蛍光灯のスイッチ配線は、DIY初心者にも挑戦しやすい作業ですが、正しい配線図を理解しなければ、間違えると照明が点灯しなかったり、最悪の場合、火災の原因にもなりかねません。
片切りスイッチを使った配線は、シンプルながらも効果的な方法です!今回は、蛍光灯スイッチの配線に関する具体的な繋ぎ方を詳しく解説します。
配線の基本である白黒の配線をしっかり確認し、正しい手順を踏めば、あなたも素敵な照明空間を手に入れることができます。
DIYでの増設や2口コンセントの設置も、理解を深めることでスムーズに進むでしょう!配線図を参考にしながら、自分だけの照明を作り上げる楽しさを味わってみてください。
蛍光灯のスイッチ配線は、家庭内の明るさをコントロールする上で非常に重要な為、しっかりとした知識を持つことで、より安全で快適な暮らしを実現できます。
このブログでは、実際の配線作業を行う上でのポイントを押さえつつ、失敗しないための注意事項も紹介していきます。
蛍光灯スイッチの配線作業を成功させるために、ぜひ参考にしてください。
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記事の要約とポイント
- 片切りのホタルスイッチ(電源OFFでネオンランプが点灯する回路を異時点滅回路という)はトグルスイッチとネオンブラケットがあれば自作配線できる。
- 異時点滅回路とは、ネオンランプと蛍光灯のONとOFFが逆転している回路の事で、電源を切るとネオンランプが点灯し、蛍光灯を点灯するとネオンランプがOFFするので暗い場所のスイッチ探しに迷わなくて済む。
- 片切りスイッチとは電源回路の白と黒の配線のうちどちらかを切る為のスイッチでスイッチの基本形。両切りスイッチは黒と白の線両方を切るスイッチの事。
蛍光灯のスイッチ配線は片切りスイッチで異時点滅が便利!
蛍光灯のスイッチ配線は、片切スイッチが良く使用されます。
今回は、蛍光灯スイッチに関する配線図や『電源を切った時にパイロットランプが光る』異時点滅回路の繋ぎ方の基本を、DIYで制作しながら解説していきます。
異時点滅回路は、別名ホタルスイッチとも呼ばれ、照明器具の電源を切った時にランプが光るので暗い室内でスイッチを探すのに手間取らず便利な配線の繋ぎ方です。
工場などの蛍光灯器具には、スイッチが付属していない事も多いです。
スイッチ取り付け用のへこみがついて居るのですが、プルスイッチはひもが垂れて邪魔なことが多く、作業に支障をきたす事があるからです。
そんな時に、蛍光灯器具の本体に、トグルスイッチとネオンブラケットを使用して片切スイッチのホタルスイッチを配線します。
異時点滅回路は、電源を切ってもネオンランプは点灯しているので、真っ暗な室内で照明器具のスイッチを探すのにとても便利です。
スイッチをONにするとネオンランプは消灯し、反対にメインの蛍光灯照明が点灯する繋ぎ方です。
ホームセンターには、壁付け用の片切ホタルスイッチが販売されていますが、これを蛍光灯本体にインストールする事は不可能です!
その為、少しの加工と配線で済む、トグルスイッチとネオンブラケットで片切りのホタルスイッチを製作します。
蛍光灯の異時点滅の配線図の概要は、ネオンランプとスイッチを並列に接続して、その組み合わせを照明器具と直列に配線します。
白・黒配線の繋ぎ方は、白はアース線で黒が活線です。
間違えて配線しても、点灯することに変わりありませんが、黒が活線と決まっているので、もし他の方が通電中に白の配線を触ると感電する事があります。
電気の世界では、白がアースで黒が活線は常識です。
蛍光灯スイッチ異時点滅配線!
