アリの巣コロリは逆効果?小さいアリが室内に出た!効き目と仕組み

アリの巣コロリが逆効果の真相! 田舎暮らしを楽しむ
逆効果ではないが蟻がまったく見向きもせず効き目がない事もしばしば

アリの巣コロリは逆効果ではありませんが、全てのアリに効果がある訳ではないので注意が必要で、室内に入り込んだ小さいアリに効き目があると思いきや、見向きもされない場合があります。

アリの巣コロリが効く仕組みは、蜜でおびき寄せて餌を持ち帰らせると、薬剤が巣の中に浸透してアリを全滅させる効き目があるそうです。

アリの巣コロリに使用される薬剤は、フィプロニルと、ジェル状のジノテフランの二種類で、何れも水溶性なので、湿気の多い環境では薬剤が直ぐに液状化し、腐る事もめずらしくありません。

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アリの巣コロリは逆効果?小さいアリが室内に出た!効き目と仕組みポイント

  • アリの巣コロリが逆効果という事は無い!但し、全てのアリに効果がある訳ではない点に注意。
  • 室内に出た小さいアリも種類によっては見向きもしないし、効き目がない事がある。
  • アリの巣コロリが効く仕組みは、巣に持ち帰ったアリにも薬剤が浸透し、巣事全滅させる。
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アリの巣コロリは逆効果という訳ではないが効き目ゼロの場合も

下記でも触れていますが、私の家は現在進行形でアリの巣コロリを5か所設置しており、値段もそこそこ安いので、アリの巣コロリには毎年お世話になっていますが、アリの巣コロリが効くアリと効き目ゼロのアリが居る事も事実です。

アリの巣コロリ
小さいアリが入っているかと思いきや、中はコバエ

実際に何か所かはアリが素通りしていますし、効いているアリには薬剤の廻りや、巣穴迄、アリの死体の山が出来ている事も珍しくありません。

オオアリという私たちが良く見るデカいアリが居ますが、このアリには効果が無いようで、食べているのを見たことがあります。

そもそも、このアリは昆虫や動物の死骸を好むようで、アリの巣コロリに群がっているのを見たことがありません。

クロトビゲアリという種類のアリは、巣を作る場所を選ばない厄介なアリで、アリの巣コロリがあまり効き目がないようです。

特に逆効果という事は無いと思いますが、アリの巣コロリは湿気の多い環境では液状化や変色し易く、直ぐに薬剤がダメになるという事もあります。

アリに対して逆効果というより、こぼれた薬剤や、液状化した薬剤がいつの間にかシミついて、なかなか取れない場合があるかもしれませんし、アリが好む蜜が使われているので、こぼれた薬剤はベトベトして落ちにくいというデメリットがあります。

もし、大量のアリやその他の害虫を一気に殺虫したいなら、バルサンがお勧めです。

バルサンに関する記事は、こちらでまとめていますので、その他の殺虫方法に興味のある方は是非ご覧ください。

ただ、バルサンの火薬方式の場合は、火の粉の飛び散りに注意が必要です!実際に怪我をしたので、火元の無い場所で使用する事をおすすめします。

バルサンはゴキブリ以外にもアリやカメムシにも効果があるってホント?話題のトコジラミはワンチャン効果あり!

アリの巣コロリに小さいアリへ効果あり?効果のあるアリの種類は?

アリの巣コロリは、小さいアリにも効果がありますが、種類によっては効果が弱いものもあります。

アリの巣コロリには、大きく分けて2種類あり、顆粒状のものは、働きアリが巣に持ち帰ることを想定して作られていますが、ジェル状のものは、吸蜜性の高いアリを誘引するために作られています。

アリの巣コロリの効き目
湿気の多い環境では効き目を実感する前に画像のように液状化して変色する事も

小さいアリは、顆粒状のものよりもジェル状のものの方が好む傾向があり、アリの種類によっても、効果的な成分が異なります。

例えば、一般的に販売されているアリの巣コロリは、クロオアリ、オオハリアリ、トビアリなどに効果がありますが、「スーパーアリの巣コロリ」は、ミツアリ、ヒメアリ、イエヒメアリなどの小さいアリにも効果があります。

