単管パイプで棚をDIYすると、ホームセンターで揃う材料の中で最も高強度・高耐荷重・耐候性(超頑丈・超丈夫)のある棚を安価でDIY出来るんです。
しかも、基本工具はDIYをする方なら殆ど持っているインパクトドライバ・六角レンチだけで、強度の高い単管パイプ棚を制作可能です。(カットしたい場合はチップソー切断機等のカット工具も揃えましょう!)
基本工具は2種類だけ!基本材料は大きく分けて3種類そろえれば単管パイプで高強度棚がDIY出来る!
今回は、この記事をたった3分読むだけで、単管パイプで高強度棚をDIYする極意をお伝えします!
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単管パイプDIYで棚を超高強度で安価に制作!何人乗っても大丈夫!ポイント
- 単管パイプなら強度の高い棚をDIYで制作できる。きちんと筋交いを入れて作れば、大人が数人乗っても本当に問題ないレベルの強度。
- 単管パイプのDIYに必要な基本工具は、六角レンチがあればOK。材料のカットはホームセンターでしてくれる場合もある。
- 自分でカットするならチップソー切断機一択!チップソー切断機ならDIYの応用の幅も広く、切り口もとてもきれい!
単管パイプで棚をDIYすると、高強度・高耐荷重・耐候性のある丈夫な棚が出来る事は冒頭でもお伝えしましたが、これは単管パイプが使用される環境に秘密があります。
単管パイプは通常、建物を改修する際に広く使用されているものです。
単管パイプは、人間が何人も乗って作業する事を前提に設計されていますし、そもそも作業は外で行いますので、錆にも衝撃にも非常に強い素材なのです。
単管パイプは人間が乗っても大丈夫なように、きちんとJIS規格(日本工業規格)で定められた基準に則り作成されています。
ここまでは前提知識ですが、次に単管パイプの構造について簡単にご説明します。
単管パイプは外径48.6φと、JIS規格により定められており、メッキ処理が施されているので、雨にぬれても錆びる事がありません。
しかも、一本当たりの価格は1000円前後とかなり安いのが特徴的です。
単管パイプで棚をDIYする具体的な方法は?
それでは、実際にホームセンターに行って材料を揃えてみましょう。
どこで買うかですが、結論から言ってコメリをお勧めします。
コメリをお勧めする理由は、単管パイプのコーナーや接続部分に使用されているジョイントが、他ホームセンターよりも高強度で作成されているからです。
コメリのジョイントは鋳物で制作されており、型に溶けた金属を流し込んで作られている一体成型型です。
これは金属の成形加工において、最も丈夫な製造方法です。
更に、メッキ処理も施されているので文句なしに丈夫です。
実際に手に取ってみるとわかりますが、金属の塊ですのでめちゃくちゃ重く、この重さ(重量感)からも丈夫さが伝わってきます。
単管パイプは様々な場所で使われており、廃棄予定のものも沢山あるので、案外町内会で誰かくれないかと相談してみると、要らなくなった単管パイプが簡単に手に入る事もあります。
ヤフオクやフリマサイトでも、引き取り限定で安価な中古品を購入できるケースも多いので、ねらい目です。
単管パイプで棚をDIYするときの工具はたった2つあればOK
単管パイプで棚をDIYする基本工具は、六角レンチとインパクトドライバです。
棚の大きさによっては、カットが必要になる事もありますが、ある程度長さの異なるものが販売されているので、最初はカット済の単管パイプの使用をお勧めします。
インパクトは棚をネジで固定する必要があるときのオマケなので、六角レンチ一本だけで棚はDIY可能です。
インパクトとはなんぞや?下記の記事では振動ドリルをメインに紹介していますが、インパクトドライバについても解説していますのでご覧ください。
簡単に言うと、衝撃を利用してネジやナットを強く締める為の工具です。
鋳物製のコーナーを使う場合、六角レンチでの締め付けが必要なので、全てを手作業でやると手が痛くなりますので、インパクトドライバーに取り付けられる六角レンチがあるととても作業がはかどります。
勿論、無くても問題なく作業する事が出来ます。
単管パイプを切断するのに使用する工具補足
単管パイプで棚をDIYしようと考えた時に、サイズを決めて作りたいという事もあると思います。
そういった時に活躍するのが、加工用の工具や機械で、チップソー切断機について簡単に解説します。
初心者は断然チップソー切断機がおススメ
単管パイプを切断する道具の種類は、チップソー切断機の他に、金ノコ・単管パイプ専用パイプカッター・高速切断機・グラインダーが挙げられますが、結論から言って初心者はDIYの幅が効くチップソー切断機一択です!
