バイスクランプの使い方とは?固定クランプの種類も解説

バイスクランプ各部 趣味のDIY
バイスクランプの使い方

バイスクランプって便利そうだけど使い方や種類を知らない方は多いと思います。

なんとなく、ボルトやナットを固定しながら回すプライヤー、というイメージをお持ちではありませんか?実はそれだけじゃないんです!

バイスクランプは、用途によっては、バイスとクランプ別々に分けて呼ばれる場合もありますが、基本的に対象物を固定して作業が出来るという事に変わりありません。

バイスクランプの中には、ネジの溝が切ってあり、ボルトやナットだけではなく、舐めてしまったネジを回す事が出来るタイプも存在します。

バイスクランプの種類や構造・用途・おすすめポイントなどを実際に見ながら解説します。

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バイスクランプの使い方とは?固定クランプの種類とポイント

  • バイスクランプとはものを固定しながら作業ができるのでとても便利な工具。
  • 固定クランプはバイスクランプやC型クランプの総称であり、C型クランプはネジ式のものが一般的。
  • バイスクランプを買うなら舐めたネジを固定しながら回す事ができる溝があるタイプをおすすめ。
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バイスクランプは別名ロッキングプライヤーとも呼ばれ、材料を簡単に強力に保持する事が出来、材料を強力にガッチリ保持・固定したまま他の作業が両手で出来るので、非常に便利な工具と言えます。

例えば、ウォーターポンププライヤーは水道で使用する工具ですが、ロックしたまま回す事が出来ませんので、ネジ回し以外では不便な場合がります。

バイスクランプ(ロッキングプライヤー)であれば、片手だけで材料の保持や開放も簡単にできるので、より正確な作業が可能と言えます。

更に、バイスクランプは種類によっては、有名なネジザウルスの様に、舐めてしまったネジやトラスネジを回す溝がついているものもあります。

でっぱりがほんの数ミリでもロックくして強力に保持する事ができます。

クランプやプライヤーは、バイスクランプのように単にネジを回すだけで、ロック機構が存在しませんが、バイスと先頭につく工具は、対象物を固定して作業が出来るという事です。

冒頭でお伝えした通り、バイスクランプには様々な形状のものがあり、ネジのような細かいものを固定して回す事が出来るバイスクランプもあれば、合板や木材などの大きな材料を固定するバイスクランプも存在します。

合板や木材を手早く固定して作業したい場合は、C型クランプを使用します。

バイスクランプって種類があるけどおすすめは?どこで購入したらいいの?

バイスクランプ(ロッキングプライヤー)は様々な種類がありますが、大きく分けて木材などを固定するC型クランプと、通常のバイスクランプです。

他にも、ラジオペンチのような先の細いものなどもあります。

バイスクランプにはC型クランプがありますが、このクランプは土木建築用のもので、合板などの材料を簡単に固定したい時に使用します。

参考までに、C型クランプとは上記の商品のようなものです。

見ての通り、大きなC型をしています。

安価なものだと、ロックする部分がネジ回し式になっていますが、C型クランプは簡単に材料を固定する事が出来ます。

私が最もお勧めするバイスクランプです。

このバイスクランプは、固定しながら舐めた小ねじを回すことが出来るので、普通のバイスクランプと違い様々な用途につかえてとてもおすすめです。

平ネジは勿論の事、トラスネジも回す事の出来る溝がついて居ます。

なめたネジを回すバイスクランプには、有名どころでネジザウルスがありますが、ネジザウルスはネジを回すのが専門でグリップ部分がラバーになっているので、固定した金属の焼き入れをする用途には躊躇してしまいますが、このバイスクランプなら全てが金属ですのでその心配もありません。

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こちらはカインズさんで購入できるバイスクランプですが、このタイプは安価ですがお勧めしません。

ネジを回す溝がついて居ないのが、私の持っているバイスクランプと比較するとわかると思います。

DIYで使用するなら、お金をなるべくかけずに汎用性のあるものを選びたいものです。(用途によってはこれが間違えという訳ではありません)

バイスクランプを使い方の注意点は?安全なの?

続いてバイスクランプの注意点を解説します。

バイスクランプを使用する上で、必ず読んでほしい注意ポイントになります。

バイスクランプは、他のプライヤーに比べて機構部分やネジが多いため、強い衝撃を加えたり、耐熱性の無い製品に熱を加えたりすると、熱で一部が溶けたりする可能性があります。

ロック機構には、注油などして定期的にメンテナンスを行わないと、油切れが起きてロック機構が使いにくくなる場合があります。

バイスクランプは金槌ではない!叩いての使用は厳禁

バイスクランプはカナヅチではないので、何かを叩いたりする用途には使えません。

叩いて使えば、固定用のビスや中のバネが傷む原因になるので注意しましょう。

また、叩いた衝撃でロック機構が簡単に外れてしまい、ふいに対象物が落下したり、ロック機構が強く戻ったりして手を挟む原因になるので注意が必要です。

叩かなくても、バイスクランプで対象物を固定したまま叩いたりすると、これも衝撃で怪我をする原因になります。

バイスクランプは持ち手が飛び跳ねる危険がある!

