灯油が少量服や手についたりしても大丈夫です。
服についた時のポイントは、焦らずにまずは灯油を完全に揮発させてから洗濯すれば大丈夫です。(揮発した段階で匂いはほぼ無い)
手についた場合は、サラダ油やレモンに含まれるリモネンや、茶殻に含まれるカテキンが消臭効果があり、灯油の匂い対策に効果的です。
灯油を舐めてしまった場合の対処方法の知恵袋は、灯油を誤飲した量にもよりますが、多量に飲み込めば中毒症状が発生する為、気分が悪くなった場合は直ぐに医師の診察を受けましょう。
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灯油が服についたり手についたりしても大丈夫?灯油の匂いを消す方法ポイント
- 灯油が服についた場合はまずは乾燥・揮発。それから洗濯すれば大丈夫!いきなり洗濯機に入れて洗濯しない事!
- 手についた場合は、サラダ油やレモンの皮、茶殻が匂い消しに効果的!カテキンはポリフェノールの一種で消臭剤としても使われている。
- 灯油を舐めてしまった場合の知恵袋は、無理に吐かせたり水を飲ませたりせず、まずは救急車!
灯油が服についた場合でも大丈夫!昔のクリーニングでは灯油を使用
灯油が服についた場合、殆どの場合は大丈夫ですが、落ちるまでにはかなりの時間がかかります。
特に多量にしみ込んでしまった場合は、洗濯機に入れるよりも、野外に干して揮発するのを待ってから洗濯する事をおすすめします。
灯油が服についた状態で洗濯すると、洗濯機内部に匂いが移る可能性もありますので、絶対に灯油のかかった衣類を洗濯機に入れないようにしてください。
特に、乾燥機が着いたドラム式乾燥洗濯機の場合、洗い残しの灯油が揮発して、火事や爆発事故に繋がりかねない為、洗うとしても、服についた灯油は手洗いのみです。
洗うにしても、先ほど解説したように、まずは灯油が揮発するまで待ちましょう!意外と揮発するのは早いですし、揮発すると匂いも大分低減するので大丈夫です。
衣類で良く使われているナイロンですが、ナイロンは灯油に対して殆ど溶解する事は無いので、焦らずにまずは服についた灯油を乾かしましょう。
余談ですが、ドライクリーニングが登場した初期のころは、服のクリーニングに灯油他、ガソリンやベンゼンなどが使用されていた時期もあったそうですが、現在ではそのような事はありませんし、最近の衣類には様々な素材が使われており、どの部分が灯油で影響を及ぼすか分からないので、注意が必要です。
灯油が服についたまま、そのまま着ている人は居ないと思いますが、灯油が服についたら量にもよりますが、直ぐに衣服を着替えて灯油を落としましょう!
灯油は皮膚から吸収されると急性中毒を起こし、人体に悪影響を及ぼしますので、衣服についた灯油は直ぐに着替えて身体を洗い流しましょう。
揮発した灯油もかなり危険で、下記に紹介する事例でもあるように、灯油は意外と揮発し易く、密閉された空間で揮発した灯油を吸い込むと、嘔吐やめまいなどの急性症状を起こす可能性があります。
灯油を衣服にこぼしてしまった場合は仕方ありませんが、二次災害を防止する為に、換気の良い場所で作業するように注意しましょう。
幸いこのケースでは、死亡者は出ませんでしたが、揮発した灯油も人体には有毒という事が分ります。
灯油が手についたけど大丈夫?手についた程度なら健康に影響は無い
上記の見出しの様に、灯油の量にもよりますが、服にべったりくっついたまま着ていると、健康に悪影響を及ぼす可能性がありますが、冬にストーブのタンクに灯油を移す目的で少量こぼしてしまったくらいでは、特に影響が出る事は少ないでしょう。
人体への健康被害は少ない少量でも、手につくと暫く匂いが取れず、気になる事があると思いますので、灯油が手についた場合に、効率的に落とす方法について解説します。