チップソー切断機は刃が固定されて安全ですし、他材料のカットに対する替え刃の種類も豊かです。
切断面も綺麗で、角度をつけた切断にも対応可能ですので、単管パイプを切断する予定があるのなら、最も重視しなければならない安全面から考えてもチップソー切断機一択です。
金ノコは、切るときの労力が半端ありませんし、1,2本切断するならまだしも、机や棚を単管パイプで制作する時のことを考えると、労力が半端ありませんし、切り口も綺麗ではありません。
手動の工具に、もう一つ単管パイプ専用パイプカッターがあります。
こちらの切断面は金ノコより断然綺麗ですが、回しながら切るのでかなりの力が必要ですし、意外と刃が直ぐにダメになるので一番おススメしたくない手動カット工具です。
自分も初めて単管パイプをカットする時は、ものは為にと購入して使ってみましたが、数本切っただけでベアリングに無理な力がかかったのか、歯がまっすぐに回らなくなり、使えなくなりました。
今では購入したことをかなり後悔しています!
高速切断機においては、物を切断する専用の器械ですので、とにかく早く切断できますが、角度を付けて切断できないのと、替え刃が他材料のものに対応しずらいというデメリットがあります。
工場などで、早く何本もの材料をカットする時には、高速切断機が非常におすすめの工具です。
続いてグラインダーです。
この工具は、DIY初心者に最も避けてもらいたい工具です。
高速で切断する回転砥石を手でコントロールしながら切断します。
フリーハンドなので事故も多く、刃の消耗も早く切り口も綺麗ではありません。
練習すれば綺麗にカットする事も出来ますが、高速切断機やチップソー切断機がある以上、グラインダーを使うメリットはあまりありません。
上記画像は、チップソー切断機を使用して単管パイプを切断した時の画像で、切って出しですが、バリもほとんどなく綺麗な切断面である事がわかります。
但し、切断面はナイフの様に鋭利なので、切断面を手で触ると非常に危険です!軍手や薄手の手袋は簡単に切れてしまいます。
グラインダーを使ってフリーハンドでカットすると、こんな形に汚い切断面になります。
これだけ見た目にもとがった部分があると、寸法は全くあいません。
グラインダーはカットも出来ますが、削ったりするのが専門なので、カット向きではありません。
これは極端な例で、私のグラインダーの使い方がヘタなのが大きな要因ですが、各個人の力量に依存するカット方法は、工作物の出来に影響するので、あまり良くありません。
見た目的にはカットしたというより、強引にちぎったような切断面になってしまっています!ここまで下手だと、切断面を平らにする作業コストもかかるので、一本切る平均時間も伸びてしまい、作業効率的にも良くありません。
単管パイプで棚を作る時に必要な材料はコレだ!なんと3種類だけ!
