ハードディスクって静かな部屋で作業しているとブーンと言った音やカリカリとしたシーク音が気になる事ってありませんか?
今回の記事では外付けHDDの異音解消対策方法や、うるさくないHDDを購入する時のポイントを始め、おすすめの外付けHDDをランキング形式にしていました。
HDDの異音の正体って実はモーター音やシーク音だけじゃないってご存じですか?その原因についても技術的な理由を交えて解説しています。
筆者はバッファローやアイ・オー・データの外付けHDDをいつも好んで利用しています。
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ハードディスクのカリカリ音解消!うるさい外付けHDDの静音化対策ポイント
- HDDは構造上、モーターを使用しているのでカリカリ音やブーンという異音を完全に解消する事は出来ないが、ある程度の静音化は可能!
- HDDの静音化するコツは、防音!住宅建材用の防音シートを敷いたりかぶせたりするのが効果抜群!
- ハードディスクを静音化する時の注意点は、遮音時にHDD本体から出る空気の通気口を塞がない事がポイント。(塞ぐと異常な加熱の原因となって良くない)
ハードディスクドライブがうるさいのは何故?ブーンやカリカリ音の正体
HDDの異音の正体には主に3つの種類があり、ひとつはACアダプターなどの電気的なエネルギーがコイルなどで物理的な振動に変換された音と、二つ目が通常時動作のモーターの回転音と、三つ目がディスクを操作するシーク音です。
その他の異音としては、モーターやトランスから出る電子ノイズがありますが、電子ノイズの場合はトランスを固定したり、モーターをブラシレスモーターの物に変更したり、ノイズが漏れないようにフィルターや金属の遮蔽版が必要になります。
通常のジーッやブーンという音はなにか?
HDDのジーッやブーンという音には二つの原因がありますので、その異音の正体について解説します。
画像の様にHDDを分解すると、中にはモーターを始めディスクやシークバーなどの様々な部品が入っています。
HDDのシークバーやディスクを回転させる動作は、主に小型のモーターが担っていますが、モーターが回転する時の風切り音や、ボールベアリングがこすれる音などがモーター音の主な原因です。
電気的なノイズの原因としては外付けHDDドライブの電源であるACアダプターが挙げられます。
詳しくは別の記事でも解説しているのですが、この中に入っているコイルにACである交流電源の流すと、コイルが振動してコイル鳴きの原因となります。
このコイル鳴きはHDDにプラグを差し込まなくてもコンセントにアダプターを差し込んだと同時に発生し、音はチーッという高周波音が一般的です。
カリカリ・ガリガリ音の正体はシーク音!
シークバーはHDDにデータの読み書きが行われるときに発生し、カリカリ・ガリガリといった異音を発生させます。
HDDシークバーのカリカリ音は、主に以下の2つの原因が考えられます。
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ヘッドの移動音がする事はありますか?
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HDD内部には、磁気ディスクの表面を高速で移動できる「ヘッド」と呼ばれる装置があります。シークバーを操作すると、ヘッドが目的のトラックに移動します。この時、ヘッドが磁気ディスク表面を擦る音が「カリカリ」という音として聞こえます。
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カリカリ音が大きくなる原因は?
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カリカリ音が大きくなる原因としては、以下のようなものが考えられます。
- HDDの老朽化
- HDDの故障
- HDDの使用方法
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カリカリ音が大きくなった時の対処法はありますか?
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カリカリ音が大きくなった場合は、以下のような対処法を試してみてください。
- HDDのデフラグを行う
- HDDのエラーチェックを行う
- HDDを静音性の高いものに交換する
- HDDの使用時間を減らす
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カリカリ音が正常な場合の動作音は?
