LED懐中電灯を落としたりぶつけたりすると、スイッチの接触不良を起こしてつかない可能性があります。
フラッシュライトやLED懐中電灯が落としたりぶつけたりした衝撃でチカチカ点滅しだした場合の直し方は、アルミホイルが有効です。
懐中電灯を落とした衝撃で縮んだバネや接点の接触不良をアルミホイルがカバーしてくれます。
懐中電灯・フラッシュライトを分解に関しては全ての懐中電灯が分解して点検できる訳ではありません。
ものによっては手で回せる部分と、バイスクランプ・パイプレンチなどの固定工具をつかって力を加え回さないと分解修理できない可能性もあります。
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懐中電灯接触不良の直し方!スイッチ接触不良はアルミホイルが超簡単ポイント
- つかないLED懐中電灯の接触不良の直し方はボディーのネジ部分の清掃と、縮んでしまった接点のバネに丸めたアルミホイルをかませてねじ込むと改善する事も。
- LED懐中電灯がどこまで分解できるかはものによって違います。下記で解説している画像の様に分解できないタイプのLED懐中電灯も存在します。
- 落としたりぶつけたりして付かなくなった懐中電灯は様々な原因が考えられるが、落とした衝撃で接点のバネが縮んでしまった事が原因の一つとして考えられる。(アルミホイルをかましてねじ込んでみる)
LED懐中電灯接触不良の原因はスイッチ周りの仕組みにあり!
LED懐中電灯やフラッシュライトを修理する前に懐中電灯の仕組みについておさらいします。
LED懐中電灯の電圧は大体3V/3.7Vの2つの電圧が一般的で、LEDは電流駆動なので流れる電流は30mA前後です。
3Vで使われる懐中電灯は、ダイソーなどで販売敷いてる簡易的な懐中電灯で主に砲弾型のLEDを抵抗などを使わずに直接ドライブしています。
回路のイメージは実に簡単で、LEDに直接電池を繋いでいると想像すると分かりやすいです。
3.7Vで駆動するような懐中電灯は電池にリチウムイオン電池を使用しており、18650や26650の大容量の電池を使用する事が一般的ですが、LEDチップ自体の動作電圧や動作電流は実に様々です。(調査したところ、懐中電灯に使用されるLEDチップは3.3V-6Vが多いようです)
これらのLEDチップを動作させると、LEDチップは大変熱を持ちますので、LED懐中電灯の躯体はアルミニウムなどの軽量な金属が基本です。
LEDの駆動方式も様々で、ブロッキング発振回路による電圧の昇圧で3.7Vから12VのLEDを駆動したりPWM制御による調光機能がついて居たりします。
ハイパワーで大電流が流れるLEDチップだとアルミ躯体だけの放熱では足りず、内部に温度センサーとファンを持ち強制空冷するタイプもあります。
LEDチップと動作回路は一体になっている事が殆どですので、衝撃で故障したり接触不良を起こす事は殆どないと思います。
落とした衝撃でLEDがチカチカ点滅しだしたりするのは、制御回路の故障というよりは、衝撃と電池自体の重さでキャップマイナス極のバネが縮んでしまったりして動作不良を起こす事が殆どです。
18650や26650はかなり重いので、落とした衝撃で蓋のマイナス極のバネが押されてしまい縮むと接触不良の原因になる事がある。
LED懐中電灯の有名老舗メーカーと言えばウルトラファイヤーですので、高性能で安価な懐中電灯を検討されている方はメーカーのHP(海外)を参考にどうぞ。
つかない懐中電灯の接触不良はアルミホイルで修理できる可能性も
画像の様に、LED懐中電灯はキャップネジの部分も電極の一部になっているのは見落としがちな接触不良ポイント。
殆どのLED懐中電灯はボディー自体がマイナス電極の一部となっていますので、このキャップのねじ切り部分が油やごみで汚れていると、これも接触不良の原因になりますので、蓋の部分もよく清掃して油などの汚れをふき取っておきましょう。
もし、バネの部分の接触不良が原因として考えられる場合はアルミホイルを写真のように入れて電池と一緒にねじ込むことで改善する可能性もあります。
長期間電池を入れっぱなしにしたりすると、バネが常に縮んだ状態になり接触不良の原因になる事もありますので、使用後はなるべく懐中電灯から電池を取り外す事を心がけましょう。
また、そうでなくてもこのバネは意外と電池との接触が不十分で新品でもライトがチカチカする事がありますので、そういったケースにもアルミホイルは有効です。
このバネの部分はどんな懐中電灯でも起こりえる製品上の仕様ですので仕方ありません。
LED懐中電灯はどこまで分解できる?