単管パイプで棚をDIYしようとしたときに気になるのが、どんな材料を揃える必要があるのか疑問に思っている方もいるかもしれませんが、全く心配無用ですし、たった4種類の材料だけで既存販売の棚よりはるかに安価で丈夫なものが制作できます。
単管パイプ本体
単管パイプ本体がなければDIYが出来ません。
48.6φの単管の中から、好きな長さの物をホームセンターで揃えましょう!必要に応じてカットしてもらうなり、自分でカットする場合はチップソー切断機を購入しましょう。
ホームセンターには、各種長さの単管パイプが用意されれているので、既存の長さのものをコーナー金具で停めるだけでも簡単に棚のフレームを作る事は出来ます。
ジョイント
単管パイプの接続では、主に単管クランプというものをメインに使用して繋いでいますが、今回は超丈夫な棚を作るので、クランプは使いません。
『コメリに行って店員さんに鋳物製の単管パイプジョイントを下さい!』と、伝えれば外に置いてある単管パイプコーナーへ案内してくれます。
今回使用するジョイントは2種類で、中間コーナーK継ぎ+T継ぎです。
お値段は1個で1780円でした。
コーナージョイントはとても高価ですが、その耐久性は折り紙付きです!工事現場で使用されれいる単管クランプの強度は比較になりません。
単管パイプの接続で、一般的に使用されているのが単管パイプクランプですが、今回は使用しません。
一応、自宅に屋根を製作した時の画像を載せておきます。
人や物が乗らない屋根程度の強度であれば、単管クランプで骨組みを作っても十分な強度です!
OSB合板などの板
単管パイプで棚をDIYする棚板の部分がOSB合板です。
板なら何でも構いませんが、折角単管パイプ棚の骨組みが丈夫なのに、紙っぺらのような薄い素材を選んでは意味がありません。
OSB合板は、住宅の建材に使われる板です。
住宅では、主に壁や床などに使用されており、厚みサイズも様々です。
厚みに関しては、12mmの物をお勧めします。
基本寸法は、910×1820で、厚みが12mm,9mmの物が一般的です。
丈夫さを取るなら12mm一択ですね。
他にも板でお勧めなのが少々値が張りますが、コンクリート型枠用の合板もお勧めです。
表面がオレンジや緑などでつるつるしていて、コンクリート型枠に使うのでめちゃくちゃ丈夫ですし、第一水にも強いです。
単管パイプで骨組みをDIYする手順を画像を使って詳細解説!
道具と材料が揃った所で、いよいよ棚を作っていきましょう。
と言っても構える必要はありません。
作業は実にシンプルで、安全です!ただジョイントをはめてそれを六角レンチで固定するだけ。
出来たら、購入した棚板をそのまま載せて完成!基本はたったのコレだけです。
拍子抜けする位簡単でしょう?
では、実際に画像を見ながら単管パイプとジョイントの組み合わせ方を解説していきます。
はい。
単管パイプジョイントを使用して棚を作るときの方法は、たったこれだけで説明可能です。
ジョイントに穴にを通して、先ほどご紹介した8mmの六角レンチで固定するだけです。
それだけで、どこかで聞いたことのあるキャッチフレーズのような何人乗っても大丈夫!な、棚が制作できます。
後はOSB合板を載せればよいだけなので、誰でも制作のイメージや完成図を想像する事が出来ます。
こんな感じで、組んだフレームに合板をただ載せただけです。
足りない部分には、桑や鎌などの農機具をひっかけるつもりです。
単管パイプDIYで棚を超高強度で安価に制作!何人乗っても大丈夫!のおさらい
単管パイプは、安価で基本的な骨組みをDIYで作成するには大変便利な材料です。
大抵のホームセンターにはおいてありますし、工務店や個人店などでも安価に取り扱いがあります。
カットされたものを組み合わせるだけならば問題ありませんが、始めて工具を使用する方は作業時の安全面を一番に重視し、怪我も多くカットの難しいグラインダーなどを使って切断しないように注意しましょう!
今回は野外でも活躍できる耐候性・高耐荷重な単管パイプでの棚のDIY方法についてお話ししました。
丈夫さも去ることながら予算や制作期間も他の材料に比べて格段に安く早く済むので、皆さんもDIYの入門として作ってみてはいかがでしょうか?
私はこれまでも単管パイプを使って柵や、DIY小屋の屋根の制作も行ってきました。
画像でも少し紹介した、単管パイプを使った屋根の作り方はこちらで更に詳しく解説していますので、是非ご覧ください。
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