火災報知器が電池切れでうるさい!ピッピッ音の止め方を図解で解説

火災報知器 趣味のDIY
火災報知器が電池切れでうるさいときの対処方法は?

火災報知器が電池切れでピッピッと鳴ってうるさい事ってありますよね?火災報知器の音がいつ止まるか結論から言うと、電池が無くなるまでこの音は定期的になり続け、止まりません。(火災報知器の音がうるさいからと手動で止められたら安全の意味がない為)

電池を外すか交換すれば良いのですが、火災報知器の電池は普通の電池と違い特殊で高価です!止まらない音の止め方や、電池交換についても解説します。

火災報知器は新規でも旧型でも取り付け方向や取り付け方法についても注意点がありますので、施工時の注意点についても説明します。

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火災報知器が電池切れでうるさい!ピッピッ音の止め方を図解で解説ポイント

  • 火災報知器の電池が切れてピッピッとうるさいときは、電池を取り外して交換しよう!電池を外すだけなら工具不要。
  • 旧型の松下電機製の火災報知器の電池でも、新型の物を使用可能!一部互換性あり。(要確認)
  • 新規で火災報知器を取り付ける場合は、取り付け方法や取り付け方向に注意!基本的に両面テープのみでの取り付けは禁止されている。
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火災報知器の電池切れでうるさい時は電池を外すか交換しかない!

火災報知器の取り付け部分は古いので捨ててしまいましたが、基本的には下記写真のように取り付け部分と本体が別になっており、一々ネジを外さなくてもねじったりすれば簡単に取り外して電池交換できる仕組みなっています。

火災報知器の裏側
火災報知器は簡易的にねじ止めされているだけ

この火災報知器は電池の持ちがとても良いですね!古民家を購入した時にもともとついて居たもので、2007年頃に取り付けられて17年経過していますが、未だに電池切れを起こしていません。

これは松下電器の火災報知器で、CR17450E-R電池も未だ現役で存在しているので交換すれば普通に使えます。

ピッピッうるさい音を止めるにはこの水色の電池を引っこ抜き、コード事外してしまえば収まります!

電池と火災報知器本体
火災報知器と電池の交換はコネクタを抜くだけ

火災報知器の電池と白と赤のコードの拡大写真ですが、コネクタを差し込むときに赤と白の線を間違えて接続すると、火災報知器が故障する可能性がありますのでくれぐれも注意して差し込んでください。

コネクターが劣化していて外しにくい場合は、ラジオペンチなどの先の細い工具でコネクタの電池側をつまんでゆっくり引き抜きましょう。

間違えてもぐりぐり動かしたり、本体側のコネクタ事引っ張るような事はしないように注意しましょう。(最悪電池が取り付けられなくなります)

パナソニック火災報知器の電池は互換性がある!CR17450E-R対応

今回取り外した古い火災報知器は松下電器ですが、松下電器はパナソニックですので電池も互換性があります。

電池の外し方と交換方法
電池は単に爪で固定されているだけなので引き抜けばOK

CR17450E-Rはパナソニック製品の殆どの火災報知器の電池に互換性がありますが、一部対応していないものもあるかもしれませんので、予め確認の上購入してください。

私が調べたパナソニック=松下電器で販売している火災報知器の互換リストを載せておきますので、確認して購入の参考にしてください。

CR17450-WK43, CR17450E-R、CR17450-WK41-1, CR17450E-N-CN5, CR17450WK21, CR17450E-R-CN10, CR17450E-R-CN23 CR17450E-R-CN14

他のメーカーとの火災報知器の電池と互換性が全くないという訳ではなく、ロワジャパンやNinoLiteの電池でもパナソニックの火災報知器の電池と互換性があるようです。

値段も若干安いですが、純正品はホームセンターでも手に入りやすいので、ワザワザ互換品を使用する必要もないでしょう。

火災報知器の電池は単三電池と違い、これ一本で3Vの電圧があり1時間当たり2400mAhもの電流を取り出す事が出来ます。

電池の性能的には普通の単三電池一本が100mAh前後なので流せる電流の大きさも違い、電池一本で3Vもの電圧がある高性能な電池なので、値段はそれなりに高価です。

一本でも大体1500円前後しますが、今回のケースのように17年も電池が持っているケースもあります。

火災報知器がピッピッうるさい原因!回路図を元に仕組みを解説

火災報知器の基本回路を元に、どのような原因でピッピッと常に音が鳴るのか仕組みを詳細に解説します。

火災報知器の基本回路図
火災報知器は火災によってサーミスタの抵抗が下がると抵抗を通してサイリスタのゲートに電流が流れアノード・カソードが導通状態となる

これが火災報知器内部の基本回路図です。

火災報知器は、温度を感知するサーミスタと、温度を感知した時に常にブザーに電流を流し続けるPUT(サイリスタ)を元に構成されています。

火災報知器の動作原理を理解すると、ピッピッと常に音がうるさい正体について理解できます。

サーミスタの部分は熱を感知する部分というのは先ほどもお伝えした通りですが、サーミスタは熱電対という素子で、異なる種類の金属を貼り合わせて作られたもので、温度変化によって抵抗が変化します。