続いて、飛び跳ねる危険性についてお話しします。

バイスクランプは、別名ロッキングプライヤーとも呼ばれており、その強力なロック機構で材料を保持します。

ロックを外すときに、下のレバーを引けばロックが外れて解放されます。

この機構は便利ではありますが、注意点があり、ロックしたまま仕舞うとなんらかの原因で解除レバーに他の工具が当たり、思わぬ誤作動を起こす事があります。

解放されるときの力もなかなかのものなので、ふいに開放されれば、手をはさんだりする危険もあるので注意が必要です。

私もロックをしたまま工具箱に保管したバイスクランプが、次に工具箱を開けた時に、衝撃で解除された事がたまにあります。

バイスクランプには熱を与え過ぎない

バイスクランプには、熱を与え過ぎない事も重要です。

金属の焼き入れ作業などで、バイスクランプを使う方もいると思います。

バイスクランプはネジザウルスのように、持ち手がゴムになっている場合があります。

こういったものは、金属の焼き入れに使用すると、当然ながら溶けますので注意が必要です。

今回画像で私が使っているような製品であればオールメタルですので、それほど熱に気を遣う心配はありませんが、それでも直接火や熱が当たらないよに注意しましょう。

また、高温で焼き入れ作業する場合は、断熱シートをかますなどの工夫も必要です。

たまには注油などして日常メンテナンスを!

バイスクランプは、普通のプライヤーと違って機構が複雑です。

可動部分が普通のプライヤーより多いので、錆びないようにたまに防錆スプレーをかけて汚れを落とす等の日常メンテナンスが必要です。

次項では、実際に筆者がバイスクランプで舐めたネジを回している様子や、詳細な使い方についても触れていますので続けてご覧ください。

生活に便利なバイスクランプ

機械をメンテナンスしていると、何かを固定しながら作業したい時や、舐めてしまったネジやボルトが外れないときに持っているととても便利なバイスクランプを紹介します。

お値段も2000円前後で、ホームセンターに行けばどこでも売っていますので、バイスクランプは田舎暮らしには一個は持っていたいツールの一つです。

これがバイスクランプ
バイスクランプの外観

バイスクランプとは

バイスクランプはロック機構のついたプライヤーの事です。

普通のプライヤであるウォーターポンププライヤは、ロック機構が付いていないので、保持する力を緩めれば外れてしまいますが、このバイスクランプは、保持する力を緩めてもロック機構のお陰で挟んだ時の状態をキープする事が出来ます。

普通のプライヤーでも、ネジを外そうと思えば外すことも出来るかもしれませんが、構造上滑って出来ません。

バイスクランプには、大抵ネジの取り外しも出来るように、クランプを締めた時に四角形の穴が出来る構造になっています。(この小さな穴が潰れたネジ山を強力にクランプする)

バイスクランプの用途1 | 製品の保持

何かを固定して作業したいときに便利です。

転がってしまうパイプや丸棒を板などに一緒に挟んでおけば、そのままグラインダーで削ったり切断する事が出来ます。

また、バイスクランプは全ての部品が金属で出来ている製品が多いので、ちょっとした金属の焼き入れに使うことも出来ます。

銅板や丸棒もクランプ出来る
バイスクランプの最大開度までのものなら何でも挟める
バイスクランプで合板を挟んでみた
ネジでクランプの保持強度を調整できます

バイスクランプの用途2 | ネジの取り外し

インパクトドライバでねじ込んだコーススレッドやビスは、しばしばネジ山が潰れてしまい、回せなくなってしまう事があります。

古い建具に使われている釘や、ビスなどは、錆びて頭が取れる事もあります。

そんな時に持っていると便利なのがバイスクランプです。

バイスクランプの先端部分を見てみると、ネジや細いパーツが挟み込みやすいように、四角形の溝が切ってあります。

この溝で、潰れたネジの頭や、頭が取れてしまって棒状になったネジも強力に保持できます。

画像の様に、インパクトドライバで完全に締めこまれたネジを回してみます。

ドライバでは回す事が出来ない程硬いねじも、強力な保持力とつかみやすさからくるトルクで、ドライバより強力な力をかけて回すことが出来ます。

真上からネジを見た写真
バイスクランプでネジを挟んだ状態を観察
バイスクランプとネジ
1mmのでっぱりでも強力に保持する事が出来る
バイスクランプで挟む前のネジ
殆ど掴むところがなさそうなネジもつかめる

上記の様に、一見つかめるところなどなさそうなネジでも、強力にクランプして回す事が出来ます。

ネジ山の高さはなんと1mm前後!

