プラズマライターは、9000Vもの高電圧が発生しているので感電リスクがデメリットですが、正しい使用方法を守って使えば、繰り返し充電して使え、長寿命であるというメリットもあります。
プラズマライターで、線香や花火を点けられるかという疑問に関しては、点ける事は出来ます。
しかし、プラズマという性質上、放電範囲が3mm×3mmと極めて局所的な為、線香や花火を一度に火を着けたい用途にはデメリットとなり、不向きです。
プラズマライターは、放電が局所的という所が最大のデメリットです。
花火や線香では、ヤニや酸化剤がプラズマライターの電極に付着し易く、放電の邪魔をしますし、距離が近いので火傷のリスクもあります。
本記事では、プラズマライターの感電リスクや寿命、線香や花火に火をつける事のデメリットについて解説します。
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プラズマライターは感電がデメリットだが長寿命!線香は点けられる?ポイント
- プラズマライターは、内部に5Vから9000Vに昇圧する回路が入っており、人が感電するには十分すぎる高電圧です。
- 濡れた状態でプラズマライターを使うと電極間距離が変化して上手くプラズマが発生しないとうデメリットがある。正しく運用を行えば繰り返し使えて長寿命!
- 3mm×3mmという局所的な範囲でしか放電出来ない為、線香や花火の様に一度に大量の材料に火を着けたいという用途には不向き。
プラズマライターデメリットは感電する?注意点・寿命を解説
プラズマライターが感電するというのは本当です!
詳しくは下記の見出し部分で解説していますので、結論からお話します。
プラズマライターは、プラズマを発生させる為に、内部で約9000Vの高電圧を発生させていますので、触ると感電するのに十分な電圧です。
内部では、5Vの電圧を昇圧回路DC-DCコンバーターで、9000Vの高電圧にしています。
感電のリスクだけではなく、この高周波高電圧は酸素を電離させる力があり、電離した酸素がオゾンとなります。
オゾンは酸化力が大変強い気体なので、感電リスクの他にも長期間吸い続けると健康リスクが起きるというデメリットもあります。
一般的なデメリットとしては、回路が複雑で繊細かつ放電という現象は、電極間距離に依存します。
その為、どんなに防水性のがある製品でも、使用時に電極が水に濡れると電極間距離が変わってしまい、プラズマライター本来の性能を発揮できなくなります。
また、放電という現象は局所的に発生し、私が持っているプラズマライターは、3mm×3mmの範囲でしかプラズマを発生させる事が出来ず、広範囲に火を点ける用途には向きません。
つまり、線香や花火など、広範囲に一気に点火する用途にはプラズマライターは使用できません。
アウトドアで使用する場合は、局所的ではなく大まかに広範囲に火を点ける必要があります。
局所的な電極は、雨に濡れると電極間距離が変わって本来の性能が発揮できず、プラズマライターはキャンプやアウトドアにあまり向かないと言えます。
プラズマライターの寿命は、様々なパラメーターにより変化します。
先ほどのように、線香や花火をプラズマライターで無理やり着けると、線香に含まれるヤニや、花火に含まれる硝酸カリウムや塩化カリウムが電極を酸化させます。
酸化した電極は、酸化膜が原因で放電が弱くなるので、プラズマライターで花火や線香に火をつけると、極端に寿命が低下する事があります。
他にも、内蔵されている電池の寿命も、プラズマライターの寿命を左右する大きな原因です。
殆どのプラズマライターは、電気回路という仕組み上、ある程度の防水機構は備えていますが、それでも洗濯したときにプラズマライターも一緒に洗濯してしまうと内部に水が入り、故障します。
プラズマという放電現象に関しては、wikipediaでも詳しく紹介されています。
一般的な100円ライターにガスを再充填する場合の具体的な方法について解説した記事もありますので、100円ライターを何回もリサイクルしたい方はこちらの記事が参考になります。
プラズマライターで感電?デメリットや寿命は?
