ブラックキャップが逆効果になるという事はウソでもあり本当でもあります。
最初のうちは効果的な薬剤も、使用方法によってはゴキブリ駆除には逆効果となる場合がありますので注意が必要ですし、ブラックキャップがゴキブリを引き寄せてしまうのは、餌で誘引して駆除する薬剤なので、当然で自然な事と言えます。
ブラックキャップがゴキブリを引き寄せてしまうから置くのが怖い場合は、直ぐに捨てられるような小さな段ボールに入れて設置すると直ぐに捨てる事も出来て便利です。
ブラックキャップの期限切れを放置すると、中に入っている誘引剤の一部である液糖類が溶け出してベタベタになりますし、一部の誘引剤が揮発して効果を発揮できなくなります。
中途半端な効果の薬剤は、耐性ゴキブリを誕生させる原因となるので、期限切れの放置には注意が必要です。
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ブラックキャップが逆効果はウソ!引き寄せてしまうから置くのが怖いポイント
- ブラックキャップが逆効果になる理由は、中途半端に薬剤を使用して薬剤耐性のあるゴキブリを誕生させてしまうのが原因。
- ブラックキャップはエサで誘引して殺虫するので、引き寄せてしまうのは仕方ない事。置くのが怖い場合は、直ぐに捨てられる段ボールなどの隅に設置すると安心。
- 期限切れのブラックキャップを放置すると、内部の誘引剤が溶けてベタベタになる可能性と、一部の薬剤が揮発して誘引効果が低下する。
ブラックキャップが逆効果の噂!引き寄せてしまうのは本当か?
ブラックキャップが逆効果の噂は、基本的にはウソですが半分本当でもあります。
どういうことかというと、最初は薬剤が効いていても、薬剤耐性のあるゴキブリは何れ誕生してくるから逆効果の可能性があるという事です。
昨今では、ゴキブリよりも厄介なスーパートコジラミが話題ですが、大量に誕生して短命の昆虫は薬剤耐性を持つ事が多いので、逆効果が疑われています。
下記のリンクの研究結果にもある通り、逆効果になる理由の一つとして、本来甘いと感じる糖分が、一部のゴキブリには苦味として認識されて薬剤の入った餌を食べない種も既に誕生しているようです。
以下、薬剤耐性について基本的な知識と、ゴキブリキャップが逆効果にならないように、薬剤耐性を持たせないようにブラックキャップを使用するポイントについて解説します。
ブラックキャップは、ゴキブリ駆除剤の中でも高い効果と安全性で知られるエサ剤ですが、近年では薬剤耐性を持つゴキブリが出現しているという報告も増えてきています。
薬剤耐性とは、害虫が本来有効なはずの薬剤に対して、効果を感じにくくなってしまうことで、これは、害虫が薬剤に対する抵抗力(つまり逆効果)を獲得することで起こります。
薬剤耐性によるブラックキャップの逆効果は、『同じ薬剤の長期使用』『薬剤の使い過ぎ』『薬剤の不適切な使用』が原因で発生します。
同じ薬剤の長期使用は、同じ薬剤を長期間使用していると、害虫はその薬剤に対する抵抗力を獲得しやすくなりますし、薬剤の使い過ぎは薬剤を過剰に使用すると逆効果で、害虫が生き残る可能性が高くなります。
薬剤の不適切な使用は、使用方法や保管方法を誤ると薬剤の効果が低下し、薬剤耐性を発生しやすくなります。
ブラックキャップは、主にフィプロニルやクロチピラミンというピレスロイド系殺虫剤が配合されており、ピレスロイド系殺虫剤は、ゴキブリの神経系に作用して死に至らしめます。
しかし、近年ではクロチピラミン・フィプロニルに対する耐性を持つゴキブリが出現していることが報告されていますが、ブラックキャップが長期間使用されていることなどが原因と考えられています。
ブラックキャップの効果が低下している、または逆効果と感じた場合は、設置場所を変えたり、他のゴキブリ駆除剤との併用で完全に駆除する方法や、専門業者に依頼するなどの対策が有効です。
設置場所を変える事で、ゴキブリが効率よく餌を食べてくれますので、ゴキブリがよく出没する場所に設置しましょう。
他のゴキブリ駆除剤と併用するのも効果的で、具体的にはホウ酸ダンゴやスプレータイプのゴキブリ駆除剤と併用することで、効果を高めることができます。
薬剤耐性を持つゴキブリが疑われる場合は、専門業者に駆除を依頼することを検討しましょう。
ブラックキャップで、薬剤耐性を持つゴキブリが出現している可能性がありますが、依然として有効なゴキブリ駆除剤で、逆効果や効果が低下していると感じた場合は、上記の対策を講じてみてください。
ブラックキャップがゴキブリを引き寄せてしまうというのは、餌である液糖や水あめ、グリセリンが入っているので、当然です。
ブラックキャップがゴキブリを引き寄せてしまう効果が無ければ、ゴキブリが餌を食べる事もありません。
ブラックキャップを置くのが怖い時の対策方法について解説!
