ブチルテープは、さまざまな用途で活躍する接着テープの一つで、防水性や気密性が求められる場面でその威力を発揮します。
この記事では、ブチルテープの使い方や防水テープとの違い、さらには劣化具合について詳しく解説します。
ブチルテープとは何かを知ることで、その特性を最大限に活用できるようになり、片面と両面の違いや、建築現場や車の修理における具体的な使用例も紹介しますので、実用的な情報が満載です。
防水テープとブチルテープの違いについても理解しておくことが重要で、防水テープは水の侵入を防ぐためのテープですが、ブチルテープはそれに加え、気密性を提供します。
この特性により、ブチルテープはより多くのシーンで活用され、特に車や建築においては欠かせないアイテムとなっています。
劣化具合についても触れ、耐用年数を知ることで、適切なメンテナンスができるようになります。
ブチルテープの使い方は非常にシンプルですが、正しい手順を踏むことでその効果を最大限に引き出せます!接着面を清掃し、しっかりと押し付けることで、強力な接着力を発揮します。
特に気密防水テープとしての使用を考えている方には、隙間をしっかりとカバーすることが求められます。
このように、ブチルテープの特性を理解することで、より効果的な使い方ができるようになります。
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記事の要約とポイント
- ブチルテープとは、防水性と気密性に優れた接着テープで、片面と両面のタイプがあります。用途に応じた選択が重要です。
- 使い方はシンプル。接着面を清掃し、しっかりと押し付けることで強力な接着が可能です。特に気密防水テープとしての利用が効果的です。
- 防水テープは水の侵入を防ぐのに対し、ブチルテープは気密性を提供します。この違いを理解することで、より適切な選択ができます。
- ブチルテープの耐用年数は、使用環境によって異なります。定期的な点検を行うことで、劣化を早期に発見し、適切な対策を講じることができます。
ブチルテープと防水テープの基本的な違いを徹底解説
ブチルゴムテープを使ってみたいけど、防水テープとの違いや使い方、耐熱温度・劣化具合については?強力そうだけど、一度貼ったら剥がせるのかも実際に使用している筆者が解説します。
ホームセンターで購入可能な、DIY用途におススメのブチルゴム両面テープや、ブチルゴムテープの仕組みや使い方についても画像付きで紹介します!
両面テープ方式の物ではなく、配線などの防水をする自己融着テープなら、ダイソーや100均で売っている場合があります。
少量を安く使いたい場合は、ダイソーも検討すると良いでしょう。
本記事では、ブチルテープの使い方から、防水テープとの違いについて使用例を交えて詳細に解説しています。
生活において、様々な物を簡単に固定したい時があります。
フレームの無い、ねじ止めできない鏡はその代表で、古民家では、良くタンスや洗面台のフレームから外した鏡が出てきます。
何かに使えると思い、サイズの異なる鏡が色々保管してありますが、取り付けるのに困るのが固定方法です。
そんな時、ブチルゴム両面テープが活躍します。

ブチルゴム両面テープとは書いていますが、今まで解説してきたブチルテープと大差はなく、基本的には片面か両面の違いや、ゴムの厚みが多少違う程度で、ブチルテープと大きな違いはありません。
ブチルテープの基本的な使い方は普通の両面テープと同じですが、両面テープよりも粘着力がある為、剥がすときは苦労する場合があります。
ブチルテープはゴムなので、防水性能が高い!防水テープもブチルゴムが使用される商品が多く、違いは接着強度です。
配線の防水が出来る自己融着テープ(ブチルテープ)は100均のダイソーでも手に入る。
ブチルゴム両面テープとは?
防水性
耐薬品性
熱に弱い
耐振動性
前述した通り、ブチルゴム両面テープも、これまで解説してきたブチルテープと組成に大きな違いはありません。
大きな違いは、両面テープになっているかどうか位の違いで、ブチルゴム両面テープもブチルテープも、イソブチレンとイソブレンの合成ゴムです。
- ブチルテープとは何か?その特徴と用途
- 防水テープの基本情報と主な用途
- 気密防水テープとは?使用シーンと効果
- ブチルゴムって溶ける?耐熱 温度の性能は?
- ブチルテープってホームセンターで購入可能?