アリの巣コロリを購入する前に、どのようなアリがいるのか、どのようなタイプのアリの巣コロリなのかを確認することをおすすめします。

アリの巣コロリの使用方法は、アリの通り道や巣の近くに、アリの巣コロリを置く事で、働きアリがアリの巣コロリを持ち帰り、巣の仲間と分け与えます。

巣の仲間が巣コロリを食べ、中毒症状を起こして死滅しますが、効果が出るまでに、数日から数週間かかる場合もあります。

アリの巣コロリを使う際の注意点↓

ペットや子供の手の届かないところに置き、直射日光や雨の当たらないところに置き、薬剤に触れた場合は、使用後は手をよく洗う。(皮膚から吸収されます)

アリの巣コロリ以外にも、ホウ酸、ベーキングパウダー、シナモンなどの天然素材を使って、アリを駆除する方法もありますので、自分に合った方法を見つけて安全にアリを駆除してください。

アリの巣コロリは室内でも使えるがアリの行列や室内汚れに注意

アリの巣コロリは、効き目の高い薬剤ですが、今まで解説した通り、全く効果が無い場合がある事も解説しました。

出てくるアリの種類をある程度見極めてから購入しないと、意味がない場合があります。

アリの巣コロリの置き型
やはり一番効き目が良いのが窓際などの隙間

また、アリは通常行列を作って団体で行動しますので、アリの巣コロリを室内に置くと、大量のアリが行列を作って驚きますし、アリが運ぶ途中にこぼした薬剤が原因で、部屋を汚す事がありますので、置き場所には注意が必要です。

個人的にお勧めなのが、窓際のレール部分や、勝手口の入り口付近です。

こういった場所なら、万が一こぼしたとしても、アルミサッシのレールなら、水抜き穴がついて居るので直ぐに処分する事が出来ますし、勝手口の角ならほうきで掃くだけで済みます。

ペットや子供の居る家庭では、注意が必要です!アリの巣コロリの薬剤は非常にこぼれ易く、粉も子供やペットが舐めるには丁度よいサイズで、ラムネの粉のお菓子そっくりなので、誤飲するかもしれないので、注意してください。

また、アリの巣コロリは湿気に弱く変色しやすいので、浴室や湿気の多い場所に設置すると、薬剤が湿気を吸収してドロドロになる場合もあります。(湿気で変色や液状化は経験済み。実際の写真有)

これは以降に解説するアリの巣コロリの薬剤の主成分であるフィプロニルジノテフランが、水に溶解し易く、ジェル状の薬剤であることが原因です。

アリの巣コロリの効き目!効果が出る仕組みを解説!誤飲に注意

一つ前の見出しの注意点を踏まえて、アリの巣コロリの効き目や効果が出る仕組みについて解説します。

アリの巣コロリの仕組み
効き目を実感するには数日かかる場合も

アリは甘いものが大好物なのは一般に知られた事実ですが、アリの巣コロリにも、アリが好む甘味料のような成分が入っているようです。

アリは餌を見つけると、自身がフェロモンを出して他のアリを誘い出します。

特にアカカミアリ、アルゼンチンアリ、ヒアリに効果的で、アリ類全般に効果があるとの記載もありましたが、実際に全てのアリに効果がある訳ではなさそうです。

現在進行形で、アリの巣コロリを設置していますが、アリの種類によってはスルーされています。

具体的にはアース製薬の公式サイトに記載がありますので、ご覧ください。

スーパーアリの巣コロリ | 虫ケア用品(殺虫剤・防虫剤) | アース製薬 製品情報
アース製薬のスーパーアリの巣コロリをご紹介します。顆粒とジェルの2つの成分で素早ã...

有効成分はフィプロニルと、ジェル状のジノテフランの二種類入っており、顆粒状のアリが持ち運びやすいサイズになっています。

余談ですが、どうやら、アリの巣コロリが高温多湿で溶ける原因は、このジェル状のジノテフランにありそうですね。

フィプロニルは、フェニルピラゾール系の殺虫剤で、バイエルクロップサイエンス(旧ローヌ・プーラン)が開発したものです。

主な用途は、農薬ではアリ、ノミ、シラミ、ダニ、ゴキブリ、アカムシなどの害虫駆除として使われ、家庭用の殺虫剤では、ゴキブリ駆除のコンバットにも同様の成分が入っています。

ペット用としても使われ、ノミ・マダニ駆除剤として添加されています。

殺虫における作用メカニズムは、昆虫の神経伝達物質であるGABAによる塩素イオンチャネルの制御を阻害し、神経興奮を抑制することで殺虫作用を示します。

人体に対する急性毒性は比較的低いですが、経口摂取、皮膚からの吸収、または吸入によって動物実験で毒性を示しています。

特に、ミツバチに対して高い毒性を持つことが知られており、2017年には、フィプロニルを含むダニ処理剤が誤って家禽に使用されたことが原因で、ベルギーとオランダで卵が汚染された事件が発生しました。

