで笹竹が生えている地面の根っこを整地した時に出てきました。
笹竹は密集していても、根っこ自体はかなりランダムで通間隔で埋まっている事が分かります。
画像にもコメントしましたが、ここは通り道ですがこの飛び出した笹竹の根は放置しています。
このレベルの太さでも、人力ではとても抜けません!ブログのリライトをしている現在で、写真を撮ってからかれこれ半年以上が経過しますが、枯れてはいるものの、笹竹の根自体はとてもしっかりしています。
それは、枯れているのが表面上だけの根で、地中の根に関してはしっかりと生きているからです。
土起こし器のような道具を使っても不可能で、体力と時間の無駄なのであきらめた方が良いです。
何度も書きますが、笹竹を枯らす方法で簡単な方法はカットしてそこに薬剤を注入する以外にはありません。
竹をカットすると、上記の様な節になっています。
ずらして切れば、節に当たらずに穴を開けられますが、笹竹を枯らす方法のお勧めは画像のように節の部分で竹をカットして、ドリルやキリで小さく穴を開けて、注射器でラウンドアップなどのグリホサート系の薬剤を注入してテープでふさぎます。
ポイントは穴を小さく開けて、注入した薬剤が薄まってしまわないように、水などが入ったりこぼれたりしないようにすることです。
節の部分を外して大きな穴を開けてしまうと、テープでふさぐのが大変です。
開いた大穴から水が侵入したり、風で揺れてこぼれたり薬剤が浸透する前に蒸発してしまったのでは無意味です。
小さな穴を開けて放置しておけば、後は勝手に根っこも腐るのでおススメです。
笹竹は中国原産の亜種!庭に植えられる竹とご近所トラブル
調べたところによると、一般的に笹竹や竹などと呼ばれているものは、孟宗竹で中国から日本の京都に持ち込まれたのが始まりの様です。
竹には針のような細長い種があります。
この種が、なんらかの植物を刈り取って移動した時や洋服についたりして広まる事が多いようです。
また、笹竹を塀などの代わりとして利用する場合に注意したいのがご近所トラブルです。
先の話のように笹竹の種は小さくとがっているので、洋服についたり風に飛ばされたりして隣接する近所の庭に生えたら大変です。
種が飛んでこなくても笹竹は植えたところに大人しく生えているわけではなく、どんどん生息域を拡大する為、地下で繋がりご近所の庭を破壊する事があります。
都心方面では最近隣接する住宅が多いので、笹竹による近所トラブルも実際に起こっています。
竹の詳しい生態や構造を勉強し、記事を書く上で近畿大学のHPが参考になりました。
生命力の強い日本の笹竹をランキングにしてみた!
日本の笹竹は、生命力が強く、さまざまな環境に適応できる植物です。その中でも、特に生命力の強い笹竹をランキング形式でご紹介します。
1位:チシマザサ
チシマザサは、北海道から東北地方にかけて分布する笹竹です。
寒冷地に強く、雪の中でも枯れることなく冬を越すことができ、乾燥にも強く、海岸線近くなど、過酷な環境でも生育することができます。
2位:クマザサ
クマザサは、日本全国の山地に分布する笹竹で、山火事にも強く、火災の後にいち早く生えてくることから、「火返り笹」とも呼ばれています。
また、土壌の侵食を防ぐ効果もあり、山地の保水にも役立っています。
3位:スズタケ
スズタケは、日本全国の平地から山地に分布する笹竹です。
成長が早く、繁殖力が強いことから、竹林を形成することがあり、竹細工などの材料としても利用されています。
4位:メダケ
メダケは、日本全国の湿地に分布する笹竹です。
水辺に生え、根茎が水中を這って広がるのが特徴で、水質浄化効果があり、環境改善にも役立っています。
5位:ハチク
ハチクは、日本全国の温暖な地域に分布する笹竹です。
竹の中でも特に成長が早く、食用や建材など、さまざまな用途に利用されています。
この他にも、日本にはさまざまな種類の笹竹が生育しており、それぞれの笹竹が、それぞれの環境に適応しながら、生命力強く生きています。
笹根掘り起こし道具はマジで使えない!簡単にはいかない。
笹根掘り起こし道具と言っても、バールのような形状でタダの長い棒状の道具である事が殆どです。
似たようなものに土起こし器という道具がありますが、これでやっても無駄です!試しに何度かチャレンジしたことがありますが、掘り起こせないどころか、土起こし器が笹竹の強度に負けて変形しました。
一見、柔軟そうに見える笹竹の根ですが、何本か集まると鋼以上の強度を発揮します。
土起こし器の土起こしの部分が竹の強度に耐えられず、曲がった経験があります!土起こし器は土起こし専用の道具ですので、竹の根を掘り起こす用途には使えません。
話を笹根掘り起こし道具に戻しますが、バールのような形状の丈夫な鉄の棒で、石やコンクリートブロックをかまして、てこの原理で掘り起こすしかありません。
それも時間をかけて、やっと一本掘り起こせるかどうかです。
何本も・・・、それもどこに生えているかも分からない無限ともいえる量の笹の根を、これで掘り起こす事は不可能です。
もし、全体を効率的に掘り起こしたいのであればユンボで整地するしかありません。
笹竹を掘り起こす為の道具はありますが、本当に無意味で非効率的なので、買うだけ無駄です!笹竹を駆除するなら、お金をかけてユンボで整地するのが最も効率的です。
笹駆除の除草剤はどんなものがある?塩・熱湯・石灰は?
