ハクキンカイロ 火口の寿命は?使い方や仕組を解説

ハクキンカイロ本体と注入ジョッキ 田舎暮らしを楽しむ
ハクキンカイロを使うのに必要な道具は注入ジョッキだけ!

ハクキンカイロの火口寿命を最大限に延ばし、使用する燃料や、触媒反応の仕組みと使えなくなった時のメンテナンス方法を徹底解説します!

冬は必ずハクキンカイロを利用し、何シーズンにも渡り同じ触媒を使い続ける筆者が、ハクキンカイロを使い倒す極意を伝授します。

ハクキンカイロは事故も起こらず、安全なハンドウォーマーです。

ハクキンカイロは正しく使えば、事故無く何シーズンも火口の寿命は長持ちしますし、超音波洗浄によって復活させることもできます。

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ハクキンカイロ 火口の寿命は?使い方や仕組のポイント

  • ハクキンカイロの火口の寿命は使い方次第!触媒を劣化させない使用方法が寿命を延ばす鍵。
  • ハクキンカイロは火災などの事故が起きる心配はないが、高温なので使用には注意が必要。
  • ハクキンカイロの火口を復活させるには超音波洗浄がおすすめ。何シーズンも大切に使って発熱しなくなった場合は超音波洗浄で復活する場合がある。
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ハクキンカイロ本体と注入ジョッキ
ハクキンカイロを使うのに必要な道具は注入ジョッキだけ!

100均で販売しているカイロは、だれしも使ったことがあると思います。

通常のカイロについて簡単に解説すると、鉄や酸化物で構成されており、鉄が酸化鉄になる過程で熱が発生する仕組みは学校の授業でも定番ですね。

しかし、反応が終わった鉄は再び鉄にする事は出来ませんので、使い捨てとなりますし、普通の回路はそもそも鉄ですので、かさばりますし重く、燃焼時間の調整等も利きません。

ハクキンカイロにおいては、燃料であるベンジンと触媒のプラチナの触媒反応で熱を発生させるので、普通の100均で販売されているカイロとは仕組みが全く異なります。

ハクキンカイロで使用するのはベンジンだけで、本体である触媒は再利用可能です。

ベンジンは100均で販売している安いものでも十分に使えますし、一回のフル給油で朝入れて夕方くらいまでは暖かいです。

詳細は25mlで24時間使用可能とあり、500mlの専用オイルでも何と一日たったの1.4円!あまりのコスパの高さに驚きます。

おまけにハクキンカイロはとても安全です。

触媒反応で熱を出すだけなので、火口が燃えているわけではありません。

筆者は、何回も裸の状態で布団にそのまま入れて使っていますが、家事どころかボヤもありません。

普通の100均のカイロと比べると、ハクキンカイロは大分高価なカイロになりますが、長期的な目線で見ると、劣化も少なく、使い方によっては何シーズンも利用する事が出来るので、結果的にコストが安くなるという訳です。

鉄を酸化させて熱を発生させる普通のカイロで事故が起こる心配はまずありませんが、ハクキンカイロにおいては燃料にベンジンやガソリンなどの可燃性のある燃料をしようするので、多少は事故のリスクが伴いますが、それでも反応中のハクキンカイロで事故が起こったケースを聞いたことがありません。

100均カイロハクキンカイロ
事故の起こりやすさ極めて低い反応中に多少のリスク有
コスパ(長期的)高い数円程度
再利用不可可能
環境負荷高い低い
ハクキンカイロとカイロの性能やコスト比較

ハクキンカイロの仕組み徹底解説!ベンジン【燃料】と触媒反応について

続いては、ハクキンカイロのベンジン【燃料】と触媒反応について具体的に解説します。

ハクキンカイロは、触媒にプラチナ繊維を利用しており、触媒反応で水と炭酸ガスに分解されるときの熱を利用しています。

しかし、可燃物の近くでの使用はなるべく避けましょう。(暗闇で見ると触媒が赤熱しているのが見える)

この赤熱している触媒反応は、かなりの高温ですが、意外にも繊細で、ちょっとタンクが冷えたり、触媒に何かが当たったりすると、その衝撃で簡単に化学反応は終了してしまいます。