電極の酸化
放電長の変化
電池劣化で出力の低下
プラズマライターは、アーク放電をさせる為に、数万ボルトの電圧を発生させる回路が内蔵されていますが、感電しても、電流は殆ど流れないので人が死ぬことはありません。
デメリットは、放電という局所的な現象の為、広範囲に火を着けることが出来ない点と、ヤニや酸化剤が含まれる花火や線香に点火すると、電極が酸化してプラズマが飛ばなくなる事です。
- プラズマライターのメリットは長寿命だが使い難い側面も
- プラズマライターで線香や花火の点火は可能?出来るが局所的
- プラズマライターはアウトドアで活躍するのか?100円ライターの圧勝
- アウトドアでプラズマライターをメインで使う事のデメリット
- プラズマライターという性質上他のライターにはないメリットも存在する
プラズマライターのメリットは長寿命だが使い難い側面も
冒頭のデメリットを読むと、プラズマライターにはあまり用途が無いように思えますが、メリットも存在します。
電極に注意して、水に濡らしたりしなければ、繰り返し使えて長寿命だという事です。
100円ライターやオイルライターは、ガスやオイルが無くなればその時点で使えません。
プラズマライターはUSBケーブルに差すだけで、繰り返し使えるという他のライターには無いメリットがあります。
USBソーラーパネルで充電すれば、アウトドアでも繰り返し無限に使える便利な火元となります。
他のライターにはないプラズマライターの一番のメリットが、風に影響されない点です。
ガスやオイルライターは、ちょっと息を吹きかけただけで消えてしまいますが、プラズマライターは風で消える心配がありません。
ただし、冒頭でも解説した通り、プラズマライターが性能を発揮できる条件は、水に濡れておらず、電極も酸化していない状態で、電池が満タンの時です。
花火や線香に火を着けると、手との距離が近いため、そもそも危険ですが、電極も痛める原因になります。
プラズマライターで線香や花火の点火は可能?出来るが局所的
プラズマライターで線香や花火の点火は出来なくはないが、やめた方が良いというのが私の見解です。
先ほど解説した、プラズマライターで線香や花火を点火可能か、より詳細に解説します。
プラズマライターで、線香や花火を点けるのがおススメ出来ない理由の一つとして、上記のデメリットでも紹介した、局所的な範囲でしか火が着かない点です。
プラズマライターの放電は高温なので、勿論火を点ける事は出来ますが、3mm×3mmの範囲でしか放電が発生しないので、お墓で線香にいっぺんに火を点けたいという用途には全く向きません。
線香一本一本なら付けられますが、お墓で線香一本一本に点火するなんてあまりにも不便です。
花火に関しても同様で、沢山の花火にいっぺんに火を着けるという用途には向きません。
手持ち花火に点火する事はかなり難しく、打ち上げ花火に着いている導火線に点火できるくらいでしょう。
プラズマライターを、線香花火や花火の着火に使用しない方が良い大きな理由が、電極の酸化です。
プラズマライターの放電が、局所的という所に最大の欠点があります。
線香は、室内で点火すると判るように、ヤニが大量に発生しますし、花火に関しては火薬に塩素酸カリウムや硝酸カリウムなどの強力な酸化剤が使われています。
これが、電極を酸化させプラズマの発生を弱らせますし、線香ならまだしも、花火を3mmというほぼゼロ距離に近い状態で火を着けるのは、火傷のリスクも上がります。
錆びた上に、線香のヤニでベトベトの電極が本来の性能を発揮できず、プラズマが上手く発生しなくなったというケースも良くあります。
3mm×3mmの電極を磨くのも非常に難しく、酸化した表面はブラシで擦ってもなかなか落とせません。
プラズマライターの正直な感想をお話しすると、メリットよりもデメリットが目立ち、『ブログネタで興味本位で購入しただけで、実生活では使えない』というのが本音です。
ただ、タバコの火を着けるくらいには役に立つかもしれません。
上記の観点から総合すると、プラズマライターは長寿命である一方で、局所的な放電という欠点があり、この欠点が電極の劣化や正常な放電を妨げる結果となり、寿命と点火状況のバランスがあまり取れていない中途半端な製品であることが分かります。