ブチルテープとは何か?その特徴と用途
ブチルゴムは、イソブチレンとイソブレンからなる合成ゴムです。
耐熱性・耐薬品性・耐候性があります。
一般的な用途としては、排気ダクトの固定、自動車のタイヤのゴム・ガスケット・防振ゴムや今回紹介する両面テープにも使われています。

自動車のタイヤのゴムや、高温にさらされるガスケットに使われている事から、既に耐久性が高そうな事が想像できます。
今回紹介するブチルゴムテープの耐久性を数値で解説します。
25mm幅のブチルゴム両面テープを50cm張り付けた場合、その強度は約25kgの耐荷重性能があるそうです。
ブチルゴムはゴムですので、タイルなどのつるつるした表面は勿論、表面がでこぼこした壁紙も相性が良いです。
耐熱性・耐水性・耐薬品性が揃っているので、お風呂場の鏡を強力に固定したい用途にぴったりな両面テープです。
家の鏡も、ブチルゴム両面テープで固定して5年経過しましたが、一向にはがれる気配はありません。
お風呂場は、シャワーのお湯がかかったりシャンプーや石鹸、時には掃除の時に洗剤をかけて漂白しますが、ブチルゴムは酸性・アルカリ性にも耐久性があるので気兼ねなく鏡周りにかけて掃除出来ます。
これが、一般的な両面テープで固定していたら、水がかかっただけで直ぐにはがれてしまいます。
一応、これはゴムですので、剥がすことも出来ますが、その高耐荷重性能から一度貼り付けたら剥がすのは相当難儀します。
スクレーパーなどでこじれば鏡は簡単に割れてしまうので、剥がせることは剥がせるが、一度取り付けたら基本は剥がせないことを覚えておきましょう。
ブチルゴムテープは強力ですが、その分高価なのが難点です。
まぁ、使用用途も限られているので、よほど強力に固定した部分以外は使いません。
耐荷重を意識しながら様々なものの固定に使います。
私はブチルゴム両面テープの耐振動性を生かし、パソコンの台座の固定や、HDDの固定などに使っています。
パソコンやHDDは、使用中にズレたりするとまずいですが、かといって接着剤で固定するわけにもいかず、こうしたノイズや振動を出しやすい電子機器にも使用する事が出来ます。
上記のような用途に使用するブチルゴム両面テープですが、それぞれに適した両面テープが販売されています。
一度使用用途を明確にした上で、どのようなブチルゴム両面テープが最適なのか、調べてから購入しましょう。
ダクト用のブチル両面テープ・建材用のブチル両面テープ・一般用のブチル両面テープ)ダクト用ですと銀紙のようなものが張り付けてあり、効率よく放熱が出来るようにされています。
他にも、建材用のブチル両面テープは雨仕舞をするために、撥水しやすい素材が張り付けられています。
一般用途のブチル両面テープは、単にブチルゴム単体で両面テープになっていることが多いです。
特別な用途が無い限りは、一般用途のブチルゴム両面テープで事足りるでしょう。
うちでは他にもこんな用途で使用しています。
防水テープの基本情報と主な用途
防水テープは、主に水の侵入を防ぐために設計された接着テープです。
さまざまな素材や環境に対応するため、多くの種類が市場に出回っていますが、その中でも特に人気があるのがブチルテープです。
ブチルテープは、合成ゴムの一種であり、非常に優れた防水性能を持っており、このテープは片面と両面のタイプがあり、用途に応じて使い分けることが可能です。


ブチルテープの主な用途には、建築、車の修理、家庭でのDIYプロジェクトなどがあります。
例えば、建築現場では、屋根や外壁の防水処理に頻繁に使用されます。雨水や湿気からの侵入を防ぐことで、建物の耐久性を高める役割を果たします。
屋根材との接触部分や窓枠の隙間に使用することで、漏水を防ぎます。
また、ブチルテープは車の修理にも重宝され、ドアやウィンドウのシール部分での使用が一般的で、これにより車内の湿気や外部からの水分の侵入を防ぎます。
ドアの隙間に貼ることで、雨水が車内に入るのを防ぎ、内部の劣化を防止します。
家庭でもさまざまな用途で利用できます。
浴室やキッチンの防水処理として使用することで、カビや水漏れのリスクを軽減することができ、タイルの隙間や配管周りの防水対策として非常に有効です。
ブチルテープの耐用年数は、使用環境や条件に大きく依存しますが、一般的には数年から十年以上使用できると言われています。
ただし、紫外線や極端な温度変化にさらされると、早期に劣化が進むことがある為、定期的な点検が推奨されます。
防水テープは、これらの用途を通じて、私たちの生活を快適に保つために欠かせない存在となっています。
気密防水テープとは?使用シーンと効果