反応中は、本体含めてかなりの高温になり、専用ケース又は布などで包まないと持てない程熱くなるので、火傷事故には十分に注意してください。

燃料はジッポーオイルやベンジンを利用していますので、火の無い所で点火する必要があります。

ハクキンカイロに必要な燃料や道具について

ヤフオクなどで落札しない限り、必要なパーツはすべてそろっていますが、あると便利な物や燃料について改めて解説します。

ハクキンカイロを使用する時は、ナフサを含んだジッポーオイル等を規定量入れる必要がありますが、オークションで落札したものは、この燃料タンクが付属していない場合もありますので、予めメーカーのHPを確認してどれくらいの規定量が必要かを確認する必要が出てきます。

入れすぎて触媒迄燃料が流れてしまうと、反応が起こりませんし、燃料が少なすぎてもなかなか最初の反応が起こり難いです。

布団に燃料をこぼしてしまっても、火元が無い限りは、揮発してシミになる事もありませんが、揮発するまで匂いがきつく感じます。

ハクキンカイロには、こちらの記事で紹介しているホワイトガソリンを使用する事も出来ますが、多量に購入してしまった場合の処分方法を含めて解説していますので、是非一度ご覧ください。

ハクキンカイロ目的でホワイトガソリンを購入して余ってしまった場合の処分方法について解説!

ハクキンカイロは、ベンジンやナフサを使ったオイルを使用しますが、このオイルは多量に余ってしまったとしても、処分する方法の他に、染み抜きや、プラスチックと混ぜる事で接着剤にする事も可能なので、オイルが沢山余って困ってしまっている方は、是非下記の記事も併せてご覧ください。

ベンジンオイルやナフサオイル、ホワイトガソリンのまさかの利用法!捨てるなんて勿体ない!

意外とハクキンカイロのオイル目的で、多量に購入して余らせてしまう方もいる様なので、ガソリンやナフサオイル、ベンジンオイルの再利用方法や処分方法について書いた記事を載せておきました。

ガソリンなどの燃料は、有機溶剤として使用する事が出来るので、意外と様々な用途に使用できますし、プラスチックと混ぜて接着剤にすると、かなり頑丈です!

ハクキンベンジンと専用オイルじょうご

ハクキンカイロの燃料はベンジンです。

このベンジンを、付属の専用じょうごで計量して注入します。

このオイルは、ジッポーを購入したからと言って、指定メーカーのものを必ず買わなければならないという訳ではありません。

上記の画像の様に、NTベンジンもどこのホームセンターでも販売していますし、コンビニでジッポー専用のものを購入しても良いです。

メーカー品は高いですが、100均に行けば黄色いボトルに入った燃料が売っていますので、それでもOKです。

NTベンジン
ハクキンカイロ用のオイルだがZippoオイルでも可

冬場になると、大抵のホームセンターにはこういうパッケージの燃料が販売されていますので、一本購入しておくと良いでしょう。

ハクキンカイロオイル注入ボトル
ハクキンカイロにオイルを定量注入する時に使用

キャンプがお好きな方は、コールマンのホワイトガソリンも使えます。

ただ、ベンジンよりも匂いが気になるので正直あまりお勧めしませんが、一度購入すると何シーズン分もの燃料になるので、コスパは最強です!

たとえ燃料が余ってしまったとしても、先ほどのように処分したり接着剤として利用することも出来ますし、スベアのような単純な構造のストーブであれば、ホワイトガソリンと混ぜて燃料として使用する事も出来ます。

スベア123Rなどのガソリンストーブは、燃料を吸い上げて燃焼させる単純な構造なので、様々な燃料を使用する事が可能です。

ハクキンカイロ用に購入した燃料が余ってしまった場合は、ガソリンストーブの燃料としても使える!

ライター【マッチ・ターボライターNG】

下記の【ハクキンカイロの火口寿命を延ばす使い方を解説!】でも触れていますが、ライターは100均のライターで十分です。

マッチは、側薬の酸化力の強い火薬が触媒を傷めますし、ターボライターは火力が強すぎてガラス繊維をダメにする可能性があります。

下記のようなライターが炎も通常で扱いやすいです。

ケチっている訳ではなく、ハクキンカイロを利用するなら、煤がなるべく少なく火力が弱めの100均ライターをむしろお勧めします。

触媒は意外と繊細なので、ちょっとでも煤が付いたりすると、反応に支障が出るので、発熱量もよわくなってしまいます。

ハクキンカイロの火口寿命を延ばす使い方を解説!