プラズマライターはアウトドアで活躍するのか?100円ライターの圧勝
プラズマライターが、アウトドアでどれくらい活躍するのかに関しても、良く議論されます。
プラズマライターは、100円ライターより高価にも関わらず、アウトドアでは殆ど活躍しないというのが現実です。
ここでは、アウトドアでプラズマライターを使用する事のメリットとデメリットについて解説します。
アウトドアでプラズマライターを使う事のデメリットは、局所的に点火出来ないことの他に、防水性能があります。
『プラズマライター 防水 アウトドア』等の単語を使い検索すると、沢山の防水プラズマライターがヒットしますが、実は、全てのプラズマライターに防水機能は無意味です。
回路を保護するという意味での防水は有益ですが、実際に点火する時に雨で電極が濡れると、マッチと同じで全くスパークが飛びません。
マッチよりたちが悪いのがプラズマライターです。
マッチは、様々な工夫で水に落としてもロウで固めれば、マッチを擦るまで防水機能は維持されますが、プラズマライターはそうはいきません。
プラズマという物理現象を突き詰めると、必ずパッシェンの法則にたどり着きますが、要は水は導体なので電極間距離が変わってしまい、適切にプラズマが飛ばないという事です。
雨が降って、電極に一滴でも水が掛かれば電極間距離が変化し、たばこもまともにつけられません。
これがプラズマライターのデメリットで、現実です。
プラズマライターをアウトドアで使う位なら、同じ値段で100円ライターを何本も買って持って行った方が、まだ使えます。
アウトドアでプラズマライターをメインで使う事のデメリット
アウトドアでは、全く火を点けるような道具が無いよりは良いですが、実際の所、アウトドアではプラズマライターは殆ど役に立たないでしょう。
プラズマライターで線香を点けるデメリットは、文中でも解説しましたが、プラズマという性質上、高温になる部分があまりに局所的です。
ライターの様に、全体的に火を点ける用途には向かないライターだからです。
ただ、局所的ではあっても火を点ける事は可能なので、プラズマライターを枯葉一枚に絞って点火した後に、他の燃えやすい材料に火を点ける事は可能かもしれません。
また、プラズマライターは電気という性質上、内部の回路は保護されているとは言え繊細なので、雨でかなり使いにくくなります。
水たまりに落とせば、充電コネクタ付近から水が浸入し、内部回路をショートさせる可能性があります。
ショートしなかった場合でも、電極が雨でぬれるという事は、電極間距離が変わりプラズマが飛ばなかったり、飛んだとしても濡れる前と比べてプラズマが飛ぶ範囲が狭くなる事があります。
少し濡れただけでも直ぐに使えなくなってしまうプラズマライターは、アウトドアでは致命的な欠点と言えます。
これなら100円ライターや、一回しか使えなくても防水マッチの方が、長期間燃えますし、火力も強力で信頼性があります。
プラズマライターという性質上他のライターにはないメリットも存在する
逆に、プラズマライターがアウトドアで活躍できる方法についても考えてみました。
100円ライターや、オイルライターは手軽で信頼性も高く、アウトドアではプラズマライターよりも使い勝手が良く便利な理由を解説しましたが、逆にデメリットもあります。
繰り返し使う事が出来ないのが、100円ライター・オイルライター・ガスライターの最大のデメリットです。
アウトドアやサバイバルで事故が起きた時に、救助が直ぐに来るとは限りません。
何日間その場に留まる必要があるのか分からない時、使用回数に制限のあるガスやオイルを使ったライターは、手軽に使える一方で、常にガス切れのリスクが伴います。
ガス切れは、アウトドアやサバイバルにおいてはかなり致命的な欠点となりますが、プラズマライターなら繰り返し使用する事が出来ます。
登山に行く人で、遭難を想定してマッチやライターを数本持っていく方はいるかもしれませんが、ガス缶のOD缶やCB缶を何本も携帯する人は流石に居ないでしょう。
重量や容量の観点から見ても、現実的ではありません。
しかし、プラズマライターならどうでしょう?