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カリカリ音が常に鳴っている場合でも、必ずしもHDDに異常があるわけではありません。特に、新品のHDDの場合は、ヘッドがまだ馴染んでいないため、カリカリ音が大きくなることがあります。
カリカリ音が異常な場合
以下の場合は、HDDに異常が発生している可能性があります。
このような場合は、早めにデータのバックアップを取り、HDDの交換を検討することをおすすめします。
うるさいバッファローの外付けHDDのカリカリ音解消!静音化対策法
HDDの静音化は製品の仕様上の問題で発生する音で、完全に消去するのは難しいものの、ある程度静音化の対策を行う事が出来ます。
AC電源周り対する対策
電源周りには、ノイズ対策用のフェライトコアを挟むのが最も効果的な対策と言えますが、前述したように振動しているコイルにエポキシ接着剤を使用して固定する方法も有効と言えます。
HDDドライブ周辺とOSから出来るノイズ対策
HDD周辺の対策としては、なるべく硬い板の上にはHDDを置かないことが大前提となります。
硬い所の上に置くと、どうしても振動で余計なビビり音も発生しやすくなりますので、防音シートや遮音シートを敷いた上でHDDを使用するのが異音解消の効果的な施策と言えます。
こちらも、前述したとおりHDDの音は普段のブーンという回転音と、データの読み込み書き込み時に発生するシーク音です。
普段のモーター音をOS上から静音化するのは難しいですが、シーク音は、デフラグや無駄なファイルやソフトを減らす事によってシーク音を減らす事が出来ます。
特に、定期的に実行されるウイルスソフトはHDD全体をチェックするので、デフラグをしてHDDの中身を効率化すれば出来るだけシーク音を減らす事が出来ます。(常駐して定期実行されるようなソフトウェアを見直す事がシーク音低減に関するカギとなります)
うるさい外付けHDDの静音化対策後のdB値の比較データを公開!
それでは、住宅建材用の遮音シートを敷いた時と敷く前で、どれくらいの騒音変化があったか計測しています。
使用するのは、画像のような住宅建材用の防音シートを使いました。
私は小屋を作った時のあまりが沢山残っていたので、これを使います。
HDDやプリンターなどの様々な騒音機器が並んでいます。
HDDやプリンターは動くとOSB合板と干渉してビビり音が発生していたので、前からかなり気になっていました。
プリンター台のサイズに合わせて遮音シートをカットしてきました。
遮音シートは素材が防音ゴムですので、カッターナイフやハサミで簡単にカットできますが、幅が広いので、さしがねを当てながらカットするとまっすぐに切れます。
HDDドライブ同士の躯体が微妙に当たった状態でもビビり音が発生する原因になりますので、微妙な間隔を開けてHDD同士を離すなどの調整が必要です。
検証結果ですが、本日は雨が激しく降っていたのであまり参考にならない数値ですが、それでも低くなったことが結果から分かります。
体感としても、HDD音はほぼ無音です。
データの読み書きでたまに微かにシークバーの音が聞こえる程度で、気になるほどの動作音ではありません。
外部スピーカーにもトロイダルコアをかましたので、音を鳴らして居ない時の雑音もかなり低減されました。
外付けでうるさくない静かなHDDのおすすめ商品のランキング5選
究極の静音化をするなら、半導体の記憶媒体であるSSDを利用するのが一番ですが、HDDに比べてまだまだ値段が高いのも事実です。
そこで、今回は外付けHDDに絞って静音化対策のされたHDDに絞ってランキングを作ってみました。
静音性の高い外付けハードディスクドライブをお探しの方のために、2023年12月時点のおすすめ商品ランキングをご紹介します。
1位
バッファロー HD-ADU3シリーズ
- 静音性に特化した「Silent Drive」を搭載
- 5TB、4TB、2TBの容量バリエーション
- USB 3.2 Gen 1(USB 3.0)対応
- バスパワー駆動対応
- セキュリティソフト「Acronis True Image HD」付属
おすすめ
2位
アイ・オー・データ機器 HDPD-Uシリーズ
- 独自開発の静音ファームウェア「SilentSeek」搭載
- 4TB、2TBの容量バリエーション
- USB 3.2 Gen 1(USB 3.0)対応
- バスパワー駆動対応
- 転送速度向上機能「TurboPC」搭載
おすすめ
3位
Seagate Expansion Portable HDD
- 静音設計を採用
- 5TB、4TB、2TB、1TBの容量バリエーション
- USB 3.0対応
- バスパワー駆動対応
- 薄型軽量デザイン
おすすめ
4位
WD Elements Portable HDD
- 静音設計を採用
- 5TB、4TB、2TB、1TBの容量バリエーション
- USB 3.0対応
- バスパワー駆動対応
- コンパクトでスタイリッシュなデザイン
おすすめ
5位
東芝 Canvio Basics 外付けハードディスク
- 静音設計を採用
- 4TB、2TB、1TBの容量バリエーション
- USB 3.0対応
- バスパワー駆動対応
- シンプルで使いやすいデザイン
おすすめ
その他、静音性の高い外付けハードディスクドライブを選ぶ際のポイント
静音性の高い外付けハードディスクドライブは、自宅や図書館など静かな環境で使用する際におすすめです。
上記のランキングや選び方を参考に、自分に最適なモデルを見つけてください。
HDDやSSDには容量詐欺の偽物も出回っているので注意が必要!