気密防水テープとは、特に気密性と防水性を両立させるために設計されたテープです。
このテープは、主にブチルテープが使用されており、空気や水分の侵入を防ぎながら、強力な接着力を提供します。
気密防水テープの特長は、その高い柔軟性と耐久性にあり、さまざまな素材に対して効果的に使用することができます。
使用シーンとしては、特に建築現場や車の修理が挙げられます。
建物の外壁や屋根の防水処理には欠かせないアイテムとなっており、気密防水テープを使用することで、外部からの水分や湿気の侵入を防ぎ、建物の内部環境を守ります。
また、窓やドアの周りに使用することで、冷暖房効率を高める効果も期待でき、エネルギーコストの削減にも寄与します。
車の修理においても、気密防水テープは重要な役割を果たします。
ドアやウィンドウのシール部分に使用することで、雨水の侵入を防ぎ、車内の湿気を抑えることができます。
湿気や水分の遮断は、シートや内装の劣化を防ぎ、長期間にわたって快適な車内環境を維持できます。
気密防水テープの効果を最大限に引き出すためには、正しい使い方が求められ、接着面をしっかりと清掃し、乾燥させることが重要です。
次に、テープを所定の長さに切り、しっかりと圧着することで、強力な接着力を発揮します!気密性を求める場合は、隙間をしっかりとカバーすることが重要です。
気密防水テープの耐用年数も使用環境によって異なりますが、一般的には数年から十年以上使用できると言われています。
特に、紫外線や極端な温度変化にさらされる場所では、早期に劣化が進むことがあるため、定期的な点検が推奨されます。
このように、気密防水テープは、私たちの生活のさまざまな場面で重要な役割を果たしていますが、正しい知識を持って活用することで、より快適で安全な環境を実現することができるでしょう。
ブチルゴムって溶ける?耐熱 温度の性能は?
ブチルゴムテープは耐熱性能を持ったものもありますが、耐熱性能に過度な期待は禁物です。
そもそものマテリアルがゴムですので、耐熱性能を持ったものでも耐熱温度はたかが知れています。
ブチルテープの耐熱温度は高くて130度ほどです。
それ以上の温度を掛けると溶けるか劣化しますし、ゴムは可燃物ですので燃えます。
ブチルゴムテープの詳細は、多くの販売元である日東マテリアル等も参考にされると良いでしょう。

ブチルテープってホームセンターで購入可能?
ブチルゴムテープはホームセンターでも購入可能です。
楽天スーパーセール等を利用すれば大量に安く購入する事が出来ますので、セール品を探して購入するのもお勧めです。
通常のDIY用途であれば下記のスリオンテックブチルゴム両面テープで十分でしょう。
スリオンテックの両面スーパーブチルテープはコスパと性能のバランスが優れているので、私もよく購入するメーカーの一つです。
ホームセンターでもスリオンテックの両面スーパーブチルテープはよく見かけますね。
防水テープとの違いですが、一応ゴムテープですのでブチルテープ自体の防水性能は高いです。
その防水性能の高さから、住宅建材にも使用されています。
一例をあげると、アルミサッシの雨仕舞にブチルゴムテープは使われています。
ちょっと変わった使い方ですが、私はシールテープでは対応できない程の馬鹿になった水道のプラスチックコネクタのオス部分に巻きつけてねじ込んだ事がありますが、十分に止水できています。
ただし、使用している接着剤など水道用途のものかどうかはわからないので、止水できたとしてもどれだけの健康被害があるかは未知数です。
防水テープとしても便利に使えるブチルテープですが、使い方や使い所には注意する必要があります。
水道関係のコネクタや、継ぎ手についてはこちらでも紹介していますので、参考にしてください。
ブチルテープは、中々高価なテープですが、ホームセンター以外でも100円均一で見かけることもあります。
ただし、このタイプのブチルテープは、電気工事用の材料として使われる商品で、自己融着テープと呼ばれるものです。
自己融着テープは、巻き付けると、ゴム同士が融着してくっつき、完全な防水を確保するもので、電気の絶縁被膜付閉端子に使われます。
防水テープとの違いは、防水テープは接着剤が付いた部分にしか接着しないのに対し、自己融着テープは、ゴム自体が解けてゴム同士くっつくので、完全な防水性能を確保できます。
接着剤の話が出てきたので、ブチルゴムテープが溶ける超強力なリモネン溶解剤についても触れておきます。
IMPACTシリーズから発売されているシール剥がしの原液ですが、天然成分のリモネンと書かれていますね!