インパクトドライバで強力に締めこんでしまった外壁のコーススレッドも、ネジ山が潰れているネジは勿論、サンプル画像のように潰れていないネジ山もバイスクランプで手軽に回す事が出来ます。

自分はネジ数本位で、インパクトを用意するのが面倒な時や、ドライバでは回せそうにない外壁回りの明らかに錆びたネジは、最初から慎重にバイスクランプで回すようにしています。

使い方はとっても簡単

つかむ前に、ネジの頭と同じ開度より少し狭目にバイスクランプの開度を調整したら、そのまま挟み込むだけです。

解除は内側のレバーを引けば、ロックが解除できます。

  • バイスクランプの開度の調整をするネジ。(材料に合わせて開度やクランプする強度を自在に調整できます)
  • 挟み込んだ状態から内側レバーを手前に引くとロックが解除される。
  • 製品や対象物を挟むクランプ部分。ネジ用にたての溝もついている事が分かる。
バイスクランプ各部
バイスクランプの使い方
バイスクランプのたて溝
ネジを回すときはこのたて溝を利用します

ネジザウルスとの違い

バイスクランプのメーカーで、有名なネジザウルスがあります。

ネジザウルスは、舐めたネジを外す専門のバイスクランプです。

私も仕事で使ったことがありますが、確かにグリップなどが付いていて潰れたネジを回すには使いやすいですが、一般家庭では特にネジザウルス等の専門工具は必要ないかなと感じました。

特設ページ ネジザウルス | 株式会社エンジニア
ネジザウルスの特徴や選び方をご紹介しています。 なめたネジ・つぶれたネジ・固着したネジ、頭が出ている・出ていないといった様々な状況に合わせた工具をご用意しております。

最後に使用時の注意点など

バイスクランプは多用途で応用範囲の広い工具ですが、雑な使い方をするとヒンジ部分が傷んだり、調整ネジが回らなくなったりしますので、水分は勿論過度な衝撃を与えないようにしましょう。
また、構造上閉じた状態で保管しておいても持ち上げた時に突然ロックが外れて勢いよく開く事があります。手を挟んだりしないように、作業中は手袋やゴーグルを着用するなど注意しましょう。

それでは最後に、バイスクランプの使い方の纏めで終わりたいと思います。

バイスクランプは固定しながらネジは勿論の事、ボルトやナットも簡単に回すことが出来ますし、材料も固定しながら保持できるので非常に便利な道具です。

下記の記事では、水道関係のプライヤーについても詳細に解説していますので、バイスクランプ以外のプライヤーについて知りたい方は、こちらも是非ご覧ください。

バイスクランプ以外のプライヤーについても詳細に解説!

如何だったでしょうか。

生活にもDIYにも、幅広い用途に使用できるバイスクランプ。

一本あったら便利だとおもいませんか?特に、筆者が生活している古民家では、建具を含め舐めたネジや釘は沢山あります。

それらを外すのに、時に苦労する事もありますが、バイスクランプがあればかなり楽にネジを外す事ができます。

バイスクランプは材料に合わせてネジを調整し、ロックしたら材料を保持したまま作業する事ができます。

薄い合板を併せてカットしたい位であれば、C型クランプをわざわざ購入するまでもないでしょう。

固定用途の他にも冒頭で解説した通り、舐めたネジを回す事もできます。

使い方には何点か注意が必要で、ロックしたまま片づけると何かの拍子にレバーがひっかかり、急にロックが解放されて飛び跳ねます。

また、カナヅチではないので叩いて使用する事はできません。

他のプライヤーに比べて機構・可動部分が多いので日常メンテナンスも必要なので、たまに注油して長く使えるように心がけましょう。

バイスクランプの使い方とは?固定クランプの種類も解説まとめ

  • バイスクランプは叩いて使用すると故障する可能性があるので丁寧に扱う。
  • バイスクランプをロックしたまま片づけると何かの拍子にロックが外れて飛び出す事がある。
  • バイスクランプを購入するならタイプの違うものを何個も購入するより、ネジを外す溝がついて居るものがおススメ。
  • 薄い合板などを貼り合わせてカットする位ならC型クランプを買わなくても上記のバイスクランプで代用可能。

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