安いからとついつい飛びつきたくなる値段でいざ購入してみると、容量が全然違っていたり、そもそもSSDではなくHDDだったという報告もあります。
購入時にユーザーに出来る対策や注意点はあるのでしょうか?調べてみました。
怪しい商品を実際に購入して検証したユーザーも・・・。
ネットショップで購入前にHDDやSSDの偽物を見分けるには、以下の点に注意しましょう。
販売者を確認する
- 信頼できる販売者から購入する。
- 販売者のレビューや評判を調べる。
- 販売者の連絡先を確認する。
商品の詳細を確認する
- 商品説明をよく読む。
- 型番や容量が正確であることを確認する。
- スペックが正規品と一致していることを確認する。
- 価格が相場と比べて著しく安くないことを確認する。
レビューを確認する
- 購入者のレビューを読む。
- 偽物の被害に関するレビューがないことを確認する。
画像を確認する
- 商品画像が偽物と一致していないことを確認する。
- 画像が粗かったり、不自然な場合は偽物の可能性がある。
梱包を確認する
- 商品が正規の梱包で販売されていることを確認する。
- 梱包に破損や偽物の疑いがないことを確認する。
疑わしい場合は購入しない
- 上記の点を確認しても偽物の疑いがある場合は、購入しない。
- 販売者に問い合わせて確認する。
購入後に偽物だと判明した場合
- 販売者に連絡して返品・返金を求める。
- 消費者センターに相談する。
HDDやSSDの偽物を見分けるのは難しい場合もあります。 購入前にしっかりと確認し、偽物を購入しないように注意しましょう。
HDDやSSDを購入する際は、以下の点にも注意しましょう。
これらの点に注意して購入することで、偽物を購入するリスクを減らすことができます。
HDDドライブがうるさい原因は他にもあった!電源周りの異音とは?
HDDがうるさいのは、実は内部のモーター音だけではないってご存じですか?
電源周りのジーッという異音の対策方法については上記のリンクに詳細にまとめていますので、参考にしてください。
上記の記事内容を簡単にまとめると、HDDの電源に使用されているACアダプターにはトランスやトロイダルコアなどのコイル類が使われています。
コイルは電流をエネルギーとして貯める性質がありますが、内部で高速に電源をきったりつけたりするインバーター回路では、コイルの電気的な動作が物理的な振動に変換される事が原因です。
これにはコイルやトランスを適切に固定する事や防音対策が必要です。
また、AC電源やパルス回路等、電圧が一定周期で入れ替わる電源ラインにおいてはトランスやコイル類が無くてもスピーカーやラジオが発生した電磁界のノイズを拾い、異音の原因となる事があります。
ハードディスクのカリカリ音解消!うるさい外付けHDDの静音化対策まとめ
HDDや周辺機器の静音化対策についてまとめます。
HDDにはモーターが内蔵されており、モーターで磁気ディスクを回す事でデータの読み書きを実現しています。
モーターから出る動作音を全てカットする事は出来ませんが、個人で可能な対策としては、画像のように遮音シートをしいてビビり音を低減したり、スピーカーから出る交流のノイズはトロイダルコアを挟むことによって電子ノイズを低減できます。
OS側で出来る対策としては常駐ソフトを見直し、デフラグをマメに行って無駄なHDDのシーク動作を抑えるのが効果的な対策と言えます。
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