リモネンについてざっと解説すると、「食べ物ののレモン」に含まれている成分から抽出できるのがリモネンです。
その為、天然成分で安全なシール剥がしをお探しであれば、IMPACTシリーズのリモネン原液がおすすめです。
私はいつも、カインズでブチルゴム全般のまとめ買いをしています!カインズホームであれば、どこの店舗でも豊な品ぞろえでした。

ブチルテープ・防水テープの使い方と劣化具合、耐用年数の違い
項目 | ブチルテープ | 防水テープ |
---|---|---|
使い方 | – 接着面を清掃し、乾燥させる。 | – 接着面を清掃し、乾燥させる。 |
– 所定の長さにカットし、しっかりと圧着する。 | – テープを貼り付ける際、しっかりと押し付ける。 | |
– 屋根や窓の隙間、車のドアに使用する。 | – 浴室や外壁の防水処理に使用。 | |
劣化具合 | – 紫外線や極端な温度変化に弱い。 | – 紫外線や湿気にさらされると劣化が進む。 |
– 使用条件によっては早期に劣化することがある。 | – 使用環境に依存し、劣化が早まることがある。 | |
耐用年数 | – 一般的に数年から十年以上。 | – 数年から十年程度。 |
– 使用環境によって異なる。 | – 使用環境によって異なる。 |
ブチルゴムテープはタイル面などのつるつるした面を始め、ゴムなので、その柔軟性からある程度でこぼこした面にも追従して張り付いてくれます。
触ると粉になるような土壁などは無理ですが、住宅の壁紙には問題なく張る事が出来ます。
使い方はとても簡単で、普通のテープや両面テープと変わらずに使用する事が出来ますが、ゴムという性質上、厚みと粘着力が高いのでハサミで切る時に多少べたつく可能性があります。
また、防水テープとして販売されているブチルテープの場合は、普通のブチルテープよりも厚みがある為、カットするときに普通の両面テープのように手でちぎったりすることが出来ません。
手でちぎろうとしても、伸びてしまい、べとべとくっつきます。
私は実際に、風呂の鏡や壁紙にガラスの鏡をブチルテープで張り付けて5年経ちますが、一向にはがれ落ちる気配はありません。
ブチルテープは、強力な接着力を持つものだと、車のエアロパーツの固定に使われる程強力です。
車のエアロパーツは走行中の振動ではがれやすいことから、振動しても剥がれないような柔軟性や追従性が必要です。
車のパーツに使う場合、防水テープのような性能も必要ですが、そもそも組成がゴムなのでブチルテープを購入すればある程度の防水性は担保できていると考えてよいでしょう。
参考までに、車のエアロパーツに使われるような超強力な3Mブチルテープは、スリーエム(3M)で購入することが出来ます。
ただ、剥がすのがめちゃくちゃ大変です!一度くっつくと、べっとべとで、簡単にはいきません。
ブチルゴムテープは、凹凸面や振動も柔軟性で追従して張り付いてくれるので、とても強力と言えるのです。
但し、耐寒性能については少々注意が必要かもしれません。
柔軟性が高い素材ということは、寒い場合に不利になる事があります。
寒い所での使用は、ブチルゴムの柔軟性が失われ、振動によってはがれやすくなる場合があります。
-30度近いロシアならともかく、日本で車のエアロパーツに使う分には十分の耐寒性能と言えます。
キッチンの使用には注意が必要です。
新品のシンクでしたら問題ありませんが、油がこびりついた場所にはブチルテープはくっつきませんので、きちんとアルカリ性洗剤で油汚れを落としてからブチルゴムテープを張り付けます。
ブチルテープのDIY活用事例としては、車のエアロパーツの施工から、風呂場や台所の鏡などの接着に使われることが一般的です。
ブチルテープの使い方・防水テープとの違い
防水性有
分厚い
黒が一般的
耐振動性
薬品に強い
ブチルテープの使い方は、普通の両面テープと同じで剥がした後に張り付けるだけですが、厚みがあるので、手でちぎることは出来ませんし、ハサミでカットする時も多少べたつく可能性があります。
組成がゴムなので、すべてのブチルテープの商品に防水性能を備えています。
したがって、防水テープとして使用する事も可能です!色は黒が一般的なので、色の選択が不自由なのが難点です。
耐振動性があり、薬品に強いですが、ゴムなので熱には弱いです。
- ブチルテープの基本的な使い方と注意点
- 耐用年数と劣化を防ぐ方法