各国によって規制内容が異なり、欧州連合では、2017年からフィプロニルの屋外での使用が禁止されています。

日本では、農業用、家庭用、ペット用のフィプロニルはいずれも使用が認められていますが、農林水産省は、使用基準を遵守し、適切な取り扱いをするよう注意喚起していますので、意外と危険な薬剤である事が分ります。

フィプロニルは、水に溶けやすく、環境中に移行しやすい性質を持っており、近年、ミツバチの大量死の原因の一つとしてフィプロニルが指摘されています。

ジノテフランは、三井化学が開発したネオニコチノイド系の殺虫剤で、農薬、家庭用殺虫剤、ペット用ノミ・ダニ駆除剤など、幅広い用途で使用されています。

主な特徴は広い殺虫スペクトルを持ち、コナジラミ、カメムシ、アブラムシ、ハモグリガ、コナマルハナゾウムシなど、様々な種類の害虫に対して効果があります。

優れた浸透移行性があり、葉から吸収されて植物体内を移行し、内部にいる害虫にも効果があります。

速効性が非常に高く、害虫に作用してから効果が出るまでの時間が短い事に加え、残効性も高く、効果が比較的長く持続します。

用途は、先のフィプロニルと同様に、農業、家庭用、ペット用の殺虫剤成分として広く疲れます。

  • 農業: 水稲、野菜、果樹など、様々な作物に使用されています。
  • 家庭用: ゴキブリ、ハシダニ、ダニなど、家庭内の害虫駆除に使用されています。
  • ペット用: 犬、猫などのペットに寄生するノミ、マダニを駆除するために使用されています。

フィプロニルと同様に急性毒性の低い薬剤ですが、ジノテフランも経口摂取や皮膚からの接触により、毒性を示す事が指摘されており、ミツバチに足しても高い毒性を持ちます。

ジノテフランは、2018年から欧州で屋外での使用を禁止しています。

日本における規制は、農林水産省がジノテフランの使用について、農薬取締法に基づいて使用基準を定めています。

使用基準を守って適切に使用すれば、安全に使用できるとされていますが、使用基準を守らないと、人や環境に危害を及ぼす可能性があります。

フィプロニルとジノテフランは、日本では認められていますが、欧州では屋外での使用が規制される程の薬剤ですので、安全に注意した上で使用しましょう。

アリの巣コロリは逆効果?小さいアリが室内に出た!効き目と仕組みまとめ

アリの巣コロリが完全に逆効果という訳ではない事が分りましたが、予想外のデメリットがある事をお話ししました。

アリの巣コロリに使用されている薬剤は、主に水溶性のフィプロニルと、ジェル状のジノテフランの二種類で、更にアリが好むように薬剤の他に蜜が添加されています。

薬剤が水溶性というのがなかなか曲者で、効き目が有る無しうんぬんや効果が出る前に、湿気の高い環境だと溶けてしまいます。

私の場合は、毎年アリの巣コロリのお世話になっていますが、幾つかの場所や、雨が降って湿気が多くなった場合は、一週間ほどで薬剤が液状化してしまい、効き目が出る前に、薬剤が流れ出して変色してしまう事があります。

室内に置くのも注意が必要で、室内に置いた場合は、沢山のアリが列を作って入ってくるので、死んだ場合の処理が面倒なのと、薬剤は人体に毒性を示す為、触ったりすると、皮膚からでも吸収される可能性があります。

前述した通り、アリの巣コロリは、ラムネのような薬剤で、ケースもクリアで子供がお菓子と間違えたり、傾けると容易に薬剤がこぼれてくるので、遊んだ動物が興味本位で舐めてしまう可能性もゼロではありません。

こういったリスクを加味した上で、室内に置く事はおすすめせず、窓際のレール部分や、勝手口の隅っこに置くと、効き目も出やすいですし安心して使用できます。

アリの巣コロリは、小さいアリにも効き目がありますが、全てのアリに効果的という訳ではないので注意が必要です。(実際にいくつかのありはスルーしている)

アリの巣の薬剤の仕組みは、蜜でアリをおびき寄せ、運んだアリと共に殺虫し、巣の中のアリにも薬剤が浸透して効果があります。

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