ハクキンカイロに使用される触媒を、毎年購入しているハクキンカイロユーザーは非常に勿体ない事をしています。

ハクキンカイロの触媒は、一個買って丁寧に使えば何シーズンも持つからです。

1シーズンで使えなくなるのは、よっぽど使い方が間違っている証拠です。

折角コスパ良いハクキンカイロですから、毎年触媒の交換で無駄なお金を使わないように丁寧に使用しましょう。

ハクキンカイロは、触媒反応で熱を発生させていますが、このプラチナ触媒がダメになってしまう使い方をしては意味がありません。

ハクキンカイロの触媒『プラチナ』は、ガラス繊維に固定されていますが、宝石に使われるプラチナと違って非常に繊維が細かく微細なものです。

このプラチナが、ベンジンの成分である炭化水素のベンジンを水と炭酸ガスに分解する時に発生する熱を利用しています。

プラチナが良くベンジンと反応する為には、結論から言って煤や高熱をなるべく加えない事です。

マッチを使って焙ると、マッチに使用されているリンや硝酸が、微細なプラチナに悪さをします。

マッチには、側薬として酸化剤の赤リンや、硝酸カリウム等が使われていますが、これが強力な酸化剤で、微細なプラチナの表面をダメにします。

酸化剤がプラチナの表面をダメにするだけではなく、マッチは煤も出ますね。

この煤がプラチナの表面を覆ってしまい、触媒反応を起こしにくくします。

触媒反応は、気化してガス化したベンジンが触媒に当たる事で化学反応が促進されますが、燃料自体を入れすぎて、液体のままの燃料が触媒に当たっても化学反応が停止してしまいます。

次にやめた方が良いのが、ターボライターやガスバーナーなどの火力の強い火器を使用しての点火です。

強力なバーナーの炎で、ハクキンカイロの触媒部分を焙ると、触媒を固定しているガラス繊維が溶け出します。

この溶け出したガラス繊維が、触媒に付着して化学反応を起こしにくくしてしまいます。

一番良いのが100円ライターの炎です。

但し、100円ライターにも注意点があります。

100円ライターを使って触媒を焙るときは、炎の上に持ってこない(煤が付くから)。

炎の横から触媒を少し当てて離しを繰り返して、炎と触媒が接触する時間を最小限に抑える事です。

最初はコツがわからないかもしれませんが、慣れると触媒が煤で汚れる事も無く、何シーズンもハクキンカイロの触媒を使用できます。

本体のコットン
汚れているがまだまだ使える
触媒部分
7シーズン目突入だがまだまだ使える

上記の使い方のポイントを抑えて、ハクキンカイロを使用すればいつまでも触媒は使えます。

画像で見ての通り、私のハクキンカイロの触媒は7シーズン目ですが全く煤が付いておらずに綺麗です。

これは、何度も解説している通り、過剰に真下から触媒を炙って煤を付けない!強力なライターの炎で触媒のガラス繊維を傷めない!燃料は入れすぎず少なすぎず、適切に気化する範囲内で入れる!

を心がけるだけでも、寿命は大分延びますし、無駄な燃料をこぼす事も無くなり、事故防止にも繋がります。

触媒と炎の接触時間を最小限に抑えて点火する事が出来れば、多少煤がついても、後は触媒反応時の熱によって、ある程度は触媒自体が自己クリーニングされます。

使い方に関しては、説明書の通りに使えば良いのですが、今回は触媒を長持ちさせる点火方法を紹介しました。

ハクキンカイロを使用するのに必要なものは、本体とライターに燃料位でしょうか。

他に必要なものはありません。

たまにヤフオクやフリマサイトで落札したりすると、オイルタンクが付いていないことがあるので、どれくらいが適量なのか調べて入れましょう。

オイル注入タンクにメモリが付いていますので、メモリの分量ベンジンオイルを注入したら、後は触媒を外してコットンに燃料をしみ込ませるだけです。

一気に入れるとあふれてくるので、しみ込むのを待ってから少しづつオイルを注入するのがポイントです。

後は触媒をセットして、今回紹介したポイントを参考にしながら『触媒に炎が当たる時間を最小限で点火する事を意識する』点火すれば何シーズンも持つでしょう。

100均やドラックストアで売られている安価なホッカイロは、コスパも悪く使い捨てなので、皆さんも環境やコスパを意識したレトロなハクキンカイロ!如何でしょうか?