LED懐中電灯は分解が可能ですが、分解するにもネジが緩い場合は直ぐに可能ですが硬い場合は工具が必要になります。
上の懐中電灯に関してはネジやつなぎ目も見つからず、分解不可能であった。
下のウルトラファイヤーネジが硬かったりして手で分解できるのはここまでしかできなかったので、これ以上分解するにはバイスクランプなどの工具が必要。
バイスクランプ工具に関する記事はこちらでまとめていますので、分解の際に参考にしてください。
場合によっては他にも固定クランプなどが必要になる事もあります。
フラッシュライトを落とした!つかないフラッシュライトの修理
フラッシュライトを落としたりぶつけてしまって動作不良になった場合も接点の接触不良が考えられます。
この場合の接触不良も、電池の重さからぶつけた衝撃で電池のマイナス極のバネが縮んでしまう事が考えられます。(中国製品などは配線が切れたりする事例もあり)
フラッシュライトを落としてしまった時に発生しがちな症状として、確認しておきたいのはフラッシュライトの点灯の仕方です。
接触不良を起こしているので、普通に点灯する事は無くチラチラと点灯します。
チラチラ・チカチカと点灯する場合は落とした衝撃で中の電池が微妙な接触不良を起こしていますので、前述したアルミホイルをかましてやるか、接点のバネ部分を伸ばしたりするとうまく点く事もあります。
LED懐中電灯購入の注意点!スペック詐欺には要注意
LED懐中電灯には中国製品で中国業者のスペック詐欺が非常に多いです。
結論から言ってLED懐中電灯を購入する場合はメーカーのものを購入するのがおススメです。
例えば、どんな詐欺かというと1000lm(ルーメン)超高照度!など、メーカー不明の中国製LED懐中電灯が販売されていたとします。
値段も900円や1500円などと大変魅力的に思えるかもしれませんが、残念ながらこれらの殆どはスペック詐欺です。(実際にはその半分くらいの照度しかない事が殆ど)
何故こんな詐欺が横行するのかというと、照度などの単位は実際に購入してみないと分からないですし、購入したとしても照度計等一般人が持っていないような高価な機械で検査する必要があるので、詐欺メーカーはやりたい放題の無法地帯となっています。
ちょっと懐中電灯の本題とはそれますが、注意していただきたいのでこんな中国製品の購入を検討されている方は購入前に一度口コミを確認するなど注意してから購入してください。
- レーザーポインター
こちらも出力部分を以上に高く見積もる傾向がある。主に、出力を1000W等ポータブルのレーザーポインターではありえないような数値で宣伝する事がある。 - DC・ACインバーター
車載用のインバーターもスペック被害にあいやすい商品の代表です。
この商品は、ワット数を高く見積もる傾向があり、200Wしかでない商品を2000Wとして販売する業者もいます。
商品説明では、ドライヤーやテレビを使用しているサンプル画像がありますが、200Wでは家庭用のドライヤーなど動かす事は出来ません。 - LED懐中電灯
本題のLED懐中電灯です。
明るさを測るのに特殊な機器が必要なのをいいことに、スペック詐欺が横行する製品分野です。
500lm(ルーメン)しかない商品を1500lm高照度などと偽る。
明るさの単位は他にもキャンドルやルクスなどもあるが、これも同じ。 - オーディオパワーアンプ
中華性メーカーのものではアンプの出力(ワット数)を高く偽る傾向にある。
そのほかにも揚げたらきりがないですが、分かりにくい所だとこんなものですので、皆さんも正体不明のメーカーの製品を購入する時は必ず口コミや値段に見合うスペックか確認してから購入しましょう。
懐中電灯接触不良の直し方!スイッチ接触不良はアルミホイルが超簡単まとめ
LED懐中電灯やフラッシュライトのチカチカとした点滅の接触不良の直し方はまるめたアルミホイルが有効である事を解説しました。
長期間使用していない懐中電灯に電池を入れっぱなしにしておくと、押されたバネが縮んで接触不良を起こす事もありますし、そもそもバネ自体が電池の接点との接触面積が小さいので、チカチカと動作不良の原因になる事があります。
この場合はアルミホイルをまるめて挟んで電池をいれてねじ込むと改善する事があります。
懐中電灯本体に切ってあるキャップのネジも意外と見落としがちなポイントです。
懐中電灯のフレーム本体は、マイナス電極とLEDチップの放熱を兼ねていますので、このキャップ部分のネジにゴミや脂がついていると動作不良の原因になる事があります。
LED懐中電灯やフラッシュライトを手で分解するのは限界がありますので、場合によってはバイスクランプやパイプレンチなどの工具が必要になる事もあります。
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