蛍スイッチ
トグルスイッチ
電源OFFでパイロットランプON
異時点滅回路で蛍光灯スイッチを配線すると、スイッチをOFFにしたときに、蛍スイッチのパイロットランプが点灯し、照明器具スイッチの存在を知らせてくれます。
スイッチをONにすると、パイロットランプは消灯し、照明が点灯します。
- 蛍スイッチにトグルスイッチとネオンランプの繋ぎ方!パーツと工具
- サトーパーツネオンブラケット(BN-23-1R)
- トグルスイッチ(片切スイッチ用)パナソニックWD102180F
- 半田コテとハンダ
- ニッパーとラジオペンチ
- 電工ナイフやカッター
- カシメ工具
蛍スイッチにトグルスイッチとネオンランプの繋ぎ方!パーツと工具
ホタルスイッチを自作する時のパーツや工具について解説します。
パーツに関しては、基本はCVケーブルとVVFケーブルにトグルスイッチとネオンブラケットと配線同士を接続する為の絶縁被覆付閉端子です。
工具に関しては、今回はハンダ付けメインで行うので、半田コテとハンダにニッパーとラジオペンチ、被覆をむくのにワイヤーストリッパーか電工ナイフにカシメ工具が必要です。
蛍光灯の蛍スイッチに使うネオンブラケットと、スイッチはお好きなもので構いません。
ただし、耐圧には注意して100V以上の電圧が掛けられるスイッチにしてください。
基盤に配線する耐圧が低いタクトスイッチを除けば、殆どのスイッチの耐圧は100V以上ですので、問題ありません。
今回の配線では、ネオン管の入ったネオンブラケットを使用していますが、LEDのものでも構いません。
LEDのブラケットにする場合は12V,24V,100Vなど、使用できる電圧が異なりますので注意してください。
LEDは本来100Vで点灯せず、3V-12Vで点灯する半導体デバイスなので、間違えた電圧を印加すると損傷します。
LEDの基本的な使い方に関しては、以下の記事で解説していますので、LEDのブラケットで蛍スイッチを配線したい場合は参考になりますので、併せてご覧ください。
サトーパーツネオンブラケット(BN-23-1R)
サトーパーツのネオンブラケットです。
大粒のダイヤモンドカットのランプが、180度どこからでも視認しやすくゴージャスです!
今回は、サトーパーツのネオンブラケットを使用しましたが、100Vで使用できるネオンランプや、抵抗が挿入されて100Vで動作するLEDブラケットであれば何でも構いません。
LEDを選択する場合は、間違えても12V用を選択しないように注意してください!壊れるのは勿論ですが、リアルに燃えます。
また、ブラケットとは躯体に固定できるようなフランジやネジがついて居るランプの事を指します。
ブラケットがない場合は、蛍光灯本体に穴あけして、砲弾型のLEDを頭だけ出して蛍スイッチとするよくある繋ぎ方も存在します。
この場合、注意してほしいのが、ネオンブラケットようにパッケージ化されていないので、むき出しの配線がショートして漏電の原因になる可能性もゼロではありません!
エポキシ樹脂で固めるなどの工夫が必要です。
トグルスイッチ(片切スイッチ用)パナソニックWD102180F
今回は、家電量販店に売っているスイッチではなく、トグルスイッチを蛍光灯本体に直接インストールします。
トグルスイッチは、AC100V以上の耐圧のあるものなら何でも構いませんので、お好みで好きな形を選んでください。
ただ、照明用のスイッチですので、大きめのものをお勧めします。
トグルスイッチも実に様々な物がありますが、パナソニックのWD102180Fがなかなか配線初心者にはお勧めかなと思います。
このスイッチには、端子部分に丸型端子を取り付けられるネジがついて居るので、極力スイッチのハンダ付けを減らしたい電気工事士の免許取りたてのユーザーにお勧めです。
トグルスイッチのメリットとデメリットについてまとめた記事は以下になりますので、興味のある方はぜひご覧ください。
上記の記事は、レトロでおしゃれなアメリカタイプのウォールスイッチであるアメリカンスイッチに関して記事を纏めました。
半田コテとハンダ
AC100Vの配線をハンダ付けするので、100均の安物の半田コテではなく温度調整機能のついた電子工作用のハンダコテと、ハンダのノリが良いヤニ入りハンダを使用します。
AC100Vの配線回りをハンダ付けするので、ハンダ不良で外れてしまった!等のミスは火災や感電事故につながるので許されません。
様々なセット商品がありますが、今回の配線に使うくらいでしたら上記のような格安のセットで問題ありません。
セット内容を確認すると、紙やすりが含まれていないようですので、紙やすりもホームセンターで購入して揃えることをお勧めします。
ハンダ面を紙やすりで削るかどうかでも、大分ハンダの乗りが異なります。
ニッパーとラジオペンチ
ニッパーは配線のカットは勿論、ハンダ付け後に飛び出した無駄な端子をカットするのに使用します。
100均のものはせいぜい細い電子パーツ位にしか利用できません。VVFケーブルになってくると綺麗に切れない事もあるので、ちゃんとしたラジオペンチをホームセンターで購入しましょ