ブラックキャップを置くのが怖いという方もいるようです。
確かにブラックキャップ置いて、その場にゴキブリの死骸が大量にあったら、ブラックキャップを置くのが怖いと感じるのも無理はありません。
開けた直後は、薬剤が揮発したり劣化しないように、アルミ製の袋の中に入っており、封を開けるととても甘い香りがする。
バターと黒蜜の付いた麩菓子のような香りがして、如何にもゴキブリが好みそうだ。
しかし、ゴキブリがブラックキャップを食べたからと言って、その場で即死する事はありませんのでご安心下さい。
ゴキブリキャップは、餌として持ち帰ったゴキブリが巣の中で他のゴキブリと一緒に死ぬので、大量の死体をその場で見る事はありません。
もし、気になるのであれば、小さめの段ボールなどに入れて、期限が切れた日にそのまま捨てれば見なくても済みます。
ゴキブリの大量死以外に、ブラックキャップを置くのが怖いもう一つの理由として、ゴキブリキャップをおもちゃやオヤツとしてペットや子供が食べてしまう可能性ですが、これはおそらく問題ありません。
一時的に口に入れたとしても、ブラックキャップにはなんとギネスに認定されている苦み成分である安息香酸デナトニウムが含まれているからです。
舐めたことは無いので何とも言えませんが、わずか10ppb(10億分の1)という微量でも、その苦味を感じることができ、人間が苦味を感じる閾値の約200万倍の苦味です。
人間以外もこの苦味を感じる事が出来るそうなので、ペットが舐めたとしても匂いや味で直ぐに吐き出す可能性が高いです。
ブラックキャップを置くのが怖いという理由、『ゴキブリの大量死』『ペットや子供が食べる可能性』2つについて解説しました。
ブラックキャップの期限切れを放置するとどうなる?溶けるかも!