- 車や建築での活用法と片面・両面の選び方
- くっついたときの剥がし方を解説
- ブチルテープ・防水テープの違いまとめ

ブチルテープの基本的な使い方と注意点
ブチルテープは、防水性や気密性が高く、多様な用途に使える接着テープです。
主に建築や車の修理、DIYプロジェクトで活躍しますが、正しい使い方を理解することが重要です。
ブチルテープとは何かを知ることで、その特性を最大限に活用できます!ブチルテープは、合成ゴムを主成分とするテープで、片面と両面のタイプがあります。
片面テープは一方の面に接着剤が付いており、両面テープは両方の面に接着剤が付いています。
使い方のステップ
表面の準備
まず、接着する表面を清掃することが不可欠です。ホコリや油分が残っていると、接着力が低下します。水分がある場合は、完全に乾燥させることが重要です。特に、建築現場では、表面が汚れていることが多いため、念入りに掃除することをお勧めします。
テープのカット
必要な長さにテープをカットします。ブチルテープは伸縮性があるため、特に長い部分や曲面に使用する際は、少し長めにカットしておくと良いでしょう。これにより、隙間ができるのを防げます。
貼り付け
テープを貼り付ける際は、しっかりと圧着することが重要です。特に気密防水テープとしての役割を果たすためには、隙間をしっかりと埋める必要があります。圧着する際は、手やローラーを使うと効率的です。
時間を置く
貼り付けた後、一定の時間を置くことで接着力が強まります。ブチルテープは、しっかりとした接着力を持っていますが、初めての使用の場合は、特に注意が必要です。
注意点
- 温度条件
ブチルテープは、使用温度が重要です。高温や低温環境では、接着力が低下することがあります。推奨される使用温度は、0℃から40℃程度です。極端な温度条件下での使用は避けるべきです。 - 紫外線対策
紫外線にさらされると、ブチルテープが劣化することがあります。特に外部で使用する場合は、紫外線対策を考慮してください。遮光材を使用するか、定期的にテープの状態をチェックすることが大切です。 - 適切な種類の選択
使用するブチルテープの種類によって、性能が異なります。防水テープとして使用する場合、特に気密性が求められる場合は、専用の気密防水テープを選ぶことをお勧めします。
正しい使い方を守ることで、ブチルテープの効果を最大限に引き出すことができ、注意点を意識することで、長期間にわたって信頼性の高い防水や気密性を維持することができます。
耐用年数と劣化を防ぐ方法
ブチルテープの耐用年数は、使用環境や条件によって大きく異なり、一般的には数年から十年以上の耐用年数が期待できるとされていますが、条件によっては早期に劣化が進むこともあります。
ここでは、耐用年数を延ばすための方法と、劣化を防ぐためのポイントについて詳しく解説します。
耐用年数を延ばす方法
適切な保管
ブチルテープを使用しない場合は、直射日光を避け、冷暗所に保管することが重要です。高温や湿度の高い場所での保管は、テープの劣化を早める原因となります。
使用環境の選定
ブチルテープを使用する際は、推奨される温度範囲内で使用することが大切です。極端な温度や湿度、紫外線にさらされる環境では、劣化が早く進むため、可能な限り避けるようにしましょう。
定期的な点検
使用後は、定期的にテープの状態を確認することが重要です。特に屋外で使用されている場合、年に一度はチェックを行い、劣化や剥がれがないかを確認しましょう。
劣化を防ぐためのポイント
- 紫外線対策
ブチルテープは紫外線に弱い特性があります。屋外で使用する際は、遮光材を使用したり、テープの上に保護シートを追加することで紫外線から守ることが効果的です。 - 摩擦や衝撃の回避
テープが貼られている部分に物理的な衝撃や摩擦が加わると、早期に劣化する可能性があります。特に車の部品などでは、他の部品との接触を避けるために、工夫が必要です。 - 適切な取り扱い
テープを貼る際には、力任せに引っ張らず、優しく扱うことが大切です。強い力で引っ張ると、テープが伸びてしまい、接着力が低下することがあります。
これらのポイントを意識することで、ブチルテープの耐用年数を延ばし、劣化を防ぐことが可能で、使用環境や保管方法に気を付けることで、長期間にわたって高い性能を維持できるでしょう。
車や建築での活用法と片面・両面の選び方