昨今は、フレキシブルなソーラーパネルが低価格で購入できますし、プラズマライターの電源は5Vなので、ポータブルな小型のソーラーパネルでも十分にエネルギーを供給する事が可能です。
ソーラーパネルは、日の当たる日中で無ければ使用する事が出来ませんが、故障する箇所も殆ど無く、プラズマライターと併用すれば無限に使用する事が出来ます。
その為、使い方に注意して故障しないように使えば、意外と強い味方になってくれる可能性も秘めています。
もう一つ、プラズマライターにはガスやオイルライターには無いメリットがあります。
それは、放電という性質上、風に影響されないという点です。
ガスやオイルライターは、息を吹きかけただけで容易に炎は消えてしまいますが、プラズマライターはその様な事が一切ありません。
プラズマライターの注意点!感電や寿命を縮めるデメリット行為3選
プラズマライターを使用する上で、注意するポイントがいくつかありますので、プラズマライターを使う前に予め抑えておきましょう。
先に解説した通り、プラズマライターはどんな防水機能がある製品でも、最終的にスパーク飛ぶプラズマ発生部分の電極は濡れた状態で使用する事は出来ません。
プラズマは、高電圧で発生するので常に感電のリスクが伴います。
しかも、発生したオゾンには酸化力があるので、長時間吸い続けると危険です。
プラズマは他の電子機器にノイズを与え、故障や誤動作させるには十分な電圧が発生しているので、注意が必要です。
いたずらで、パソコンのUSB端子や電源端子、またはiPhoneやAndroidのスマホの端子にプラズマライターを当てれば高確率で、一瞬で故障する可能性が高いです。
プラズマライターの寿命を縮める行為として、電極の酸化以外に挙げると、電極を金属などに当てて長時間電源をONにする行為です。
水にぬらしたまま放電させることも、金属に当てて放電させる行為に等しく、寿命を縮めます。
無負荷で放電を続けると、内部のトランスやトランジスターに過電流が流れる可能性があり、プラズマライターの寿命が縮まります。
プラズマライターの寿命を縮める行為!
無負荷放電
電極の酸化
水の侵入
変形
プラズマライターの寿命を極端に縮める行為は、無負荷での放電です。他にも、電極を無理に当てると、電極が変形してプラズマが飛ばなくなり、寿命を縮める原因になります。
水の侵入は物理的に回路を故障させます。プラズマは感電や電子機器を誤動作させる可能性があり、危険ですので、取り扱いには注意しましょう。
- 水に濡らす行為はNG!防水仕様もあるが電極部分は濡らせない
- 触ると感電や火傷の危険性があり発生したオゾンは強い酸化力がある
- 他の電子機器を故障・誤動作させるには十分な電圧がある
- プラズマライターの裏技的使い方!プラズマを使った面白い遊び
水に濡らす行為はNG!防水仕様もあるが電極部分は濡らせない
冒頭で解説した通り、プラズマライターを水に濡らす行為は基本的にNGで、最近では、防水性能のある製品が出てきては居ますが、内部は超精密な電子回路です。
その為、少しでも水が入れば故障や感電のリスクが伴います。
プラズマライターの放電は、電極間距離に依存するので、高い防水性能があるプラズマライターでも、電極部分だけは濡らす事が出来ません。
プラズマ(放電)が電極間距離に依存する理由については、パッシェンの法則が有名で、プラズマライターが放電する最適な電極間距離は、このパッシェンの法則で決定されています。
何度も注意している通り、花火や線香に含まれる成分は、プラズマライターの電極を劣化させ、寿命が短くなります。
パッシェンの法則とは、圧力や放電中におけるガスの種類に等に依存する放電長の事で、下記の記事で解説していますので、詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。
触ると感電や火傷の危険性があり発生したオゾンは強い酸化力がある
プラズマライターの入力は5Vですが、内部には昇圧回路(DC-DCコンバータ)が内蔵されています。
バッテリーから供給された5Vの電圧を、昇圧回路で一旦交流で昇圧した後、コッククロフトウォルトン回路で更に直流の高電圧に昇圧しています。
ここではざっくりと概要だけにしましたが、プラズマライターの仕組みや高電圧・アークを瞬間的に発生させる実験や回路については下記の記事が参考になります。
上記の記事を読んでいただくと、プラズマライターのアーク発生の基本的な仕組みが理解でき、また部品も詳しく紹介しているので、簡易的なプラズマライターを自作する事も可能です。
プラズマライターが高電圧を発生させプラズマを作るには、どれ位の電圧が必要でしょうか?