ブラックキャップの期限切れを放置するとどうなるか、実際に設置してブラックキャップの期限が切れている場合について解説します。
ブラックキャップの期限切れをして懸念される事は、効果が低くなるのは勿論ですが、薬剤が溶けてべとつく可能性が高いという事です。
ブラックキャップの成分を見ると、ゴキブリを引き寄せる為に薬剤だけではなく、餌となる『液糖』『水あめ』『濃グリセリン』が含まれています。
何れも甘い味のする成分で、最初のうちはこれが問題なく固形の状態ですが、開封して時間が経ち、野外などの日が当たる所に置いておくと、かなり高確率で中身が溶けて漏れ出します。
私は以前、設置したゴキブリキャップが傾いた状態で、期限切れのものを放置してしまった経験がありますが、溶けた液体が床にしみついて変色してしまいました。
ブラックキャップに関わらず、害虫の誘引剤には、高確率で餌となる糖分類が含まれている事が多く、時にはゼリー状の物だったりするので、これが溶けてしまい液状化する事が多いのがデメリットです。
ブラックキャップだと、ケースがゴキブリが警戒しないように黒いので判り難いのですが、アリの巣コロリ等はケースが透明なので、薬剤が液状化してしまっているのが良く分かります。
アリの巣コロリが逆効果か?期限切れのものを放置するとどうなるかについては下記の記事で解説しています。
ブラックキャップの期限切れを放置して起こる事は、薬剤の溶解以外にも、忌避効果や殺虫効果の低下です。
ブラックキャップには、ゴキブリを誘引する為にゴキブリの好む香料が含まれていますが、この香料が時間と共に揮発してしまう可能性があります。
揮発性のある物質として、ブラックキャップには安息香酸デナトニウムという苦味物質が含まれています。
これが面白い物質で、ギネスブックに認定される程の苦味物質なのです!ブラックキャップは小さいので子供の誤飲防止目的でしょうか?他の殺虫薬剤には見られない安息香酸デナトニウムという苦味成分が含まれている様です。
ゴキブリについて調べていると、ゴキブリはある程度味覚を感じる事が出来るようなので、こんなギネスブックにも乗るほどの世界一苦い物質を混ぜたら嫌がるのではないか?と、考えてしまいますが、もしかしたらゴキブリにはこの苦味はあまり効果が無く、人間に選択的に作用するのかもしれません。
この記事面白いですね~。
ゴキブリって最近は変異種が誕生して、本来甘いと感じるブドウ糖を苦いと感じている種類が居るそうです。
って、事は??このギネス級の苦み成分が、ゴキブリの種類によっては甘いと感じる可能性も十分に考えられますが、不思議ですね。
ブラックキャップが逆効果はウソ!引き寄せてしまうから置くのが怖いまとめ
ブラックキャップが逆効果にならない設置方法や、逆効果の真相について解説したことをまとめます。
ブラックキャップは効果の高い薬剤ですが、ゴキブリは薬剤耐性を獲得しやすい害虫ですので、使用方法によっては逆効果になる事を解説しました。
ブラックキャップが逆効果になる理由は、『同じ薬剤の長期使用』『薬剤の使い過ぎ』『薬剤の不適切な使用』によって起こります。
これを防止する為には、『設置場所を変える』『他のゴキブリ駆除剤との併用』『専門業者に依頼する』のが効果的と言われています。
ブラックキャップを置くのが怖いという理由についても解説しました。
ブラックキャップを置くと、その場にゴキブリの死骸が大量に出るのを想像して置くのが怖いと感じてしまうかもしれませんが、基本的にそのようなことは無く、食べて即死ぬわけではなく、巣に持ち帰ったゴキブリが巣の中で死滅する事が殆どです。
もう一つ置くのが怖い理由として、ブラックキャップは子供のおもちゃやペットがおもちゃにするには丁度良いサイズなので、触らせない、目の届かない場所へ設置しましょう。
ブラックキャップには、万が一誤飲した時の為に、ギネスに乗った強力な苦み成分である安息香酸デナトニウムが含まれていることを解説しました。
食べたとしても、おそらく苦くて吐き出してしまうので、子供やペットが理由で置くのが怖いと心配する必要はあまりありません。
ブラックキャップの期限切れを放置するとどうなるか気になる所ですが、期限切れのブラックキャップは、薬剤の有効成分の一部が揮発してしまうと共に、時間と共に餌として使われている液糖や水あめ、グリセリンが溶けてしまう可能性が高いです。
溶けて漏れ出してしみついてしまうと、ゴキブリが食べる事が出来ないので、期限が切れたゴキブリキャップは放置せずに処分して、新しいゴキブリキャップを設置しましょう。
ブラックキャップがゴキブリを引き寄せてしまうのは、中に入っているゴキブリが好む香料や糖分が原因ですが、餌を食べて駆除する薬剤なので、ゴキブリを引き寄せてしまうのは自然な事です。
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