ブチルテープは、その優れた防水性と気密性から、車や建築において広く利用されており、ブチルテープは、さまざまな素材に強力に接着する特性があります。
また、片面と両面の選択肢があるため、用途に応じて使い分けることができます!このセクションでは、具体的な活用法と、片面・両面それぞれの特徴を詳しく解説します。
以下の画像は、参考画像で丁度いいものがあったので、引用してます!ブチルゴムはエアロパーツの固定なんかに使われていますね。

車におけるブチルテープの活用法
車の修理やメンテナンスにおいて、ブチルテープは非常に重要な役割を果たします。
雨水や湿気から車内を守るために、ドアやウィンドウのシール部分に使用される事があり、ドアの隙間に貼ることで、雨水が車内に侵入するのを防ぎ、内装や電子機器の劣化を防ぎます。
ブチルテープはその柔軟性から、さまざまな形状や角度に対応でき、曲面にも適応します。
さらに、車の外装部品の接合部でも役立ちます。
ボディパネルの接合部や、ウィンドウの周囲に使用することで、気密性を高め、風切音を軽減します。
これにより、快適な車内環境を保つことができます。また、ブチルテープは耐候性が高いため、長期間にわたって効果を発揮します。
具体的には、通常の使用条件下であれば、数年から十年以上使用できることが期待されます。
建築におけるブチルテープの活用法
建築分野でも、ブチルテープは非常に重要な材料です。
屋根や外壁の防水処理に使用され、ブチルテープは防水テープの一種であり、雨水や湿気から建物を守る役割を果たします。
屋根の取り付け部分や、外壁の隙間に使用することで、漏水を防ぎ、建物の耐久性を高めます。
新築やリフォームの際には、ブチルテープを利用した気密防水処理が推奨されます。
具体的な例として、屋根の防水シートと屋根材の接合部分にブチルテープを貼ることで、雨水の侵入を防ぎます。
また、ウィンドウやドアの周囲にも使用し、気密性を高めることで、エネルギー効率を改善する役割もあり、冷暖房の効率が向上し、エネルギーコストの削減につながります。
片面・両面の選び方
ブチルテープには片面と両面のタイプがあり、用途によって適切なものを選ぶことが重要です。
- 片面テープ
片面テープは、一方の面にのみ接着剤が付いているため、特定の接触面に接着する際に最適です。車のドアの内装や、建築における防水シートの接合部分など、片面テープは単純な貼り付けに適しています。特に、外部に触れない部分での使用が推奨されます。 - 両面テープ
両面テープは、両側に接着剤が付いているため、2つの素材をしっかりと接着できます。特に、外部にさらされる部分や、強い接着力が必要な場合に適しています。例えば、車のウィンドウのシールや、建物の外壁材の接合部分に使用することで、強力な接着を実現します。
ブチルテープの使用は、車や建築において非常に多岐にわたります。
その優れた防水性や気密性を活かして、さまざまなシーンで活用されています!片面と両面の特性を理解し、用途に応じて適切なテープを選ぶことで、より効果的にその性能を引き出すことが可能です。
正しい使用方法を守ることで、耐用年数を延ばし、長期間にわたって信頼性の高い防水や気密性を維持することができるでしょう。
くっついたときの剥がし方を解説

一応、剥がす事は可能だと先ほど書きましたが、車のデットニングやエアロパーツの固定に使う3M等の強力なブチルゴム両面テープの場合は、そのままですと綺麗に剥がせません。
しかし、何とか剥がす方法はあります。
一般家庭にはなかなかないかもしれませんが、ゴムなので、ヒートガンなどで温めてやるとかなりはがれやすくなります。
他にも、パーツクリーナーで剥がす方法もありますが、コストが掛かるのとあまりきれいにははがれなかったです。
ヒートガンもパーツクリーナーも単体で使うのではなく、ヒートガンで剥がし切れなかったテープを最後パーツクリーナーで綺麗にするといった手順で進めると綺麗にはがれます。
ブチルゴム両面テープは耐荷重性・対候性・耐薬品性・耐水性があり、しかも25mm幅の両面テープを500mm張り付けると約25kgの耐荷重があります。
何かを固定するのに、接着剤が真っ先に思いつきますが、鏡など直ぐに固定しないとズレて来てしまう用途の固定には最適な両面テープです。
DIYで何かを固定するときはこのような両面テープもあるんだなと、家庭に常備しておくと便利です。