笹竹を枯らす方法は何度か説明しましたが、塩・熱湯・石灰を使うにしても、その辺に撒くのではありません。
直接かけても竹には浸透しません。
いずれの方法を試すにしても、まずは竹をのこぎりで切って塩を入れたり、石灰を入れる方がまだ効率的です。
熱湯は検証していないのでわかりませんが、おそらく効果0で、笹竹にかけても直ぐに冷めて竹の栄養となるのがオチで、お湯で笹竹を枯らす方法は、完全に非効率です。
塩を竹の中に沢山入れて、蓋をしてもあまり効果が無いと思われます。
そもそも、塩で植物が枯れるプロセスは、塩は分解されにくく土中で長く残り接した部分の水分を奪って植物を枯らすからですが、竹の生えた部分だけこの処理を行っても、その一本が枯れるだけで根までに効果は無いでしょう。
アルカリ性である石灰は、本来酸性に傾いた土壌を中和するのに使用されるので、期待するほどの効果はないでしょう。
笹竹を枯らす方法でおすすめの除草剤は、やはりラウンドアップ(グリホサート)かネコソギ(アミカルパゾン)を主成分とした除草剤で、これをカットした部分に流し込んで蓋をするのが、最も簡単に笹竹を枯らす方法です。
笹竹を枯らす除草剤のおすすめは?
やはり、最も効果の高い笹竹を枯らす方法は、除草剤ラウンドアップの主成分として使用されているグリホサートでしょう。
グリホサートは芳香環合成阻害剤とも言い、広葉雑草、イネ科雑草、および一部の木本性雑草に有効です。
笹竹はイネ科雑草ですので、グリホサートが有効です。
グリホサートは気軽に購入できる除草剤ですが、様々な問題を抱えています。YMYL観点からあまり詳しくは書けませんので、興味のある方は調べてみると良いでしょう。
グリホサートは、植物の生育に必要な芳香族アミノ酸の生合成経路に関わる酵素「5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸合成酵素(EPSPS)」と特異的に結合することで、その活性を阻害します。
具体的には、以下のメカニズムで植物を枯らします。
- EPSPS阻害によるアミノ酸合成阻害
EPSPSは、シキミ酸経路と呼ばれる代謝経路の重要な酵素であり、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンなどの芳香族アミノ酸の生合成に不可欠です。
グリホサートがEPSPSに結合すると、これらのアミノ酸の合成が阻害されます。 - タンパク質合成阻害
芳香族アミノ酸は、タンパク質合成に必須のアミノ酸です。
これらのアミノ酸が不足すると、植物は必要なタンパク質を合成できなくなり、成長や代謝が阻害されます。 - 細胞膜の破壊
タンパク質合成阻害は、細胞膜の機能にも影響を与えます。
細胞膜は、細胞内外への物質輸送や細胞の形を維持する役割を担っていますが、タンパク質合成が阻害されると、細胞膜の構造や機能が損なわれます。 - 細胞死
細胞膜の破壊は、細胞内の水分や栄養分の流出、老廃物の蓄積など、細胞死につながるさまざまな問題を引き起こします。
これらのメカニズムにより、グリホサートは植物を枯死させます。
なお、グリホサートは動物には影響を与えないと考えられていますが、これは動物には植物に存在するEPSPSとは異なる酵素が存在するためです。
グリホサートは、世界で最も広く使用されている除草剤の一つですが、近年グリホサートの安全性に関する懸念も高まっています。
グリホサートの安全性については、現在も多くの研究が行われています。
(ラウンドアップ)グリホサートは厚生労働省のページでも言及されていますので、ご利用の際はご確認下さい。
https://www.mhlw.go.jp/content/000868516.pdf
竹を枯らすのに灯油は厳禁!絶対にやってはいけない方法
竹を枯らすのに灯油が有効という噂をどこで発見して広まったのかわかりませんし、たまたま灯油を使って枯れたように見えたのかもしれませんが、竹を枯らすのに灯油は絶対に使ってはいけない方法です。
よく考えてみれば容易に想像がつくと思いますが、灯油は発火点が低いとはいえ可燃物です。
これを竹林にまくなどもってのほかで、竹林には燃えやすいものが沢山あるので、灯油を使えば火災の原因になりますし、灯油は周辺の河川や土壌を汚し環境汚染になりかねない行為ですので絶対にやめましょう。
同じ理由でガソリンは勿論、可燃物系の液体が竹を枯らすのに期待できるほどの効果はありませんし、環境汚染や火災につながりかねない危険な行為なので絶対にやめましょう!
使用しても効果が無い可燃物の一例をあげておきます。
灯油・ガソリン・エンジンオイル・サラダオイル・ナフサ・ベンジンオイル・エタノール・アルコール・オリーブオイル・ベビーオイル
灯油をまいた場合、状況によっては自然はっかする可能性はゼロではありません、特に、下記の記事の様にコンクリートにこぼした場合とは異なり、除草目的として植物という部分にかけることは、着火がしやすく危険度が増します。
灯油をこぼしてしまった時の危険性については、下記の記事が参考になりますので、こちらも併せてご覧ください。