ハクキンカイロで注意する使い方は?事故は大丈夫?

冒頭当たりでも触れましたが、基本的に説明書通りに使用していれば、ハクキンカイロで事故が起きたという話は聞いたことがありません。

但し、次の場合は危険ですので注意しましょう。

ガス漏れなどが発生している場合は、反応中のハクキンカイロを近づけると、発火事故が発生する可能性がありますので注意しましょう。

また、こぼれた燃料の近くや、燃料を入れ終わって蓋をしていないベンジンも危険です。

倒れてかかると、発火しない保証はないので、燃料を入れ終わったら所定の場所へ片づけましょう。

最も多いのが火災ではなく、やけど事故だと思います。

私はジッポーのハクキンカイロを使用しているのですが、このハクキンカイロには布製の入れ物が付いてます。

この布製の入れ物を無くしてしまい、常に裸の状態で布団やポケットに入れて使用していますが、使用中はかなり熱くなり、持っていられない程です。

流石に、衣類に使われているポリエチレンや布が変形する程の熱量はありませんが、人が触り続ければやけどするには十分な温度ですので、なるべく布製の袋に入れて使用しましょう。

一応私個人の使用例ではありますが、今まで布団の中に、裸の状態で入れて何度も上蓋が外れましたが、ボヤもありません。

ハクキンカイロの触媒を完全復活させる!

ハクキンカイロの触媒は安くありません。

毎年交換していたのでは勿体ないですし、上記の基本的なコツを守った上で、何シーズンも使っていたとしても、やはり触媒もいつかは劣化します。

そんな時に、触媒を完全復活させる方法をご紹介します!

超音波洗浄を行う時間は大体10分くらいです。長くやればその分完全に汚れが落ちるかもしれませんが、それ以上の時間は検証していないので分かりません。

超音波洗浄をまずは試してみよう!

まずは普通の水で、超音波洗浄をお試しあれ!触媒はプラチナで繊維はガラスなので、超音波洗浄程度で壊れる事はありません。

この超音波洗浄を行い、しっかり乾かしてから【放置でも良いがドライヤーもお勧め】もう一度燃料を入れて火を付けてみましょう。

それでもだめなら中性洗剤で超音波洗浄!

上記の方法を試しても復活しないなら、中性洗剤を少々混ぜて再び超音波洗浄をしてみましょう。

この場合のポイントは、中性洗剤で洗った後に、真水で再び超音波洗浄して水洗いして洗剤が残らないようにすることです。

ハクキンカイロ 火口の寿命は?使い方や仕組を解説まとめ

  • ハクキンカイロは触媒が命。触媒の寿命を縮めるような点火の仕方は避ける。(煤・酸化剤が電化されたマッチの使用は基本NG)
  • ターボライターも使わない。ガラス繊維を溶かし触媒に付着して化学反応しづらくなる。
  • 100円ライターの炎を横から当てて触媒と炎が接触する時間を最小限に抑える。
  • 触媒反応中は持てない程に熱くなりますので、やけどだけには注意しましょう。
  • 可燃物の近くで使わないように注意しましょう。火災の原因となる場合があります。

ハクキンカイロは正しく使えば、コスパよく冬のお供に最適です。

燃料代も安く、燃料は他の用途にも応用が利くので、キャンプ好き・アウトドア好きな方にもおすすめの商品と言えます。

ハクキンカイロは熱を出すので、まとめでも触れた通り、ガスや燃料などの可燃物が無い安全な場所で使用しましょう。

正しく使い、それでも劣化してしまった場合は、超音波洗浄を10分程度行えば基本的には復活すると思います。

下記ではハクキンカイロに代わる田舎暮らしのおススメ!囲炉裏での暖の取り方や美味しい料理の方法までを解説しておりますのでご覧ください。

最後に、ハクキンカイロ公式サイトを載せておきます。

ハクキンカイロ公式ページ|ぬくもりを届けつづけて100周年|ハクキンカイロ株式会社
創業100周年を迎えたハクキンカイロの公式サイト。ハクキンカイロはハイパワーなのに低...

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