- 1取れるところまで剥がす
手ではがせるところまでまずはおおざっぱに剥がしてしまいましょう。
- 2ヒートガンで温める
ヒートガンで加熱して、ゴムを柔らかくすると同時に、接着剤も柔らかくなってはがれやすくなります。
- 3パーツクリーナーで清掃
取り切れないものはパーツクリーナーでこするとはがれやすくなることがあります。それでもはがれない場合は、ゴムの性質を利用して、有機溶剤を使用すると溶けてはがれやすくなりますが、素材への配慮も必要です。
ブチルテープ・防水テープの違いまとめ
ブチルテープは、さまざまな用途で活用される優れた接着材です。
特に防水性に優れ、気密性を求められる場面で重宝されます!総括では、ブチルテープの使い方や防水テープとの違い、さらには劣化具合についてもう一度詳しくまとめて解説します。
まず、ブチルテープとは何かを理解することが重要です。
ブチルテープは、主に合成ゴムを基にした接着テープで、片面と両面のタイプがあります。
片面テープは、特定の面だけに接着剤が付いており、両面テープは両側に接着剤が付いているため、用途に応じて使い分けが可能です。
ブチルテープの主な特長は、防水性と気密性です。
防水テープと比べると、ブチルテープは特に気密性に優れており、屋外での使用にも耐えられます。
建築現場や車の修理などで使用されることが多く、外部からの水分や空気の侵入を防ぐ役割を果たします。
ブチルテープの耐用年数は、使用環境や条件によって異なりますが、一般的には数年から十年以上使用できると言われています。
紫外線や極端な温度変化にさらされる場合、早期に劣化が進むことがありますので、定期的な点検が推奨されます。
ブチルテープの使い方については、まず貼り付ける面を清掃し、乾燥させることが重要です。
これにより、接着力を最大限に引き出すことができます。
次に、テープを所定の長さに切り、しっかりと押し付けることで、効果的に接着しますが、気密防水テープとして使用する際は、隙間をしっかりとカバーすることが求められます。
防水テープとの違いについても触れておきましょう。
防水テープは、主に水の侵入を防ぐためのテープですが、ブチルテープはそれに加え、気密性を提供します。
これにより、ブチルテープは防水だけでなく、空気の漏れを防ぐためにも優れた選択肢となります。
車の修理やカスタマイズにおいても、ブチルテープは重要な役割を果たします。
ドア周りやウィンドウのシール部分など、気密性が求められる場所での使用が一般的で、雨水の侵入を防ぎ、車内の湿気を抑えることができます。
ブチルテープを選ぶ際には、用途に応じたタイプを選ぶことが重要です。
気密テープを使用する場合は、特に耐久性や防水性に優れた製品を選ぶと良いでしょう。
これにより、長期にわたって信頼性の高い性能を維持できます。
ブチルテープは、その特性を活かしてさまざまな場面で活用でき、正しい使い方を理解し、用途に応じた選択を行うことで、効果的に利用することができるでしょう。
最後に簡単にブチルテープの使い方や、防水テープとの違いなどについてまとめます。
ブチルテープは他の両面テープよりも高価ですが、車のエアロパーツに使われる程強力です。
ゴムですのでその柔軟性から追従性がありますので、振動や凹凸面のある壁でも問題なく使用する事が出来ます。
但し、あまりに強力でべたつく為、3M等のブチルテープは剥がすのに苦労します。
剥がす場合は熱を加えて剥がすとうまくはがれます。
組成がゴムという事からも防水性能も高いです。
風呂場のタイルに鏡を固定する用途にもブチルテープは活躍します!風呂場のタイルのような凹凸があり、水にぬれる箇所でもブチルテープなら問題なく使用する事が出来ます。
ブチルテープは、住宅建材の雨仕舞に使用されており、高密度のブチルゴムはガスなどの気体を密閉遮蔽する用途にも使われています。
ブチルテープは組成がゴムですので、耐熱性能のあるものでも精々130度前後で温水配管の止水や固定用途位に留めておきましょう。
下記では種類は異なりますが、ブチルテープの様に防水・防塵性能のあるシリコンコーキング剤の用途から使い方までも詳細に解説していますので、隙間のコーキングを検討の方は是非ご覧ください。
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