この回路上では、サーミスタは抵抗Rよりも低い値に設定されており、温度の上昇が無い場合は、常にサーミスタを通して電流が3Vのスイッチに流れています。

温度を感知すると、サーミスタの抵抗が上昇し抵抗Rよりも抵抗値が大きくなります。

すると、電流は流れやすい方向に流れていく性質があるので、今度は抵抗Rを通してサイリスタのゲート(G)へ電流が流れ始めます。

一旦ゲートへ電流が流れると、アノード(A)・カソード(K)に常に電流を流し続けて、サーミスタの抵抗値が変化してもブザーが鳴りやむことはありません。

こうして火災を感知した時は常に警報が鳴り続けるのです。

一方電池切れでうるさい場合は事情が少し異なり、オペアンプなどで電圧をモニターし、ある一定以下の電圧になると自動でブザーを鳴らすような仕組みになっています。

この部分にもサイリスタが使われており、一旦電流が流れ続けると電池残量が無くなるまでなり続けるのです。

電池切れで新しい火災報知器に交換する時の注意点は?取り付け方向!

電池切れで新しく交換した火災報知器にはどれも取り付け方向がありますので、交換する時の注意点を含めて解説します。

パナソニック火災報知器
新しく取り付けた火災報知器は、熱と煙の量を感知できる
Panasonic SHK 48455
パナソニック社製の火災報知器のパッケージ

パナソニックの火災報知器の購入は、メーカーから機能や性能を選んで購入するのがお勧めです。

住宅用火災警報器 | 商品一覧 | 防災用品 | Panasonic
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新しく取り付けたパナソニックの火災報知器ですが、既に蜘蛛の巣が張ってしまっていますw 写真右は購入時のパッケージです。

火災報知器にも様々なタイプがあって、ネットと通信して火災を知らせてくれるものもありますし、煙や熱とガスが同時に感知できる高価な火災報知器もあります。

私は一台このタイプの高価な火災報知器を様々な薬品やガス缶がおいてある倉庫に設置しています。

Panasonic SHK 48455取り扱い説明書
パナソニックの火災報知器の取扱説明書を一部抜粋したものですが、両面テープでの固定はNGです

パナソニックの火災報知器は安価で、殆どの人がパナソニック製の火災報知器を購入しているのではないでしょうか?

パナソニック製品に限らず、火災報知器には取り付け向きや取り付け時の注意点がありますので、重要な部分を一部抜粋します。

固定ベースというものが付属しているので、これに一旦両面テープを張り付けてねじ止めすると高い場所も作業しやすいですが、画像にもある通り、両面テープによる取り付けはNGです。

両面テープはネジと違って接着剤が劣化してはがれやすいので、落下すれば火災報知器の性能を発揮できないばかりか、頭上に取り付けてあり怪我をする可能性もあるので大変危険です。

見栄えも悪いですし、流石に文字を逆さにして取り付ける人はなかなかいないと思いますが、画像のように文字の上下が逆にならないように取り付けられれば完了です。

例えねじ止めでも注意してほしい点が、キッチンや病院などで天井が石膏ボード材質の取り付けです。
このタイプの建材には専用のネジがあり、専用のネジ以外で固定は出来ませんので注意が必要です。
専用のネジを使わないで固定したい場合は石膏ボードに釘が打ってある場所を探して間柱部分のネジが利く部分に固定する必要があります。

コンクリート壁面に火災報知器を取り付けたい場合は、インパクトドライバーでも下穴不要で施工可能な方法がありますので、紹介します↓

\下穴不要でコンクリート壁面に火災報知器を固定/

コンクリート壁面に火災報知器を取り付けたい場合、下穴不要で済む方法

火災報知器が電池切れでうるさい!ピッピッ音の止め方を図解で解説まとめ

火災報知器の電池が切れてうるさいときは、火災報知機本体を取り付けベースから取り外して電池を抜けば、動作音は鳴りやみます。

電池交換や本体を交換するまでピッピッとうるさい音が鳴りやまないのは、手動で電源を切られて交換するのを忘れると火災報知器の意味がないので、これは防犯上・製品上の変更不可能な安全対策であり仕様と言えます。

電池を交換する時は、基本的には工具は不要で交換用の電池だけ用意すればすぐに取り外す事は可能ですが、今回のように劣化していてコネクタが抜けづらい場合は、ラジオペンチなどの先の細い工具で静かに引き抜いてください。

電池は、パナソニック製品の殆どの機種で互換性があり、対応する電池は私が調査した表を元に参考にしてください。

新規で火災報知器を取り付ける場合は、取り付け方向に注意してください。

文字が逆になるような取り付け方では、煙や熱が上手く火災報知器に入らず、警報が遅れる場合があります。

また、取り付け時は石膏ボードのようなやわらかい材質の建材に固定する場合は、間柱部分に固定するか、専用のアンカー付きのネジを使用しましょう。

また、実際の火災を消化するのに大変おすすめなのが、炭酸ガスの消火器です。

これは、出るのが炭酸ガスなので粉と違い、消化後の手間や費用が断然違います!初期導入コストはかかりますが、家庭だからこそ最もお勧めしたい安全な消火器です。(電気火災対応)

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