同じ油分である油で灯油をなじませて落とす!サラダ油が安全で効果的
灯油は水や石鹸で洗っても、匂いは中々落ちませんが、同じ油分であるサラダ油を手に刷り込んで洗うと、通常よりも綺麗に灯油が落ちる場合がありますのでおススメです。
ただ、この方法だと灯油自体は綺麗に落ちても匂いがまだ若干気になる場合は、レモンの皮で擦って洗うと、レモンの皮に含まれている油分のリモネンが、灯油と混ざり、匂いが落ちやすくなりますのでおすすめです。
レモンが無い場合は、ハッカ油等を少々手に刷り込ませて洗うのも効果的かもしれません。
クエン酸を使って洗うと灯油と中和されて早く匂いが落ちるかもしれない
実際に試していませんが、クエン酸を使うのも効果的な灯油の落とし方だと思います。
クエン酸は灯油を中和する効果がありますので、クエン酸で灯油の匂いが通常より低減される可能性は十分にあります。
また、クエン酸も液体のものではなく、粉末タイプのものを手に取って洗うと、指や指紋の隙間に入り込んだ灯油を一緒に掻き出す効果も期待できるでしょう。
その他の方法としては、匂いを落とす効果は低いですが、ステンレスソープも有効かもしれません。
ステンレスソープはクエン酸粉末と同じように、金属の微粒子が汚れを吸着する役割があるので、良く泡立てて使うと灯油の汚れ落としに効果的です。
茶殻を使った方法も効果的で、茶殻に含まれているカテキンが匂いを落とす作用があります。
カテキンはポリフェノール化合物に代表される天然の消臭成分の一つで、強い酸化還元効果を利用して、実際の消臭剤にも含まれています。
代表的な商品名は、消臭ビーズで、裏技的な方法ですが、消臭ビーズを手に取って、揉んで洗うと手についた灯油の匂いが早く消えます。
消臭ビーズに関する記事は、こちらの記事が参考になりますので、ポリフェノール化合物による詳しい消臭効果を知りたい方は、是非ご覧ください。
服についた灯油が落ちるオキシクリーンとは?灯油の匂いも落ちる?
服についた灯油を落とすには、まずは野外で揮発させてから洗濯するのが、最も影響が少なく効果的と解説しました。
揮発した時点で、あれほど気になった灯油の匂いは、気にならないレベルまで殆ど落ちていますが、それでも気になる場合は、オキシクリーンを使用して洗濯を試みる方もいる様です。
結論からいって、この方法で服についた灯油の匂いを落とすのは難しいです。
オキシクリーンは、酸素系漂白剤として知られる洗浄剤で、一般的には衣類の漂白やシミ抜きに用いられます。
オキシクリーンには、灯油に含まれる有機物の一部を分解する効果が期待できますが、完全に匂いを消し去ることは難しいと考えられます。
灯油の匂いは、主に硫黄系の成分によるもので、オキシクリーンは、全ての有機物を分解できるわけではなく、硫黄系成分に対しては効果が限定的です。
オキシクリーンを使って洗濯する位なら、洗濯ビーズを使って洗剤と一緒に洗濯した方がよほど効果的です。
洗濯ビーズに関する消臭効果や有害性に関しては、こちらの記事でまとめていますので、併せてご覧ください。
オキシクリーンに似たような漂白成分で、塩素系漂白剤のハイターがありますが、これま間違えると死ぬ可能性あり非常に危険なので、絶対にやめましょう!
塩素系漂白剤と灯油を混ぜることは、非常に危険です。
この組み合わせは、有毒な塩素ガスを発生させ、健康被害を引き起こす可能性があります。(というか最悪死にます!)
塩素系漂白剤に含まれる次亜塩素酸ソーダと、灯油に含まれる有機化合物が反応し、塩素ガスを発生させます。
塩素ガスは、目や喉の痛み、咳、呼吸困難、さらには意識喪失などの症状を引き起こす可能性があります。
サンポールとハイターを混ぜると危険な事は良く知られた事実で、実際に事故も起こっていますが、実は灯油と塩素系漂白剤も危険だって知ってました?