一般的に、1mmの放電で約3000Vの高電圧が必要になると言われています。
私が持っているプラズマライターの電極間距離を測ってみたところ、約3mmありましたので、このプラズマライターにはおおよそ9000Vの高周波・高電圧が発生している事になります。
プラズマライターを長時間作動させていると、あの独特なオゾン臭がしてきます。
このオゾンは、少量なら問題ありませんが、0.5ppm以上を長期間吸い続けて居ると、大変酸化力が強い気体なので、肺に悪影響を及ぼす可能性があります。
オゾンは、殺菌が一般的に認知された使用法ですが、この殺菌力の強さはオゾンの強い酸化力によるものです。
プラズマライターにも微量ながらオゾンが発生していますので、長期間吸い続ける事は、健康に悪影響を及ぼす可能性が十分にあるという事です。
他の電子機器を故障・誤動作させるには十分な電圧がある
プラズマライターから発生したプラズマに関わらず、放電現象=電磁波が発生するという事ですので、他の電子機器を誤動作させるノイズの原因になります。
分かりやすく、プラズマライターのノイズを確認する簡易的な方法として、ラジオを使用する方法があります。
ラジオを点けた状態で、近くでプラズマライターを着けると、ラジオに高周波ノイズが入る事が確認できます。
ラジオだからホワイトノイズ程度で済みますが、これが心臓ペースメーカーや医療機器であれば重大な誤動作に繋がる可能性もゼロではありません。
医療機器を使用されている方で、プラズマライターの使用は注意が必要と言えます。
また、プラズマライターから発生する高周波放電は、高電圧である事も解説しました。
その電圧は約9000Vと大変高電圧で、酸素を電離させるほどの力を持ちますので、繊細な電子機器は簡単に破壊されます。
特に、メタルオキサイドセミコンダクター(MOSFET)を多く使用した電子機器は、静電気の影響を受け易く、パソコン・スマホ・Wi-Fiルーターなどはその代表です。
プラズマライターを、パソコンのUSB端子や電源端子、スマホの充電端子、Wi-FiルーターのLANケーブルに当てて放電させると、一瞬で壊れます。
下記では、電撃ラケットを改造して高周波高電圧を発生させて機器を誤動作させる実験を行っていますので、電子機器のEMPノイズ(電磁パルス)の影響に関する実験に興味のある方は是非ご覧ください。
プラズマライターの裏技的使い方!プラズマを使った面白い遊び
プラズマライターの放電が、電気現象である事は解説してきました。
プラズマライターの放電は、高周波で9000Vの高電圧を発生させますので、この電圧は他の用途にも使用する事が出来ます。
▼蛍光灯やネオン管を点灯させる
9000Vの高電圧は、蛍光灯やネオン管を点灯させるのに十分な電圧なので、プラズマライターの端子に線を着けて、蛍光灯やネオン管の両端に取り付けた場合、簡易的な灯とすることが出来ます。
▼EMP発生装置
プラズマライターの電極から電線を伸ばし、電線を50回程ループ状にした空芯コイルを作ります。
スパークギャップを設けた上で、電子機器の近くで動作させると、より大きな高周波ノイズが発生し、EMPジャマーの代わりとする事が出来ます。
プラズマライターは感電がデメリットだが長寿命!線香は点けられる?まとめ
プラズマライターのメリットとデメリット、感電リスクや寿命についてまとめます。
プラズマライターは、昇圧回路を用いて内部で5Vから9000Vの高周波・高電圧を発生させてプラズマ放電を火元としたライターの総称です。
断続的な9000Vの高電圧は、静電気と違い、感電するとかなり強烈なショックを受ける事になるでしょう。
プラズマライターのメリットは、繰り返し使える長寿命であることと、ガスやオイルライターの様に、風に全く影響されない点が挙げられます。
デメリットは、最大の弱点である局所的な放電という点がプラズマライターの寿命を縮める原因になります。
プラズマという性質上、プラズマライターでは3mm×3mm程度の局所的な範囲でしか放電出来ません。
その為、線香や花火に着火する事は可能ですが、範囲が限定的過ぎて、一度に沢山の花火や線香に火を着ける事が出来ません。
水滴がつくと電極間距離が変わり、放電しなくなります。
火を着ける材料が、電極に近いというのもかなりのデメリットで、線香ならヤニが出ますし、花火なら強力な酸化剤である塩素酸カリウムや硝酸カリウムが電極を酸化させ錆の原因になります。
電極付近で物が燃えれば、硫黄や炭素などが放電に影響を与えます。
番外編でmプラズマライターを使った面白い実験や遊び方として、EMP発生装置や、蛍光灯やネオン管等の放電管を点灯させて簡易的な灯とすることも可能です。
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