有機化合物と次亜塩素酸塩は発熱する可能性もあり、実際に混ぜたことが無いので分かりませんが、発火するとの情報もあります。
この辺の知識はあいまいで、反応式を確認したわけではないので正確かどうかわかりませんが、間違えている場合はコメント頂けると嬉しいです( *´艸`)
灯油を舐めた!対処方法の知恵袋『直ぐに病院へ』
灯油を子供が舐めた!という事故が意外にも多い事に驚かされます。
多少舐めた程度であれば、口を漱ぐだけで問題ないという医師の回答もありますが、先の事故事例でも紹介した通り、灯油は気体の状態でも多量に吸い込むと、嘔吐や頭痛などの重篤な症状を引き起こし、入院を余儀なくされるケースもある為、安心はできません。
私は医師ではないので正確な事は言えませんが、まずは口をゆすいだ上で、直ぐに医師の診察を受けるしかないでしょう。
舐めてしまっただけならまだしも、飲んでしまうレベルになると、中毒症状が出る可能性が高いです。
『日本中毒情報センター』にも、灯油を誤飲してしまった場合の中毒症状について記載されています。
灯油を誤飲してしまった場合、医師の診察を受けるまでの一時的な対応方法について解説します。
灯油を誤飲した場合は、重篤な中毒症状を引き起こす可能性があるため、迅速な対応が必要です。
まず、直ちに119番通報し、救急車を呼びます。
誤飲した灯油が気管に入る可能性があるため、吐かせようとしないでください。
意識がある場合は、水を飲ませますが、無理に飲ませないようにしてください。
意識がなくなるなど、異常な症状が見られた場合は、人工呼吸やAEDを使用するなど、適切な応急処置を行います。
灯油を誤飲した場合、絶対にやってはいけない事が、無理に吐かせる事で、灯油が気管に入り込むと、化学性肺炎を引き起こす可能性があります。
灯油は油性のため、油や牛乳を飲ませると吸収が促進され、中毒症状が悪化することがあります。
灯油が服についたり手についたりしても大丈夫?灯油の匂いを消す方法まとめ
灯油が服についたり、手についたりしても、冷静に対応すれば大丈夫です!
灯油が服についた場合は、量にもよりますが、多量にかかった場合は、焦って直ぐに洗濯するのではなく、まずは野外で乾燥させて揮発すれば、揮発した時点で匂いはきにならないレベルで無くなっています。
灯油は意外にも揮発するのが早いので、衣服に多量にこぼしても、まずは焦らずに揮発するのを待てば大丈夫です!
灯油が衣服から揮発してから、普通の洗剤と、匂いが気になる場合は、洗濯ビーズを多めに入れて洗濯すれば、より匂いが気にならなくなるでしょう。
服についた灯油をそのままにしていると、量にもよりますし、作業環境にもよりますが、皮膚から吸収された灯油や、揮発した灯油が吸収され、重篤な中毒症状を起こす危険性があるので、注意が必要です。
灯油が手についたレベルであれば、それほど心配はないので大丈夫です!
灯油が手についた場合の健康被害は少ないですが、それでも匂いは気になりますので、殆どの人が直ぐに洗剤で洗い流しますが、匂いまでは意外と落ちないものです。
そんな時に効果を発揮するのが、サラダオイルやレモンの皮と茶殻のカテキンで、それぞれの効果を纏めると、サラダオイルは灯油と同じ油分なので、なじんで灯油が早く落ちますが、消臭効果までは期待できません。
レモンの皮は、リモネンが灯油になじんで汚れを落とすと共に、レモンの香りがなじんで匂いを中和してくれます。
茶殻にはポリフェノールの一種であるカテキンが含まれており、このカテキンが匂いの元から分解してくれます。
カテキンは、消臭剤に使われているほど、強力な消臭成分です。
他にもクエン酸も効果的で、クエン酸は匂いを中和するとともに、粉末が手の指紋の隙間に入り込み、灯油や汚れを掻き出してくれます。
灯油を舐めた場合の知恵袋についても解説しました。
灯油を舐めた場合は、服や手についた場合よりも中毒症状が出る可能性が高いので、まずは救急車を呼んだ上で、可能なら水を飲ませて無理に吐かせたりしないようにしましょう。
無理に灯油を吐かせて肺に入ると、科学性の肺炎を引き起こす可能性がある為です。
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